1 / 2
第1話 すれ違う二人
しおりを挟む
「婚約者である私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、どうぞお好きになさって下さい」
私の誕生日会に行かなかった事を詫びたいと婚約者が訪ねて来た。
そんな彼に私は、満面の笑みを浮かべてそう言った。
「―――――――― え?」
婚約者であるクレマンド様が、まるで鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をされている。
「あら、もっと喜ばれると思ったのに。もしかして、これだけじゃ足りないって事でしょうか? ではついでに、結婚した後の事もお話しておきますね」
「えっ?」
「将来ライラ様を愛妾として迎え入れられたらよろしいかと思います」
「あ、あ、愛妾?!?! な、な、何を言っているんだアドリナ! 僕と彼女はそんな…っ」
彼は笑顔もなく、少し声を荒げ始めた。
「なぜ声を荒げられるのでしょうか? 私はあなたが喜ぶと思い、申し上げているんです。それにクレマンド様がいつも仰っていたではないですか。 “ごめん、今日はライラと約束があるから”と」
「そ、それは…っ」
「婚約者がいるにも関わらず、他の女性の屋敷を頻繁に訪ね、事もあろうか私の誕生日会をすっぽかす。世間はライラ様こそがクレマンド様の恋人で、私は便宜上の婚約者と見るでしょう。それを承知で今までライラ様とお出かけされていたんですよね? 私の事よりライラ様を優先されていたんですよね!?」
「ち、ちが…っ」
「よろしいのです、それで。実際この婚約は政略であり、そこに個人の感情は関係ありませんもの」
「アドリナ…」
クレマンド様は、悲し気な瞳をしながら私の名を呟く。
なぜそのような表情をされるの?
そもそもあなたが私との約束をことごとく破った事が発端なのに。
「この提案をあなたは快諾して下さると思ったのですが…ああ! 愛妾ではなく正妻として迎えたいという事ですね? まあ、普通は愛する人を妾扱いにはしたくはありませんものね。ただ先程も申し上げました通り、貴族の婚約・婚姻は個人の感情で決める事は難しいですから。そこで私良い事を思いつきましたの!」
「よ、良い事?…」
彼はなぜか不安そうな顔で聞いて来た。
散々私との約束を反故し、ライラ様の屋敷に出入りし、あげくに私の誕生日には来なかった婚約者。
そこで私は決めたの。
彼とは『夫婦』になるものか!と
「私たちは『白い結婚』とするのです! その間にあなたはライラ嬢とお子を設けて下さい!」
「はぁ?!」
「もちろん私たちが『白い結婚』という事は周りには内緒です。けれど私が婚姻後3年間妊娠せず、ライラ嬢があなたの子を身籠れば、私は石女として証明されます。子供が産めない女は離縁事由になりますからね」
「そ、そんな事…っ」
私の言葉にどんどん顔色が悪くなっていくクレマンド様。
「どうされました? ご気分でも悪いのでしょうか? ああ! 傍から見たらあなたの不貞と思われますものね。離縁をするとしても有責になる事をご心配されていらっしゃるのですね。そこは~…石女を嫁がせたと言う事で我が家に責任を問わない代わりに、責任相殺していただければ助かるのですが…いかがでしょうか?」
「い、いかがでしょうって…そ、そうではなくて!」
「あ、もしかして私の今後を多少は気にされていらっしゃいます? まぁ、そぐわない相手でも一応縁あって結婚する訳ですからね。 けどその事に関しましては、全く問題ありませんわっ 私離縁後は、この国を出てしばらく旅行に行こうと思いますの。気に入った国があったら、そこに住むかもしれません。そしたら二度とクレマンド様とお会いする事はございませんわ。ですので私の事はお気にならさず、では失礼いたします。お見送りはいたしませんが、ご了承下さい」
私は話し終えると席を立ち、ドアに向かって歩き出した。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」
「はい?」
クレマンド様が大量に汗をかきながら、私の手を掴む。
なぜでしょう?
「……っ」
何か言いたそうにされているけれど、言葉が出ない。
そんな表情のクレマンド様。
ああ、お礼を仰ろうとしているのかしら?
「お礼など必要ございませんわ。私、クレマンド様とライラ様の事は一切気にしておりませんから」
クレマンド様は顔面蒼白になりながら、力なく私の手を離した。
なぜあなたが傷ついた顔をするの?
いつでもライラ様を優先し、私を傷つけてきたのはあなたじゃない!
私はクレマンド様を残し、部屋を後にした。
◇
「はぁ、また約束をすっぽかされたの?! どうせあの女と一緒なんでしょ!? 何考えてんのよっ あなたの婚約者は!」
ダン!と、私の部屋のテーブルを叩くモニカ。
「そのようね。このフィナンシェ、おいしい~♡ さすが予約なしでは買えない人気店だわ~」
私はモニカ言葉にはさほど気にも留めず、目の前にあるスイーツセットを堪能していた。
私はアドリナ。ランベール伯爵家の長女。
向かいに座っているのは親友であるセレスタン伯爵令嬢のモニカ。
私の婚約者であるクレマンド様にまた約束を反古にされた事を話したところ、モニカは当事者の私よりもぷりぷりし始めた。
モニカが『あの女』と言っているのは私との約束を反故にした原因。
ライラ・コルト子爵令嬢。
クレマンド様の従妹だ。
婚約してからしばらくして、紹介された女性。
それから彼は私の誘いを断ったり、約束を反故したりするようになっていった。
「なに呑気な事言ってんのよっ 噂になっているわよっ クレマンド様はあなたを捨てて、ライラ・コルトと婚約するのではないかって!」
「もう一層、その方がいいと思うのよね」
「アドリナ!」
「けど、貴族の婚約は家門同士の言わば契約でしょ? 個人の感情で取り決められる事ではないわ。ましてや好きだ嫌いだで決められる事でもないし。そんな事、貴族であれば常識でしょ? まぁ、両想いになって結ばれる方もいらっしゃるみたいだけど、『僕は真実の愛を知ってしまったんだ! 僕の運命の人はライラなんだ! だから僕とは婚約破棄してくれ~っ』なんて、今更言うかしら? どうせなら婚約前に言わない? ねぇねぇ、このマカロン、食べてみてっ おいしいから!」
「んがっ!」
私は大きな口を開けて捲し立てているモニカの口にマカロンを入れた。
「ごぼっ ごほっ もうっ いきなり何するのよっ」
むせながら、胸を叩くモニカ。
「こんなにおいしいスイーツを前に、モニカってば怒ってばかりなんだもんっ」
「あなたが怒らなすぎなのよっ」
「だってもう、どうでもいいだものっ」
「…強がっちゃって」
「何か言った!?」
私はじろりとモニカを睨む。
「だって、あなたクレマンド様の事好きだったんじゃないの? 婚約が決まった時喜んでいたじゃないっ また彼に会えたの!って」
「……いいえ、まだ好きまではいってなかったわ。確かに彼と再会した時は運命かと思ったわよ? けど、あの子爵令嬢が現れてから全てが変わってしまってのよ。何かというと『ライラと約束があるから』『ライラの具合が悪いようなんだ』ライラがライラがライラララぁ~ってね」
私は両手を広げながらオペラ歌手さながら、ライラの名前を連呼した。
「ぷっ やだっ、なにそれっ」
モニカは口に手を押さえながら、私の仕草に笑う。
私は彼女の反応に構わず話を続けた。
「その度に私との約束をキャンセル。極めつけが、私の誕生日会に来なかった事よ。婚約を交わした後の初めての誕生日会よ? プレゼントは届けられたけどそれが何?! 来なければ意味ないでしょう? カードには『18歳のお誕生日おめでとう。出席できず、申し訳ありません』ってだけ。 ただでさえ、心の温度が下がっていたのにそんな事されれば、持ち始めた好意も氷点下になるわよ」
「ふ…思った以上にクズ男ね。それでも結婚するしかないのかしら~」
「とりあえずね」
「とりあえず?」
「ちょっと思いついた事があるのよ、今度それを彼に提案しようと思って!」
なぜかやる気に満ちているアドリナを不安気な顔で見つめるモニカだった。
『あなた彼の事、好きだったんじゃないの?』
口の中でお菓子を咀嚼しながら、私はモニカの言葉を心の中で反芻する。
胸にもやっとした感情が、じわじわと広がっていく。
さっきはおいしく感じた甘さが、今は少しほろ苦く感じた。
だって…
まさかまた彼と会う事になるとは夢にも思わなかったんだもの。
そう…あれはモニカと一緒に絵画展に行った時の事…
私の誕生日会に行かなかった事を詫びたいと婚約者が訪ねて来た。
そんな彼に私は、満面の笑みを浮かべてそう言った。
「―――――――― え?」
婚約者であるクレマンド様が、まるで鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をされている。
「あら、もっと喜ばれると思ったのに。もしかして、これだけじゃ足りないって事でしょうか? ではついでに、結婚した後の事もお話しておきますね」
「えっ?」
「将来ライラ様を愛妾として迎え入れられたらよろしいかと思います」
「あ、あ、愛妾?!?! な、な、何を言っているんだアドリナ! 僕と彼女はそんな…っ」
彼は笑顔もなく、少し声を荒げ始めた。
「なぜ声を荒げられるのでしょうか? 私はあなたが喜ぶと思い、申し上げているんです。それにクレマンド様がいつも仰っていたではないですか。 “ごめん、今日はライラと約束があるから”と」
「そ、それは…っ」
「婚約者がいるにも関わらず、他の女性の屋敷を頻繁に訪ね、事もあろうか私の誕生日会をすっぽかす。世間はライラ様こそがクレマンド様の恋人で、私は便宜上の婚約者と見るでしょう。それを承知で今までライラ様とお出かけされていたんですよね? 私の事よりライラ様を優先されていたんですよね!?」
「ち、ちが…っ」
「よろしいのです、それで。実際この婚約は政略であり、そこに個人の感情は関係ありませんもの」
「アドリナ…」
クレマンド様は、悲し気な瞳をしながら私の名を呟く。
なぜそのような表情をされるの?
そもそもあなたが私との約束をことごとく破った事が発端なのに。
「この提案をあなたは快諾して下さると思ったのですが…ああ! 愛妾ではなく正妻として迎えたいという事ですね? まあ、普通は愛する人を妾扱いにはしたくはありませんものね。ただ先程も申し上げました通り、貴族の婚約・婚姻は個人の感情で決める事は難しいですから。そこで私良い事を思いつきましたの!」
「よ、良い事?…」
彼はなぜか不安そうな顔で聞いて来た。
散々私との約束を反故し、ライラ様の屋敷に出入りし、あげくに私の誕生日には来なかった婚約者。
そこで私は決めたの。
彼とは『夫婦』になるものか!と
「私たちは『白い結婚』とするのです! その間にあなたはライラ嬢とお子を設けて下さい!」
「はぁ?!」
「もちろん私たちが『白い結婚』という事は周りには内緒です。けれど私が婚姻後3年間妊娠せず、ライラ嬢があなたの子を身籠れば、私は石女として証明されます。子供が産めない女は離縁事由になりますからね」
「そ、そんな事…っ」
私の言葉にどんどん顔色が悪くなっていくクレマンド様。
「どうされました? ご気分でも悪いのでしょうか? ああ! 傍から見たらあなたの不貞と思われますものね。離縁をするとしても有責になる事をご心配されていらっしゃるのですね。そこは~…石女を嫁がせたと言う事で我が家に責任を問わない代わりに、責任相殺していただければ助かるのですが…いかがでしょうか?」
「い、いかがでしょうって…そ、そうではなくて!」
「あ、もしかして私の今後を多少は気にされていらっしゃいます? まぁ、そぐわない相手でも一応縁あって結婚する訳ですからね。 けどその事に関しましては、全く問題ありませんわっ 私離縁後は、この国を出てしばらく旅行に行こうと思いますの。気に入った国があったら、そこに住むかもしれません。そしたら二度とクレマンド様とお会いする事はございませんわ。ですので私の事はお気にならさず、では失礼いたします。お見送りはいたしませんが、ご了承下さい」
私は話し終えると席を立ち、ドアに向かって歩き出した。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」
「はい?」
クレマンド様が大量に汗をかきながら、私の手を掴む。
なぜでしょう?
「……っ」
何か言いたそうにされているけれど、言葉が出ない。
そんな表情のクレマンド様。
ああ、お礼を仰ろうとしているのかしら?
「お礼など必要ございませんわ。私、クレマンド様とライラ様の事は一切気にしておりませんから」
クレマンド様は顔面蒼白になりながら、力なく私の手を離した。
なぜあなたが傷ついた顔をするの?
いつでもライラ様を優先し、私を傷つけてきたのはあなたじゃない!
私はクレマンド様を残し、部屋を後にした。
◇
「はぁ、また約束をすっぽかされたの?! どうせあの女と一緒なんでしょ!? 何考えてんのよっ あなたの婚約者は!」
ダン!と、私の部屋のテーブルを叩くモニカ。
「そのようね。このフィナンシェ、おいしい~♡ さすが予約なしでは買えない人気店だわ~」
私はモニカ言葉にはさほど気にも留めず、目の前にあるスイーツセットを堪能していた。
私はアドリナ。ランベール伯爵家の長女。
向かいに座っているのは親友であるセレスタン伯爵令嬢のモニカ。
私の婚約者であるクレマンド様にまた約束を反古にされた事を話したところ、モニカは当事者の私よりもぷりぷりし始めた。
モニカが『あの女』と言っているのは私との約束を反故にした原因。
ライラ・コルト子爵令嬢。
クレマンド様の従妹だ。
婚約してからしばらくして、紹介された女性。
それから彼は私の誘いを断ったり、約束を反故したりするようになっていった。
「なに呑気な事言ってんのよっ 噂になっているわよっ クレマンド様はあなたを捨てて、ライラ・コルトと婚約するのではないかって!」
「もう一層、その方がいいと思うのよね」
「アドリナ!」
「けど、貴族の婚約は家門同士の言わば契約でしょ? 個人の感情で取り決められる事ではないわ。ましてや好きだ嫌いだで決められる事でもないし。そんな事、貴族であれば常識でしょ? まぁ、両想いになって結ばれる方もいらっしゃるみたいだけど、『僕は真実の愛を知ってしまったんだ! 僕の運命の人はライラなんだ! だから僕とは婚約破棄してくれ~っ』なんて、今更言うかしら? どうせなら婚約前に言わない? ねぇねぇ、このマカロン、食べてみてっ おいしいから!」
「んがっ!」
私は大きな口を開けて捲し立てているモニカの口にマカロンを入れた。
「ごぼっ ごほっ もうっ いきなり何するのよっ」
むせながら、胸を叩くモニカ。
「こんなにおいしいスイーツを前に、モニカってば怒ってばかりなんだもんっ」
「あなたが怒らなすぎなのよっ」
「だってもう、どうでもいいだものっ」
「…強がっちゃって」
「何か言った!?」
私はじろりとモニカを睨む。
「だって、あなたクレマンド様の事好きだったんじゃないの? 婚約が決まった時喜んでいたじゃないっ また彼に会えたの!って」
「……いいえ、まだ好きまではいってなかったわ。確かに彼と再会した時は運命かと思ったわよ? けど、あの子爵令嬢が現れてから全てが変わってしまってのよ。何かというと『ライラと約束があるから』『ライラの具合が悪いようなんだ』ライラがライラがライラララぁ~ってね」
私は両手を広げながらオペラ歌手さながら、ライラの名前を連呼した。
「ぷっ やだっ、なにそれっ」
モニカは口に手を押さえながら、私の仕草に笑う。
私は彼女の反応に構わず話を続けた。
「その度に私との約束をキャンセル。極めつけが、私の誕生日会に来なかった事よ。婚約を交わした後の初めての誕生日会よ? プレゼントは届けられたけどそれが何?! 来なければ意味ないでしょう? カードには『18歳のお誕生日おめでとう。出席できず、申し訳ありません』ってだけ。 ただでさえ、心の温度が下がっていたのにそんな事されれば、持ち始めた好意も氷点下になるわよ」
「ふ…思った以上にクズ男ね。それでも結婚するしかないのかしら~」
「とりあえずね」
「とりあえず?」
「ちょっと思いついた事があるのよ、今度それを彼に提案しようと思って!」
なぜかやる気に満ちているアドリナを不安気な顔で見つめるモニカだった。
『あなた彼の事、好きだったんじゃないの?』
口の中でお菓子を咀嚼しながら、私はモニカの言葉を心の中で反芻する。
胸にもやっとした感情が、じわじわと広がっていく。
さっきはおいしく感じた甘さが、今は少しほろ苦く感じた。
だって…
まさかまた彼と会う事になるとは夢にも思わなかったんだもの。
そう…あれはモニカと一緒に絵画展に行った時の事…
235
あなたにおすすめの小説
家出を決行した結果
棗
恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。
デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。
自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。
※なろうさんにも公開しています。
君を自由にしたくて婚約破棄したのに
佐崎咲
恋愛
「婚約を解消しよう」
幼い頃に決められた婚約者であるルーシー=ファロウにそう告げると、何故か彼女はショックを受けたように身体をこわばらせ、顔面が蒼白になった。
でもそれは一瞬のことだった。
「わかりました。では両親には私の方から伝えておきます」
なんでもないようにすぐにそう言って彼女はくるりと背を向けた。
その顔はいつもの淡々としたものだった。
だけどその一瞬見せたその顔が頭から離れなかった。
彼女は自由になりたがっている。そう思ったから苦汁の決断をしたのに。
============
注意)ほぼコメディです。
軽い気持ちで読んでいただければと思います。
※無断転載・複写はお断りいたします。
この二人の政略結婚に異議ある者は、今すぐ申し出よ。さもなくば永遠に沈黙せよ。
待鳥園子
恋愛
ルーシャン公爵令嬢シェリルはウェイン伯爵令息ノアに一目惚れし、宰相を務める祖父に彼との政略結婚を頼み込んだ。
政略結婚を理由に大好きな人と結婚する直前の公爵令嬢が、あまりの罪悪感に耐えかねていたところに、まさかの出来事が起こって!?
七年目の裏切り 〜赴任先の夫から届く愛の手紙は、愛人の代筆でした〜
恋せよ恋
恋愛
「君は僕の最愛だ。もう二度と、君を危険に晒したくない」
命懸けの出産後、涙を流して私を抱きしめた夫ジュリアン。
その言葉通り、彼は「私を大切にするため」に夜の営みを断った。
私は、女としての寂しさを「愛されている誇り」に変え、
隣国へ赴任した夫を信じて二人の子供と家を守り続けていた。
毎週届く、情熱的な愛の手紙。タイプライターで綴られた
その愛の言葉を、私は宝物のように抱きしめていた。
……しかし、その手紙は「裏切り」だった。
夫が異国の地で、愛人と肌を重ねながら綴らせていた「偽りの愛」。
身分を隠して夫の赴任先の隣国へと向かった私が見たのは……。
果たして、貞淑な妻・メラニアが選んだ結論は……。
子供たちのため結婚生活の継続か、それとも……。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
醜女の私と政略結婚した旦那様の様子がおかしい
サトウミ
恋愛
この国一番の醜女である私と結婚したイバン様。眉目秀麗で数多の女性と浮き名を流した彼は、不祥事を起こしたせいで私なんかと結婚することになってしまった。それでも真面目な彼は、必死に私を愛そうと努力してくださる。
──無駄な努力だ。
こんな色白で目と胸の大きい女を、愛せるはずがない。
元恋人が届けた、断りたい縁談
待鳥園子
恋愛
シュトルム辺境伯の末娘ソフィに隣国の帝国第二皇子から届けられた『縁談』の使者は、なんと元恋人のジョサイアだった。
手紙ひとつで別れることになったソフィは、素直になれずジョサイアから逃げ回る。
「私に届けなければ、彼は帝国に帰ることが出来ない」
そう思いようやく書状を受け取ろうと決意したソフィに、ジョサイアは何かを言い掛けて!?
婚約者が私のことをゴリラと言っていたので、距離を置くことにしました
相馬香子
恋愛
ある日、クローネは婚約者であるレアルと彼の友人たちの会話を盗み聞きしてしまう。
――男らしい? ゴリラ?
クローネに対するレアルの言葉にショックを受けた彼女は、レアルに絶交を突きつけるのだった。
デリカシーゼロ男と男装女子の織り成す、勘違い系ラブコメディです。
今から婚約者に会いに行きます。〜私は運命の相手ではないから
毛蟹
恋愛
婚約者が王立学園の卒業を間近に控えていたある日。
ポーリーンのところに、婚約者の恋人だと名乗る女性がやってきた。
彼女は別れろ。と、一方的に迫り。
最後には暴言を吐いた。
「ああ、本当に嫌だわ。こんな田舎。肥溜めの臭いがするみたい。……貴女からも漂ってるわよ」
洗練された都会に住む自分の方がトリスタンにふさわしい。と、言わんばかりに彼女は微笑んだ。
「ねえ、卒業パーティーには来ないでね。恥をかくのは貴女よ。婚約破棄されてもまだ間に合うでしょう?早く相手を見つけたら?」
彼女が去ると、ポーリーンはある事を考えた。
ちゃんと、別れ話をしようと。
ポーリーンはこっそりと屋敷から抜け出して、婚約者のところへと向かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる