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ミカヅキ
おかえり
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みんなと初詣をしていると、自然と心の深いところが楽になっていく気がした。
「さくちゃん。こっち来て。」
「ゆーちゃん。」
1人は少し怒ってるけど。
ゆーちゃんに近づいていくと、笑顔で私の頬をつまんできた。
「私、ちょっと怒ってるからね。」
「ごへんなはい。」
「もう私を一人ぼっちにしないって言ってくれる?」
「うん。ずっと一緒。」
「ならよし。解放してやろう。」
ゆーちゃんは最後に目一杯引っ張ってから手を離した。悪い笑顔だ。でも、昔みたいだ。
「おかえり、さくちゃん。」
「ただいま、ゆーちゃん。」
さっき言ったはずなのに、初めて言うみたいだ。
「2人とも、もうすぐ私たちだよ~!」
「今行く~」
参拝ももうすぐ私たちの番。ここは学問の神様みたいだけど、他にもお願いしたいことがいっぱいある。でも、やっぱりこれしかないな。
(みんなが楽しく過ごせますように。)
心の中でそう呟いて横にはける。隣にかかっている絵馬にはやはり『受験合格』とかそんなことがいっぱい書かれている。来年には私もここに書かないといけないな。
「おみくじ引こ~!」
「楓は年明け早々元気やな。ほら、そこの嫌そうにしている久志、行くよ。」
「えぇ~っ。分かったよ。」
嫌そうな久志の手を引っ張って、おみくじが並んでるところへ。自分で引くタイプのやつだ。
結局はいつものおみくじになるのだ。100円を投入して、手を突っ込む。全員引き終わって、横にずれた。
たしか、去年は大凶引いたんやっけ。懐かしいな。さすがに上がってるよね。
「っし!今年は吉!」
「奏もか、私も今年は吉。せっかくなら凶で揃ってくれたらおもろかったのに。」
「その残念はおかしいやろ。」
奏と楓のカップルはなんか変な理由でイチャイチャし始めてる。
「私は今年は末吉か。」
「今年も一緒ですね、熊野さん。」
2年連続同じだった音羽と杏ちゃんは今年は少しがっかりしている。内容がそこまでだったのか。
「久志は?」
「中吉。内容はそこまで。去年大凶の桜は?」
「怖くてまだ見れてない。」
恐る恐る開いてみると、そこには大吉の文字があった。その下も見ていく。でも、すぐに閉じた。
「どうした?」
「いや、何でもない。」
言えない。恋愛のところに書いてあるのが『この人となら福あり』なんて。
おみくじはポケットの中に入れて階段を下りる。
「じゃあまたね~!」
「おかえり会の予定はまた立てよ。」
「おっけー。」
みんなと別れて家に向かう。私たちの家に。慣れている道のはずなのに、どこか違うみたいだ。
「なんか久しぶりな感じする。」
「実際そうだろ。」
「やっぱさく姉がいてくれないと困るよ。」
久志たちは少し前に出て振り向く。目の前には住み慣れた家が。この壁も、このドアも、この窓も、全部数え切れないほど見てきた。
「「おかえり、桜。」」
「ただいま、久志、杏ちゃん。」
「さくちゃん。こっち来て。」
「ゆーちゃん。」
1人は少し怒ってるけど。
ゆーちゃんに近づいていくと、笑顔で私の頬をつまんできた。
「私、ちょっと怒ってるからね。」
「ごへんなはい。」
「もう私を一人ぼっちにしないって言ってくれる?」
「うん。ずっと一緒。」
「ならよし。解放してやろう。」
ゆーちゃんは最後に目一杯引っ張ってから手を離した。悪い笑顔だ。でも、昔みたいだ。
「おかえり、さくちゃん。」
「ただいま、ゆーちゃん。」
さっき言ったはずなのに、初めて言うみたいだ。
「2人とも、もうすぐ私たちだよ~!」
「今行く~」
参拝ももうすぐ私たちの番。ここは学問の神様みたいだけど、他にもお願いしたいことがいっぱいある。でも、やっぱりこれしかないな。
(みんなが楽しく過ごせますように。)
心の中でそう呟いて横にはける。隣にかかっている絵馬にはやはり『受験合格』とかそんなことがいっぱい書かれている。来年には私もここに書かないといけないな。
「おみくじ引こ~!」
「楓は年明け早々元気やな。ほら、そこの嫌そうにしている久志、行くよ。」
「えぇ~っ。分かったよ。」
嫌そうな久志の手を引っ張って、おみくじが並んでるところへ。自分で引くタイプのやつだ。
結局はいつものおみくじになるのだ。100円を投入して、手を突っ込む。全員引き終わって、横にずれた。
たしか、去年は大凶引いたんやっけ。懐かしいな。さすがに上がってるよね。
「っし!今年は吉!」
「奏もか、私も今年は吉。せっかくなら凶で揃ってくれたらおもろかったのに。」
「その残念はおかしいやろ。」
奏と楓のカップルはなんか変な理由でイチャイチャし始めてる。
「私は今年は末吉か。」
「今年も一緒ですね、熊野さん。」
2年連続同じだった音羽と杏ちゃんは今年は少しがっかりしている。内容がそこまでだったのか。
「久志は?」
「中吉。内容はそこまで。去年大凶の桜は?」
「怖くてまだ見れてない。」
恐る恐る開いてみると、そこには大吉の文字があった。その下も見ていく。でも、すぐに閉じた。
「どうした?」
「いや、何でもない。」
言えない。恋愛のところに書いてあるのが『この人となら福あり』なんて。
おみくじはポケットの中に入れて階段を下りる。
「じゃあまたね~!」
「おかえり会の予定はまた立てよ。」
「おっけー。」
みんなと別れて家に向かう。私たちの家に。慣れている道のはずなのに、どこか違うみたいだ。
「なんか久しぶりな感じする。」
「実際そうだろ。」
「やっぱさく姉がいてくれないと困るよ。」
久志たちは少し前に出て振り向く。目の前には住み慣れた家が。この壁も、このドアも、この窓も、全部数え切れないほど見てきた。
「「おかえり、桜。」」
「ただいま、久志、杏ちゃん。」
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