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第3話:石川先輩に押し倒される
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次の日。
放課後。恐る恐る野球部のロッカー室に。でも、みんな別に僕を見ても特別な反応無し。どうやら、勅使河原キャプテンは約束を守ってくれて誰にも言わなかったみたい。ほっとする僕。そして、つい、島谷先輩の方を見てしまう。やっぱり素敵。そして、例によって島谷先輩に抱かれるのを妄想してあそこが熱くなってしまう。これじゃあ、マネージャーの仕事が手につかないので、我慢してそういういやらしいことは考えないようにする。
僕はマネージャーとして入部したので、普段するのは、用具の準備や片付け、熱中症対策のスポーツドリンクの用意、部室の整理整頓、ユニフォームの洗濯など。後は試合の時などのスコアラー。他にグラウンドの分担を他の運動部と話し合って決めたり、その他雑用。
でも、野球部の人数が少ないので、僕も練習に付き合わされたりもした。ミスしてばかりだが、別に他の部員は怒らない。最初から期待されてないからかな。それでも、島谷先輩とキャッチボールをしたりする時もあって、そんな時はドキドキしてしまう。勅使河原キャプテンには釘をさされたけど、やっぱり告白したいなあ。でも、『気持ち悪い、こっち来んな!』って言われたらどうしようかと思って、なかなか言い出せない。そんなこと島谷先輩に言われたらショックで倒れちゃうかも。
それに、夏の大会に向けて、弱小とは言え、みんな一生懸命に練習しているし、そんな時期に告白するのもなあと迷ってしまう。ちなみに四月の春の東京大会では、あっさり予選一回戦で敗退。その時は、僕はまだ島谷先輩には気づいていなかった。その後、グラウンドで練習しているのを見て一目惚れしちゃったんだけどね。
次の夏の大会が島谷先輩の高校生として最後の試合出場となる。秋の大会には出場しないからね。島谷先輩としても、高校生活最後の大会なんで、そんな時に色恋沙汰なんかで気を取られるのはいやなんじゃないかなあと思ったりした。しかも、相手は男。でも、もやもやしてしまう。ああ、いやらしいことが次々と僕の頭に浮かんで来るんだ、あそこが疼いちゃう。どうにかならないかなあ。
えい、いっそ告白しよう! 毎日、ベッドの中で妄想ばっかりして、自分で処理していても仕方が無いんじゃないか。大会が近いと言ったって、どうせ、うちの野球部は周りからは全然期待されてないしなあと失礼なことも考えたりもした。
まあ、やっぱり夏の大会が終わるまで待とうかと僕は考えたんだけど、大会が終わったら、次は大学受験の勉強でこれまた忙しくなるしなあとまた悩んだり。そんなわけで、いろいろと悩みながら、僕はグラウンドの島谷先輩を見つめるだけの日々が続いていた。さすがに、ロッカー室で裸になって出すなんて行為はしないことにしている。あれ一度きりだ。でも、妄想では学校のいろんな場所で島谷先輩に押し倒されている。島谷先輩に後ろから抱かれている自分を妄想してしまうんだ。屋上とかトイレとか体育館の裏とか。裸にされて四つん這いになって、後ろから愛されるの、すごく気持ち良くなって、中に出されるの。自分も出しちゃうの。
家に帰って、夜中にこっそりと自分でする情けない僕。いつも裸になって四つん這いなり後ろから愛されることばかり考えてしまう。それも、乱暴に愛されるのを。最近、好きな妄想は、放課後、誰も居ない教室で島谷先輩が僕を責めるの。
「あ、あの先輩、誰か来るかも」
「俺の事が好きなんだろ」
「はい、大好きです」
「じゃあ、俺の命令を聞くこと。新堂、全部服を脱ぐんだ」
僕がためらっていると無理矢理制服を剥ぎ取られる。ドキドキしながら教室で裸になっている僕を虐めるように、アレをさわってくる島谷先輩。
「あ、あん、いや」
「いやなのか、新堂」
「ううん……いい、いいです、気持ちいい」
「教室で全裸になってアレをさわられて興奮しているのか、新堂。誰かが来るかも、そして自分の裸を見られるかもってスリルを感じて興奮しているんだろ、いやらしいな、お前」
「いやん、先輩、虐めないで」
「もっと虐めてほしいか、新堂。虐めてほしいんだろ」
「……はい、虐めてください、いやらしい僕を……島谷先輩……」
島谷先輩は僕を裸のまま教室の窓際まで連れていく。教室は三階って設定なの。だから、外から見られないってこと。本当は放課後は野球の練習をしているんですけどね、島谷先輩は。でも、なぜか、僕と島谷先輩はその誰も居ない教室にいるの。そこで机の上にうつぶせになって、お尻を突き出させられるの。でも、誰かに見られるかも。そのスリルがさらに僕を興奮させる。そして、僕の後ろの穴に指を挿入する先輩。
「あ、ああん、いや、誰かに見られちゃう、ああ、やめてえ」
「見られたいんだろ、本当は。俺に淫らなことをされているところ、お前が快感で喘いでいるところをなあ」
「ああ、そんな……あうう、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、いい、先輩、気持ちいいですう……ああ、もっとしてえ! 僕のいやらしい後ろの穴をなぶって!」
そして、さんざん後ろの穴をなぶられる僕。すっかり柔らかくなった僕の後ろの肉穴。島谷先輩がアレを取り出してゆっくりと挿入していく。
「あああああ、あうう……いい、いいです、気持ちいい、ああん、激しくして、出して、僕の中に出してえ」
「好きなんだろ、新堂」
「はい、とっても……ああん、愛してる、愛してます、島谷先輩、ああ、でも見られちゃう」
「後ろからされているのを見られたいんだろ、本当にいやらしいな、お前は」
「……ああ、虐めないで……でも、ああん、もっと激しく突いてえ!」
島谷先輩が激しく腰を打ち付ける。僕は気持ち良くて開け放しの口から涎を垂れ流す。
「ああ、いっちゃう、いく、ああん、先輩、僕、いっちゃう、いっちゃう、あああああ! い、いくううううう!!!!!」
島谷先輩が僕の中に出す。同時に僕のアレからも白い液体が撒き散らされるの。そして、さらに恥ずかしいいろんな格好で愛されるの。仰向けにされて、膝の裏を掴まれて大きく股を広げさせられて責められる。横にされて片足の膝を自分で引っ張って、後ろの穴をさらすように言われて、また責められる。こんな妄想ばっかり。僕はかなりいやらしいのかなあ。それに、どうも、僕は被虐的なところがあるみたい。無理矢理裸にされたり、窓際で後ろからされたり、ひどいことをされるのが好き。やはり変態かなあ。実際の島谷先輩は優しそうで、例え男が好きでもこんなことはしないだろうけど。でも、そういう妄想をしてしまうんだ。島谷先輩に抱かれたいなあ。もう、入部した頃から悶々とした日々を送る僕。
さて、ある日、部活動終了後、部室の整理整頓で僕一人が残っていたら、石川礼次郎先輩が入ってきた。この人も三年生。
「石川先輩、お疲れ様です」
僕は挨拶するが、石川先輩は無言。どうしたのかな、まあ、機嫌が悪いのかなと思ったんだけど。すると、石川先輩に声をかけられた。
「新堂、ちょっと来てくれないか」
「はい」
石川先輩に連れられて、体育館へ行く。ちょうどバトミントン部の活動が終了したところだ。妹の香がいた。僕に向かって手を振る。
「あれがお前の双子の妹か」
「そうですね」
「へー、かわいいじゃん、お前に似て」
「うーん、かわいいかどうかはともかく、妹とはわりと似ているって言われますね。二卵性の双子なんですけどね。二卵性だと全然似てない人もいますけど」
「それでさあ……」
「はい」
しかし、石川先輩はその後何も言わずに体育館の地下室へ行く。そこは入学式とかなどに使う備品が入っている部屋。滅多に使わない場所だ。こんなとこに何の用事なんだろうと思っていると石川先輩が部屋の電気を点けて扉の鍵を閉める。薄暗い部屋だ。
「あの、ここに何の用があるんですか」
「……えーと、お前、男が好きって本当か」
え、もしかして、勅使河原キャプテンから聞いたのかなあ。誰にも言わないって約束したのに。僕は思わず頬が赤くなる。でも、向こうは明らかに知っているんだろうなあと思って、正直に言った。
