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ノンビリ
one flame⑯
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買い物をして家に帰る。それが俺たちのいつもの流れ。
「独自終わってんし、今日から俺料理やろか?受験勉強せなあかんやろ?」
「たしかに…って言いたいとこやけどええよ。料理してスッキリしてるし。」
「そう。」
隣を歩く音羽ちゃんはそう言う。駅前のスーパーで買った物を入れたエコバックを提げながら歩くその姿は何回も見てきた。
そこの君。彼女に持たせてお前は何も持ってないのかって?そんなわけない。今俺の腕の中には、10kgの米が入っている。最近米が高くなったけど、うちではこれを使うことの方が多いから。
「でも、たまに手伝って。カレンと一緒に料理したいから。」
音羽ちゃんは頬を赤らめながらそう言う。本人はいつも通り言っているつもりだからちょっと面白い。
「音羽ちゃん、そーゆーのは恥ずかしがらずに言えるようにならんとな。」
「は?別に恥ずかしがってないし!赤いのは、そう、夕日が当たってるから!」
「はいはい。そーゆーことにしとくな。」
よくある言い訳をしながら俺を置いていこうとする音羽ちゃんは少し子供っぽい。学校ではクールなお姉さんキャラで通してるから、俺にだけ見せてくれるこういうキャラは嬉しい。
音羽ちゃんと付き合い始めてまず分かったことは、学校では演じてるってこと。優しいお姉さんを演じていて、ちょっと子供っぽい2人の女子を支えている。そんな構図だった。
けど、普段の音羽ちゃんは女子高校生で、周りとそんなに変わらんねんなって思った。頼りになるお姉さんみたいなのは変わらないけど、不意に見せる隙が可愛い。
「じゃあ一緒に作ろっか。音羽ちゃん、めっちゃ作りたそうやし。」
「だから!別にそんなんちゃうから!」
音羽ちゃんは振り向いて俺にそう言う。その顔はまだ赤くて、めちゃくちゃ恥ずかしそうだった。
さすがにこのままだと拗ねそうなので、米を片手に抱えて、持ってない方の手を音羽ちゃんの手に2回ぶつける。付き合い始めた頃に決めた、手を繋ぐときの合図。最近は何となく目だけで分かるようになっていたからこそ、久しぶりにこんなことをした。
音羽ちゃんは少しビクッと身体を震わせて、その意図を汲み取って、手を繋ぐ。少し嬉しそうなはにかんだ顔を一瞬見せて、そしてまた元の表情に戻った。
「じゃあ、今日はちゃんと手伝って。邪魔したら容赦せーへんから。」
「はーい。」
右手に感じる確かな温かさを感じながら歩く。夕日が眩しくてよかった。
「独自終わってんし、今日から俺料理やろか?受験勉強せなあかんやろ?」
「たしかに…って言いたいとこやけどええよ。料理してスッキリしてるし。」
「そう。」
隣を歩く音羽ちゃんはそう言う。駅前のスーパーで買った物を入れたエコバックを提げながら歩くその姿は何回も見てきた。
そこの君。彼女に持たせてお前は何も持ってないのかって?そんなわけない。今俺の腕の中には、10kgの米が入っている。最近米が高くなったけど、うちではこれを使うことの方が多いから。
「でも、たまに手伝って。カレンと一緒に料理したいから。」
音羽ちゃんは頬を赤らめながらそう言う。本人はいつも通り言っているつもりだからちょっと面白い。
「音羽ちゃん、そーゆーのは恥ずかしがらずに言えるようにならんとな。」
「は?別に恥ずかしがってないし!赤いのは、そう、夕日が当たってるから!」
「はいはい。そーゆーことにしとくな。」
よくある言い訳をしながら俺を置いていこうとする音羽ちゃんは少し子供っぽい。学校ではクールなお姉さんキャラで通してるから、俺にだけ見せてくれるこういうキャラは嬉しい。
音羽ちゃんと付き合い始めてまず分かったことは、学校では演じてるってこと。優しいお姉さんを演じていて、ちょっと子供っぽい2人の女子を支えている。そんな構図だった。
けど、普段の音羽ちゃんは女子高校生で、周りとそんなに変わらんねんなって思った。頼りになるお姉さんみたいなのは変わらないけど、不意に見せる隙が可愛い。
「じゃあ一緒に作ろっか。音羽ちゃん、めっちゃ作りたそうやし。」
「だから!別にそんなんちゃうから!」
音羽ちゃんは振り向いて俺にそう言う。その顔はまだ赤くて、めちゃくちゃ恥ずかしそうだった。
さすがにこのままだと拗ねそうなので、米を片手に抱えて、持ってない方の手を音羽ちゃんの手に2回ぶつける。付き合い始めた頃に決めた、手を繋ぐときの合図。最近は何となく目だけで分かるようになっていたからこそ、久しぶりにこんなことをした。
音羽ちゃんは少しビクッと身体を震わせて、その意図を汲み取って、手を繋ぐ。少し嬉しそうなはにかんだ顔を一瞬見せて、そしてまた元の表情に戻った。
「じゃあ、今日はちゃんと手伝って。邪魔したら容赦せーへんから。」
「はーい。」
右手に感じる確かな温かさを感じながら歩く。夕日が眩しくてよかった。
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