陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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ワタシハ

期末⑥

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 正直言おう。今日が佳境だ。

「やべぇ、論表何言ってるか分かんねぇ。」
「あんなん分かるもんとちゃうやろ。勘や、勘。」
「はぁ、ひい君みたいに勘で点数取れたらな。あぁ、今回欠ったらやばいのに。」
「そうそう、それは私も。」
「おい!そこの天才2人!なんで俺だけに回してん。」
「「今勉強中。」」
「おい!そこで組むな!」

俺も結構やばいんだっちゅーの。じゃなくてマジでやばい。どれくらいかって?ん~、millennium paradeと川谷絵音がプロデュースしてるバンドが集まるくらい。

 いやね、君たちもやばいと思うんですけどね、俺も俺で平均以上取らないと安心できない性格なんですよ。ね。

「はあぁぁぁ、何で君たちは昨日RINEで聞いてこないんですか?」
「あっ、その手があったか。」

奏が分かりやすく手を叩く。だろうなとは思っていたが、やっぱりか。

「しょうがねぇから30分までに聞きたいこと全部聞け。」
「はい!ひい君!範囲を教えてください!」
「次は?」
「ひい君、酷い!酷すぎる!」
「お前にそれ言われても何とも思わんねんな。残念ながら。」

きいは明らかに不服そうな顔をしてる。自業自得だ。

「じゃあ、次私ね。ここが何で4にならんのか分からんねんけど。」
「それはな…」
「なるへそ。じゃあ、ここは?」
「えっと、そこは確か…」
「そゆことね。じゃあ私は奏にパスして自分の勉強に戻るわ。」
「家庭科ヤバいんだってな。頑張れよ。」
「おう!」

海南さんは今日の教科の2/3が追認の可能性があるらしい。本当に頑張れ。

 奏の方に目をやると、何やら必死に問題集に書き込んでいる。問題を解いているのか?

「奏は?」
「何となくわかるから大丈夫。俺が分からんとこも楓と同じやったから、隣で聞いてた。ありがとな。」
「お、おう。」

若干、声に尖っているものがあったが、そういうことだろう。たぶん。

「俺もやるか。」
「ひい君、私は?」
「関係詞と比較だ。自分でやれ。」
「けちー。」

俺は知っている。きいが家でほぼパーフェクトまで仕上げてきていることを。どうせ問題集は10回近くやってきているんだろう。今回はガチとか言ってたし。

「これ乗りきったらアニメ解禁!」

そんなことを呟いて、俺は問題集を見ていた。

 カリカリとシャーペンが削れる音とペラっと紙をめくる音。俺は終わったが、みんなはまだやっているのか。

―キーンコーンカーンコーン

テストが終わった。時間は11時40分。昼に掛かり着ているが、空腹は感じない。テストが終わった安心感と睡眠欲に満たされていた。

「んぐぐぐぐぐ。」

固まりそうな体を伸ばす。首とか肩甲骨とか腰とかがピキピキ言っているが、それだけ頑張ったんだなって思う。

 この後はテスト返却が少しある。そんなこともお構い無しに俺たちは集まっていた。

「春休みどうする?」
「やっぱり来ると思った。」

この会議が開かれるのは俺の机。いつもの事だが。

「じゃあ、行きたいとこみんなで言おうか。」
「だね!じゃあ行っくよー。せーの!」
『花見キャンプ!』

珍しく、全員一致だった。なかなかこのグループでこういうことがなかったから、少し嬉しいような気が。

「あと、普通に花見もしたくね。」
「確かに、聖地巡りとか。」
「なら京都か。」
「Q、そういうことには詳しいね。」
「だろ。」

俺の印象、オタクになっているのか。悪い気もしないでもないけど。

 先生が入ってくる。手に4つの封筒を抱えて。

「じゃあ、詳しいことはKYUKA組で。」
「おけ。」

俺たちは一旦解散。テスト返却の注意事項を聞いて、テスト結果を貰いに行く。

 俺は今回も『一日目のジンクス』が発動し、KYUKA組の中では、きいと海南さんを除いたら現在最下位である。あと8教科。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

どうするか悩んだんですが、ここで第4章を終了したいと思います。
第5章は春休み編。2年になって、みんながバラバラになる前最後の長期休みは色々事件があるようで!
これからも応援のほどよろしくお願いします。
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