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第九章〈正義の目覚め〉編
登場人物紹介・第九章まで
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年齢は、第九章終了時点(1424年)。
ネームドキャラクターは実在した人物です。
名前を検索すると、生没年などネタバレ込みで詳細なプロフィールが分かります。
作者の力量不足で、時代考証が甘い部分もありますが、ストーリーに支障を来さないようにわざと簡略化している部分もあります。ご容赦ください。
====================
▼フランス王シャルル七世(21歳)
本作の主人公。フランス王国ヴァロワ王朝・第五代国王。のちの勝利王。
狂人王シャルル六世の10番目の子。第五王子だったが兄たちの相次ぐ死で唯一の王位継承者となる。母妃イザボーと愛人ブルゴーニュ公に命を狙われて王都パリから脱出。
父の死でフランス王位を継承し、逃亡先のベリー領で宮廷をひらく。ロワール川以南を統治している。
1403年2月22日生まれ。
▼アルテュール・ド・リッシュモン伯(31歳)
ブルターニュ公の弟。ブルゴーニュ公やイングランド王家とも縁が深い。
ケルトの伝説の王アーサー王の末裔で、周囲から羨望とやっかみを受けやすい。
アジャンクールの戦いで捕虜となりロンドン塔に幽閉されていたが、出奔してシャルルに臣従する。英語名はアーサー・オブ・リッチモンド伯。
1393年8月24日生まれ。
▼ジャン・ド・デュノワ伯(22歳)
シャルルのいとこ。王弟オルレアン公の庶子。
主人公とともに王立修道院で育つ。ゆるい主従関係。騎士になることを夢見ている。王太子専属の侍従長に就任したが、パリ脱出時にシャルルの身代わりを務める。オルレアンの私生児とも。
1402年11月23日生まれ。
【アルマニャック派】
▼タンギ・デュ・シャステル(55歳)
ブルターニュ出身の騎士。ブルトン人。
王太子専属の護衛隊長。唯一の王位継承者となったシャルルを守るため、パリ脱出と逃亡を手引きする。モントロー橋上で無怖公ブルゴーニュ公を襲撃・殺害した。
1369年生まれ。
▼アラン・シャルティエ(39歳)
宮廷詩人。ノルマンディー地方カルヴァドスのバイユー出身。
パリ大学に在籍していたが、シャルルを追いかけて書記官になる。
1385~90年ごろ生まれ。
▼ベルトラン・ド・ボーヴォー(24歳)
アンジュー家の厩舎番をしていた下級貴族で、アンジュー公夫妻の信任厚いボーヴォー家出身。
シャルルのもとで諜報活動をしている。たまに「ボーボーさん」と呼ばれる。
1401年生まれ。
▼ラ・イル(34歳)
本名はエティエンヌ・ド・ヴィニョル。ガスコーニュ出身の傭兵。自称・悪党で元野盗。粗野で怒りっぽい。シャステルに雇われて王太子一行に付き合う。ボージェの戦いで負傷し、片足が不自由になる。
1390年生まれ。
▼ジャン・ポトン・ド・ザントライユ(34歳)
ラ・イルとは同郷の腐れ縁。アルマニャック伯に雇われ、パリを脱出した王太子一行に加勢するべく後を追ってきた。じつは方向音痴。ラ・イルと行動を共にすることが多い。
1390年生まれ。
▼シャルル・ド・クレルモン伯(23歳)
ブルボン公の嫡男。いつも派手な服を着ている裕福な貴公子。
父であるブルボン公はアジャンクールの戦いで捕虜になり、ロンドン塔に幽閉中。
1401年生まれ。
▼ルニョー・ド・シャルトル(44歳)
ランス教区の大司教。シャルルをフランス王に即位させるために来訪する。
1380年生まれ。
【フランス王国・ヴァロワ王家】
▼淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエール(53歳)
シャルルの実母。バイエルン出身。シャルル六世の王妃で、いまはフランス王太后。
王弟をはじめ、名のある貴族たちと見境なく関係を持つ。愛人とともに宮廷で権力を振るおうと画策するが、最愛のブルゴーニュ無怖公が殺され、息子のシャルルを憎んでいる。
カトリーヌ王女が産んだヘンリー六世(アンリ二世)に会いたがっている。
1370年4月28日生まれ。
▼ジャンヌ王女(33歳)
シャルルの姉。第二王女。ブルターニュ公ジャンの妃。おっとりしている。
1391年1月24日生まれ。
▼マリー王女(31歳)
シャルルの姉。第三王女。ポワシー女子修道院の院長。母性的な包容力がある。
1393年8月22日生まれ。
▼オデット・ド・シャンディベール(34歳)
狂人王の世話をしている侍女。タロットカードが好き。
シャルル六世との間に私生児マルグリットを産む。母子ともに行方不明。
【オルレアン家】
▼シャルル・ドルレアン公(30歳)
シャルルのいとこ。ジャンの異母兄。王弟オルレアン公の嫡子で、現在のオルレアン公。
詩を好む穏やかな貴公子だが、ひそかに両親の敵討ちを誓っている。
アジャンクールの戦いで捕虜となりロンドン塔に幽閉中。監視をごまかして大鴉を手なずけ、秘密の通信手段を作る。
1394年11月24日生まれ。
▼ジャンヌ・ドルレアン(15歳)
シャルルの姪。シャルル・ドルレアンとイザベル王女の長女。
誕生直後に実母イザベルと死別し、6歳のときに父と生き別れている。ややファザコン気味。
1409年9月13日生まれ。
▼ボンヌ・ダルマニャック(31歳)
アルマニャック伯の娘。シャルル・ドルレアンの後妻。
ロンドン塔幽閉中の夫に代わってオルレアンを統治しながら、継子ジャンヌを養育する。
1393年2月19日生まれ。
▼コルネイユ(年齢不詳)
ロンドン塔に生息する大鴉。別名、黒衣の使者。
シャルル・ドルレアンがフランスとの連絡手段としてひそかに調教し、伝書鳩の代わりに利用している。コルネイユとは、古語で「黒いカラス」を意味する。ジャンヌ・ドルレアンが命名。
【ブルゴーニュ公・ブルゴーニュ派】
▼ブルゴーニュ公フィリップ(28歳)
父・無怖公の殺害に関わった王太子(シャルル)に対抗するため、イングランドと同盟を結ぶ。
英仏の戦いをよく観戦しているが、なかなか参戦しない。
リッシュモンとは幼なじみで友人でもある。いつも黒い服を着ている。
1396年7月31日生まれ。
▼マルグリット・ド・ブルゴーニュ(31歳)
ブルゴーニュ公フィリップの姉。無怖公の長女。
元フランス王太子妃でギュイエンヌ公夫人だったが、リッシュモンと政略結婚する。
1393年12月8日生まれ。
▼アンヌ・ド・ブルゴーニュ(20歳)
ブルゴーニュ公フィリップの妹。無怖公の三女。ベッドフォード公と結婚する。
英語名はアン・オブ・バーガンディ。
1404年生まれ。
▼ブルターニュ公ジャン(35歳)
リッシュモンの兄。賢明公。一時、失踪していたが無事に復帰する。
1389年12月24日生まれ。
▼ギヨーム・グリュエル(年齢不明)
ブルゴーニュ公フィリップがリッシュモンに与えた副官。
戦時は盾持ち役、平時は書記を務める。上官リッシュモンに心酔しているが、シャルルは嫌い。
【アンジュー家】
▼ヨランド・ダラゴン(40歳)
アンジュー公の妃。アラゴン王国の王女。
長女マリーとの婚約を名目に、シャルル七世を修道院から引き取って養育した。
夫アンジュー公の死後、子供たちをつれてプロヴァンスに移り住む。
慈愛と聡明さを兼ね備えた美しい未亡人。
1384年8月11日生まれ。
▼マリー・ダンジュー(20歳)
アンジュー公とヨランドの長女。婚約期間9年を経てシャルルと結婚、フランス王妃になる。
1404年10月14日生まれ。
▼ルネ・ダンジュー(15歳)
マリーの弟。騎士道物語をはじめ、文学・音楽・絵画を愛する。ちょっと寒がり。
1409年1月16日生まれ。
▼シャルル・ダンジュー(10歳)
