陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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マナツノ

聖地巡礼③

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「アイスうまぁ」

風呂から上がって、エントランスのところでアイスを食べて男子たちを待つ。3人はどうやらめちゃくちゃ喋っているみたいで遅いようだ。

 そして3人が出てきて、最初の聖地に向かって歩き始めた。

 まず向かうのは鹿島明神社。ここは劇場版で主人公とヒロインが拾った猫を育てていたところだ。

「ここの公園のところとかまんまやねんな。」
「この角度あの角度やん。すげぇ!」

鳥居の前で一礼してから、鳥居をくぐり、振り返ると映画のワンシーンと全く同じ風景が見えた。

 本殿まで上がってお参りをして、そして横のスペースに入る。そこは猫を育てていたところ。2人並んで座っていたベンチだったり、その前のお花畑もちゃんとある。『ハナ』と名付けられたその猫の写真もあった。

「ここもまんまなんやな。」
「ここまで再現してくれてるなんて、嬉しい。」

みんなで口々に呟きながら写真を撮る。

「まだ行かなあかんところあるからもうそろそろ行こーぜ。バスは乗らんからな。」

奏は本殿のところに置いてあるマップを手に取って、歩き始めた。私達もその後を追って、階段を降りた。

 次に向かうのはエンジェルロード。小豆島と沖合の島を繋ぐ砂浜の道だ。海岸線を歩きながら、遠くに見えていたエンジェルロードを目指す。ホテルの前を通り、そして車の量が増えてきた。近づいてきたようだ。

 そして右に曲がると、観光客たちでごった返していた。清水寺ほどではないが、今までの人の量とは訳が違う。そして白い砂浜が見えてきた。

「こんなの見た事ない!」
「映画のフライヤーと同じ角度や!」

少し高くなっているところから写真を撮り、そして砂浜を歩いていく。重たい砂浜を歩き、島の方に渡る。そこには貝殻の絵馬みたいなものがあった。

「久志、書きたい?」
「いや、たぶん向こうの方に売ってるんやろ?なら戻ってこなあかんねんから書かんでええかな?」

久志はそんなことを言って、陸に戻っていく。私ももちろん、他のみんなも一緒にまた砂浜を歩く。

 陸地のところのお土産屋さんに入ってみると、そこにはさっきの貝殻があった。

「ここで売ってたんや。知らんかったわ。」
「しかもちょっと高いし。」

楓ときいは正直にそんなことを言って奥のジュースのところに歩いていく。

 小豆島でまだ食べていないものがあって、それのジュースがここにあるらしい。それはオリーブサイダー。私たちは1人1本それを買って、そして店を出た。カチッと蓋を回して開け、そして飲む。

「うまっ!」
「めっちゃオリーブやん。」
「これ結構好きかも。」
「音羽ちゃん、そうなんやったら俺のも飲んでーや。ちょっと苦手やわ。」
「オリーブのこの感じ好きやわ。」
「美味しいね、久志。」
「うん、美味い。」
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