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ムカシハ
俺の水泳日記②
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ついに始まってしまった。GW特別練習が。
GW特別練習というのは、所謂通い合宿だ。それも、いつもと違う50mプールでやる練習。単純に2倍ほどキツい練習だ。
今年も大阪プールで行われることに変わりはないが、時間がだいぶ早い。故に、眠い。
「ふわぁ~。」
「奏、眠そうやな。寝る?」
「おう、北浜で起こして。」
「おけ。じゃあ、私の肩に頭乗せて。」
楓は自分の肩をポンポンと叩く。
「おい、何言ってんだ?」
「たまにはいいでしょ。」
「公共の場やぞ。」
「分かってるって。だから、ホンマに疲れてるときぐらい別にええやん。ほら。」
楓は俺の頭を抱きかかえて、肩に乗せてきた。
「ねーへんの?」
「はぁ~、寝るわ。」
「―きて、起きて、北浜やで。」
「もう着いたんか?」
「乗り換えや。いつまで寝ぼけてんねん。」
「あ~、そういやそうやったな。悪ぃ。」
飛び出すように電車を降りて、階段を上る。乗り換えて堺筋線だ。1駅で降りてまた乗り換え。そこから中央線に乗って、朝潮橋で降りる。歩いて5分くらいで大阪プールだ。
着替えて、プールサイドで体操してから練習が始まった。午前の練習は比較的楽なもの。特に疲れることもなかったから、別にスルーしよう。
異変はそのあと起きた。さっきから妙に寒気がする。このプールが寒いのもあると思うが、それにしてもだ。配られた昼飯を食べてから、俺は1度寝ることにした。
「―きて!起きて!練習始まる!」
「んあ?」
起こしてくれたのは楓だった。
「悪ぃな。今何分?」
「12時45分。陸トレするから時間早なった。」
「嘘やん、まあいいけど。」
俺は立ち上がろうする。が、立ち上がった瞬間にクラっとして、その場にこけそうになる。それを楓は受け止めてくれて、こけることはなかった。
「ありがとうな。」
「う、うん。」
楓は自分の手を眺めたまんまだった。
午後の練習が始まった。でも、さっきから身体が思うように動かない。普段なら絶対に回れるサークルも、なぜか回れない。
「奏、どうした?」
真っ先にそれに気づいて話しかけてくれたのは江住先生。
「ちょっと、身体が思うように動かなくて。」
「疲れてるだけ?いや、奏は疲れてる時ほどいいタイム出るからな。ひとまず、もう1セット行ってみて、それからやな。」
「いや、それはやめといた方がいいと思います。」
俺たちの会話に口を挟んできたのは楓だった。
「奏、多分熱あります。」
「なんで気づいたん?」
「さっき起こしたとき、こけそうになったので支えたら、身体が熱かったんで。」
「そうか、1回上がって。熱測るわ。」
「は、はい。」
測ってみると、37.8℃だった。俺はそのまま見学して、楓と一緒に帰った。
GW特別練習というのは、所謂通い合宿だ。それも、いつもと違う50mプールでやる練習。単純に2倍ほどキツい練習だ。
今年も大阪プールで行われることに変わりはないが、時間がだいぶ早い。故に、眠い。
「ふわぁ~。」
「奏、眠そうやな。寝る?」
「おう、北浜で起こして。」
「おけ。じゃあ、私の肩に頭乗せて。」
楓は自分の肩をポンポンと叩く。
「おい、何言ってんだ?」
「たまにはいいでしょ。」
「公共の場やぞ。」
「分かってるって。だから、ホンマに疲れてるときぐらい別にええやん。ほら。」
楓は俺の頭を抱きかかえて、肩に乗せてきた。
「ねーへんの?」
「はぁ~、寝るわ。」
「―きて、起きて、北浜やで。」
「もう着いたんか?」
「乗り換えや。いつまで寝ぼけてんねん。」
「あ~、そういやそうやったな。悪ぃ。」
飛び出すように電車を降りて、階段を上る。乗り換えて堺筋線だ。1駅で降りてまた乗り換え。そこから中央線に乗って、朝潮橋で降りる。歩いて5分くらいで大阪プールだ。
着替えて、プールサイドで体操してから練習が始まった。午前の練習は比較的楽なもの。特に疲れることもなかったから、別にスルーしよう。
異変はそのあと起きた。さっきから妙に寒気がする。このプールが寒いのもあると思うが、それにしてもだ。配られた昼飯を食べてから、俺は1度寝ることにした。
「―きて!起きて!練習始まる!」
「んあ?」
起こしてくれたのは楓だった。
「悪ぃな。今何分?」
「12時45分。陸トレするから時間早なった。」
「嘘やん、まあいいけど。」
俺は立ち上がろうする。が、立ち上がった瞬間にクラっとして、その場にこけそうになる。それを楓は受け止めてくれて、こけることはなかった。
「ありがとうな。」
「う、うん。」
楓は自分の手を眺めたまんまだった。
午後の練習が始まった。でも、さっきから身体が思うように動かない。普段なら絶対に回れるサークルも、なぜか回れない。
「奏、どうした?」
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「ちょっと、身体が思うように動かなくて。」
「疲れてるだけ?いや、奏は疲れてる時ほどいいタイム出るからな。ひとまず、もう1セット行ってみて、それからやな。」
「いや、それはやめといた方がいいと思います。」
俺たちの会話に口を挟んできたのは楓だった。
「奏、多分熱あります。」
「なんで気づいたん?」
「さっき起こしたとき、こけそうになったので支えたら、身体が熱かったんで。」
「そうか、1回上がって。熱測るわ。」
「は、はい。」
測ってみると、37.8℃だった。俺はそのまま見学して、楓と一緒に帰った。
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