2 / 2
第一章 無口な騎士団長は初夜を逃さない
2
しおりを挟む
(どうして……?)
リーゼは息をするのも忘れるほどに驚いた。
この結婚は、父……ヴァルディエ公爵の野望を遂げるための計画的なもの。愛など、かけらも必要とされていないはずだった。
だからこそ、意に沿わぬ結婚を強いられたシルヴィオは、口づけ一つだけで婚儀を終わらせ、戦地へ発ったのではなかったのか。
今さら、「会いたかった」と言われても、リーゼにはその言葉を信じることができなかった。
「シルヴィオ様……部下の皆さまはどうされたのですか? お食事の用意もしておりませんのに」
やんわりと諭すように、リーゼは背中に回した腕で、彼を引き離した。
すると彼はその手を取り、扉を開くと彼女を部屋の中へと押し戻した。
「その必要はない。屋敷へ着くなり解散させ、レナートへの報告は副官に押し付けた。明日は朝から小言を言われるだろうな」
レナートというのは、夫シルヴィオがもっとも忠誠を誓うブラッツ家の当主レナート公爵だ。
呼び捨てするのには驚いたが、レナートも若く、リーゼにはわからない関係性があるのだろうか。
「そんな……騎士団長が、それでよろしいのですか? レナート様は今ごろ、王城へ向かっているのではありませんか?」
「それはレナートの役目だ。……半年だぞ? あなたに会うのを我慢していたほうがよかったと言うのか」
シルヴィオは不機嫌な顔つきでつぶやいた。
派兵された騎士団が帰還したのだから、国王への報告は義務のはず。
何を言っているのか、この人はわかっているのかと、リーゼはあきれるよりも先に戦慄いた。
「でも、隣国との争いはいまだ続いていると……」
「停戦だ」
「え……?」
「今年の冬は雪が深い。兵の消耗は激しく、身動きが取れなくてな。春が来るまで、争いは起きない」
「では……」
「ああ、あなたの父上は春になればまた、俺を死地に送り出すだろう」
困ったようにシルヴィオは眉を下げるが、彼が派遣を断ることはないだろう。
長く続く隣国との国境沿いの紛争。
半年ごとに、ヴァルディエ公爵家とブラッツ公爵家は、王命を受けて代わる代わる派兵していた。
これまで、ブラッツ家はシルヴィオ率いる第一騎士団に一任していたが、リーゼとの結婚により、ヴァルディエ家もまた、そのすべてをシルヴィオに任せる気なのだ。
どこまでも彼を利用し尽くすつもりの父にリーゼは不快感を覚えたが、自身が怒る道理もないのはわかっていた。
「ほんの少しでも、あなたといられる時間を大切にしたいのだ」
「私との……?」
「意外そうだな。……仕方がないか。何も言わずに戦地へ向かったのは、俺だ」
シルヴィオはリーゼの頬をざらりとした指先でなでた。
この荒れた手には、彼の背負う苦労が刻まれている。これからも彼は、想像を絶する覚悟で戦地へ向かい、武功を立てるだろう。
レナート公爵に引き立てられ、ヴァルディエ公爵の娘婿として待ち受ける、順風満帆なこの男の未来に、リーゼは絶望せずにはいられない。
「なぜ泣きそうな顔をする?」
「春はすぐに来ます。……長くは一緒にいられないと言ってるようではありませんか」
リーゼはあわてて取り繕うが、シルヴィオは何も疑わない優しさを帯びた目で見つめてくる。
「このように美しい公爵令嬢と結婚できたのだから、あなたのために俺は天寿を全うすると約束しよう」
「本当……ですか?」
「約束は守る男だ」
シルヴィオはわずかに目を細めると、逃がさないとばかりにリーゼの腰を引き寄せ、唇を塞いだ。
最初はリーゼの気持ちを確かめるように優しく、次には自身の欲望を満たすように深く……。
結婚式後、形ばかり交わした口づけとは違う。あまりに情熱的で……胸の内から込み上げてくる感情のうねりが、シルヴィオの熱い息と交わり、破裂しそうだった。
なぜこんな気持ちになるのかと、リーゼが苦しくなる胸をつかんだとき、彼は名残惜しそうに唇を離した。
「メイドたちには決して不自由させないよう頼んでおいたが、不便はなかったか?」
「え、……ええ」
「願いがあれば、なんでも遠慮なく話すといい」
リーゼはほんの少し迷った。
願いはあった。13年前に生き別れた弟の安否が知りたい。
母とともに連れ去られた幼い弟はいま、母の死後、どこでどう暮らしているのか。
生きていると信じて、父の命令に従ってきたけれど、あまたの戦いを生き抜いてきたシルヴィオなら、弟を救い出せるのではないか──
でもそれを、願う言葉は出せなかった。
「満ち足りた生活を送れています」
「そうか。それならば、よかった。いつか、ヴァルディエ公爵邸での生活がそうであったように、あなたに贅沢させてやりたい」
まるでそれが使命であるかのように話す彼の熱っぽい視線を受け、胸が痛む。
もしかして、この人は私を愛してくれているのだろうか。
そう気付かされたら、ますます苦しくなった。
本当は、父の命令であなたを監視しているスパイだなんて、言えるはずがない。
私は公爵令嬢ではない。本来なら、シルヴィオと結婚できる身分でもない。
何もかも嘘で塗り固められた結婚のすべてを、今さらさらけ出せるはずがなかった。
不意に扉がノックされ、「誰だ?」とシルヴィオが不機嫌そうに返事をすると、メイドの声がした。
「旦那様、お風呂の準備が整いました」
「……わかった。すぐに行く」
シルヴィオは、まだ離れたくないとばかりにリーゼの肩を一度強く抱きしめ、それからわずかに自身の体の臭いを気にするようなしぐさをした。
「汗を流してくる。寝室で……待っていてくれ」
「お疲れですよね。すぐにお休みになれるよう新しいシーツのご準備をしておきます」
「ああ……、まあ、その……頼む」
なぜか彼はうっすらと口元に笑みを浮かべて部屋を出ていく。
ひとり残されたリーゼはほっと息をつき、窓の方へと視線を向けた。
フィンは、無事に父のもとへ着いただろうか。
あの密書が届けば、リヒトは今日も生かされる。
その代償として、夫の命を差し出し、裏切り続ける日々に終わりはないのだ。
リーゼは息をするのも忘れるほどに驚いた。
この結婚は、父……ヴァルディエ公爵の野望を遂げるための計画的なもの。愛など、かけらも必要とされていないはずだった。
だからこそ、意に沿わぬ結婚を強いられたシルヴィオは、口づけ一つだけで婚儀を終わらせ、戦地へ発ったのではなかったのか。
今さら、「会いたかった」と言われても、リーゼにはその言葉を信じることができなかった。
「シルヴィオ様……部下の皆さまはどうされたのですか? お食事の用意もしておりませんのに」
やんわりと諭すように、リーゼは背中に回した腕で、彼を引き離した。
すると彼はその手を取り、扉を開くと彼女を部屋の中へと押し戻した。
「その必要はない。屋敷へ着くなり解散させ、レナートへの報告は副官に押し付けた。明日は朝から小言を言われるだろうな」
レナートというのは、夫シルヴィオがもっとも忠誠を誓うブラッツ家の当主レナート公爵だ。
呼び捨てするのには驚いたが、レナートも若く、リーゼにはわからない関係性があるのだろうか。
「そんな……騎士団長が、それでよろしいのですか? レナート様は今ごろ、王城へ向かっているのではありませんか?」
「それはレナートの役目だ。……半年だぞ? あなたに会うのを我慢していたほうがよかったと言うのか」
シルヴィオは不機嫌な顔つきでつぶやいた。
派兵された騎士団が帰還したのだから、国王への報告は義務のはず。
何を言っているのか、この人はわかっているのかと、リーゼはあきれるよりも先に戦慄いた。
「でも、隣国との争いはいまだ続いていると……」
「停戦だ」
「え……?」
「今年の冬は雪が深い。兵の消耗は激しく、身動きが取れなくてな。春が来るまで、争いは起きない」
「では……」
「ああ、あなたの父上は春になればまた、俺を死地に送り出すだろう」
困ったようにシルヴィオは眉を下げるが、彼が派遣を断ることはないだろう。
長く続く隣国との国境沿いの紛争。
半年ごとに、ヴァルディエ公爵家とブラッツ公爵家は、王命を受けて代わる代わる派兵していた。
これまで、ブラッツ家はシルヴィオ率いる第一騎士団に一任していたが、リーゼとの結婚により、ヴァルディエ家もまた、そのすべてをシルヴィオに任せる気なのだ。
どこまでも彼を利用し尽くすつもりの父にリーゼは不快感を覚えたが、自身が怒る道理もないのはわかっていた。
「ほんの少しでも、あなたといられる時間を大切にしたいのだ」
「私との……?」
「意外そうだな。……仕方がないか。何も言わずに戦地へ向かったのは、俺だ」
シルヴィオはリーゼの頬をざらりとした指先でなでた。
この荒れた手には、彼の背負う苦労が刻まれている。これからも彼は、想像を絶する覚悟で戦地へ向かい、武功を立てるだろう。
レナート公爵に引き立てられ、ヴァルディエ公爵の娘婿として待ち受ける、順風満帆なこの男の未来に、リーゼは絶望せずにはいられない。
「なぜ泣きそうな顔をする?」
「春はすぐに来ます。……長くは一緒にいられないと言ってるようではありませんか」
リーゼはあわてて取り繕うが、シルヴィオは何も疑わない優しさを帯びた目で見つめてくる。
「このように美しい公爵令嬢と結婚できたのだから、あなたのために俺は天寿を全うすると約束しよう」
「本当……ですか?」
「約束は守る男だ」
シルヴィオはわずかに目を細めると、逃がさないとばかりにリーゼの腰を引き寄せ、唇を塞いだ。
最初はリーゼの気持ちを確かめるように優しく、次には自身の欲望を満たすように深く……。
結婚式後、形ばかり交わした口づけとは違う。あまりに情熱的で……胸の内から込み上げてくる感情のうねりが、シルヴィオの熱い息と交わり、破裂しそうだった。
なぜこんな気持ちになるのかと、リーゼが苦しくなる胸をつかんだとき、彼は名残惜しそうに唇を離した。
「メイドたちには決して不自由させないよう頼んでおいたが、不便はなかったか?」
「え、……ええ」
「願いがあれば、なんでも遠慮なく話すといい」
リーゼはほんの少し迷った。
願いはあった。13年前に生き別れた弟の安否が知りたい。
母とともに連れ去られた幼い弟はいま、母の死後、どこでどう暮らしているのか。
生きていると信じて、父の命令に従ってきたけれど、あまたの戦いを生き抜いてきたシルヴィオなら、弟を救い出せるのではないか──
でもそれを、願う言葉は出せなかった。
「満ち足りた生活を送れています」
「そうか。それならば、よかった。いつか、ヴァルディエ公爵邸での生活がそうであったように、あなたに贅沢させてやりたい」
まるでそれが使命であるかのように話す彼の熱っぽい視線を受け、胸が痛む。
もしかして、この人は私を愛してくれているのだろうか。
そう気付かされたら、ますます苦しくなった。
本当は、父の命令であなたを監視しているスパイだなんて、言えるはずがない。
私は公爵令嬢ではない。本来なら、シルヴィオと結婚できる身分でもない。
何もかも嘘で塗り固められた結婚のすべてを、今さらさらけ出せるはずがなかった。
不意に扉がノックされ、「誰だ?」とシルヴィオが不機嫌そうに返事をすると、メイドの声がした。
「旦那様、お風呂の準備が整いました」
「……わかった。すぐに行く」
シルヴィオは、まだ離れたくないとばかりにリーゼの肩を一度強く抱きしめ、それからわずかに自身の体の臭いを気にするようなしぐさをした。
「汗を流してくる。寝室で……待っていてくれ」
「お疲れですよね。すぐにお休みになれるよう新しいシーツのご準備をしておきます」
「ああ……、まあ、その……頼む」
なぜか彼はうっすらと口元に笑みを浮かべて部屋を出ていく。
ひとり残されたリーゼはほっと息をつき、窓の方へと視線を向けた。
フィンは、無事に父のもとへ着いただろうか。
あの密書が届けば、リヒトは今日も生かされる。
その代償として、夫の命を差し出し、裏切り続ける日々に終わりはないのだ。
10
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
【全16話+後日談5話:日月水金20:00更新】
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
料理スキルしか取り柄がない令嬢ですが、冷徹騎士団長の胃袋を掴んだら国一番の寵姫になってしまいました
さら
恋愛
婚約破棄された伯爵令嬢クラリッサ。
裁縫も舞踏も楽器も壊滅的、唯一の取り柄は――料理だけ。
「貴族の娘が台所仕事など恥だ」と笑われ、家からも見放され、辺境の冷徹騎士団長のもとへ“料理番”として嫁入りすることに。
恐れられる団長レオンハルトは無表情で冷徹。けれど、彼の皿はいつも空っぽで……?
温かいシチューで兵の心を癒し、香草の香りで団長の孤独を溶かす。気づけば彼の灰色の瞳は、わたしだけを見つめていた。
――料理しかできないはずの私が、いつの間にか「国一番の寵姫」と呼ばれている!?
胃袋から始まるシンデレラストーリー、ここに開幕!
女避けの為の婚約なので卒業したら穏やかに婚約破棄される予定です
くじら
恋愛
「俺の…婚約者のフリをしてくれないか」
身分や肩書きだけで何人もの男性に声を掛ける留学生から逃れる為、彼は私に恋人のふりをしてほしいと言う。
期間は卒業まで。
彼のことが気になっていたので快諾したものの、別れの時は近づいて…。
下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~
星森
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。
王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。
そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。
これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。
⚠️本作はAIとの共同製作です。
氷の宰相補佐と押しつけられた厄災の花嫁
瑞原唯子
恋愛
王命により、アイザックはまだ十歳の少女を妻として娶ることになった。
彼女は生後まもなく始末されたはずの『厄災の姫』である。最近になって生存が判明したが、いまさら王家に迎え入れることも始末することもできない——悩んだ末、国王は序列一位のシェフィールド公爵家に押しつけたのだ。
侯爵夫人は離縁したい〜拝啓旦那様、妹が貴方のこと好きらしいのですが〜
葵一樹
恋愛
伯爵家の双子姫の姉として生まれたルイ―サは、侯爵である夫との離縁を画策していた。
両家の架け橋となるべく政略結婚したものの、冷酷な軍人として名高い夫は結婚式以来屋敷に寄りつかず、たまに顔を合せても会話すらない。
白い結婚として諦めていたルイーサだったが、夫を伴い渋々出席した実家の夜会で驚くべき事態に遭遇する。
なんと夫が双子の妹に熱い視線を送り、妹の方も同じように熱い視線を夫に向けていたのだ。
夫の興味が自分に無いことは残念だったけれど、可愛い妹の恋路は応援したい!
ならば妻の座を妹と交代し、自分はひっそりと、しかし自由に生きていこうではないか。
そうひっそりと決心したルイーサは、一通の書置きと妹に宛てた書簡を残し姿を消そうと試みた。
幸いにも自分には相続した領地があり、そこに引きこもれば食うに困ることはないだろう。
いざとなれば畑でも耕して野菜でも作り、狩りをして暮らそう。
しかしいざ屋敷を抜け出そうとすると、屋敷の主である侯爵が追いかけてくる。
自分に興味もなく忙しいくせになんで邪魔をするのかと怒るルイーサ。
あの手この手で脱走を試みるルイーサだったが、次第に侯爵の不器用さに気づき始め――。
果たしてルイーサは脱走を成功させることができるのか。
じれじれ両片思いの行方はどうなるのか。
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
周囲からはぐうたら聖女と呼ばれていますがなぜか専属護衛騎士が溺愛してきます
鳥花風星
恋愛
聖女の力を酷使しすぎるせいで会議に寝坊でいつも遅れてしまう聖女エリシアは、貴族たちの間から「ぐうたら聖女」と呼ばれていた。
そんなエリシアを毎朝護衛騎士のゼインは優しく、だが微妙な距離感で起こしてくれる。今までは護衛騎士として適切な距離を保ってくれていたのに、なぜか最近やたらと距離が近く、まるでエリシアをからかっているかのようなゼインに、エリシアの心は揺れ動いて仕方がない。
そんなある日、エリシアはゼインに縁談が来ていること、ゼインが頑なにそれを拒否していることを知る。貴族たちに、ゼインが縁談を断るのは聖女の護衛騎士をしているからだと言われ、ゼインを解放してやれと言われてしまう。
ゼインに幸せになってほしいと願うエリシアは、ゼインを護衛騎士から解任しようとするが……。
「俺を手放そうとするなんて二度と思わせませんよ」
聖女への思いが激重すぎる護衛騎士と、そんな護衛騎士を本当はずっと好きだった聖女の、じれじれ両片思いのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる