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アケボノ
班決め
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「修学旅行の班決めだァ!」
『うぇーい!!!』
修学旅行委員が前で盛り上がっている。今日は木曜日の6時間目。ホームルームだ。
修学旅行が1ヶ月後に迫る今日、俺たちは修学旅行の班決めをすることになった。1日目のクラス別のアクティビティはカーリングになって、2日目3日目がスキーかスノボ。4日目の小樽観光の班を今日決める。
「先生には許可を取ってある。人数は4人から6人な。テキトーに決めろ!」
『うぇーい!』
委員も俺たちに丸投げで、自由に席を立って集めることになった。まぁ、俺はそんな時は動かないって決めてるからな。
「って顔してる。」
「由良くん、一緒に回ろ~!」
案の定と言っては失礼になるだろうが、船戸さんと戸津井さんが俺の机にやってきた。
「他の女子と回るとかないん?」
「ん~ない!」
「残念ながら私は由良くんのほうが仲良いから。」
2人は俺の机に腰掛けて、逃がさないオーラを出してくる。これは…無理そうだな。
「でも、あと1人やろ。どーすんの?」
「それはそこの由良くんに話しかけようとしてやっぱ悩んでるアイツに訊いてみたら?」
後ろを振り向くと、聡がいた。
御浜聡。富田冴那の元彼だ。後夜祭の時の公開破局で、学校内で一躍有名になった男。以前からそこそこ人気があったからか、あの後は女子からのアプローチに日々悩まされていた。けど、冬休み明けから目立たないような雰囲気になって、こっち側の世界に入ってきたのだ。
「久志、俺も入れてくれないか?」
「ん~、2人に任せる。どーする?」
「私はいいよ。」
「私も。」
「ありがとう。」
聡には富田さんと付き合っていた頃の輝きはない。今はただ、現実だけを見ていて、望みは何もない。そんな目をしている。
「ありがとな。」
「どした?」
「こうやってちゃんとお礼言えてなかったなって。あのままやったら、アイツのあんな面知らずに過ごしてた。」
「そんなことなら全部桜に言え。俺は何もしていない。桜が全部一人でケジメをつけたんだ。」
女子2人が委員に報告に行っているとき、そんな話をする。こういう話は絶対に女子の前では出来ないから。
「そういや昔、桜が好きやったみたいやな。」
「せやな。」
「渡さんぞ。」
「分かってるって。もう恋なんて懲り懲りだ。」
聡は諦めたような顔をして笑う。昔の俺みたいだ。そんな聡を見て、俺は笑う。
「何も、世の中そんな女子ばっかやない。桜みたいにな。」
以前から絡みはそこそこだった俺たちだが、やっと近づけた気がする。
『うぇーい!!!』
修学旅行委員が前で盛り上がっている。今日は木曜日の6時間目。ホームルームだ。
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『うぇーい!』
委員も俺たちに丸投げで、自由に席を立って集めることになった。まぁ、俺はそんな時は動かないって決めてるからな。
「って顔してる。」
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「ん~ない!」
「残念ながら私は由良くんのほうが仲良いから。」
2人は俺の机に腰掛けて、逃がさないオーラを出してくる。これは…無理そうだな。
「でも、あと1人やろ。どーすんの?」
「それはそこの由良くんに話しかけようとしてやっぱ悩んでるアイツに訊いてみたら?」
後ろを振り向くと、聡がいた。
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「私はいいよ。」
「私も。」
「ありがとう。」
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「どした?」
「こうやってちゃんとお礼言えてなかったなって。あのままやったら、アイツのあんな面知らずに過ごしてた。」
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「せやな。」
「渡さんぞ。」
「分かってるって。もう恋なんて懲り懲りだ。」
聡は諦めたような顔をして笑う。昔の俺みたいだ。そんな聡を見て、俺は笑う。
「何も、世の中そんな女子ばっかやない。桜みたいにな。」
以前から絡みはそこそこだった俺たちだが、やっと近づけた気がする。
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