陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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ジャアマタ

聖夜行進歌②

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 ここ最近、久志との会話が明らかに減っている気がする。受験も近いからピリピリしてるし、私だってそう。少し焦り始めている。

「はぁ~」

声にまで出るようなため息を1つ。ここ最近は伸びている感じがしないから、自分にイライラする。解いても解いても、解けてた問題ばかり解けて、解けなかった問題は解けないまま。ここはこうするとかパターンは分かってきているのにそれを活かせていない感じだ。

 ついこの前、川合塾の模試の結果が出た。一応A判定。でも、国語は上手くハマっただけだし、生物がボロボロだった。だから生物を中心にやり始めてるけど…

「はぁ~」

何の進展も感じられないまま、今日も夜がやってくる。

 一旦頭をリセットしようと、久志と杏ちゃんにRINEを送って外に出た。

「寒っ。」

もう12月も終わりに向かっているから、部屋着のままで出た私はその寒さにちょっと驚く。けど、すぐに慣れてきて、普通に歩き始めた。

 住宅街を抜けると見えてくるのはコンビニ。いつもきいと待ち合わせにしていたあそこだ。

「なんか買ってこ。」

自動ドアをくぐり抜けると、陽気な音楽が流れる。そこにはよく知るカップルがいた。

「あっ」
「「あっ」」

目を合わした瞬間に出た言葉はそれだけ。私たちは内部入試の出願者登校日には行っていないから、会うのは2週間ぶりくらいになる。

「桜や「桜~!久しぶり~!」おい楓、ここ店ん中。」

会うなりいきなり抱きついてくる楓。そしてそれを注意しようとする奏。私は犬のようにやってきた楓の頭を撫でて、落ち着かせた。

「どしたん?」
「ちょっとだけ気晴らし。行き詰まってるから。」

この2人に嘘をつく必要はないから、私はそう返す。けど、その私の言葉を聞いて、楓と奏が不思議そうな顔をした。

「「そのことQには言ってないん?」」

全く同じタイミングで、全く同じことを言う。こういうのを巷の女子は「ハモる」とか言うらしいが、その言葉はあまり使いたくないのでここでは使わない。

「まあ、せやな。言ってない。あんまり心配もかけたくないし。」
「あー、なるほどね。その気持ちめっちゃ分かる。私も奏にそういうこと言わんかったもん。」
「たしかに言わんかったな1回も。やからこっちはヒヤヒヤしとってんで。」

2人は持っていたカゴを置いて、懐かしそうに言う。この2人はそういうのは気にしなさそうやのに。

「でもな、心配しててもな言われへんねん。」

奏は言った。

「心配しとってもな、これ聞いてええんかなとか、そんなこと考えんねん。」

奏は続けてそう言う。たしかに、その通りだ。私も怖くて聞けないことがある。模試の結果どうやったとか、どんな感じとか。

「まあ、Qはどうなんか知らんけどな。」
「そそ、私たちは所詮3年やそこらの繋がりやねんし。もっと長い付き合いの奴やったら分かるん…」

そのとき、誰かが店の中に入ってくる、陽気なメロディーが流れた。
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