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イツモノ
水と疲れと②
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「ぬおぁぁぁ!」
今日もまた練習が終わった。練習後すぐに来るこの疲れには、何回なっても慣れない。
「お疲れ、奏。これ水ね。」
「ありがとな。楓。」
おそらくウォータークーラーで入れてきた水を受け取って、頭から被る。そんな俺を見て、楓は不思議そうな目をしていた。
「どした?」
「いや、そうやって使うんやって思って。」
「あぁ、体温バグりそうやからな。楓もやってみるか?」
「誰がやるかアホ。」
べしっと手刀を落とされる。いつもと立場が違うぞと思いながら、このクラブでの俺の立ち位置を全うする。
「んじゃ、後でね。」
「あぁ、後でな。」
楓は更衣室の中に消えていって、俺は体を拭く。するとピー也が話しかけてきた。
「練習直後から見せつけてくれるねぇ~」
「そんなにか?」
「おう、なかなかやったぞ。」
ピー也は俺たちが付き合っているのを知っている数少ない1人だ。と言っても、もしかしたら水泳部全員知っているかもしれないが。
「そっちはどうやねん?」
「ん?いつも通りやで。」
こいつのいつも通りとは、ゲロ甘カップルほどでは無いが、隠れて砂糖を撒き散らしてるってことだろう。出くわした人はご愁傷さまだ。
「はよ帰ろうぜ。どうせ待ってるんやし。」
「やな。」
男子更衣室に入っていくピー也のあとに続いて俺も中に入った。
さっさと着替えて外に出ると、楓はもう待っていた。
「遅い。」
「ごめんごめん、あのあとピー也とちょっとしゃべってたからな。」
「私さ、早く出てくるように言ったやんな?」
「はい。」
「反省してる?」
「すみませんでした。」
「ならよし。」
そこら辺からクスクスと笑い声が聞こえてくる。なんでやろ?
「帰るで。」
「うい。」
そして家で。
「楓、出来たぞ。」
「奏、腹減った!」
立場が逆転。俺たちからしたらいつも通りだが、水泳部の奴らからしたら、なんか変な感じなんやろう。
「楓、数学やった?」
「私がやってると思う?」
「思わん。」
「正解!」
いや、元気に「正解!」ちゃうし。ちゃんとやっとけや。
「今日の晩までやで。」
「……そーーーうーーーーー!」
「なんや?」
「写さして!」
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おそらくウォータークーラーで入れてきた水を受け取って、頭から被る。そんな俺を見て、楓は不思議そうな目をしていた。
「どした?」
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「そんなにか?」
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ピー也は俺たちが付き合っているのを知っている数少ない1人だ。と言っても、もしかしたら水泳部全員知っているかもしれないが。
「そっちはどうやねん?」
「ん?いつも通りやで。」
こいつのいつも通りとは、ゲロ甘カップルほどでは無いが、隠れて砂糖を撒き散らしてるってことだろう。出くわした人はご愁傷さまだ。
「はよ帰ろうぜ。どうせ待ってるんやし。」
「やな。」
男子更衣室に入っていくピー也のあとに続いて俺も中に入った。
さっさと着替えて外に出ると、楓はもう待っていた。
「遅い。」
「ごめんごめん、あのあとピー也とちょっとしゃべってたからな。」
「私さ、早く出てくるように言ったやんな?」
「はい。」
「反省してる?」
「すみませんでした。」
「ならよし。」
そこら辺からクスクスと笑い声が聞こえてくる。なんでやろ?
「帰るで。」
「うい。」
そして家で。
「楓、出来たぞ。」
「奏、腹減った!」
立場が逆転。俺たちからしたらいつも通りだが、水泳部の奴らからしたら、なんか変な感じなんやろう。
「楓、数学やった?」
「私がやってると思う?」
「思わん。」
「正解!」
いや、元気に「正解!」ちゃうし。ちゃんとやっとけや。
「今日の晩までやで。」
「……そーーーうーーーーー!」
「なんや?」
「写さして!」
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