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第134話:廃墟で見つけた剣、実は伝説のドラゴンキラーの剣なのだ、何でドラゴンキラーの剣がこのしょぼくれた廃墟に落ちてるんすか
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「ここはかなり古い遺跡だなあ」
「城だったみたいっすね。もう、ほんの一部しか残ってないすけどね」
目の前には崩れた壁くらいしかない。
「ああ、疲れた」
「ちょっと、リーダー、もう疲れたんすか。まだ、何もしてないじゃないすか」
「うむ、体調不良なんだよ」
「もう、引退したらどうすか」
「うーん、そうなんだよなあ。しかし、やはり一発当てたいんだよなあ」
俺と相棒、二人組の冒険者パーティー。
普段はスライム退治専門のしょぼいパーティーだ。
そして、今は宿屋の屋根裏に猫と住んでいる。
しかし、いつまでも屋根裏部屋のコタツに入っているわけにはいかない。
猫缶を買えなくなってしまう。
そんなわけで、俺と相棒は冒険者ギルドに行った。
で、またもや清掃作業を任された。
俺はもう冒険者ではないのか。
村から大して離れてない場所にある廃墟だ。
しかし、手押し車に体を支えながら、現場に到着した時点で俺はすっかり疲労している。
「ああ、若い頃が懐かしいよ」
「今の手押し車を押したハゲデブブサイクのリュウマチ持ちのリーダーを見ると、若いころがあったとは思えませんすね」
「うるさいぞ。誰でも若い頃はあるんだ」
そして、気が付くとおっさん、爺さん、あの世だ。
やれやれ。
「で、この廃墟を清掃してどうするんだろう」
「例のドラゴンテーマパークの件らしいっすね」
「おいおい、またそのネタかよ。で、なんだ『ドラゴンの城』とかでっちあげるつもりかよ、村役場の連中は」
「それが、まだ決まってないみたいっす。アイデア募集中みたいっすね」
「ふざけんなよ、アイデア募集ってなんだよ。もう村役場の連中もネタギレかよ」
「そんなところみたいっすね」
「観光客をだますことしか考えてないみたいだな」
「まあ、とにかく清掃を始めますか」
村役場の詐欺行為に加担するみたいで気が進まないなあ。
おっと、俺は足が絡んでよろけてしまう。
そして、相棒にぶつかって倒してしまう。
「イテテ、ちょっとその出腹で俺っちの利き腕を地面と挟まないでくださいっすよ」
「いや、悪い、悪い」
しかし、相棒が右腕を気にしている。
「おい、大丈夫かよ」
「ちょっと、捻っちゃいましたね。まあ、清掃には関係ないから、いいっすよ」
すっかり足も衰えているなあ。
もう、老人だな。
「あれ」
「どうしたんすか」
「今、倒れた時に、腰に差している剣がおかしくなったぞ」
俺は剣を抜いてみた。
すると、柄の部分しか抜けない。
折れたのか。
「やれやれ。安物だからなあ、修理しないと。いや、買い替えかな」
「これはリーダー、これからは清掃員になれっていう神の啓示じゃないすか」
「そんな神の啓示なんてあるわけないだろ」
でも、今や、清掃で糊口をしのぐおっさんだ。
溜息をつきながらそぼそぼとゴミ拾いをする。
「ふう、疲れた」
「リーダー、まだ、五分しか経ってないすよ」
「いやあ、もう年だな」
俺は廃墟の隅っこに座り込む。
「おや」
なんだか、地面に座った尻に違和感がある。
おっと、剣を見つけたぞ。
「おい、伝説の剣じゃないか、廃墟で見つけた剣、それが実は伝説のドラゴンキラーの剣なのだ……って、全然、そんな感じじゃないな」
「何でドラゴンキラーの剣がこのしょぼくれた廃墟に落ちてるんすか」
「そうだよなあ。でも、廃墟に落ちていたってことは、これは大昔の剣で貴重価値があるんじゃないか。骨董品屋に持っていけば、高額で買い取りしてくれるのではって……うーん、どこにでもある最近作られた安物だなあ」
「要するにゴミだから捨てたんでしょう」
やれやれ。
まあ、これもゴミなんだから拾って布袋に入れた、その時、俺は不穏な気配を感じた。
「うむ、何か来るぞ」
「清掃員の勘すかね。大量のゴミでも降ってくるとか」
「いや、冗談を言っている場合じゃないぞ」
気が付くと、こん棒を持った犬の顔をしたモンスターが十匹ほど現れた。
「くそ、コボルトの連中だ。こいつらもしつこいな。相当、村の連中に恨みを持ってるらしいなあ。どうせなら村役場に乱入してほしいぞ」
「囲まれましたね。やばいっすね。リーダーの剣は折れてるし、俺っちもちょっと利き腕がおかしいんすよ」
俺達には珍しく危機的状況だ。
「まあ、リーダーは後ろに下がっててくださいよ」
コボルトの連中が襲い掛かってきた。
相棒が利き腕ではない左腕で応戦。
しかし、ちょっと苦戦気味だ。
利き腕じゃないので、相棒の動きが少し鈍いな。
おっと、このゴミ袋に入れたさっき拾った剣があるではないか。
「俺も加勢するぞ!」
その古い剣を持って、バッサバッサとコボルトを倒していく。
おお、ゴミかと思っていたら、けっこう使える剣ではないか。
結局、半数ほどコボルトを倒したら、連中は逃げていった。
「おい、やはり、俺は清掃員ではない。冒険者だ。この剣が証明してくれた。剣が折れたら、すぐに別の剣を拾った。これは神の啓示だ。やはり、俺の天職は冒険者だ」
「でも、相手はコボルトっすからねえ。転職したほうがいいんじゃないすか。ハゲデブブサイクのリュウマチ持ちのおっさんが無理するとろくなことにならないすよ」
「うるさいぞ」
そう、俺はおっさんだ。でも、この古いしょぼくれた剣でもモンスターを倒せた。
古くても役に立つのだ。
まだ、人生は終わってないぞ。
そう、思いながら、清掃を再開する俺であった。
「城だったみたいっすね。もう、ほんの一部しか残ってないすけどね」
目の前には崩れた壁くらいしかない。
「ああ、疲れた」
「ちょっと、リーダー、もう疲れたんすか。まだ、何もしてないじゃないすか」
「うむ、体調不良なんだよ」
「もう、引退したらどうすか」
「うーん、そうなんだよなあ。しかし、やはり一発当てたいんだよなあ」
俺と相棒、二人組の冒険者パーティー。
普段はスライム退治専門のしょぼいパーティーだ。
そして、今は宿屋の屋根裏に猫と住んでいる。
しかし、いつまでも屋根裏部屋のコタツに入っているわけにはいかない。
猫缶を買えなくなってしまう。
そんなわけで、俺と相棒は冒険者ギルドに行った。
で、またもや清掃作業を任された。
俺はもう冒険者ではないのか。
村から大して離れてない場所にある廃墟だ。
しかし、手押し車に体を支えながら、現場に到着した時点で俺はすっかり疲労している。
「ああ、若い頃が懐かしいよ」
「今の手押し車を押したハゲデブブサイクのリュウマチ持ちのリーダーを見ると、若いころがあったとは思えませんすね」
「うるさいぞ。誰でも若い頃はあるんだ」
そして、気が付くとおっさん、爺さん、あの世だ。
やれやれ。
「で、この廃墟を清掃してどうするんだろう」
「例のドラゴンテーマパークの件らしいっすね」
「おいおい、またそのネタかよ。で、なんだ『ドラゴンの城』とかでっちあげるつもりかよ、村役場の連中は」
「それが、まだ決まってないみたいっす。アイデア募集中みたいっすね」
「ふざけんなよ、アイデア募集ってなんだよ。もう村役場の連中もネタギレかよ」
「そんなところみたいっすね」
「観光客をだますことしか考えてないみたいだな」
