陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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ムカシハ

俺の水泳日記④

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 目が覚めて時間を確認すると、10時を回っていた。

「起きた?何やったら食べれそう?」
「なんでもいけそうやけど、温かいもんちょうだい。」
「りょーかい。」

楓はそそくさとキッチンに駆けていく。カチカチと刻む秒針の音と、耳の奥でトクトクと聴こえる心臓の音が何となく体調が悪いことを知らせてくれる。

 5分ほどして、楓が戻ってきた。

「雑炊か?」
「そうそう。この方がいいやろ。」
「ここ最近何回も悪いな。」
「ほんとそれ。前回やって何年ぶりかやったのに、それがたて続けって。これ食べたら、汗も出るかな?」
「さあな。今寝とったけど、汗かいてないし。」

雑炊の蓋を開けて、湯気が立っているそのままお茶碗に入れ、そして口に入れる。少し熱いが、これも汗を出すためならなんの問題もない。結局、土鍋1杯分の雑炊を食べても、汗をかかなかった。

 薬を飲んで、1度ベッドに横になる。

「調べたんやけど、他にもいろいろ症状があるみたい。手足冷たい?」
「いや。」
「発疹は?」
「ない。」
「風邪っぽいのは?」
「ない。」
「ん~、じゃあ普通に汗が出にくくなっただけか。病院行ったら?」
「よな~。」

よいしょと俺は身体を起こして、スマホで調べようとしたが、それを楓に止められて、ベッドに押し倒された。

「あの…楓さん?」
「別に深い意味がある訳じゃないから勘違いしないで。これは止めようとしたらこうなっただけ。あと、病人は病人らしくしときな。」
「ありがと。」
「あと、何となくそんな気はしてたから、元から病院は探してた。」

楓はスマホの画面をこっちに向ける。枚方市駅近くのスポーツ内科。健康状態に加え、コンディションも診てくれるところだ。

「行くなら行くで予約しなあかんからそれは自分で打って。」
「何から何までありがとな。」
「どういたしまして。」

同じサイトを自分のスマホで開く。必要事項は個人情報と、大会での実績とか。まあ、俺には大会の成績はいいものはないしな。そこら辺はパスでいいや。

「なあ、14日って朝練だけの日よな。」
「あ~確かそんなめんどくさい日やった。そこなら空いてんの?」
「いや、直近でそこ。」
「ならそこか。てか、熱は?」
「さっき測ったら39.7℃。」
「うーわ。終わったら寝なよ。」
「うい。」

俺は予約して、そのまま楓に見られながら目を閉じた。
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