36 / 73
平和は突然に壊れる
1
しおりを挟む
オウガ国を出てから精霊の里や迷いの森にある温泉に行ったり道中色々あったりしてなんだかんだ半年が経った。
ソレが起きたのは、次の国へ向かう道中だった。
「いっ!?」
「姫様!どうした!?」
「ティアラ!?」
突然頭に激痛が走り思わずその場で頭を抑えうずくまる
「いっ…っぅ…!」
その時私の頭の中でダレかの記憶が凄い勢いで流れ込む。
『お姉ちゃん、知ってる?
罪人と聖人続編出たんだよ!』
この子は…誰なのか思い出せない
なのに、どこか懐かしい声。
『なんだっけ?それ。』
『もうっ!この前お姉ちゃんもやってたしょ!?
宰相ルートで!途中で何でこいつこんな偉そうなの?とか言って攻略見て辞めちゃったやつ!』
腰に手を当ててプンスコ怒る女の子
その女の子の顔は黒く塗りつぶされ見えなかった
『あぁ、アレか。
続編って?アレで終わりじゃないの?』
面倒くさそうにポテチを食べながらテレビを見る前世の私
『なんとっ!悪役令嬢が主人公なの!
ほら、どのルートでも悪役令嬢は追放だったりするじゃない?
追放された後の悪役令嬢が主人公で
その悪役令嬢は前作の隠しキャラ魔神と自分の居場所を探す旅をするの!
そこで出会う攻略対象と恋をするって話!』
『へぇー』
『えっとね、ケモミミショタのチナでしょー
オネェなアヤメ、それに悪魔のティオ!
んーと…あとは何だったかなぁ』
『あ!思い出した!そこに出てくるーーってのがね!もう凄いのよ!というか!攻略対象全員ヤンデレで一癖も二癖もあってヤンデレ好きの私には堪らないのよ!』
『ーーもうヤンデレ彼氏居るじゃん
そんなんやってんのバレたら監禁まっしぐらだね。
そーれーにー!どうせ最後まで続かないって、私は』
『それは、勿論内緒でやってるから!
でも出てくる隠しキャラ、お姉ちゃん好きそうだよ?
目がね、綺麗なのよ。というか…コレ…やっぱりあの人が…』
『ん?何かいった?』
『んーん、何もない!取り敢えずやってみなって!』
『気が向いたらやるよ』
「姫様!」
「え…?」
ビクッと体が反応し周りを見ると知らない部屋だった
誰かに呼ばれた筈なのに、部屋には誰も居なかった
「…続編…。
もしかして…私はまだ…ゲームのストーリーから抜けられてない…?」
魔神…ランと旅に出た。
それは私の意志だと思ってた…
だけど…ランと出会う事も…私が旅をする事も…決められていた事だとしたら…?
「私の…意志…っじゃない…っ?」
ポロッと涙が溢れるのがわかった。
それじゃあ、まるで私は操り人形ではないか。
そこに私の意志など存在せずただ操られるがまま動く…そんなの…私の人生じゃない…!
ソレが起きたのは、次の国へ向かう道中だった。
「いっ!?」
「姫様!どうした!?」
「ティアラ!?」
突然頭に激痛が走り思わずその場で頭を抑えうずくまる
「いっ…っぅ…!」
その時私の頭の中でダレかの記憶が凄い勢いで流れ込む。
『お姉ちゃん、知ってる?
罪人と聖人続編出たんだよ!』
この子は…誰なのか思い出せない
なのに、どこか懐かしい声。
『なんだっけ?それ。』
『もうっ!この前お姉ちゃんもやってたしょ!?
宰相ルートで!途中で何でこいつこんな偉そうなの?とか言って攻略見て辞めちゃったやつ!』
腰に手を当ててプンスコ怒る女の子
その女の子の顔は黒く塗りつぶされ見えなかった
『あぁ、アレか。
続編って?アレで終わりじゃないの?』
面倒くさそうにポテチを食べながらテレビを見る前世の私
『なんとっ!悪役令嬢が主人公なの!
ほら、どのルートでも悪役令嬢は追放だったりするじゃない?
追放された後の悪役令嬢が主人公で
その悪役令嬢は前作の隠しキャラ魔神と自分の居場所を探す旅をするの!
そこで出会う攻略対象と恋をするって話!』
『へぇー』
『えっとね、ケモミミショタのチナでしょー
オネェなアヤメ、それに悪魔のティオ!
んーと…あとは何だったかなぁ』
『あ!思い出した!そこに出てくるーーってのがね!もう凄いのよ!というか!攻略対象全員ヤンデレで一癖も二癖もあってヤンデレ好きの私には堪らないのよ!』
『ーーもうヤンデレ彼氏居るじゃん
そんなんやってんのバレたら監禁まっしぐらだね。
そーれーにー!どうせ最後まで続かないって、私は』
『それは、勿論内緒でやってるから!
でも出てくる隠しキャラ、お姉ちゃん好きそうだよ?
目がね、綺麗なのよ。というか…コレ…やっぱりあの人が…』
『ん?何かいった?』
『んーん、何もない!取り敢えずやってみなって!』
『気が向いたらやるよ』
「姫様!」
「え…?」
ビクッと体が反応し周りを見ると知らない部屋だった
誰かに呼ばれた筈なのに、部屋には誰も居なかった
「…続編…。
もしかして…私はまだ…ゲームのストーリーから抜けられてない…?」
魔神…ランと旅に出た。
それは私の意志だと思ってた…
だけど…ランと出会う事も…私が旅をする事も…決められていた事だとしたら…?
「私の…意志…っじゃない…っ?」
ポロッと涙が溢れるのがわかった。
それじゃあ、まるで私は操り人形ではないか。
そこに私の意志など存在せずただ操られるがまま動く…そんなの…私の人生じゃない…!
0
あなたにおすすめの小説
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
逆行した悪女は婚約破棄を待ち望む~他の令嬢に夢中だったはずの婚約者の距離感がおかしいのですか!?
魚谷
恋愛
目が覚めると公爵令嬢オリヴィエは学生時代に逆行していた。
彼女は婚約者である王太子カリストに近づく伯爵令嬢ミリエルを妬み、毒殺を図るも失敗。
国外追放の系に処された。
そこで老商人に拾われ、世界中を見て回り、いかにそれまで自分の世界が狭かったのかを痛感する。
新しい人生がこのまま謳歌しようと思いきや、偶然滞在していた某国の動乱に巻き込まれて命を落としてしまう。
しかし次の瞬間、まるで夢から目覚めるように、オリヴィエは5年前──ミリエルの毒殺を図った学生時代まで時を遡っていた。
夢ではないことを確信したオリヴィエはやり直しを決意する。
ミリエルはもちろん、王太子カリストとも距離を取り、静かに生きる。
そして学校を卒業したら大陸中を巡る!
そう胸に誓ったのも束の間、次々と押し寄せる問題に回帰前に習得した知識で対応していたら、
鬼のように恐ろしかったはずの王妃に気に入られ、回帰前はオリヴィエを疎ましく思っていたはずのカリストが少しずつ距離をつめてきて……?
「君を愛している」
一体なにがどうなってるの!?
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる