154 / 202
第九章〈正義の目覚め〉編
9.11 ボージェの戦い
しおりを挟む
イングランド王ヘンリー五世のフランス王位継承と王太子シャルルの廃嫡を定めた「トロワ条約」が締結された。
私は幼いころから小心者で争いごとを避けがちな性格だった。
まったく王の器ではないが、この間ずっとやられっぱなしだった訳ではない。
ヘンリー五世とカトリーヌ王女はパリで結婚式を挙げると、イングランド各地を訪れてハネムーンを楽しんでいた。新婚夫婦の蜜月を終わらせたのは、思いがけない訃報の知らせであった。
「陛下、何事ですの?」
少し前まで英仏は公式に交戦中だったが、ヘンリーは敵国出身の妻をいたわり、たいそう甘かった。
知らせを受けて瞬時に甘さの消えた王を察知して、カトリーヌ王女はぞっとしながらたずねた。
「弟が死んだ」
「えっ……」
青ざめた王妃を見て、ヘンリーは「死んだのは妃の弟君ではない」と付け足した。
「安心したか?」
「ええ、少し」
夫婦ともに初婚だが、年齢差は14歳である。
ヘンリーは若い王妃を気遣ったが、釘を刺すことも忘れなかった。
「気持ちは分からなくもないが、妃の弟シャルルは余の敵だということを思い出して欲しい」
「あっ……、申し訳ございません」
「そなたはもうフランス王女カトリーヌではない。イングランド王妃キャサリンだ。立場を忘れてもらっては困る」
結婚後、カトリーヌ王女はイングランド風にキャサリン王妃と呼ばれるようになっていた。
***
クラレンス公トマス・オブ・ランカスターは、ヘンリー五世の弟でベッドフォード公の兄である。ただの王弟ではない。ヘンリーは即位後もなかなか結婚しなかったため、王位継承権第一位のクラレンス公は事実上の王太子も同然だった。
トロワ条約が締結すると、兄王の威光を知らしめるためにフランス各地を騎行してまわった。
クラレンス公の補佐役として叔父のエクセター公、サマセット伯、ソールズベリー伯たちが付き従い、イングランド軍4000人を率いていた。
ヘンリーはハネムーンを中断すると、兵を率いてフランスに戻った。
「弟は戦死。叔父上たちは捕虜になり、帰還したのはソールズベリー伯だけとはな」
「面目次第もございません!」
「謝罪と賞罰は後でいい。何があったかすべてを包み隠さず報告しろ」
王弟クラレンス公一行は、フランス西部でスコットランド訛りの不審者を捕らえた。
取り調べてみると、王太子シャルルが西海岸にあるラ・ロシェル要塞からスコットランド兵を上陸させていることがわかった。
「ほう、逃げてばかりのあの王太子が反撃の機会を窺っているとはな」
「王弟クラレンス公は、陛下のフランス王位継承を盤石にするためにも、反逆者たる王太子と戦おうと考えておられました」
イングランド軍は、近いうちに戦いがあると予想し、行く先々で略奪を強化した。
1421年3月22日はちょうど復活祭の前日で、戦闘や略奪をするには最高の書き入れ時だった。警戒を怠らなかったが、夕方になるとさすがにもう戦端は開かないと判断し、イングランド兵の半分以上が武装解除して街へと繰り出していた。
日没の1時間前。
街の境界線にあたる川の橋上に、スコットランド兵の大軍が現れた。
クラレンス公は手元の親衛隊を率いて応戦したが、川を挟んで高みから繰り出される猛烈な矢の弾幕になす術がない。3月とはいえ、川の水はまだ冷たく、しかも高台と橋上の支配権を取られていては敵陣にたどり着くことさえ難しい。
スコットランド兵もイングランドと同様に、弓兵を主力とする戦法を得意としていた。
ソールズベリー伯は弓兵を呼び戻したが、命令が行き渡るには時間がかかる。
迎撃体制が整うまで待っていられず、ソールズベリー伯はいち早く救援に飛び出していったが、王弟クラレンス公は乱戦に巻き込まれて落馬し、敵兵に討ち取られてしまった。
ソールズベリー伯は敗北を悟ると、散り散りになっていた味方を集め、夜を徹して退却した。
翌日、街へ戻るとすでにスコットランド兵の姿はなく、ソールズベリー伯は負傷者とクラレンス公の遺体を回収して帰路についた。
「おぉ、弟よ……」
「陛下の弟君、しかも次期王位継承者をお守りすることができませんでした。かくなる上はどのような処罰も受けるつもりです」
英仏・百年戦争では、ジャン二世やシャルル・ドルレアンなどの王族が捕虜になることはあっても、高位王族が戦死したことはなかった。
イングランド軍の敗北と王弟クラレンス公の死は、大きな衝撃として受け止められた。
「いや、ソールズベリー伯よ。貴公はよくやった」
イングランド軍4000人うち損害は1000人ほど。
日没前に奇襲を受け、ソールズベリー伯がすみやかに退却を選ばなければ、夜の市街地戦と化していた。さらなる損害は免れなかっただろう。
ヘンリー五世は、逃げ帰ったソールズベリー伯を責めず、これまで通りに軍を率いて王太子へ報復することを求めた。
「陛下の恩情に感謝を申し上げます」
「ヴァロワの王族は狂人と腰抜けばかりと思っていたが、王太子を侮っていたかもしれない」
「はっ! 王太子シャルルを討ち取り、陛下の御前にその首を持って参ります」
こうして私は、ブルゴーニュ公の父の仇敵のみならず、イングランド王ヘンリー五世の弟の仇敵となってしまった。
1421年3月22日、ボージェの戦い。
ヘンリー五世の軍とシャルル七世の軍が初めて激突した戦いである。
私は前線に出ていないが初陣みたいなものだ。ほぼ無傷で勝利したものの、結果的にイングランド王とブルゴーニュ公の結束を強めることになった。
「リッシュモン伯よ、貴公はこの戦いをどう評価する?」
ヘンリーは、血のつながらない義弟アルテュール・ド・リッシュモンを連れてきていた。
軍議でも、客将扱いで席を用意し、「フランス軍を知る者」として意見を重んじた。
「……略奪を控えるべきかと存じます」
「フランスの国土が荒廃するのは胸が痛むか?」
「感情論ではありません」
リッシュモンは略奪を控えるべき理由をふたつ進言した。
「ひとつは、フランス王位継承を穏便に進めるためです。いまやフランスは敵国ではなく、陛下のもの。自分の国を荒らす王はおりません」
「なるほど、一理ある」
「もうひとつは、おそらくこの戦いの首謀者はイングランド軍の略奪癖を利用して作戦を計画したと考えられるからです」
街で略奪が始まれば、兵は欲に目がくらみ、防備が手薄になる。
復活祭の前日、日没の直前、いつもの略奪——ボージェの戦いは偶然ではない。イングランド軍が油断する瞬間を狙って、綿密に計算された奇襲作戦だと見破った。
「兵たちの行動が敵方に読まれているならば、改めるべきかと存じます」
リッシュモンの進言を受けて、ヘンリーは行軍先での略奪行為を控えるように命令を下した。
***
余談になるが、ボージェの戦いはラ・イルとザントライユがフランス親衛で参戦している。
「廃嫡された王太子」に大軍を動員する力はなく、王太子軍はイングランドに恨みを抱くスコットランド兵5000人が中心だった。私が自力で集めた兵は1000人足らず。その中にふたりはいた。
「痛ぇ……」
「バカめ、欲をかくからだ」
「俺様としたことがしくじった!」
イングランド軍の大きな損害に対して、私の軍はほぼ無傷で勝利したが、そのわずかな損害のひとつがラ・イルの負傷だった。
「くそっ、足がうごかねぇ!」
全体から見れば「軽微な損害」だが、ラ・イルはこの戦いで後遺症が残る重傷を負った。
イングランド優勢な戦いだったら、身動きが取れないまま討ち取られて戦死していただろう。
「もし俺様が死んだら、この指を切って戦友に届けてくれ……」
「そんな小汚い指はいらん」
「ばーか! ザントライユ、てめぇには一本もやらねぇよ!」
古来から「うさぎの足」は不思議な力が宿るお守りとして愛用されてきた。
ラ・イルは神への信仰心を持たない代わりに、迷信を信じるところがあった。
だが、聖遺物ならまだしも、ただの人の指に神通力が宿るとは思えない。
「てめぇはよぉ、同郷の仲間に対する思いやりってモンがねぇのか!」
「悪態をつく余裕があるなら死にはしない」
聞くところによると、ラ・イルは戦闘の混乱にまぎれて街で略奪を働き、ある家に侵入しようとして暖炉から落ちたらしい。気の毒だが、自業自得だと言われても仕方がない。
(※)スコットランド兵が主力なのは「安いから」ではなくて。
1406年、スコットランド王太子ジェームズ(11歳、のちのジェームズ一世)がパリの宮廷に留学へ向かう途中、海上でイングランドに襲われてヘンリー四世のもとへ送られ、ロンドンのウインザー城に幽閉されてしまいました。戦時下の捕虜・罪人ではないため、ロンドン塔送りではありませんが、ヘンリー四世・五世ともにスコットランドに身代金を要求しています。
今回の話は1421年なので、幽閉されて15年目。スコットランドでは反イングランド感情が高まり、王太子シャルルに同情的・協力的という背景があります。
(※)備忘録代わりに、1421年当時の年齢です。
・王太子シャルル(シャルル七世):18歳
・キャサリン王妃(カトリーヌ王女):20歳
・シャルル六世:53歳
・ヘンリー五世:34歳
・王弟クラレンス公(故人):33歳
・王弟ベッドフォード公:32歳
・ブルターニュ公(リッシュモンの兄):32歳
・リッシュモン:28歳
私は幼いころから小心者で争いごとを避けがちな性格だった。
まったく王の器ではないが、この間ずっとやられっぱなしだった訳ではない。
ヘンリー五世とカトリーヌ王女はパリで結婚式を挙げると、イングランド各地を訪れてハネムーンを楽しんでいた。新婚夫婦の蜜月を終わらせたのは、思いがけない訃報の知らせであった。
「陛下、何事ですの?」
少し前まで英仏は公式に交戦中だったが、ヘンリーは敵国出身の妻をいたわり、たいそう甘かった。
知らせを受けて瞬時に甘さの消えた王を察知して、カトリーヌ王女はぞっとしながらたずねた。
「弟が死んだ」
「えっ……」
青ざめた王妃を見て、ヘンリーは「死んだのは妃の弟君ではない」と付け足した。
「安心したか?」
「ええ、少し」
夫婦ともに初婚だが、年齢差は14歳である。
ヘンリーは若い王妃を気遣ったが、釘を刺すことも忘れなかった。
「気持ちは分からなくもないが、妃の弟シャルルは余の敵だということを思い出して欲しい」
「あっ……、申し訳ございません」
「そなたはもうフランス王女カトリーヌではない。イングランド王妃キャサリンだ。立場を忘れてもらっては困る」
結婚後、カトリーヌ王女はイングランド風にキャサリン王妃と呼ばれるようになっていた。
***
クラレンス公トマス・オブ・ランカスターは、ヘンリー五世の弟でベッドフォード公の兄である。ただの王弟ではない。ヘンリーは即位後もなかなか結婚しなかったため、王位継承権第一位のクラレンス公は事実上の王太子も同然だった。
トロワ条約が締結すると、兄王の威光を知らしめるためにフランス各地を騎行してまわった。
クラレンス公の補佐役として叔父のエクセター公、サマセット伯、ソールズベリー伯たちが付き従い、イングランド軍4000人を率いていた。
ヘンリーはハネムーンを中断すると、兵を率いてフランスに戻った。
「弟は戦死。叔父上たちは捕虜になり、帰還したのはソールズベリー伯だけとはな」
「面目次第もございません!」
「謝罪と賞罰は後でいい。何があったかすべてを包み隠さず報告しろ」
王弟クラレンス公一行は、フランス西部でスコットランド訛りの不審者を捕らえた。
取り調べてみると、王太子シャルルが西海岸にあるラ・ロシェル要塞からスコットランド兵を上陸させていることがわかった。
「ほう、逃げてばかりのあの王太子が反撃の機会を窺っているとはな」
「王弟クラレンス公は、陛下のフランス王位継承を盤石にするためにも、反逆者たる王太子と戦おうと考えておられました」
イングランド軍は、近いうちに戦いがあると予想し、行く先々で略奪を強化した。
1421年3月22日はちょうど復活祭の前日で、戦闘や略奪をするには最高の書き入れ時だった。警戒を怠らなかったが、夕方になるとさすがにもう戦端は開かないと判断し、イングランド兵の半分以上が武装解除して街へと繰り出していた。
日没の1時間前。
街の境界線にあたる川の橋上に、スコットランド兵の大軍が現れた。
クラレンス公は手元の親衛隊を率いて応戦したが、川を挟んで高みから繰り出される猛烈な矢の弾幕になす術がない。3月とはいえ、川の水はまだ冷たく、しかも高台と橋上の支配権を取られていては敵陣にたどり着くことさえ難しい。
スコットランド兵もイングランドと同様に、弓兵を主力とする戦法を得意としていた。
ソールズベリー伯は弓兵を呼び戻したが、命令が行き渡るには時間がかかる。
迎撃体制が整うまで待っていられず、ソールズベリー伯はいち早く救援に飛び出していったが、王弟クラレンス公は乱戦に巻き込まれて落馬し、敵兵に討ち取られてしまった。
ソールズベリー伯は敗北を悟ると、散り散りになっていた味方を集め、夜を徹して退却した。
翌日、街へ戻るとすでにスコットランド兵の姿はなく、ソールズベリー伯は負傷者とクラレンス公の遺体を回収して帰路についた。
「おぉ、弟よ……」
「陛下の弟君、しかも次期王位継承者をお守りすることができませんでした。かくなる上はどのような処罰も受けるつもりです」
英仏・百年戦争では、ジャン二世やシャルル・ドルレアンなどの王族が捕虜になることはあっても、高位王族が戦死したことはなかった。
イングランド軍の敗北と王弟クラレンス公の死は、大きな衝撃として受け止められた。
「いや、ソールズベリー伯よ。貴公はよくやった」
イングランド軍4000人うち損害は1000人ほど。
日没前に奇襲を受け、ソールズベリー伯がすみやかに退却を選ばなければ、夜の市街地戦と化していた。さらなる損害は免れなかっただろう。
ヘンリー五世は、逃げ帰ったソールズベリー伯を責めず、これまで通りに軍を率いて王太子へ報復することを求めた。
「陛下の恩情に感謝を申し上げます」
「ヴァロワの王族は狂人と腰抜けばかりと思っていたが、王太子を侮っていたかもしれない」
「はっ! 王太子シャルルを討ち取り、陛下の御前にその首を持って参ります」
こうして私は、ブルゴーニュ公の父の仇敵のみならず、イングランド王ヘンリー五世の弟の仇敵となってしまった。
1421年3月22日、ボージェの戦い。
ヘンリー五世の軍とシャルル七世の軍が初めて激突した戦いである。
私は前線に出ていないが初陣みたいなものだ。ほぼ無傷で勝利したものの、結果的にイングランド王とブルゴーニュ公の結束を強めることになった。
「リッシュモン伯よ、貴公はこの戦いをどう評価する?」
ヘンリーは、血のつながらない義弟アルテュール・ド・リッシュモンを連れてきていた。
軍議でも、客将扱いで席を用意し、「フランス軍を知る者」として意見を重んじた。
「……略奪を控えるべきかと存じます」
「フランスの国土が荒廃するのは胸が痛むか?」
「感情論ではありません」
リッシュモンは略奪を控えるべき理由をふたつ進言した。
「ひとつは、フランス王位継承を穏便に進めるためです。いまやフランスは敵国ではなく、陛下のもの。自分の国を荒らす王はおりません」
「なるほど、一理ある」
「もうひとつは、おそらくこの戦いの首謀者はイングランド軍の略奪癖を利用して作戦を計画したと考えられるからです」
街で略奪が始まれば、兵は欲に目がくらみ、防備が手薄になる。
復活祭の前日、日没の直前、いつもの略奪——ボージェの戦いは偶然ではない。イングランド軍が油断する瞬間を狙って、綿密に計算された奇襲作戦だと見破った。
「兵たちの行動が敵方に読まれているならば、改めるべきかと存じます」
リッシュモンの進言を受けて、ヘンリーは行軍先での略奪行為を控えるように命令を下した。
***
余談になるが、ボージェの戦いはラ・イルとザントライユがフランス親衛で参戦している。
「廃嫡された王太子」に大軍を動員する力はなく、王太子軍はイングランドに恨みを抱くスコットランド兵5000人が中心だった。私が自力で集めた兵は1000人足らず。その中にふたりはいた。
「痛ぇ……」
「バカめ、欲をかくからだ」
「俺様としたことがしくじった!」
イングランド軍の大きな損害に対して、私の軍はほぼ無傷で勝利したが、そのわずかな損害のひとつがラ・イルの負傷だった。
「くそっ、足がうごかねぇ!」
全体から見れば「軽微な損害」だが、ラ・イルはこの戦いで後遺症が残る重傷を負った。
イングランド優勢な戦いだったら、身動きが取れないまま討ち取られて戦死していただろう。
「もし俺様が死んだら、この指を切って戦友に届けてくれ……」
「そんな小汚い指はいらん」
「ばーか! ザントライユ、てめぇには一本もやらねぇよ!」
古来から「うさぎの足」は不思議な力が宿るお守りとして愛用されてきた。
ラ・イルは神への信仰心を持たない代わりに、迷信を信じるところがあった。
だが、聖遺物ならまだしも、ただの人の指に神通力が宿るとは思えない。
「てめぇはよぉ、同郷の仲間に対する思いやりってモンがねぇのか!」
「悪態をつく余裕があるなら死にはしない」
聞くところによると、ラ・イルは戦闘の混乱にまぎれて街で略奪を働き、ある家に侵入しようとして暖炉から落ちたらしい。気の毒だが、自業自得だと言われても仕方がない。
(※)スコットランド兵が主力なのは「安いから」ではなくて。
1406年、スコットランド王太子ジェームズ(11歳、のちのジェームズ一世)がパリの宮廷に留学へ向かう途中、海上でイングランドに襲われてヘンリー四世のもとへ送られ、ロンドンのウインザー城に幽閉されてしまいました。戦時下の捕虜・罪人ではないため、ロンドン塔送りではありませんが、ヘンリー四世・五世ともにスコットランドに身代金を要求しています。
今回の話は1421年なので、幽閉されて15年目。スコットランドでは反イングランド感情が高まり、王太子シャルルに同情的・協力的という背景があります。
(※)備忘録代わりに、1421年当時の年齢です。
・王太子シャルル(シャルル七世):18歳
・キャサリン王妃(カトリーヌ王女):20歳
・シャルル六世:53歳
・ヘンリー五世:34歳
・王弟クラレンス公(故人):33歳
・王弟ベッドフォード公:32歳
・ブルターニュ公(リッシュモンの兄):32歳
・リッシュモン:28歳
20
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる