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ハジメテ
そして2学期中間は始まった②
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テスト3日前の金曜日、Qたちと別れてから奏と2人の帰り道。
「ねぇ、私は留年したら笑う?」
「笑わねぇよ。てか、留年することはねぇだろ。欠点取ってないんやし。」
「何で言いきれんの?」
「俺が取らせねぇようにするから。」
コイツ、何でそんなこと恥ずかしがらずに言えるんだ。こっちが恥ずかしくなるだろ…もう。
「だって、お前に敬語使われるとか嫌やし。」
あぁ期待して損した。さっさと家帰ろ。
「おい、楓。何で怒ってるんだ?」
「怒ってないし。」
「怒ってるじゃねぇか。」
乙女心が分からない奏が悪いんだからな。少しぐらい拗ねる権利はあるよな。こっちばっかり恥ずかしい思いさせやがって。気づけばもう奏の家の前。私はそのまま通り過ぎて、自分の家の前まで歩く。玄関の鍵を開けて、ドアを引いた。
「明日までに何が悪かったか考えてきて!これだけは分からない奏が悪い!」
それだけ言って、私はドアを閉めた。
「はぁ、ツンデレみたい。」
私はそのままうずくまった。
〇〇〇〇〇
「答えくらい分かってるっての。」
誰もいないリビングで呟く。あの時のあの顔がほぼ答えだろ。『お前と一緒じゃなきゃ面白くない。』なんて死んでも言えない。それでもあの時言えばよかったか?いや、俺にはそんな根性はない。なら明日か。
「明日か…」
何であいつにこんなに緊張しないといけないのか分からない。今までこんな気持ちになることはなかった。じゃあ、なんでだろうか。もしかして俺が…いや、そんな訳ない。とりあえず今は勉強して気を紛らわそう。
次の日、いつもより早く目覚めた俺がリビングに降りると、母さんがいた。
「おはよう、奏太郎。今日は早いね。」
「母さんこそもう行くの?」
「もうすぐね。朝ご飯は置いてるから、しっかり食べるのよ。あと、楓ちゃん今日来るんでしょ?ちゃんと寝癖も直すのよ。」
「分かってるって。着替えてくる。」
自分の部屋に上がって、長袖のTシャツと薄いスウェットのズボンに着替える。その上から薄手のパーカーを着て下に降りる。ちょうど、母さんが出るところだった。
「いってらっしゃい。」
「いってくる。今日も帰り遅くなるから、ごめんね。」
「いいよ。気をつけて。」
手を振り、見送ったあとリビングに戻る。誰もいないリビングはほのかに甘い匂いがした。いつぶりだろうが、朝に母さんを見るのは。元気そうでよかった。寝癖を直して、作っておいてくれた朝食を食べる。久しぶりに一緒に食べたかったけど、忙しいもんな。しょうがないや。
楓が来るまでの間は、授業内容をノートにまとめる。今日教える教科を中心にまとめあげて、コーヒーを飲んで一息つく。時間は9時過ぎ。もうそろそろ来てもおかしくないだろう。
―ピンポーン
インターホンが鳴る。
「はーい。」
『鍵開けて。』
「ちょっと待っとけ。」
まだ怒ってるなぁ。こういうときは不意打ちが1番効く。少し重たいドアを開ける。
「おはよ。お前と一緒じゃなきゃ面白くねぇから、勉強教えてやる。」
「ーーーーーー!」
俺の勝ち。
「ねぇ、私は留年したら笑う?」
「笑わねぇよ。てか、留年することはねぇだろ。欠点取ってないんやし。」
「何で言いきれんの?」
「俺が取らせねぇようにするから。」
コイツ、何でそんなこと恥ずかしがらずに言えるんだ。こっちが恥ずかしくなるだろ…もう。
「だって、お前に敬語使われるとか嫌やし。」
あぁ期待して損した。さっさと家帰ろ。
「おい、楓。何で怒ってるんだ?」
「怒ってないし。」
「怒ってるじゃねぇか。」
乙女心が分からない奏が悪いんだからな。少しぐらい拗ねる権利はあるよな。こっちばっかり恥ずかしい思いさせやがって。気づけばもう奏の家の前。私はそのまま通り過ぎて、自分の家の前まで歩く。玄関の鍵を開けて、ドアを引いた。
「明日までに何が悪かったか考えてきて!これだけは分からない奏が悪い!」
それだけ言って、私はドアを閉めた。
「はぁ、ツンデレみたい。」
私はそのままうずくまった。
〇〇〇〇〇
「答えくらい分かってるっての。」
誰もいないリビングで呟く。あの時のあの顔がほぼ答えだろ。『お前と一緒じゃなきゃ面白くない。』なんて死んでも言えない。それでもあの時言えばよかったか?いや、俺にはそんな根性はない。なら明日か。
「明日か…」
何であいつにこんなに緊張しないといけないのか分からない。今までこんな気持ちになることはなかった。じゃあ、なんでだろうか。もしかして俺が…いや、そんな訳ない。とりあえず今は勉強して気を紛らわそう。
次の日、いつもより早く目覚めた俺がリビングに降りると、母さんがいた。
「おはよう、奏太郎。今日は早いね。」
「母さんこそもう行くの?」
「もうすぐね。朝ご飯は置いてるから、しっかり食べるのよ。あと、楓ちゃん今日来るんでしょ?ちゃんと寝癖も直すのよ。」
「分かってるって。着替えてくる。」
自分の部屋に上がって、長袖のTシャツと薄いスウェットのズボンに着替える。その上から薄手のパーカーを着て下に降りる。ちょうど、母さんが出るところだった。
「いってらっしゃい。」
「いってくる。今日も帰り遅くなるから、ごめんね。」
「いいよ。気をつけて。」
手を振り、見送ったあとリビングに戻る。誰もいないリビングはほのかに甘い匂いがした。いつぶりだろうが、朝に母さんを見るのは。元気そうでよかった。寝癖を直して、作っておいてくれた朝食を食べる。久しぶりに一緒に食べたかったけど、忙しいもんな。しょうがないや。
楓が来るまでの間は、授業内容をノートにまとめる。今日教える教科を中心にまとめあげて、コーヒーを飲んで一息つく。時間は9時過ぎ。もうそろそろ来てもおかしくないだろう。
―ピンポーン
インターホンが鳴る。
「はーい。」
『鍵開けて。』
「ちょっと待っとけ。」
まだ怒ってるなぁ。こういうときは不意打ちが1番効く。少し重たいドアを開ける。
「おはよ。お前と一緒じゃなきゃ面白くねぇから、勉強教えてやる。」
「ーーーーーー!」
俺の勝ち。
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