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第10話:予選二回戦
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一回戦から五日後。二回戦目の相手は、そこそこ実力のある高校。毎回、上位までいくけど、甲子園の出場経験はない。昔、予選の決勝戦までいったことがあるみたい。試合は午後から。初戦で勝ったので、応援に来たらしき生徒が少し増えたなあと観客席を眺めていると、また、香たちが顔を出して来た。ベンチの上から僕に話しかけてきた。前回と同じ友達と一緒だ。
「お兄ちゃん、初戦に勝ったけど、今回はどうなの」
「うーん、初戦の高校ほどではないけど、今回の相手もけっこう強いんだよなあ」
「じゃあ、今日が最後なの、それは残念」
「おいおい、そんなこと言うなよ」
とは言え、初回はほとんど奇跡じゃないかと僕も思っていた。他の部員もそんな感じだ。勅使河原キャプテンを除くが。
「今日も勝つぞ! 諦めたら人生終了だ! いいか、前回の勝利は奇跡じゃない、俺たちの努力が奇跡の女神をひきつけたんだ!」
やたら勅使河原キャプテンが興奮してわめいている。周りがうるさそうにしているので、ちょっとおかしかった。でも、奇跡じゃないって言っておきながら、奇跡の女神とか言い出すのはおかしいんじゃないかなあ。
そして、試合開始。なんと、今日もまた島谷先輩がすごく調子がいい。相手の打線をほとんど封じ込めてしまった。他の出場部員も調子がいい感じだ。石川先輩も三打席連続ヒット。これが決勝点につながり勝利。三回戦に進んでしまった。十数年振りらしいね。
「うおー! こうなったら、マジ、甲子園だ、甲子園! 甲子園! 甲子園! 甲子園に行くぞ!」
やたら騒ぐ勅使河原キャプテン。でも、本当に不思議だ。確かに島谷先輩も石川先輩もそれなりにうまいけど、何だか人が変わったみたいだ。
……………………………………………………
その日、僕はマネージャーの仕事でいろいろあって、他の部員が帰った後も片付けやら、大会の主催者に挨拶などで帰るのが遅れてしまった。そして、球場を出ると石川先輩が待っていた。
「おい、薫、俺の家に泊らないか。両親とも偶然出張中でいないんだ」
「え……別にいいですけど」
何だろう、当然、するんだろうなあと僕は思った。あそこが疼いてしまった。いやらしいなあと自分でも思ってしまった。石川先輩の家に向かう。親には友人の家に泊ると言ってある。石川先輩は帰り道、いやらしく僕のお尻を触って来る。
「あ、やめてください……恥ずかしいです……」
「お前は俺に逆らうな」
「はい……ご主人様……」
恥ずかしいと言いながら、全然僕は拒否しない。気持ちいいから。そして、家の中に入る。僕は石川先輩に激しく抱かれた。それも、いやらしいボンデージファッションを着せられて。背中で手錠をかけられて、大股開きにされて、家にいろんなところで愛された。でも、激しくて、なんだか本当に乱暴されているみたい。腕には黒いエナメルのロンググローブ、足には同じく黒いエナメルのロングタイツ。それを腰にガーターベルトで吊っている。SMの女王様みたい。肝心なところは丸裸。僕はただ責められるだけ。拘束されて逃げることは出来ない。でも、そんな拘束をされると気持ちがいいと感じる僕はやっぱりマゾヒストなのかなあ。それにしても、本当に今日は激しいなあと僕は思った。そして、挿入された後、お尻をさんざんに叩かれる。
「ああん、痛い、痛いですう、ご主人様」
「でも、叩かれるのが気持ちいいんだろ、この変態、おら、気持ちいいだろ、このメス犬」
「は、はい、気持ちいいですう、ご主人様」
「叩かれて気持ちいい、お前は変態女だ」
「はい、僕は変態のメス犬ですう」
さんざん乱暴するように愛される。お尻を叩かれて痛いんだけど、それがなぜか気持ち良くなる。そして、例の玄関前の大きい鏡の前で、また後ろから入れられる。あぐらをかいた石川先輩にまたがって腰を上下させる僕。なんていやらしい格好で後ろの穴に出し入れしているんだろう。いやらしい格好をして、その僕の後ろの穴に出入りするローションまみれの石川先輩のアレに僕の視線は釘付け、ものすごく興奮してしまう。それもお尻を叩かれながら。
「あ、いいです、気持ちいい、ああん、もっと叩いて、ご主人様」
「尻を叩かれて喘ぎ声をだしているお前は変態女だ」
「ああ、虐めないでえ!」
「いけ、薫」
「は、はい、いきます、ああ、でも、手錠を外してください、あそこをさわりたいの!」
手錠を後ろ手でされている僕は自らあそこをさわれない。しかし、石川先輩に命令された。
「このまま、アレをさわらずに出すんだ、薫」
「え、そんなの無理……」
「後ろでいって、白濁液を出すんだよ、この変態女」
「ああ、そんなあ……」
でも、石川先輩もさらにガンガン激しく後ろの穴を刺激され、そして、すごく気持ち良くなっていく。こんなに気持ちいいのは初めて。
「ああ、いいです、先輩、そこ、そこの部分、気持ちいい、もっと責めて、僕の後ろの穴を責めてえ!」
「ここか、薫」
「は、はい、ああ、いきそう、あ、出る、出ちゃう、ああん、いく、いくう、ああん、出る、出ちゃう、ああ、ご主人様、僕、いっちゃう、いっちゃう、ああ、いくううううう!!!!!」
興奮した僕はついに全くあそこをさわらないまま、大声を上げて出してしまった。
後ろの穴で絶頂へいきながら。
「入れられて、さわってないのに、それで出しちゃうなんて、俺の調教のせいかだな、薫」
「……はい、ありがとうございます……僕はご主人様に調教されたメス犬ですう」
自分でも全くさわらないであそこから出すなんて初めてだったので、びっくりした。そして、すごく気持ちいい。その後も、さんざん石川先輩にもてあそばれて、中に何度も出された。
「一生、俺に従え、薫」
「はい、ご主人様に従います、奴隷になりますう」
……………………………………………………
今、ベッドの中で石川先輩に抱かれている。胸に顔を擦りつけると気持ちがいい。でも、ちょっと気になった。
「あの、聞いていいですか」
「なんだ」
「あの、石川先輩は僕のことを本当に好きなんですか」
「……ああ、好きだよ」
「でも、けっこう乱暴に扱いましたよね」
「……好きだから、ひどい目あわせたくなるんだよ。男とはそんなもんだ。そして、女はそうされると悦ぶんだ」
僕は男だけどなあ。まあ、心は女性かな。でも、石川先輩の考えはかなりの男尊女卑ではないかなあ、女性に失礼じゃないかと思ったけど黙っていた。それに、僕はと言えばひどい目にあわされているのに気持ち良かったのは事実だし。快感がすごかった。でも、石川先輩はやっぱりちょっと怖いなあ。島谷先輩にやさしく抱かれたいとも思った。でも、石川先輩としている時はずっと島谷先輩にひどい目にあっているのを妄想してたんだよなあ。いい加減な僕。
ああ、島谷先輩としたいなあ。いろんなことをしたい。どんな目にあってもいいなあ。でも、島谷先輩に告白したら、石川先輩はどんな態度を取るのか心配になってきた。どうしようかなあと悩む。やはり、石川先輩にはちゃんと言うしかないかなあ。ちょっと、石川先輩の顔を見る。すると、先輩は天井を見ている。何か考え事をしているみたいだ。
「あ、あの、先輩、どうしたんですか」
「え、いや、なんでもないよ」
そして、石川先輩は目を瞑った。僕も再び、先輩の胸に抱き着く。島谷先輩にいろんなことをされるのを考えながら。ああん、また、あそこが硬くなる……。
「お兄ちゃん、初戦に勝ったけど、今回はどうなの」
「うーん、初戦の高校ほどではないけど、今回の相手もけっこう強いんだよなあ」
「じゃあ、今日が最後なの、それは残念」
「おいおい、そんなこと言うなよ」
とは言え、初回はほとんど奇跡じゃないかと僕も思っていた。他の部員もそんな感じだ。勅使河原キャプテンを除くが。
「今日も勝つぞ! 諦めたら人生終了だ! いいか、前回の勝利は奇跡じゃない、俺たちの努力が奇跡の女神をひきつけたんだ!」
やたら勅使河原キャプテンが興奮してわめいている。周りがうるさそうにしているので、ちょっとおかしかった。でも、奇跡じゃないって言っておきながら、奇跡の女神とか言い出すのはおかしいんじゃないかなあ。
そして、試合開始。なんと、今日もまた島谷先輩がすごく調子がいい。相手の打線をほとんど封じ込めてしまった。他の出場部員も調子がいい感じだ。石川先輩も三打席連続ヒット。これが決勝点につながり勝利。三回戦に進んでしまった。十数年振りらしいね。
「うおー! こうなったら、マジ、甲子園だ、甲子園! 甲子園! 甲子園! 甲子園に行くぞ!」
やたら騒ぐ勅使河原キャプテン。でも、本当に不思議だ。確かに島谷先輩も石川先輩もそれなりにうまいけど、何だか人が変わったみたいだ。
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その日、僕はマネージャーの仕事でいろいろあって、他の部員が帰った後も片付けやら、大会の主催者に挨拶などで帰るのが遅れてしまった。そして、球場を出ると石川先輩が待っていた。
「おい、薫、俺の家に泊らないか。両親とも偶然出張中でいないんだ」
「え……別にいいですけど」
何だろう、当然、するんだろうなあと僕は思った。あそこが疼いてしまった。いやらしいなあと自分でも思ってしまった。石川先輩の家に向かう。親には友人の家に泊ると言ってある。石川先輩は帰り道、いやらしく僕のお尻を触って来る。
「あ、やめてください……恥ずかしいです……」
「お前は俺に逆らうな」
「はい……ご主人様……」
恥ずかしいと言いながら、全然僕は拒否しない。気持ちいいから。そして、家の中に入る。僕は石川先輩に激しく抱かれた。それも、いやらしいボンデージファッションを着せられて。背中で手錠をかけられて、大股開きにされて、家にいろんなところで愛された。でも、激しくて、なんだか本当に乱暴されているみたい。腕には黒いエナメルのロンググローブ、足には同じく黒いエナメルのロングタイツ。それを腰にガーターベルトで吊っている。SMの女王様みたい。肝心なところは丸裸。僕はただ責められるだけ。拘束されて逃げることは出来ない。でも、そんな拘束をされると気持ちがいいと感じる僕はやっぱりマゾヒストなのかなあ。それにしても、本当に今日は激しいなあと僕は思った。そして、挿入された後、お尻をさんざんに叩かれる。
「ああん、痛い、痛いですう、ご主人様」
「でも、叩かれるのが気持ちいいんだろ、この変態、おら、気持ちいいだろ、このメス犬」
「は、はい、気持ちいいですう、ご主人様」
「叩かれて気持ちいい、お前は変態女だ」
「はい、僕は変態のメス犬ですう」
さんざん乱暴するように愛される。お尻を叩かれて痛いんだけど、それがなぜか気持ち良くなる。そして、例の玄関前の大きい鏡の前で、また後ろから入れられる。あぐらをかいた石川先輩にまたがって腰を上下させる僕。なんていやらしい格好で後ろの穴に出し入れしているんだろう。いやらしい格好をして、その僕の後ろの穴に出入りするローションまみれの石川先輩のアレに僕の視線は釘付け、ものすごく興奮してしまう。それもお尻を叩かれながら。
「あ、いいです、気持ちいい、ああん、もっと叩いて、ご主人様」
「尻を叩かれて喘ぎ声をだしているお前は変態女だ」
「ああ、虐めないでえ!」
「いけ、薫」
「は、はい、いきます、ああ、でも、手錠を外してください、あそこをさわりたいの!」
手錠を後ろ手でされている僕は自らあそこをさわれない。しかし、石川先輩に命令された。
「このまま、アレをさわらずに出すんだ、薫」
「え、そんなの無理……」
「後ろでいって、白濁液を出すんだよ、この変態女」
「ああ、そんなあ……」
でも、石川先輩もさらにガンガン激しく後ろの穴を刺激され、そして、すごく気持ち良くなっていく。こんなに気持ちいいのは初めて。
「ああ、いいです、先輩、そこ、そこの部分、気持ちいい、もっと責めて、僕の後ろの穴を責めてえ!」
「ここか、薫」
「は、はい、ああ、いきそう、あ、出る、出ちゃう、ああん、いく、いくう、ああん、出る、出ちゃう、ああ、ご主人様、僕、いっちゃう、いっちゃう、ああ、いくううううう!!!!!」
興奮した僕はついに全くあそこをさわらないまま、大声を上げて出してしまった。
後ろの穴で絶頂へいきながら。
「入れられて、さわってないのに、それで出しちゃうなんて、俺の調教のせいかだな、薫」
「……はい、ありがとうございます……僕はご主人様に調教されたメス犬ですう」
自分でも全くさわらないであそこから出すなんて初めてだったので、びっくりした。そして、すごく気持ちいい。その後も、さんざん石川先輩にもてあそばれて、中に何度も出された。
「一生、俺に従え、薫」
「はい、ご主人様に従います、奴隷になりますう」
……………………………………………………
今、ベッドの中で石川先輩に抱かれている。胸に顔を擦りつけると気持ちがいい。でも、ちょっと気になった。
「あの、聞いていいですか」
「なんだ」
「あの、石川先輩は僕のことを本当に好きなんですか」
「……ああ、好きだよ」
「でも、けっこう乱暴に扱いましたよね」
「……好きだから、ひどい目あわせたくなるんだよ。男とはそんなもんだ。そして、女はそうされると悦ぶんだ」
僕は男だけどなあ。まあ、心は女性かな。でも、石川先輩の考えはかなりの男尊女卑ではないかなあ、女性に失礼じゃないかと思ったけど黙っていた。それに、僕はと言えばひどい目にあわされているのに気持ち良かったのは事実だし。快感がすごかった。でも、石川先輩はやっぱりちょっと怖いなあ。島谷先輩にやさしく抱かれたいとも思った。でも、石川先輩としている時はずっと島谷先輩にひどい目にあっているのを妄想してたんだよなあ。いい加減な僕。
ああ、島谷先輩としたいなあ。いろんなことをしたい。どんな目にあってもいいなあ。でも、島谷先輩に告白したら、石川先輩はどんな態度を取るのか心配になってきた。どうしようかなあと悩む。やはり、石川先輩にはちゃんと言うしかないかなあ。ちょっと、石川先輩の顔を見る。すると、先輩は天井を見ている。何か考え事をしているみたいだ。
「あ、あの、先輩、どうしたんですか」
「え、いや、なんでもないよ」
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