「……そ、そうですね。はい、好きです……でも、誰から聞いたんですか」
「お前の中学時代の同級生からだよ。そいつの兄貴と俺は友人なんだ。高校は違うけどな。それで、俺が通っている高校に入った新堂ってのが男と付き合ってるって話を聞いてさあ」
誰だろう。でも、元カレとはかなり親しくなっていたから噂になってたのかもなあと思っていると、石川先輩に突然言われた。
「……あの、新堂、俺と付き合わないか」
「え……」
「お前が付き合ってた奴は引っ越して、それからお前は誰とも付き合ってないってことなんだろ」
そんなことまで噂になっていたのか。元カレとの交際は秘密だったのだけど、案外、周りには知られてしまっていたのかなあ。それにしても、突然のことに僕は混乱してしまった。石川先輩もけっこうカッコいいんだよなあ。美男子だし、それに身体がでかい。きつく抱きしめられると気持ちが良さそうな分厚い胸。うちの野球部では四番バッターだ。でも、島谷先輩のような優雅な感じがないなあ。やっぱり僕は島谷先輩のほうがいいなあと思っていると、また聞かれる。
「新堂、お前、誰とも付き合ってないんだろ」
「ええ、あの、そうですけど……」
「じゃあ、いいだろ」
「え、でも……」
そして、僕はそのまま石川先輩に押し倒された。
「いいだろ、我慢できないんだ」
「あ……でも……」
びっくりした僕は、大きい体の石川先輩にキスされて抵抗できない。それに、前から誰かに抱かれたいって願望があったためか、抵抗力を失ってしまう。そのまま、ぎゅうっと抱きしめられる。久しぶりのこの感覚、気分がいい。
「俺と付き合えよ」
「……はい」
石川先輩の強引なアプローチだけど、なぜかOKしてしまった。その後、制服を無理矢理脱がされる。
「あ、いや、いやですう」
「今、俺と付き合ってもいいって言っただろ」
裸にされて、石川先輩は僕の体をまさぐってきた。でも、もしかしたら誰かに見られちゃうかも。僕は何とか石川先輩を押しのける。そして、先輩にお願いした。
「あの……抱かれてもいいです。でも、その……こんなところでは、その……いやです」
「別の場所ならいいのか」
どうしようかと思ったけど、ついうなずいてしまう。
すると石川先輩は言った。
「じゃあ、ホテルに行こう」
放課後。恐る恐る野球部のロッカー室に。でも、みんな別に僕を見ても特別な反応無し。どうやら、勅使河原キャプテンは約束を守ってくれて誰にも言わなかったみたい。ほっとする僕。そして、つい、島谷先輩の方を見てしまう。やっぱり素敵。そして、例によって島谷先輩に抱かれるのを妄想してあそこが熱くなってしまう。これじゃあ、マネージャーの仕事が手につかないので、我慢してそういういやらしいことは考えないようにする。
僕はマネージャーとして入部したので、普段するのは、用具の準備や片付け、熱中症対策のスポーツドリンクの用意、部室の整理整頓、ユニフォームの洗濯など。後は試合の時などのスコアラー。他にグラウンドの分担を他の運動部と話し合って決めたり、その他雑用。
でも、野球部の人数が少ないので、僕も練習に付き合わされたりもした。ミスしてばかりだが、別に他の部員は怒らない。最初から期待されてないからかな。それでも、島谷先輩とキャッチボールをしたりする時もあって、そんな時はドキドキしてしまう。勅使河原キャプテンには釘をさされたけど、やっぱり告白したいなあ。でも、『気持ち悪い、こっち来んな!』って言われたらどうしようかと思って、なかなか言い出せない。そんなこと島谷先輩に言われたらショックで倒れちゃうかも。
それに、夏の大会に向けて、弱小とは言え、みんな一生懸命に練習しているし、そんな時期に告白するのもなあと迷ってしまう。ちなみに四月の春の東京大会では、あっさり予選一回戦で敗退。その時は、僕はまだ島谷先輩には気づいていなかった。その後、グラウンドで練習しているのを見て一目惚れしちゃったんだけどね。
次の夏の大会が島谷先輩の高校生として最後の試合出場となる。秋の大会には出場しないからね。島谷先輩としても、高校生活最後の大会なんで、そんな時に色恋沙汰なんかで気を取られるのはいやなんじゃないかなあと思ったりした。しかも、相手は男。でも、もやもやしてしまう。ああ、いやらしいことが次々と僕の頭に浮かんで来るんだ、あそこが疼いちゃう。どうにかならないかなあ。
