オタク眼鏡が救世主として異世界に召喚され、ケダモノな森の番人に拾われてツガイにされる話。

篠崎笙

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J・J

ツガイとの一夜

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「じゃあ、おやすみなさい」

クロエはぺこりと愛らしく頭を下げ、上掛けに潜り込んだ。
しかし、そこは寝台のかなり端で。


「何故、そんな端に寄る?」

身に着けていた服を脱ぎ捨て。
寝台に上がり。クロエの身体を寝台の中央に引き寄せる。

「うわ、」
ペニョワールを脱がすと、下には何もつけていない無防備な姿だった。


何と手触りの良い滑らかな肌だろう。
抱き寄せ、首筋の匂いを嗅ぐ。……ああ、芳しい。

まだ子供だというのに、熟れた果実のような、甘い匂いがする。

ツガイの匂いの感じ方はそれぞれ違うというが。こんなにも抗いがたく、惹きつけられるものなのか。


†‡†‡†


「子供は欲しいか?」
問うと。

クロエは肩を震わせて。いらない、と言った。
先程メイベルから話を聞いて、子を産む身体にされるのを恐れているのだろうか。

だが。
「俺も、子はいらない。クロエをいつまでも独占していたい」

クロエを独占されたら。
嫉妬して、衝動的に噛み殺してしまいそうだ。それが実の子であろうと。

それほどの独占欲を抱いていることに、自分でも驚く。


「……孕ませるつもりはないが、たほうがいいな」

クロエの身体は小さい。
見たところ、大人になってもあまり大きくは育たない種族らしい。

今の内から少しずつ、俺に抱かれるのに支障のない身体にしておこう。

クロエをこちらに振り向かせ。
その花弁のように可憐な唇に口づけた。


「んむ、」
呼吸ごと奪うように口づけると、少々息苦しそうだったが。

「う、……ふ、」
唇から洩れる声は、年齢不相応に色っぽかった。

真珠のような舌触りの小さな歯。滑らかな上顎。
口内を余すところなく舐め回し。その甘い舌を吸い、味わっていると。

クロエはうっとりと身を預けてきた。


ああ。
俺の可愛いツガイ。

早く身体を繋げたい。
根元まで受け入れさせ、奥に種付けをし、俺のにおいを全身に纏わせてやりたい。

甘い声で鳴かせ、思う存分抱きたい。


だが、まだ小さな身体に無理はさせられない。
焦らず、ゆっくり慣らしていこう。


†‡†‡†


クロエの細い首に口づけを落とす。
「細い首だ……、獣の姿のままだと、噛みちぎってしまいそうだった」

久しぶりにヒトの姿になろうと思ったのは、こうして、クロエの肌に触れたかったからだ。
獣のままでは、爪や牙で傷つけてしまう。


これまで、ほぼ獣同然の生活をしていた。

応対するのは、獣かせいぜい密猟者くらいだった。
だからそれでいいと思っていた。

生理的欲求以外で、何かを求めることも無かった。
服も家も、不満はなかった。

今までは。


だが俺は、運命のツガイであるクロエと出逢った。
眠っていた様々な感情が目覚め、ツガイと共に居る幸福を知った。

もう、今までのようには過ごすことはできない。

触れれば口づけたくなり、口づければ抱きたくなる。
際限のない欲望。

それらを抑え込む忍耐を学ばねばならない。
クロエはまだ、子供なのだから。


クロエはうっとりした様子で俺の愛撫を受け入れている。
肌に触れられるのが気持ち良いようだ。

「どこもかしこもすべすべだな」

滑らかで、手に吸い付くようにしっとりしている。
何とも触り心地の良い肌だ。

いつまでも触れていたい。

俺はヒトの姿の時ですら、指にまで毛が生えているというのに。
子供の頃からそうだった。

だが、クロエは大人になっても体毛が濃くならなそうだ。


†‡†‡†


「痛っ、」
胸を吸うと、びくりと身体を震わせた。

「ああ、悪かった。……相当加減しないと壊してしまいそうだ。気を付けなくてはな」

ちょっと肌を吸っただけだというのに、赤くなっている。
柔い肌だ。

優しく扱わなくては。


「だから、大人になったら俺を受け入れられるよう、今から少しずつ慣らしておかないといけない。痛い思いはさせたくないしな」

クロエの可愛らしい尻を撫でて。
その狭間に指を這わせる。

固く閉ざされている蕾を綻ばせ、甘い蜜を味わいたい。
腹が膨らむほど突き立てたい、という凶暴な衝動をどうにか抑え込む。


「ん、」

お前に反応してこうなったのだと。
わからせるように俺の性器を押し付けてやると。

首筋のから、芳わしい匂いが溢れ出てきた。

「……たまらない、いい香りだ。感じているのか?」

クロエは小さく首を横に振っている。
触れられて感じるのが恥ずかしいのか。可愛らしい。


をつけられた者は、欲情するとツガイを誘う芳香を発したり、受け入れやすいように濡れたりするらしいが……」

全てのツガイがそうなる訳ではないと聞く。
細胞までもがツガイに相応しいよう変化するのは、”運命のツガイ”と言われる、特別な相手だけだと。

通常は、婚姻の契約ほどの拘束力しかないそうだ。
クロエだけが、特別なのだ。


「やぁ、」

クロエの可愛らしい性器に俺のを擦り付けると。
柔らかかったのが芯を持ち、起き上がった。

これが、気持ち良いのか。
反応から、すでに精通は済ませているようだ。


なら、もっと気持ち良くしてやろう。


†‡†‡†


小さな尻の間に触れると。

ぬるりとした感触がした。
固く閉ざされていた蕾が、受け入れ可能なほど柔らかく綻んでいる。


「あ、……や、ゆび、入っ、」
中指を、きゅっと締め付けられるが。

……
本来濡れる筈のないそこが、濡れるとは。

子供だと思っていたが。
もしやクロエの身体は、充分に成熟しているのか? 俺を受け入れられるほど。


「凄いな。話には聞いていたが。本当になるのか」

指を抜き差しすると、ぐちゅぐちゅと音がするほど濡れている。
クロエはその音が恥ずかしいようで。

頬を染め、いやいやと頭を振っている。
だが、確実に欲情している。


ツガイに受け入れる気がなければ、これほど濡れる訳がないのだから。
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