悪役令嬢の居場所。

葉叶

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平和は突然に壊れる

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「アハハッ、あーんな目しちゃってどうするのかなぁ」

モニターの中で濁った目でアヤメに愛を囁くティアラ
愛、とはいっても恋愛的なモノではない
彼方はそう思ってるかもだけどね。

「本当にティアラの体じゃなかったら世界壊してる所だったなぁ、ねぇ?」

腕の中で僕と共にモニターを眺める子に話しかける
モニターを見て僕を見て首を傾げる

「アハハッ、まだわかんないかなぁ。」

僕の瑠璃。
僕だけの瑠璃。
きっと、瑠璃は今頃とても苦しみ傷ついている事だろう。

「だけど、これはーーだよ瑠璃」

モニターに映る瑠璃の頬に手をあてる

「君は約束を守らなかったばかりか、その約束さえ忘れた。
もっともっと苦しめばいい。
もっともっと傷つけばいい。
僕が傷つき苦しんだように。
君がどれだけ足掻いても君は必ず僕の元へ戻ってくるんだから。」

どれだけ僕から逃げようと
瑠璃は自分の意志で僕のもとへ帰ってくる

彼女は、優しすぎるから。

「帰ってくるのが楽しみだねぇ」

正直彼女が傷つき苦しめばどんなendだろうと構わない。
皆仲良くHappy endなんて胸糞悪くなるend以外ならね
そして傷つき帰ってきた彼女を僕が癒すんだ

「ぱー?」

「そうだねぇ」

僕のほっぺたをムニムニ掴む

「早く…僕の所まで堕ちてきてよ。」

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