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第9話:予選一回戦
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さて、球場にはほとんど客がいない。予選一回戦目だもんな。おまけに平日の午前中。応援もほとんど無し。部員は出席扱いになるけど、他の生徒はさぼりになってしまうからね。すると、突然、上から声をかけられた。
「お兄ちゃん!」
気が付くと、妹の香がいる。友人なのか、同じバトミントン部の先輩らしき女子生徒を連れてきている。コンクリート製の壁で囲われたベンチの上から僕に話しかけてきた。
「お兄ちゃんは出ないのよね、残念ながら」
「そうだけど。でも、香、授業はどうしたんだよ」
「さぼりよ、さぼり」
「いいのかよ、先生に叱られてもしらないぞ」
「まあ、いいじゃないの。少しぐらい」
応援に着てくれたのうれしいけど、僕は出場しないんだけどなあ。でも、妹って野球が好きだったのか。知らなかった。
そんなわけで、スカスカの観客席、僕がいるベンチの近くに妹たちが座っている中、試合開始。僕としてはコールド負けはさけたいくらいに思っていたんだけど。意外にも島谷先輩が調子がいい。相手打線はほとんど打てない。どうしたのって感じ。確かに、弱小とはいえ、島谷先輩はうちのエースピッチャーだけど。それに石川先輩も最初の打席でいきなりホームラン。
「おい、すごいな。島谷、石川、どうしたんだよ」
勅使河原キャプテンが大喜びだ。部員たちもなんだか興奮している。結局、それが勝利打点になって、なんと一回戦を突破。
その日はジュースで乾杯。でも、一回戦なんでそれだけで解散。そして、僕は石川先輩の家に来るよう秘かに言われた。
……………………………………………………
そして、かなり激しく責められた。女装をさせられた。ミニスカートを履かされて、女物の下着も着せられた。そして、かなり激しく乱暴するような感じで責められた。やたらお尻も叩かれた。四つん這いになって後ろで手錠をかけられたのは、何度もやられたけど、今回は足首にも枷をつけられて股間を閉じられないようにされて、延々とバイブレーターで後ろの穴を激しく責められた。
「ああああ、いや、許して、ご主人様、許して、許してえ!」
「うるさい、お前は俺の女なんだよ、メス犬なんだ、発情したメス犬だ」
「は、はい、僕は発情したメス犬です、ああ、乱暴して、乱暴されるのが好きなメス犬ですう! 征服してえ! 僕の後ろの穴、メチャクチャにしてえ!」
僕は大声で叫んでしまう。家には石川先輩と僕だけ。試合で疲れているはずなのに、何時間もいろんな恥ずかしいことをされた。例の玄関の鏡の前で自らさせられた。格好はいつもの上半身にTシャツだけ。下半身裸で女の子座りをさせられて、自分のアレをしごく。石川先輩はやはりこういう格好が好きなのかなあと僕は思った。その他、顔に先輩の白濁液もかけられたりといやらしい行為をさんざんやられた。でも、僕は興奮してしまった。僕はやっぱりマゾヒストなのかなあとも思った。僕も三回も出してしまった。
すっかり疲れて、お互い裸で抱き合ってベッドで少し横になる。
「……先輩、今日のホームランすごかったですね」
「ああ……」
何だろう、全然しゃべってくれない。まあ、いいか。疲れてるのかなと僕は思った。
家に帰って、また悩む。結局、今日も島谷先輩が好きってことを石川先輩には言えなかった。ただ、まだ大会途中なのでいいかなとも思った。その日は疲れて、すぐに寝てしまった。
……………………………………………………
『太田スタジアムの奇跡』
学校に行くと黒板にそう書かれていた。太田スタジアムとは、昨日の一回戦で我が弱小野球部が勝った球場の名称。甲子園で優勝したことのある高校に勝ってしまったんで盛り上がるのは当然かな。でも、相手チームの調子が悪かったんじゃないかってほとんどの生徒は思っているようだ。僕もそうだ。部員たちも、一回勝ったんだからいいじゃないかって満足している感じ。しかし、勅使河原キャプテンだけはやたら張り切っている。
「おい、こうなったら甲子園だ! 甲子園を目指すぞ!」
一人で盛り上がっている。まあ、次で敗退だろうなあってのが、ほとんどの人の意見なんだけど。しかし、部員もそれなりに練習の方は真面目にやっている。やはり強豪高校を打ち負かしたのは嬉しかったらしい。そんな練習風景を見ていると勅使河原キャプテンが近づいてきた。そして、僕にささやく。
「昨日の試合、島谷と石川の調子がよかったのはお前のおかげじゃないかなあ」
「え、なんで僕のおかげなんですか」
「男ってのは恋人が応援すると張り切るもんなんだよ。お前と石川は付き合ってるんだろ」
「でも、島谷先輩とは特になにも関係ないですよ。僕が一方的に好きなだけで」
「いや、これは島谷もお前が好きなんじゃないのかなあ」
「えー、それはないと思いますけど」
でも、そうだったら嬉しい反面、僕はどっちのものになればいいのかなあとも考えてしまった。それに、石川先輩の態度が気になった。昨日の僕に対する態度。まるでおもちゃのように扱われた。僕もそれを楽しんだのだけど、なんて言うか恋人に接する態度じゃなくて、奴隷を虐めているような感じもした。それでも気持ち良かったけど、なんだかかなり乱暴になってきたような気もするんだ。試合で勝った興奮で、かなり乱暴になったのかなあ。
本当に僕のことを好きなのかどうかもよくわからなくなってきた。単に性欲を発散したいだけじゃないかなあ。後、島谷先輩の方だけど、やっぱり僕の方なんて全然見ない。試合の時はよくベンチの方に顔を向けてたけど、サインの指示を見るためじゃないかな。別に僕の顔を見ていた感じでもなかった。やはり勅使河原キャプテンの見立ては間違っているんじゃないかと僕は思った。
「お兄ちゃん!」
気が付くと、妹の香がいる。友人なのか、同じバトミントン部の先輩らしき女子生徒を連れてきている。コンクリート製の壁で囲われたベンチの上から僕に話しかけてきた。
「お兄ちゃんは出ないのよね、残念ながら」
「そうだけど。でも、香、授業はどうしたんだよ」
「さぼりよ、さぼり」
「いいのかよ、先生に叱られてもしらないぞ」
「まあ、いいじゃないの。少しぐらい」
応援に着てくれたのうれしいけど、僕は出場しないんだけどなあ。でも、妹って野球が好きだったのか。知らなかった。
そんなわけで、スカスカの観客席、僕がいるベンチの近くに妹たちが座っている中、試合開始。僕としてはコールド負けはさけたいくらいに思っていたんだけど。意外にも島谷先輩が調子がいい。相手打線はほとんど打てない。どうしたのって感じ。確かに、弱小とはいえ、島谷先輩はうちのエースピッチャーだけど。それに石川先輩も最初の打席でいきなりホームラン。
「おい、すごいな。島谷、石川、どうしたんだよ」
勅使河原キャプテンが大喜びだ。部員たちもなんだか興奮している。結局、それが勝利打点になって、なんと一回戦を突破。
その日はジュースで乾杯。でも、一回戦なんでそれだけで解散。そして、僕は石川先輩の家に来るよう秘かに言われた。
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そして、かなり激しく責められた。女装をさせられた。ミニスカートを履かされて、女物の下着も着せられた。そして、かなり激しく乱暴するような感じで責められた。やたらお尻も叩かれた。四つん這いになって後ろで手錠をかけられたのは、何度もやられたけど、今回は足首にも枷をつけられて股間を閉じられないようにされて、延々とバイブレーターで後ろの穴を激しく責められた。
「ああああ、いや、許して、ご主人様、許して、許してえ!」
「うるさい、お前は俺の女なんだよ、メス犬なんだ、発情したメス犬だ」
「は、はい、僕は発情したメス犬です、ああ、乱暴して、乱暴されるのが好きなメス犬ですう! 征服してえ! 僕の後ろの穴、メチャクチャにしてえ!」
僕は大声で叫んでしまう。家には石川先輩と僕だけ。試合で疲れているはずなのに、何時間もいろんな恥ずかしいことをされた。例の玄関の鏡の前で自らさせられた。格好はいつもの上半身にTシャツだけ。下半身裸で女の子座りをさせられて、自分のアレをしごく。石川先輩はやはりこういう格好が好きなのかなあと僕は思った。その他、顔に先輩の白濁液もかけられたりといやらしい行為をさんざんやられた。でも、僕は興奮してしまった。僕はやっぱりマゾヒストなのかなあとも思った。僕も三回も出してしまった。
すっかり疲れて、お互い裸で抱き合ってベッドで少し横になる。
「……先輩、今日のホームランすごかったですね」
「ああ……」
何だろう、全然しゃべってくれない。まあ、いいか。疲れてるのかなと僕は思った。
家に帰って、また悩む。結局、今日も島谷先輩が好きってことを石川先輩には言えなかった。ただ、まだ大会途中なのでいいかなとも思った。その日は疲れて、すぐに寝てしまった。
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『太田スタジアムの奇跡』
学校に行くと黒板にそう書かれていた。太田スタジアムとは、昨日の一回戦で我が弱小野球部が勝った球場の名称。甲子園で優勝したことのある高校に勝ってしまったんで盛り上がるのは当然かな。でも、相手チームの調子が悪かったんじゃないかってほとんどの生徒は思っているようだ。僕もそうだ。部員たちも、一回勝ったんだからいいじゃないかって満足している感じ。しかし、勅使河原キャプテンだけはやたら張り切っている。
「おい、こうなったら甲子園だ! 甲子園を目指すぞ!」
一人で盛り上がっている。まあ、次で敗退だろうなあってのが、ほとんどの人の意見なんだけど。しかし、部員もそれなりに練習の方は真面目にやっている。やはり強豪高校を打ち負かしたのは嬉しかったらしい。そんな練習風景を見ていると勅使河原キャプテンが近づいてきた。そして、僕にささやく。
「昨日の試合、島谷と石川の調子がよかったのはお前のおかげじゃないかなあ」
「え、なんで僕のおかげなんですか」
「男ってのは恋人が応援すると張り切るもんなんだよ。お前と石川は付き合ってるんだろ」
「でも、島谷先輩とは特になにも関係ないですよ。僕が一方的に好きなだけで」
「いや、これは島谷もお前が好きなんじゃないのかなあ」
「えー、それはないと思いますけど」
でも、そうだったら嬉しい反面、僕はどっちのものになればいいのかなあとも考えてしまった。それに、石川先輩の態度が気になった。昨日の僕に対する態度。まるでおもちゃのように扱われた。僕もそれを楽しんだのだけど、なんて言うか恋人に接する態度じゃなくて、奴隷を虐めているような感じもした。それでも気持ち良かったけど、なんだかかなり乱暴になってきたような気もするんだ。試合で勝った興奮で、かなり乱暴になったのかなあ。
本当に僕のことを好きなのかどうかもよくわからなくなってきた。単に性欲を発散したいだけじゃないかなあ。後、島谷先輩の方だけど、やっぱり僕の方なんて全然見ない。試合の時はよくベンチの方に顔を向けてたけど、サインの指示を見るためじゃないかな。別に僕の顔を見ていた感じでもなかった。やはり勅使河原キャプテンの見立ては間違っているんじゃないかと僕は思った。
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