陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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ノンビリ

one flame㉕

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「んんああああ~!」

半日以上やっていたテストが終わり、伸びをする。この会場に来てからかれこれ12時間。共テレベルの問題を大量に解きまくった。そう、いらない教科まで。

「お疲れ、桜。どやった?」
「まあまあそこそこかな?音羽は?」
「手応え7割5分ぐらい。」
「はえーーー」

たまたま席が隣になった音羽とそう言葉を交わしながら、手早く荷物を詰めていく。持ってきたリュックの中は今日解いた問題でいっぱいだ。

「そんじゃ、一人ぼっちの王子様助けに行こか。」
「王子様って感じでもないけどね。」
「それはそ。じゃあなんや?平民?」
「それが妥当やろ。」

この会場にいて、1人だけ別教室になってしまった久志を迎えに行く。お互いの教室の位置は確認しているけど、結構遠いので門のところで待ち合わせだ。

 向かったら結構わかりやすいところに久志はいた。

「おったおった。」
「お待たせ。」

手を振りながらそっちに向かうと、久志は少し安心したような表情を浮かべ、手を振り返してくる。

「あ~気まずかった~。」
「どしたん?」

開口一番、そんなことを言い始める久志に問いかける。

「周り全部カップル。」
「「oh…」」
「しかも俺だけ違う学校。」
「「あっ」」

想像しただけで寒気がするほどの地獄絵図だ。よく耐えたな久志よ。あとで褒美をつかわそう。

 ある程度人の波が治まってから、私たちは歩き始めた。時間はもう8時半を回っている。家に着いたら10時前か。

「音羽はカレンに迎えに来てもらうんか?」
「さあ、どうなんやろ。連絡してとも言われてないし、来るんかどうかも分からん。でも、たぶん晩ご飯は家やな。作ってくれてる気する。」
「あーね。桜、俺たちどうする?食って帰る?」
「いや、家がいい。」

だってもうすぐ寝そうやもん。なんか目しょぼしょぼしてきてるし。

 暫く歩いていたら駅に着いて、来た電車に乗った。ちょうど3席空いていたのでそこに座る。すると、心地良さと暖房の温もりに包まれて眠くなってきた。

「寝るか?着いたら起こすで。」
「うん。お願い。」

久志の肩に頭を乗っける。するとすぐに意識を手放せた。
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