えい、いっそ告白しよう! 毎日、ベッドの中で妄想ばっかりして、自分で処理していても仕方が無いんじゃないか。大会が近いと言ったって、どうせ、うちの野球部は周りからは全然期待されてないしなあと失礼なことも考えたりもした。
まあ、やっぱり夏の大会が終わるまで待とうかと僕は考えたんだけど、大会が終わったら、次は大学受験の勉強でこれまた忙しくなるしなあとまた悩んだり。そんなわけで、いろいろと悩みながら、僕はグラウンドの島谷先輩を見つめるだけの日々が続いていた。さすがに、ロッカー室で裸になって出すなんて行為はしないことにしている。あれ一度きりだ。でも、妄想では学校のいろんな場所で島谷先輩に押し倒されている。島谷先輩に後ろから抱かれている自分を妄想してしまうんだ。屋上とかトイレとか体育館の裏とか。裸にされて四つん這いになって、後ろから愛されるの、すごく気持ち良くなって、中に出されるの。自分も出しちゃうの。
家に帰って、夜中にこっそりと自分でする情けない僕。いつも裸になって四つん這いなり後ろから愛されることばかり考えてしまう。それも、乱暴に愛されるのを。最近、好きな妄想は、放課後、誰も居ない教室で島谷先輩が僕を責めるの。
「あ、あの先輩、誰か来るかも」
「俺の事が好きなんだろ」
「はい、大好きです」
「じゃあ、俺の命令を聞くこと。新堂、全部服を脱ぐんだ」
僕がためらっていると無理矢理制服を剥ぎ取られる。ドキドキしながら教室で裸になっている僕を虐めるように、アレをさわってくる島谷先輩。
「あ、あん、いや」
「いやなのか、新堂」
「ううん……いい、いいです、気持ちいい」
「教室で全裸になってアレをさわられて興奮しているのか、新堂。誰かが来るかも、そして自分の裸を見られるかもってスリルを感じて興奮しているんだろ、いやらしいな、お前」
「いやん、先輩、虐めないで」
「もっと虐めてほしいか、新堂。虐めてほしいんだろ」
「……はい、虐めてください、いやらしい僕を……島谷先輩……」
島谷先輩は僕を裸のまま教室の窓際まで連れていく。教室は三階って設定なの。だから、外から見られないってこと。本当は放課後は野球の練習をしているんですけどね、島谷先輩は。でも、なぜか、僕と島谷先輩はその誰も居ない教室にいるの。そこで机の上にうつぶせになって、お尻を突き出させられるの。でも、誰かに見られるかも。そのスリルがさらに僕を興奮させる。そして、僕の後ろの穴に指を挿入する先輩。
「あ、ああん、いや、誰かに見られちゃう、ああ、やめてえ」
「見られたいんだろ、本当は。俺に淫らなことをされているところ、お前が快感で喘いでいるところをなあ」
「ああ、そんな……あうう、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、いい、先輩、気持ちいいですう……ああ、もっとしてえ! 僕のいやらしい後ろの穴をなぶって!」
そして、さんざん後ろの穴をなぶられる僕。すっかり柔らかくなった僕の後ろの肉穴。島谷先輩がアレを取り出してゆっくりと挿入していく。
「あああああ、あうう……いい、いいです、気持ちいい、ああん、激しくして、出して、僕の中に出してえ」
「好きなんだろ、新堂」
「はい、とっても……ああん、愛してる、愛してます、島谷先輩、ああ、でも見られちゃう」
「後ろからされているのを見られたいんだろ、本当にいやらしいな、お前は」
「……ああ、虐めないで……でも、ああん、もっと激しく突いてえ!」
島谷先輩が激しく腰を打ち付ける。僕は気持ち良くて開け放しの口から涎を垂れ流す。
「ああ、いっちゃう、いく、ああん、先輩、僕、いっちゃう、いっちゃう、あああああ! い、いくううううう!!!!!」
島谷先輩が僕の中に出す。同時に僕のアレからも白い液体が撒き散らされるの。そして、さらに恥ずかしいいろんな格好で愛されるの。仰向けにされて、膝の裏を掴まれて大きく股を広げさせられて責められる。横にされて片足の膝を自分で引っ張って、後ろの穴をさらすように言われて、また責められる。こんな妄想ばっかり。僕はかなりいやらしいのかなあ。それに、どうも、僕は被虐的なところがあるみたい。無理矢理裸にされたり、窓際で後ろからされたり、ひどいことをされるのが好き。やはり変態かなあ。実際の島谷先輩は優しそうで、例え男が好きでもこんなことはしないだろうけど。でも、そういう妄想をしてしまうんだ。島谷先輩に抱かれたいなあ。もう、入部した頃から悶々とした日々を送る僕。
さて、ある日、部活動終了後、部室の整理整頓で僕一人が残っていたら、石川礼次郎先輩が入ってきた。この人も三年生。
「石川先輩、お疲れ様です」
僕は挨拶するが、石川先輩は無言。どうしたのかな、まあ、機嫌が悪いのかなと思ったんだけど。すると、石川先輩に声をかけられた。
「新堂、ちょっと来てくれないか」
「はい」
石川先輩に連れられて、体育館へ行く。ちょうどバトミントン部の活動が終了したところだ。妹の香がいた。僕に向かって手を振る。
「あれがお前の双子の妹か」
「そうですね」
「へー、かわいいじゃん、お前に似て」
「うーん、かわいいかどうかはともかく、妹とはわりと似ているって言われますね。二卵性の双子なんですけどね。二卵性だと全然似てない人もいますけど」
「それでさあ……」
「はい」
しかし、石川先輩はその後何も言わずに体育館の地下室へ行く。そこは入学式とかなどに使う備品が入っている部屋。滅多に使わない場所だ。こんなとこに何の用事なんだろうと思っていると石川先輩が部屋の電気を点けて扉の鍵を閉める。薄暗い部屋だ。
「あの、ここに何の用があるんですか」
「……えーと、お前、男が好きって本当か」
え、もしかして、勅使河原キャプテンから聞いたのかなあ。誰にも言わないって約束したのに。僕は思わず頬が赤くなる。でも、向こうは明らかに知っているんだろうなあと思って、正直に言った。
「……そ、そうですね。はい、好きです……でも、誰から聞いたんですか」
「お前の中学時代の同級生からだよ。そいつの兄貴と俺は友人なんだ。高校は違うけどな。それで、俺が通っている高校に入った新堂ってのが男と付き合ってるって話を聞いてさあ」
誰だろう。でも、元カレとはかなり親しくなっていたから噂になってたのかもなあと思っていると、石川先輩に突然言われた。
「……あの、新堂、俺と付き合わないか」
「え……」
「お前が付き合ってた奴は引っ越して、それからお前は誰とも付き合ってないってことなんだろ」
そんなことまで噂になっていたのか。元カレとの交際は秘密だったのだけど、案外、周りには知られてしまっていたのかなあ。それにしても、突然のことに僕は混乱してしまった。石川先輩もけっこうカッコいいんだよなあ。美男子だし、それに身体がでかい。きつく抱きしめられると気持ちが良さそうな分厚い胸。うちの野球部では四番バッターだ。でも、島谷先輩のような優雅な感じがないなあ。やっぱり僕は島谷先輩のほうがいいなあと思っていると、また聞かれる。
「新堂、お前、誰とも付き合ってないんだろ」
「ええ、あの、そうですけど……」
「じゃあ、いいだろ」
「え、でも……」
そして、僕はそのまま石川先輩に押し倒された。
「いいだろ、我慢できないんだ」
「あ……でも……」
びっくりした僕は、大きい体の石川先輩にキスされて抵抗できない。それに、前から誰かに抱かれたいって願望があったためか、抵抗力を失ってしまう。そのまま、ぎゅうっと抱きしめられる。久しぶりのこの感覚、気分がいい。
「俺と付き合えよ」
「……はい」
石川先輩の強引なアプローチだけど、なぜかOKしてしまった。その後、制服を無理矢理脱がされる。
「あ、いや、いやですう」
「今、俺と付き合ってもいいって言っただろ」
裸にされて、石川先輩は僕の体をまさぐってきた。でも、もしかしたら誰かに見られちゃうかも。僕は何とか石川先輩を押しのける。そして、先輩にお願いした。
「あの……抱かれてもいいです。でも、その……こんなところでは、その……いやです」
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