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ジャアマタ
じゃあ、また⑨
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卒業式も終わり、最後のHRも終わった。あまりにもヌルッとした終わり方だったけど、先生からのエールや、受験生へのエールもあって、最後らしい最後やったと思う。
「おーい、Q、こっちこっち!」
グラウンドは写真撮影会の真っ最中。同学年400人近くが一同に集まって写真を撮りまくっている。
「おっ、もう揃ってるんや。」
「ひい君が1番遅いでー。」
いつものメンバーはもう揃っていて、鞄を置いてあちこちに写真を撮りに行っていた。
「ひい君、写真撮ろ。」
「きいは俺たちしか撮るやつおらんかったからここにおるんや。ええぞ。」
「うわっ、ひど。」
笑いながら画角に収まるように顔を近づけて、写真を撮る。まあ、こうやって揃ったけど、楓とか奏とかはどっか行ってるし、俺も少し移動するか。
「んじゃ、荷物見とってな。」
「え?マジで?」
「マジで。」
きいの驚きの顔には見向きもせず、俺はスタスタと歩いていく。「逃げるな卑怯者~!」って声が聞こえてきたような気がした。
とか言っても俺が写真を撮れるような仲の人なんて、ほんの数人だけ。こうやって歩いていたら柚さんとか聡とかに呼ばれて写真を撮る。けど、俺が話に行くのはただ1人だけだ。
「どーせここにいると思ってましたよ。シオちゃん先生。」
「やっぱり来たな。」
1-Cの教室。5階の角にあるこの教室は、俺のこの高校生活の始まりを告げたところでもある。
「先生には絶対にお礼を言わないといけないなって。」
「そう?私なんかよりも田辺先生のほうが長かったと思うけど。」
「長さじゃないですよ。」
シオちゃんが座っている隣に座る。
「先生は走り方やなくて地面の作り方を教えてくれた。だから感謝しているんです。」
「そう?そんなこと教えた気はないんだけど。」
「青春とは何か?ですよね?」
シオちゃんと最初に交わした約束。青春とは何か。その答えを探す。そんなことだった。
「そんなこともあったね。それで、納得のいく答えは見つかった?」
「さぁ。これを答えにしていいのかは分かりません。」
ガラッと教室のドアが開く。入ってきたのはあのメンバーだ。桜の手には俺の鞄が握られている。
「抜け駆けはずるいぞー!」
『そーだそーだ!』
ガキのように主張しながら入ってくる6人。富貴桜、加太奏太郎、海南楓、橋本紀乃、熊野音羽、新宮カレン。そしてその後ろからやってくる俺に関わりのある人たち。静かだった教室は一気に喧騒に包まれる。
そんな光景を見て、苦笑いを浮かべながら俺は言う。
「これが俺の青春です。案外悪くなかったですよ。」
「俺に青春は必要ないとか言ってたのは誰やったっけな?」
「さぁ、誰でしょう?」
教室の後ろのほうに並んだメンバーから手招きされる。俺もシオちゃんもだ。唯一このクラスじゃなかったカレンがスマホを構えている。
並んでいる元クラスメイトたちのほうに歩いていく。シオちゃんはちょうど真ん中の方で止められていた。
「奏、肩借りるぞ。」
「ん?おお!」
俺は奏におんぶしてもらう。奏は少し驚いていたが、すぐに体勢を持ち直した。
「んじゃ撮るぞー!シオちゃん~?」
『サイコー!』
シャッター音が鳴り響く。教室に響く笑い声と泣き声。誰も何も取り繕わないそんな空間。これが俺の青春だ。
「おーい、Q、こっちこっち!」
グラウンドは写真撮影会の真っ最中。同学年400人近くが一同に集まって写真を撮りまくっている。
「おっ、もう揃ってるんや。」
「ひい君が1番遅いでー。」
いつものメンバーはもう揃っていて、鞄を置いてあちこちに写真を撮りに行っていた。
「ひい君、写真撮ろ。」
「きいは俺たちしか撮るやつおらんかったからここにおるんや。ええぞ。」
「うわっ、ひど。」
笑いながら画角に収まるように顔を近づけて、写真を撮る。まあ、こうやって揃ったけど、楓とか奏とかはどっか行ってるし、俺も少し移動するか。
「んじゃ、荷物見とってな。」
「え?マジで?」
「マジで。」
きいの驚きの顔には見向きもせず、俺はスタスタと歩いていく。「逃げるな卑怯者~!」って声が聞こえてきたような気がした。
とか言っても俺が写真を撮れるような仲の人なんて、ほんの数人だけ。こうやって歩いていたら柚さんとか聡とかに呼ばれて写真を撮る。けど、俺が話に行くのはただ1人だけだ。
「どーせここにいると思ってましたよ。シオちゃん先生。」
「やっぱり来たな。」
1-Cの教室。5階の角にあるこの教室は、俺のこの高校生活の始まりを告げたところでもある。
「先生には絶対にお礼を言わないといけないなって。」
「そう?私なんかよりも田辺先生のほうが長かったと思うけど。」
「長さじゃないですよ。」
シオちゃんが座っている隣に座る。
「先生は走り方やなくて地面の作り方を教えてくれた。だから感謝しているんです。」
「そう?そんなこと教えた気はないんだけど。」
「青春とは何か?ですよね?」
シオちゃんと最初に交わした約束。青春とは何か。その答えを探す。そんなことだった。
「そんなこともあったね。それで、納得のいく答えは見つかった?」
「さぁ。これを答えにしていいのかは分かりません。」
ガラッと教室のドアが開く。入ってきたのはあのメンバーだ。桜の手には俺の鞄が握られている。
「抜け駆けはずるいぞー!」
『そーだそーだ!』
ガキのように主張しながら入ってくる6人。富貴桜、加太奏太郎、海南楓、橋本紀乃、熊野音羽、新宮カレン。そしてその後ろからやってくる俺に関わりのある人たち。静かだった教室は一気に喧騒に包まれる。
そんな光景を見て、苦笑いを浮かべながら俺は言う。
「これが俺の青春です。案外悪くなかったですよ。」
「俺に青春は必要ないとか言ってたのは誰やったっけな?」
「さぁ、誰でしょう?」
教室の後ろのほうに並んだメンバーから手招きされる。俺もシオちゃんもだ。唯一このクラスじゃなかったカレンがスマホを構えている。
並んでいる元クラスメイトたちのほうに歩いていく。シオちゃんはちょうど真ん中の方で止められていた。
「奏、肩借りるぞ。」
「ん?おお!」
俺は奏におんぶしてもらう。奏は少し驚いていたが、すぐに体勢を持ち直した。
「んじゃ撮るぞー!シオちゃん~?」
『サイコー!』
シャッター音が鳴り響く。教室に響く笑い声と泣き声。誰も何も取り繕わないそんな空間。これが俺の青春だ。
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