「まあ、とにかく清掃を始めますか」
村役場の詐欺行為に加担するみたいで気が進まないなあ。
おっと、俺は足が絡んでよろけてしまう。
そして、相棒にぶつかって倒してしまう。
「イテテ、ちょっとその出腹で俺っちの利き腕を地面と挟まないでくださいっすよ」
「いや、悪い、悪い」
しかし、相棒が右腕を気にしている。
「おい、大丈夫かよ」
「ちょっと、捻っちゃいましたね。まあ、清掃には関係ないから、いいっすよ」
すっかり足も衰えているなあ。
もう、老人だな。
「あれ」
「どうしたんすか」
「今、倒れた時に、腰に差している剣がおかしくなったぞ」
俺は剣を抜いてみた。
すると、柄の部分しか抜けない。
折れたのか。
「やれやれ。安物だからなあ、修理しないと。いや、買い替えかな」
「これはリーダー、これからは清掃員になれっていう神の啓示じゃないすか」
「そんな神の啓示なんてあるわけないだろ」
でも、今や、清掃で糊口をしのぐおっさんだ。
溜息をつきながらそぼそぼとゴミ拾いをする。
「ふう、疲れた」
「リーダー、まだ、五分しか経ってないすよ」
「いやあ、もう年だな」
俺は廃墟の隅っこに座り込む。
「おや」
なんだか、地面に座った尻に違和感がある。
おっと、剣を見つけたぞ。
「おい、伝説の剣じゃないか、廃墟で見つけた剣、それが実は伝説のドラゴンキラーの剣なのだ……って、全然、そんな感じじゃないな」
「何でドラゴンキラーの剣がこのしょぼくれた廃墟に落ちてるんすか」
「そうだよなあ。でも、廃墟に落ちていたってことは、これは大昔の剣で貴重価値があるんじゃないか。骨董品屋に持っていけば、高額で買い取りしてくれるのではって……うーん、どこにでもある最近作られた安物だなあ」
「要するにゴミだから捨てたんでしょう」
やれやれ。
まあ、これもゴミなんだから拾って布袋に入れた、その時、俺は不穏な気配を感じた。
「うむ、何か来るぞ」
「清掃員の勘すかね。大量のゴミでも降ってくるとか」
「いや、冗談を言っている場合じゃないぞ」
気が付くと、こん棒を持った犬の顔をしたモンスターが十匹ほど現れた。
「くそ、コボルトの連中だ。こいつらもしつこいな。相当、村の連中に恨みを持ってるらしいなあ。どうせなら村役場に乱入してほしいぞ」
「囲まれましたね。やばいっすね。リーダーの剣は折れてるし、俺っちもちょっと利き腕がおかしいんすよ」
俺達には珍しく危機的状況だ。
「まあ、リーダーは後ろに下がっててくださいよ」
コボルトの連中が襲い掛かってきた。
相棒が利き腕ではない左腕で応戦。
しかし、ちょっと苦戦気味だ。
利き腕じゃないので、相棒の動きが少し鈍いな。
おっと、このゴミ袋に入れたさっき拾った剣があるではないか。
「俺も加勢するぞ!」
その古い剣を持って、バッサバッサとコボルトを倒していく。
おお、ゴミかと思っていたら、けっこう使える剣ではないか。
結局、半数ほどコボルトを倒したら、連中は逃げていった。
「おい、やはり、俺は清掃員ではない。冒険者だ。この剣が証明してくれた。剣が折れたら、すぐに別の剣を拾った。これは神の啓示だ。やはり、俺の天職は冒険者だ」
「でも、相手はコボルトっすからねえ。転職したほうがいいんじゃないすか。ハゲデブブサイクのリュウマチ持ちのおっさんが無理するとろくなことにならないすよ」
「うるさいぞ」
そう、俺はおっさんだ。でも、この古いしょぼくれた剣でもモンスターを倒せた。
古くても役に立つのだ。
まだ、人生は終わってないぞ。
そう、思いながら、清掃を再開する俺であった。
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