7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】

しんの(C.Clarté)

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第八章〈殺人者シャルル〉編

登場人物紹介・第八章まで

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 年齢は、第八章終了時点(1419年)。
 ネームドキャラクターは実在した人物です。
 名前を検索すると、生没年などネタバレ込みで詳細なプロフィールが分かります。

 作者の力量不足で、時代考証が甘い部分もありますが、ストーリーに支障を来さないようにわざと簡略化している部分もあります。ご容赦ください。


====================


王太子ドーファンシャルル(16歳)
本作の主人公。狂人王シャルル六世の10番目の子で、第五王子。
兄たちの相次ぐ死で唯一の王位継承者となったが、母妃イザボーと愛人ブルゴーニュ公の謀略で命を狙われ、王都パリから脱出する。アルマニャック派に支持されベリー領で宮廷をひらく。
1403年2月22日生まれ。称号はポンティユ伯とベリー公。

▼デュノワ伯ジャン(17歳)
主人公のいとこ。王弟オルレアン公の庶子。
主人公とともに王立修道院で育つ。ゆるい主従関係。騎士になることを夢見ている。王太子専属の侍従長に就任したが、主人公を逃がすために身代わりになる。1年後に帰還。
1402年11月23日生まれ。



【アルマニャック派】

▼タンギ・デュ・シャステル(50歳)
ブルターニュ出身の騎士。ブルトン人。
王太子専属の護衛隊長。唯一の王位継承者となった主人公を守るため、パリ脱出と逃亡を手引きする。モンテロー橋上で無怖公ブルゴーニュ公を襲撃・殺害した。
1369年生まれ。

▼アラン・シャルティエ(34歳)
宮廷詩人。ノルマンディー地方カルヴァドスのバイユー出身。
パリ大学ソルボンヌに在籍していたが、王太子を追いかけて書記官になる。
1385~90年ごろ生まれ。

▼ベルトラン・ド・ボーヴォー(19歳)
アンジュー家の厩舎番をしていた下級貴族で、アンジュー公夫妻の信任厚いボーヴォー家出身。
王太子のもとで諜報活動をしている。たまに「ボーボーさん」と呼ばれる。
1401年生まれ。

▼ラ・イル(29歳)
本名はエティエンヌ・ド・ヴィニョル。ガスコーニュ出身の傭兵。自称・悪党で元野盗。粗野で怒りっぽい。シャステルに雇われ、王太子一行に付き従う。
1390年生まれ。

▼ジャン・ポトン・ド・ザントライユ(29歳)
ライルとは同郷の腐れ縁。宰相アルマニャック伯に雇われ、パリを脱出した王太子一行に加勢するべく後を追ってきた。じつは方向音痴。
1390年生まれ。

▼クレルモン伯シャルル(18歳)
ブルボン公の嫡男。いつも派手な服を着ている裕福な貴公子。
父ブルボン公はアジャンクールの戦いで捕虜になり、ロンドン塔に幽閉中。
1401年生まれ。



【フランス王国・ヴァロワ王家】

狂人王ル・フーシャルル六世(50歳)
主人公の父。フランス王国ヴァロワ王朝、第四代国王。
生まれつき精神が弱く、統治・認知能力に欠けている。最近のブームはタロット占い。ブルゴーニュ派に「保護」される。
1368年12月3日生まれ。

▼淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエール(48歳)
主人公の母。シャルル六世の王妃。
王弟をはじめ、名のある貴族たちと見境なく関係を持つ。愛人・無怖公ブルゴーニュ公とともに宮廷で権力を振るおうと画策する。欲望の権化。
1370年4月28日生まれ。

▼ジャンヌ王女(28歳)
主人公の姉。第二王女。ブルターニュ公ジャンの妃。
おっとりしている。1391年1月24日生まれ。

▼マリー王女(26歳)
主人公の姉。第三王女。ポワシー女子修道院の院長。
母性的な包容力がある。1393年8月22日生まれ。

▼ミシェル王女(24歳)
主人公の姉。第四王女。ブルゴーニュ公の嫡男フィリップの妃。
勝ち気な性格で、母イザボーとよく衝突する。弟である王太子に協力的。
1395年1月11日生まれ。

▼カトリーヌ王女(18歳)
主人公の姉。第五王女。姉マリー王女とともにポワシー修道院で暮らす。
泣き虫。第一王女イザベルに生き写しと言われる。1401年10月27日生まれ。

▼オデット・ド・シャンディベール(29歳)
狂人王の世話をしている侍女。タロットカードが好き。
王の隠し子、マルグリットを産む。クーデター後、母子ともに行方不明。



【オルレアン家】

▼シャルル・ドルレアン(25歳)
主人公のいとこ。ジャンの異母兄。王弟オルレアン公の嫡子で、現在のオルレアン公。
詩を好む穏やかな貴公子だが、ひそかに両親の敵討ちを誓っている。
アジャンクールの戦いで捕虜となり、ロンドン塔に幽閉中。監視をごまかして大鴉レイブンクロウを手なずけ、秘密の通信手段を作る。
1394年11月24日生まれ。

▼ジャンヌ・ドルレアン(10歳)
主人公の姪。シャルル・ドルレアンとイザベル王女の長女。
生まれた直後に実母イザベルと死別し、6歳のときに父と生き別れている。ややファザコン気味。
1409年9月13日生まれ。

▼ボンヌ・ダルマニャック(26歳)
アルマニャック伯の娘。シャルル・ドルレアンの二番目の妻。
ロンドン塔幽閉中の夫に代わってオルレアン統治をしながら、継子ジャンヌ・ドルレアンを育てている。
1393年2月19日生まれ。

▼コルネイユ(年齢不詳)
ロンドン塔に生息する大鴉レイブンクロウ。別名、黒衣の使者。
シャルル・ドルレアンがフランスとの連絡手段としてひそかに調教し、伝書鳩の代わりに利用している。コルネイユとは、古語で「黒いカラス」を意味する。ジャンヌ・ドルレアンが命名。



【ブルゴーニュ派】

▼ブルゴーニュ公フィリップ(23歳)
シャロレー伯。父・無怖公の死後、ブルゴーニュ公の称号と領地を継承する。
王太子に対抗するため、イングランドと同盟を結ぶ。
1396年7月31日生まれ。

▼アルテュール・ド・リッシュモン(26歳)
ブルターニュ公の弟。ブルゴーニュ公やイングランド王家とも縁が深い。
ケルトの伝説の王アーサー王の末裔で、周囲から羨望とやっかみを受けやすい。
アジャンクールの戦いで負傷して捕虜となり、いまはロンドン塔に幽閉中。
1393年8月24日生まれ。



【アンジュー家】

▼ヨランド・ダラゴン(35歳)
アンジュー公の妃。アラゴン王国の王女。
長女マリーとの婚約を名目に、主人公を修道院から引き取って養育した。
夫アンジュー公の死後、子供たちをつれてプロヴァンスに移り住む。
慈愛と聡明さを兼ね備えた美しい未亡人。
1384年8月11日生まれ。

▼マリー・ダンジュー(15歳)
アンジュー公とヨランドの長女。主人公の婚約者。
1404年10月14日生まれ。

▼ルネ・ダンジュー(10歳)
マリーの弟。騎士道物語が好き。ちょっと寒がり。
1409年1月16日生まれ。

▼シャルル・ダンジュー(5歳)
マリーとルネの弟。愛称はシャルロット。
1414年10月14日生まれ。



【イングランド王国・ランカスター王家】

▼ヘンリー五世(32歳)
イングランド王国ランカスター王朝、第二代国王。
休戦協定を破り、フランス王位を要求して宣戦を布告。百年戦争を再開した元凶。アジャンクールの戦いで大勝利を治める。主人公の姉、カトリーヌ王女を妃にしたいと望む。
1387年9月16日生まれ。

▼ベッドフォード公ジョン・オブ・ランカスター(30歳)
ヘンリー五世の弟。兄に忠誠を誓っている。
1389年6月20日生まれ。



【神聖ローマ帝国・その他】

▼神聖ローマ皇帝ジギスムント(51歳)
神聖ローマ帝国の皇帝。人がいいが抜け目がなく、気まぐれで油断できない人物。
コンスタンツ公会議を開催して対立教皇を廃し、教会大分裂シスマを終結させた。
ブルゴーニュ無怖公とは昔なじみの戦友。十字軍の英雄になることを夢見ている。
1368年2月15日生まれ。



【故人】

▼アンジュー公ルイ(享年41歳)
マリーとルネの父。マリーとの婚約を名目に、主人公を修道院から引き取った。
大諸侯のひとりだが気さくな性格。子供たちの養育と領地経営に専念している。
1377年10月5日生まれ。1417年4月29日没。

▼無怖公ブルゴーニュ公(享年48歳)
フランス最大勢力の貴族。淫乱王妃イザボーの愛人。
王弟オルレアン公を殺害して宮廷の実権を握ったが、暴動と反乱を企てたことがばれて逃亡。主人公と対立した王妃を抱き込み、宮廷復帰を目論む。モンテロー橋上で殺される。
1371年5月28日生まれ。1419年9月10日没。

▼王弟オルレアン公(享年35歳)
狂人王の弟。主人公の叔父。ジャンの父。
ジャンが5歳の誕生日当日、王妃の愛人ブルゴーニュ公に暗殺される。
1372年3月13日生まれ。1407年11月23日没。

▼王太子ルイ・ド・ギュイエンヌ公(享年18歳)
主人公の兄。父王に統治能力がないため、国王代理を務める。
義父ブルゴーニュ公の謀略を暴き、宮廷から追放した。称号はギュイエンヌ公。
1397年1月22日生まれ。1415年12月18日没。

▼イザベル王女(享年19歳)
主人公の姉。第一王女。
百年戦争休戦の証しとして、7歳でイングランド王リチャード二世の妃になる。
クーデターでリチャードが餓死するとフランスへ帰され、従兄弟シャルル・ドルレアンと再婚するが、長女ジャンヌを出産した直後に亡くなる。
1389年11月9日生まれ。1409年9月13日没。

▼宰相アルマニャック伯(享年58歳)
ガスコーニュの中心アルマニャック出身。ガスコン人。
賢明王シャルル五世時代の名将ゲクランから知略を学んだ。亡き王弟オルレアン公の家臣と、反ブルゴーニュ派の貴族を取り込んで対抗勢力「アルマニャック派」を形成。ブルゴーニュ公のクーデターで失脚し、斬首される。
1360年生まれ。1418年6月12日没。

▼大法官アンリ・ド・マルル
アルマニャック派の重臣。司法のトップで、王印(玉璽)を預っている。
息子を連れてパリ脱出を図るが、ブルゴーニュ派に王印を奪われ父子ともに惨殺される。
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