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第十二章
第218話 神の行方
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国王の私室で、王と王妃が向かい合っている。
「近頃のお前は、なぜ俺をないがしろにするのだ?」
「そのような事はございません。私は常に陛下の事を考えております。」
「ではなぜ神殿の建築に賛成するのだ!城の広報を使って神の存在を公表しようとするのだ!」
「えっ?」
「神を認めると言う事は、俺よりも偉いヤツが誕生してしまうじゃないか!」
「どういう事ですか?」
「王は、国で一番の存在でなければならん!」
「陛下、王と神は存在する次元が違います。国を導くのが国王で、神様は恵みを与えてくださるのです。この国のトップは間違いなく陛下ですわ。」
「だが、民共は神を俺よりも上の存在と見るだろう。レイミ嬢もそうだ。今の流れをもたらしたのがあの女だと分かってしまったら、民はレイミを讃えるだろう。そんな事が許されるものか!」
「ですが、民はそれを許可した陛下を讃えましょう。そこをご理解くださいませ。」
「お前だってそうだ!何故俺よりも目立とうとする!」
「別に目立とうと等しておりません。私は国の為に……」
「煩い!」
「陛下、もっと声を抑えてくださいませ。こんな会話を報道のモノに聞かれたら大変な事になります。」
「ふん、あんなチラシ屋恐れるに足りん。あいつらが俺を記事にできるわけがないだろ!」
「でも、先日宰相の補佐官が汚職を報道され、クビになったばかりではございませんか。」
そして翌日、古い日本の瓦版のような報道屋から出された1枚片側刷りの印刷物が大騒ぎのきっかけとなった。
”神の復活と国による隠蔽”
そんな見出しで、城の中庭にできた神殿の挿絵と共に情報が広がった。
「陛下、どうなさいますか?」
「何がだ?」
「報道屋の出した記事です。政府として公式な見解を出さないと暴動が起きそうな感じです。」
「そんなのは無視だ。城の兵士を増員しろ!」
国はあくまでも公式に神の存在を出すつもりはないようだ。
だが、翌日には”復活した神”という見出しで、政府関係者からの取材で、太陽神アポロン、月の女神アルテミス、知恵の女神アテナなど6人の神が顕現したと奉じられた。
「バカな、誰だこんな情報を漏らしたのは!」
「へ、陛下、落ち着いてください。」
「これが落ち着いていられるか!すぐに漏らしたモノを特定し投獄するのだ!」
「し、しかし、中庭の神殿については既に城内に知れ渡っております。しかも、光を放つ神様のお姿を我々も目にしております。このような状態で情報提供者を特定することなど難しいかと……」
「それに、明日の局長会議で神殿の建築を決めるのですから、その後で正式に発表すれば良いのでは……」
そこにレイミが王妃と共に顔を出した。
「もし、神殿の建設が否決されるようでしたら、神様方には私の国に移っていただきます。」
「なにぃ!そのような勝手が許されるとでも……」
「そう言われましても、彼らが出現した箱は私が300km離れた海中から発見したもの。そもそもが、あの神々様は、この国固有の神様ではありませんしね。」
「神様をお迎えしたいという国は多いと思いますよ。うちの国でも、多分大歓迎されますわ。」
「ああ、ワシのところはヘファイストス殿に来ていただけると助かるな。」
「ダメ!ヘファイストスのお爺ちゃんに、鍛冶を教えてもらう約束なんだから。」
「陛下!早急に決断されませんと、本当に神様が去ってしまわれますよ!」
「ならば、この国に神など必要ない!」
「はぁ、それが決断ならば、私たちのサポートもここまでですね。神様と一緒に国へ案内させて頂きますわ。」
「待て!今お前たちの助力を失ってしまったら……」
「残念ですが、神を敬えないヒトなど私たちがサポートする必要はありません。どうぞ、ご自身の道を歩んでください。」
「ふざけるな!国の最高権力者である俺を何だと思っている!」
「それ、勘違いじゃないんですか?」
【あとがき】
すみません、風邪っぽいので寝ます。
「近頃のお前は、なぜ俺をないがしろにするのだ?」
「そのような事はございません。私は常に陛下の事を考えております。」
「ではなぜ神殿の建築に賛成するのだ!城の広報を使って神の存在を公表しようとするのだ!」
「えっ?」
「神を認めると言う事は、俺よりも偉いヤツが誕生してしまうじゃないか!」
「どういう事ですか?」
「王は、国で一番の存在でなければならん!」
「陛下、王と神は存在する次元が違います。国を導くのが国王で、神様は恵みを与えてくださるのです。この国のトップは間違いなく陛下ですわ。」
「だが、民共は神を俺よりも上の存在と見るだろう。レイミ嬢もそうだ。今の流れをもたらしたのがあの女だと分かってしまったら、民はレイミを讃えるだろう。そんな事が許されるものか!」
「ですが、民はそれを許可した陛下を讃えましょう。そこをご理解くださいませ。」
「お前だってそうだ!何故俺よりも目立とうとする!」
「別に目立とうと等しておりません。私は国の為に……」
「煩い!」
「陛下、もっと声を抑えてくださいませ。こんな会話を報道のモノに聞かれたら大変な事になります。」
「ふん、あんなチラシ屋恐れるに足りん。あいつらが俺を記事にできるわけがないだろ!」
「でも、先日宰相の補佐官が汚職を報道され、クビになったばかりではございませんか。」
そして翌日、古い日本の瓦版のような報道屋から出された1枚片側刷りの印刷物が大騒ぎのきっかけとなった。
”神の復活と国による隠蔽”
そんな見出しで、城の中庭にできた神殿の挿絵と共に情報が広がった。
「陛下、どうなさいますか?」
「何がだ?」
「報道屋の出した記事です。政府として公式な見解を出さないと暴動が起きそうな感じです。」
「そんなのは無視だ。城の兵士を増員しろ!」
国はあくまでも公式に神の存在を出すつもりはないようだ。
だが、翌日には”復活した神”という見出しで、政府関係者からの取材で、太陽神アポロン、月の女神アルテミス、知恵の女神アテナなど6人の神が顕現したと奉じられた。
「バカな、誰だこんな情報を漏らしたのは!」
「へ、陛下、落ち着いてください。」
「これが落ち着いていられるか!すぐに漏らしたモノを特定し投獄するのだ!」
「し、しかし、中庭の神殿については既に城内に知れ渡っております。しかも、光を放つ神様のお姿を我々も目にしております。このような状態で情報提供者を特定することなど難しいかと……」
「それに、明日の局長会議で神殿の建築を決めるのですから、その後で正式に発表すれば良いのでは……」
そこにレイミが王妃と共に顔を出した。
「もし、神殿の建設が否決されるようでしたら、神様方には私の国に移っていただきます。」
「なにぃ!そのような勝手が許されるとでも……」
「そう言われましても、彼らが出現した箱は私が300km離れた海中から発見したもの。そもそもが、あの神々様は、この国固有の神様ではありませんしね。」
「神様をお迎えしたいという国は多いと思いますよ。うちの国でも、多分大歓迎されますわ。」
「ああ、ワシのところはヘファイストス殿に来ていただけると助かるな。」
「ダメ!ヘファイストスのお爺ちゃんに、鍛冶を教えてもらう約束なんだから。」
「陛下!早急に決断されませんと、本当に神様が去ってしまわれますよ!」
「ならば、この国に神など必要ない!」
「はぁ、それが決断ならば、私たちのサポートもここまでですね。神様と一緒に国へ案内させて頂きますわ。」
「待て!今お前たちの助力を失ってしまったら……」
「残念ですが、神を敬えないヒトなど私たちがサポートする必要はありません。どうぞ、ご自身の道を歩んでください。」
「ふざけるな!国の最高権力者である俺を何だと思っている!」
「それ、勘違いじゃないんですか?」
【あとがき】
すみません、風邪っぽいので寝ます。
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