マリーとルネの弟。愛称はシャルロット。
1414年10月14日生まれ。
【イングランド王国・ランカスター王家】
▼ベッドフォード公ジョン・オブ・ランカスター(35歳)
ヘンリー五世の弟。ヘンリー六世の叔父。
兄の遺言でイングランド摂政となり、フランスを統治する。シャルルを敵視している。
1389年6月20日生まれ。
▼イングランド王ヘンリー六世(3歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第三代国王。
ヘンリー六世とフランス王女カトリーヌ(キャサリン)の子。
フランス王としてはランカストル王朝・初代アンリ二世。
1421年12月6日生まれ。
▼キャサリン・オブ・ヴァロワ(23歳)
シャルル七世の姉。シャルル六世の第五王女カトリーヌ。
姉王女マリーとポワシー修道院で暮らしていた。第一王女イザベルに生き写し。
ヘンリー五世と結婚してイングランド王妃となりヘンリー六世を産む。
1401年10月27日生まれ。
▼ジャンヌ・ド・ナヴァール(54歳)
元ブルターニュ公夫人。リッシュモンの実母。
ヘンリー四世の後妻で、ヘンリー五世とベッドフォード公の継母。実権なきイングランド王太后。
1370年生まれ。
▼グロスター公ハンフリー・オブ・ランカスター(34歳)
ヘンリー五世とベッドフォード公の弟。
兄の遺言でイングランド護国卿となり、イングランドを統治している。
1390年10月3日生まれ。
▼エクセター公トマス・ボーフォート(47歳)
ヘンリー五世とベッドフォード公の叔父。
ボージェの戦いで王太子軍に敗北・捕虜になっていたが、ヘンリー五世の死をきっかけに解放を許される。1377年生まれ。
▼ソールズベリー伯トマス・モンタキュート(36歳)
イングランド軍の司令官。ボージェの戦いで王太子軍に敗北し、リベンジを誓う。
1388年生まれ。
【その他】
▼神聖ローマ皇帝ジギスムント(56歳)
神聖ローマ帝国の皇帝。人がいいが抜け目がなく、気まぐれで油断できない人物。
ブルゴーニュ無怖公とは昔なじみの戦友。十字軍の英雄になることを夢見ている。
コンスタンツ公会議で対立教皇を廃し「教会大分裂」を終結させたが、フス戦争のきっかけを作る。
1368年2月15日生まれ。
▼スコットランド王ジェームズ一世(30歳)
スコットランド王国スチュアート王朝・第三代国王。
王太子だった11歳のとき、パリ留学へ向かう海上でイングランドに拉致され、ロンドンのウィンザー城に幽閉される。ヘンリー五世の従妹ジョウンとの結婚を機に18年ぶりに帰国・即位した。
1394年12月8日生まれ。
【故人】※没年順
▼狂人王シャルル六世(享年54歳)
シャルルの父。フランス王国ヴァロワ王朝・第四代国王。
生まれつき精神が弱く、統治・認知能力に欠けている。トロワ条約に調印、息子のシャルルを廃嫡してヘンリー五世に王位継承権を与える。
1368年12月3日生まれ。1422年10月21日没。
▼イングランド王ヘンリー五世(享年35歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第二代国王。
休戦協定を破り、フランス王位を要求して宣戦を布告。百年戦争を再開した元凶。アジャンクールの戦いで大勝利を治める。モー包囲戦で勝利した後、急死した。
1387年9月16日生まれ。1422年8月31日没。
▼ミシェル王女(享年27歳)
シャルルの姉。シャルル六世の第四王女。ブルゴーニュ公フィリップの妃。
勝ち気で家族想いだが、母イザボーとは険悪。母が送り込んだ侍女に毒殺されたといわれている。
1395年1月11日生まれ。1422年7月8日没。
▼ブシコー元帥(享年55歳)
本名はジャン・ル・マングル。フランス軍司令官。
昔ながらの騎士道を体現した人物で、騎士のためのトレーニングマニュアル本を著す。
アジャンクールの戦いで敗れて捕虜となり幽閉中に死去する。若い同胞を帰国させるため、自分の身代金を譲っていたといわれる。
1366年8月28日生まれ。1421年6月21日没。
▼クラレンス公トマス・オブ・ランカスター(享年33歳)
ヘンリー五世の弟。ベッドフォード公の兄。ボージェの戦いで王太子軍に敗れ、戦死した。
1388年9月29日生まれ。1421年3月22日没。
▼無怖公ブルゴーニュ公(享年48歳)
フランス最大勢力の貴族。淫乱王妃イザボーの愛人。
王弟オルレアン公を殺害して宮廷の実権を握ったが、暴動と反乱を企てたことがばれて逃亡。王太子と対立した王妃を抱き込み、宮廷復帰を目論む。モントロー橋上で殺される。
1371年5月28日生まれ。1419年9月10日没。
▼アルマニャック伯(享年58歳)
本名はベルナール・ダルマニャック。ガスコーニュ地方アルマニャック出身。ガスコン人。
賢明王シャルル五世時代の名将ゲクランから知略を学んだ。亡き王弟オルレアン公の家臣と、反ブルゴーニュ派貴族を取り込んで対抗勢力「アルマニャック派」を形成。ブルゴーニュ公のクーデターで失脚し、拷問・斬首される。
1360年生まれ。1418年6月12日没。
▼大法官アンリ・ド・マルル
アルマニャック派の重臣。王印(玉璽)を預っている。
息子を連れてパリ脱出を図るが、ブルゴーニュ派に王印を奪われ父子ともに惨殺される。
▼アンジュー公ルイ(享年40歳)
マリー・ダンジューとルネの父。マリーとの婚約を名目に、シャルルを修道院から引き取った。
大諸侯のひとりだが気さくな性格。子供たちの養育と領地経営に専念している。
1377年10月5日生まれ。1417年4月29日没。
▼ジャン・ド・トゥーレーヌ公(享年19歳)
シャルルの兄。シャルル六世の第四王子。
兄ルイの死後、王太子の身分を継承するが、パリへ戻る途中で急死する。
1398年8月31日生まれ。1417年4月5日没。
▼王太子ルイ・ド・ギュイエンヌ公(享年18歳)
シャルルの兄。シャルル六世の第三王子。
父王に統治能力がないため、国王代理を務める。
義父ブルゴーニュ公の謀略を暴き、宮廷から追放した。称号はギュイエンヌ公。
1397年1月22日生まれ。1415年12月18日没。
▼ドルー伯(享年47歳)
フランス軍司令官。アジャンクールの戦いで敗れて戦死する。
1368年生まれ。1415年10月25日没。
▼イザベル王女(享年20歳)
シャルルの姉。シャルル六世の第一王女。
百年戦争休戦の証しとして、7歳でイングランド王リチャード二世の妃になる。
クーデターでリチャードが餓死するとフランスへ帰され、従兄弟シャルル・ドルレアンと再婚するが、長女ジャンヌを出産した直後に亡くなる。
1389年11月9日生まれ。1409年9月13日没。
▼王弟オルレアン公(享年35歳)
狂人王の弟。シャルルの叔父。ジャンの父。
ジャンが5歳の誕生日当日、王妃の愛人ブルゴーニュ公に暗殺される。
1372年3月13日生まれ。1407年11月23日没。
▼オリヴィエ・ド・クリッソン(享年71歳)
百年戦争のフランス軍三大名将のひとり。
リッシュモンの父とは好敵手だったが遺言を託され、幼少期のブルターニュ公・リッシュモン兄弟を守る。1336年4月23日生まれ。1407年4月23日没。
▼賢明王シャルル五世(享年42歳)
シャルルの祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第三代国王。
王太子だった19歳のときに父ジャン二世(シャルル七世の曽祖父)がイングランドに囚われて以来、国政を取り仕切る。病弱だが、賢君と誉れ高い。
1338年1月21日生まれ。1380年9月16日没。
▼ベルトラン・デュ・ゲクラン(享年60歳)
百年戦争のフランス軍三大名将のひとり。
容姿が醜く「鎧を着た豚」などと呼ばれるが、シャルル五世に見出された。
1320年生まれ。1380年7月13日没。
ネームドキャラクターは実在した人物です。
名前を検索すると、生没年などネタバレ込みで詳細なプロフィールが分かります。
作者の力量不足で、時代考証が甘い部分もありますが、ストーリーに支障を来さないようにわざと簡略化している部分もあります。ご容赦ください。
====================
▼フランス王シャルル七世(21歳)
本作の主人公。フランス王国ヴァロワ王朝・第五代国王。のちの勝利王。
狂人王シャルル六世の10番目の子。第五王子だったが兄たちの相次ぐ死で唯一の王位継承者となる。母妃イザボーと愛人ブルゴーニュ公に命を狙われて王都パリから脱出。
父の死でフランス王位を継承し、逃亡先のベリー領で宮廷をひらく。ロワール川以南を統治している。
1403年2月22日生まれ。
▼アルテュール・ド・リッシュモン伯(31歳)
ブルターニュ公の弟。ブルゴーニュ公やイングランド王家とも縁が深い。
ケルトの伝説の王アーサー王の末裔で、周囲から羨望とやっかみを受けやすい。
アジャンクールの戦いで捕虜となりロンドン塔に幽閉されていたが、出奔してシャルルに臣従する。英語名はアーサー・オブ・リッチモンド伯。
1393年8月24日生まれ。
▼ジャン・ド・デュノワ伯(22歳)
シャルルのいとこ。王弟オルレアン公の庶子。
主人公とともに王立修道院で育つ。ゆるい主従関係。騎士になることを夢見ている。王太子専属の侍従長に就任したが、パリ脱出時にシャルルの身代わりを務める。オルレアンの私生児とも。
1402年11月23日生まれ。
【アルマニャック派】
▼タンギ・デュ・シャステル(55歳)
ブルターニュ出身の騎士。ブルトン人。
王太子専属の護衛隊長。唯一の王位継承者となったシャルルを守るため、パリ脱出と逃亡を手引きする。モントロー橋上で無怖公ブルゴーニュ公を襲撃・殺害した。
1369年生まれ。
▼アラン・シャルティエ(39歳)
宮廷詩人。ノルマンディー地方カルヴァドスのバイユー出身。
パリ大学に在籍していたが、シャルルを追いかけて書記官になる。
1385~90年ごろ生まれ。
▼ベルトラン・ド・ボーヴォー(24歳)
アンジュー家の厩舎番をしていた下級貴族で、アンジュー公夫妻の信任厚いボーヴォー家出身。
シャルルのもとで諜報活動をしている。たまに「ボーボーさん」と呼ばれる。
1401年生まれ。
▼ラ・イル(34歳)
本名はエティエンヌ・ド・ヴィニョル。ガスコーニュ出身の傭兵。自称・悪党で元野盗。粗野で怒りっぽい。シャステルに雇われて王太子一行に付き合う。ボージェの戦いで負傷し、片足が不自由になる。
1390年生まれ。
▼ジャン・ポトン・ド・ザントライユ(34歳)
ラ・イルとは同郷の腐れ縁。アルマニャック伯に雇われ、パリを脱出した王太子一行に加勢するべく後を追ってきた。じつは方向音痴。ラ・イルと行動を共にすることが多い。
1390年生まれ。
▼シャルル・ド・クレルモン伯(23歳)
ブルボン公の嫡男。いつも派手な服を着ている裕福な貴公子。
父であるブルボン公はアジャンクールの戦いで捕虜になり、ロンドン塔に幽閉中。
1401年生まれ。
▼ルニョー・ド・シャルトル(44歳)
ランス教区の大司教。シャルルをフランス王に即位させるために来訪する。
1380年生まれ。
【フランス王国・ヴァロワ王家】
▼淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエール(53歳)
シャルルの実母。バイエルン出身。シャルル六世の王妃で、いまはフランス王太后。
王弟をはじめ、名のある貴族たちと見境なく関係を持つ。愛人とともに宮廷で権力を振るおうと画策するが、最愛のブルゴーニュ無怖公が殺され、息子のシャルルを憎んでいる。
カトリーヌ王女が産んだヘンリー六世(アンリ二世)に会いたがっている。
1370年4月28日生まれ。
▼ジャンヌ王女(33歳)
シャルルの姉。第二王女。ブルターニュ公ジャンの妃。おっとりしている。
1391年1月24日生まれ。
▼マリー王女(31歳)
シャルルの姉。第三王女。ポワシー女子修道院の院長。母性的な包容力がある。
1393年8月22日生まれ。
▼オデット・ド・シャンディベール(34歳)
狂人王の世話をしている侍女。タロットカードが好き。
シャルル六世との間に私生児マルグリットを産む。母子ともに行方不明。
【オルレアン家】
▼シャルル・ドルレアン公(30歳)
シャルルのいとこ。ジャンの異母兄。王弟オルレアン公の嫡子で、現在のオルレアン公。
詩を好む穏やかな貴公子だが、ひそかに両親の敵討ちを誓っている。
アジャンクールの戦いで捕虜となりロンドン塔に幽閉中。監視をごまかして大鴉を手なずけ、秘密の通信手段を作る。
1394年11月24日生まれ。
▼ジャンヌ・ドルレアン(15歳)
シャルルの姪。シャルル・ドルレアンとイザベル王女の長女。
誕生直後に実母イザベルと死別し、6歳のときに父と生き別れている。ややファザコン気味。
1409年9月13日生まれ。
▼ボンヌ・ダルマニャック(31歳)
アルマニャック伯の娘。シャルル・ドルレアンの後妻。
ロンドン塔幽閉中の夫に代わってオルレアンを統治しながら、継子ジャンヌを養育する。
1393年2月19日生まれ。
▼コルネイユ(年齢不詳)
ロンドン塔に生息する大鴉。別名、黒衣の使者。
シャルル・ドルレアンがフランスとの連絡手段としてひそかに調教し、伝書鳩の代わりに利用している。コルネイユとは、古語で「黒いカラス」を意味する。ジャンヌ・ドルレアンが命名。
【ブルゴーニュ公・ブルゴーニュ派】
▼ブルゴーニュ公フィリップ(28歳)
父・無怖公の殺害に関わった王太子(シャルル)に対抗するため、イングランドと同盟を結ぶ。
英仏の戦いをよく観戦しているが、なかなか参戦しない。
リッシュモンとは幼なじみで友人でもある。いつも黒い服を着ている。
1396年7月31日生まれ。
▼マルグリット・ド・ブルゴーニュ(31歳)
ブルゴーニュ公フィリップの姉。無怖公の長女。
元フランス王太子妃でギュイエンヌ公夫人だったが、リッシュモンと政略結婚する。
1393年12月8日生まれ。
▼アンヌ・ド・ブルゴーニュ(20歳)
ブルゴーニュ公フィリップの妹。無怖公の三女。ベッドフォード公と結婚する。
英語名はアン・オブ・バーガンディ。
1404年生まれ。
▼ブルターニュ公ジャン(35歳)
リッシュモンの兄。賢明公。一時、失踪していたが無事に復帰する。
1389年12月24日生まれ。
▼ギヨーム・グリュエル(年齢不明)
ブルゴーニュ公フィリップがリッシュモンに与えた副官。
戦時は盾持ち役、平時は書記を務める。上官リッシュモンに心酔しているが、シャルルは嫌い。
【アンジュー家】
▼ヨランド・ダラゴン(40歳)
アンジュー公の妃。アラゴン王国の王女。
長女マリーとの婚約を名目に、シャルル七世を修道院から引き取って養育した。
夫アンジュー公の死後、子供たちをつれてプロヴァンスに移り住む。
慈愛と聡明さを兼ね備えた美しい未亡人。
1384年8月11日生まれ。
▼マリー・ダンジュー(20歳)
アンジュー公とヨランドの長女。婚約期間9年を経てシャルルと結婚、フランス王妃になる。
1404年10月14日生まれ。
▼ルネ・ダンジュー(15歳)
マリーの弟。騎士道物語をはじめ、文学・音楽・絵画を愛する。ちょっと寒がり。
1409年1月16日生まれ。
▼シャルル・ダンジュー(10歳)
マリーとルネの弟。愛称はシャルロット。
1414年10月14日生まれ。
【イングランド王国・ランカスター王家】
▼ベッドフォード公ジョン・オブ・ランカスター(35歳)
ヘンリー五世の弟。ヘンリー六世の叔父。
兄の遺言でイングランド摂政となり、フランスを統治する。シャルルを敵視している。
1389年6月20日生まれ。
▼イングランド王ヘンリー六世(3歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第三代国王。
ヘンリー六世とフランス王女カトリーヌ(キャサリン)の子。
フランス王としてはランカストル王朝・初代アンリ二世。
1421年12月6日生まれ。
▼キャサリン・オブ・ヴァロワ(23歳)
シャルル七世の姉。シャルル六世の第五王女カトリーヌ。
姉王女マリーとポワシー修道院で暮らしていた。第一王女イザベルに生き写し。
ヘンリー五世と結婚してイングランド王妃となりヘンリー六世を産む。
1401年10月27日生まれ。
▼ジャンヌ・ド・ナヴァール(54歳)
元ブルターニュ公夫人。リッシュモンの実母。
ヘンリー四世の後妻で、ヘンリー五世とベッドフォード公の継母。実権なきイングランド王太后。
1370年生まれ。
▼グロスター公ハンフリー・オブ・ランカスター(34歳)
ヘンリー五世とベッドフォード公の弟。
兄の遺言でイングランド護国卿となり、イングランドを統治している。
1390年10月3日生まれ。
▼エクセター公トマス・ボーフォート(47歳)
ヘンリー五世とベッドフォード公の叔父。
ボージェの戦いで王太子軍に敗北・捕虜になっていたが、ヘンリー五世の死をきっかけに解放を許される。1377年生まれ。
▼ソールズベリー伯トマス・モンタキュート(36歳)
イングランド軍の司令官。ボージェの戦いで王太子軍に敗北し、リベンジを誓う。
1388年生まれ。
【その他】
▼神聖ローマ皇帝ジギスムント(56歳)
神聖ローマ帝国の皇帝。人がいいが抜け目がなく、気まぐれで油断できない人物。
ブルゴーニュ無怖公とは昔なじみの戦友。十字軍の英雄になることを夢見ている。
コンスタンツ公会議で対立教皇を廃し「教会大分裂」を終結させたが、フス戦争のきっかけを作る。
1368年2月15日生まれ。
▼スコットランド王ジェームズ一世(30歳)
スコットランド王国スチュアート王朝・第三代国王。
王太子だった11歳のとき、パリ留学へ向かう海上でイングランドに拉致され、ロンドンのウィンザー城に幽閉される。ヘンリー五世の従妹ジョウンとの結婚を機に18年ぶりに帰国・即位した。
1394年12月8日生まれ。
【故人】※没年順
▼狂人王シャルル六世(享年54歳)
シャルルの父。フランス王国ヴァロワ王朝・第四代国王。
生まれつき精神が弱く、統治・認知能力に欠けている。トロワ条約に調印、息子のシャルルを廃嫡してヘンリー五世に王位継承権を与える。
1368年12月3日生まれ。1422年10月21日没。
▼イングランド王ヘンリー五世(享年35歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第二代国王。
休戦協定を破り、フランス王位を要求して宣戦を布告。百年戦争を再開した元凶。アジャンクールの戦いで大勝利を治める。モー包囲戦で勝利した後、急死した。
1387年9月16日生まれ。1422年8月31日没。
▼ミシェル王女(享年27歳)
シャルルの姉。シャルル六世の第四王女。ブルゴーニュ公フィリップの妃。
勝ち気で家族想いだが、母イザボーとは険悪。母が送り込んだ侍女に毒殺されたといわれている。
1395年1月11日生まれ。1422年7月8日没。
▼ブシコー元帥(享年55歳)
本名はジャン・ル・マングル。フランス軍司令官。
昔ながらの騎士道を体現した人物で、騎士のためのトレーニングマニュアル本を著す。
アジャンクールの戦いで敗れて捕虜となり幽閉中に死去する。若い同胞を帰国させるため、自分の身代金を譲っていたといわれる。
1366年8月28日生まれ。1421年6月21日没。
▼クラレンス公トマス・オブ・ランカスター(享年33歳)
ヘンリー五世の弟。ベッドフォード公の兄。ボージェの戦いで王太子軍に敗れ、戦死した。
1388年9月29日生まれ。1421年3月22日没。
▼無怖公ブルゴーニュ公(享年48歳)
フランス最大勢力の貴族。淫乱王妃イザボーの愛人。
王弟オルレアン公を殺害して宮廷の実権を握ったが、暴動と反乱を企てたことがばれて逃亡。王太子と対立した王妃を抱き込み、宮廷復帰を目論む。モントロー橋上で殺される。
1371年5月28日生まれ。1419年9月10日没。
▼アルマニャック伯(享年58歳)
本名はベルナール・ダルマニャック。ガスコーニュ地方アルマニャック出身。ガスコン人。
賢明王シャルル五世時代の名将ゲクランから知略を学んだ。亡き王弟オルレアン公の家臣と、反ブルゴーニュ派貴族を取り込んで対抗勢力「アルマニャック派」を形成。ブルゴーニュ公のクーデターで失脚し、拷問・斬首される。
1360年生まれ。1418年6月12日没。
▼大法官アンリ・ド・マルル
アルマニャック派の重臣。王印(玉璽)を預っている。
息子を連れてパリ脱出を図るが、ブルゴーニュ派に王印を奪われ父子ともに惨殺される。
▼アンジュー公ルイ(享年40歳)
マリー・ダンジューとルネの父。マリーとの婚約を名目に、シャルルを修道院から引き取った。
大諸侯のひとりだが気さくな性格。子供たちの養育と領地経営に専念している。
1377年10月5日生まれ。1417年4月29日没。
▼ジャン・ド・トゥーレーヌ公(享年19歳)
シャルルの兄。シャルル六世の第四王子。
兄ルイの死後、王太子の身分を継承するが、パリへ戻る途中で急死する。
1398年8月31日生まれ。1417年4月5日没。
▼王太子ルイ・ド・ギュイエンヌ公(享年18歳)
シャルルの兄。シャルル六世の第三王子。
父王に統治能力がないため、国王代理を務める。
義父ブルゴーニュ公の謀略を暴き、宮廷から追放した。称号はギュイエンヌ公。
1397年1月22日生まれ。1415年12月18日没。
▼ドルー伯(享年47歳)
フランス軍司令官。アジャンクールの戦いで敗れて戦死する。
1368年生まれ。1415年10月25日没。
▼イザベル王女(享年20歳)
シャルルの姉。シャルル六世の第一王女。
百年戦争休戦の証しとして、7歳でイングランド王リチャード二世の妃になる。
クーデターでリチャードが餓死するとフランスへ帰され、従兄弟シャルル・ドルレアンと再婚するが、長女ジャンヌを出産した直後に亡くなる。
1389年11月9日生まれ。1409年9月13日没。
▼王弟オルレアン公(享年35歳)
狂人王の弟。シャルルの叔父。ジャンの父。
ジャンが5歳の誕生日当日、王妃の愛人ブルゴーニュ公に暗殺される。
1372年3月13日生まれ。1407年11月23日没。
▼オリヴィエ・ド・クリッソン(享年71歳)
百年戦争のフランス軍三大名将のひとり。
リッシュモンの父とは好敵手だったが遺言を託され、幼少期のブルターニュ公・リッシュモン兄弟を守る。1336年4月23日生まれ。1407年4月23日没。
▼賢明王シャルル五世(享年42歳)
シャルルの祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第三代国王。
王太子だった19歳のときに父ジャン二世(シャルル七世の曽祖父)がイングランドに囚われて以来、国政を取り仕切る。病弱だが、賢君と誉れ高い。
1338年1月21日生まれ。1380年9月16日没。
▼ベルトラン・デュ・ゲクラン(享年60歳)
百年戦争のフランス軍三大名将のひとり。
容姿が醜く「鎧を着た豚」などと呼ばれるが、シャルル五世に見出された。
1320年生まれ。1380年7月13日没。
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