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J・J
情欲
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「い……っ、」
痛みを堪えるような声。
リヒトの中があまりにも悦すぎて、つい腰を強く押し付けてしまったようだ。
「すまない。痛かったか?」
問うが。
リヒトは健気にも、首を横に振ってみせた。
「大丈夫……、痛みよりも、ジャンと一つになれたことが嬉しいんだ」
そんな、煽るようなことを。
†‡†‡†
「あ……っ、あぅ、あぁっ、」
リヒトのあたたかな腹の中を、俺の性器で掻き回す。
俺のものでリヒトの悦いところを擦ってやると、きゅうきゅう締め付けてくる。
リヒトは感じすぎて、前も後ろもびしょびしょだ。
もう痛みよりも快楽が勝っているようで、どう動いても気持ち良い状態になっている。
抜こうとすると、全体が逃すまいとねっとり絡みつき。
奥まで突き上げると、搾り取られそうなほど入り口が締まる。
リヒトの中は、熱い。
火山の中のマグマのように、とろりと溶けているのではないか。
「く、……蕩けそうだ」
「は……、ああっ、」
無意識だろうか、リヒトは自分でも悦い場所に当たるよう、腰を揺らしている。
恥ずかしがりのリヒトが自ら腰を振り、求めるほど気持ち良いのだと思うと嬉しくなる。
俺だけが、快楽を貪っている訳ではないのだ。
「あん、ん、あーっ、」
リヒトは何度か精を放たないまま、達していた。
どうして、と問うような顔が愛らしく。
思わず唇を貪った。
「ああっ、やぁ、あん、」
子猫のように鳴くのが可愛くてたまらない。
その声を聞きたくて、つい声が出るように責め立ててしまう。
「やぁ、おっぱいぐにぐにしながら、中ゴリゴリしちゃ、やだぁ、」
親指の腹で両乳首を刺激しながら、俺のもので腹の奥を突き上げられるのが一番感じるようだ。
「ん、はぁ……、やらぁ、」
口ではいや、とは言っているが。
そんな甘い声で言われても、おねだりされてるようにしか見えない。
わざとそうしているのだと気付かれて。
唇を尖らせ、涙目でキッと睨まれるのも可愛い。
……もうそろそろ、俺も限界だ。
†‡†‡†
「ひ、ああっ……!」
「……っ、」
リヒトの腹の奥に、精を放った。
射精は、すぐには終わらない。中で、どくどくと出ている。
リヒトは中に出されているのにも感じている。
乳首を勃たせ、内腿を震わせている。
互いの下腹部が、リヒトの精で濡れていたことに気づく。
「いっぱい出たな?」
リヒトの腹に飛んだ精を指で掬い取り、わざと見せつけるように舐めた。
「甘い。お前は全身、どこもかしこも甘いぞ」
囁いてやると。
リヒトは真っ赤になっている。
何度もしたというのに。まだ恥ずかしいのか。
そんな可愛くて。
これ以上好きにさせて。俺をどうしようというのか。
リヒトの中が、きゅうきゅうと締め付けてくるのに気付いた。
「凄い。搾り取られそうだ。……見ろ、中が締め付けるみたいに動いてる」
リヒトが視線を自分の腹に向ける。
「ん、……ジャンの、おっきくなってる……?」
その情欲に濡れた視線には不相応な、不安そうで幼げな口調に。
俺のものが力を取り戻していく。
可愛く誘惑してくるツガイに、鼻先を寄せ。
「可愛い俺のツガイ、あまり可愛すぎることを言うな。手加減できなくなる」
「……?」
リヒトはわからない、といった風に首を傾げた。
わからないのなら。
今から俺がじっくりとその身体に教えてやろう。
†‡†‡†
正面からゆっくりと抜き差しすると。
リヒトの薄い腹がぽこりと膨らんではへこむのが見える。
俺のものでこの腹が一杯になっているのかと思うと、たまらない。
俺のが大きいのか、リヒトが小さいからなのか。両方かもしれない。
しかし、痛くはないようで。
「は、……ん、」
うっとりと、ゆっくり上下している自分の腹を見ている。
「うっとりしているな。……これ、気持ち良いのか?」
「ん、」
気持ち良さそうに頷いた。
俺に抱かれて、感じて。
こんな、どこもかしこもとろとろになっている。
俺がそうしたのかと思うと、最高に興奮してしまう。
「リヒト……!」
細い腰をしっかり掴み、穿つ速度を速める。
「っ、くそ、こんな可愛いの、手放せるか……!」
快楽に鳴くリヒトの唇を奪い。
浅ましい欲を口にする。
「出来るならもう、お前を誰にも見せたくない、外に出したくもない、俺だけのものに……」
クロエの小さな身体が浮くほど激しく突き上げ。
俺の腰骨が小さな尻に当たる度に、ぐちゅぐちゅと交接音がする。
「ひ、……やぁ、あっ、」
お前が俺を嫌おうと、離してやれない。
誰も居ない山に引きこもり、首飾りではなく、手枷足枷に首輪をつけ、どこにも逃げられないように拘束してでも。二人だけで暮らしたいと。
凶暴なまでの独占欲に、溺れそうになる。
†‡†‡†
お前が、俺の心を奪ったのだ。
俺は森林管理人として。
寿命を迎えるまで森に棲むと思っていた。
戦争で精神と肉体を極限まで痛めつけ。
心を擦り減らし。
生きる屍のように、森で静かに暮らしていた俺の心をここまで乱したのは。
唯一、お前だけだった。
リヒト。
俺のツガイ。俺の魂。
「あ……っ、ジャン、」
俺の腕にすがりつく、小さな手。
その目には、確かに俺に向けた愛情を感じた。
浅ましい事を考えていた俺を。
愛し、信頼しているのだ。
「……愛している、リヒト」
心から思う。
リヒトを一生愛し続けると誓う。大切にしたい。
悲しませたくはないし、幸せにしたいという気持ちは本当だ。
なのに、愛しすぎて気が狂いそうになることもあるのだと。
愛とは、時に難しいものなのだと知った。
痛みを堪えるような声。
リヒトの中があまりにも悦すぎて、つい腰を強く押し付けてしまったようだ。
「すまない。痛かったか?」
問うが。
リヒトは健気にも、首を横に振ってみせた。
「大丈夫……、痛みよりも、ジャンと一つになれたことが嬉しいんだ」
そんな、煽るようなことを。
†‡†‡†
「あ……っ、あぅ、あぁっ、」
リヒトのあたたかな腹の中を、俺の性器で掻き回す。
俺のものでリヒトの悦いところを擦ってやると、きゅうきゅう締め付けてくる。
リヒトは感じすぎて、前も後ろもびしょびしょだ。
もう痛みよりも快楽が勝っているようで、どう動いても気持ち良い状態になっている。
抜こうとすると、全体が逃すまいとねっとり絡みつき。
奥まで突き上げると、搾り取られそうなほど入り口が締まる。
リヒトの中は、熱い。
火山の中のマグマのように、とろりと溶けているのではないか。
「く、……蕩けそうだ」
「は……、ああっ、」
無意識だろうか、リヒトは自分でも悦い場所に当たるよう、腰を揺らしている。
恥ずかしがりのリヒトが自ら腰を振り、求めるほど気持ち良いのだと思うと嬉しくなる。
俺だけが、快楽を貪っている訳ではないのだ。
「あん、ん、あーっ、」
リヒトは何度か精を放たないまま、達していた。
どうして、と問うような顔が愛らしく。
思わず唇を貪った。
「ああっ、やぁ、あん、」
子猫のように鳴くのが可愛くてたまらない。
その声を聞きたくて、つい声が出るように責め立ててしまう。
「やぁ、おっぱいぐにぐにしながら、中ゴリゴリしちゃ、やだぁ、」
親指の腹で両乳首を刺激しながら、俺のもので腹の奥を突き上げられるのが一番感じるようだ。
「ん、はぁ……、やらぁ、」
口ではいや、とは言っているが。
そんな甘い声で言われても、おねだりされてるようにしか見えない。
わざとそうしているのだと気付かれて。
唇を尖らせ、涙目でキッと睨まれるのも可愛い。
……もうそろそろ、俺も限界だ。
†‡†‡†
「ひ、ああっ……!」
「……っ、」
リヒトの腹の奥に、精を放った。
射精は、すぐには終わらない。中で、どくどくと出ている。
リヒトは中に出されているのにも感じている。
乳首を勃たせ、内腿を震わせている。
互いの下腹部が、リヒトの精で濡れていたことに気づく。
「いっぱい出たな?」
リヒトの腹に飛んだ精を指で掬い取り、わざと見せつけるように舐めた。
「甘い。お前は全身、どこもかしこも甘いぞ」
囁いてやると。
リヒトは真っ赤になっている。
何度もしたというのに。まだ恥ずかしいのか。
そんな可愛くて。
これ以上好きにさせて。俺をどうしようというのか。
リヒトの中が、きゅうきゅうと締め付けてくるのに気付いた。
「凄い。搾り取られそうだ。……見ろ、中が締め付けるみたいに動いてる」
リヒトが視線を自分の腹に向ける。
「ん、……ジャンの、おっきくなってる……?」
その情欲に濡れた視線には不相応な、不安そうで幼げな口調に。
俺のものが力を取り戻していく。
可愛く誘惑してくるツガイに、鼻先を寄せ。
「可愛い俺のツガイ、あまり可愛すぎることを言うな。手加減できなくなる」
「……?」
リヒトはわからない、といった風に首を傾げた。
わからないのなら。
今から俺がじっくりとその身体に教えてやろう。
†‡†‡†
正面からゆっくりと抜き差しすると。
リヒトの薄い腹がぽこりと膨らんではへこむのが見える。
俺のものでこの腹が一杯になっているのかと思うと、たまらない。
俺のが大きいのか、リヒトが小さいからなのか。両方かもしれない。
しかし、痛くはないようで。
「は、……ん、」
うっとりと、ゆっくり上下している自分の腹を見ている。
「うっとりしているな。……これ、気持ち良いのか?」
「ん、」
気持ち良さそうに頷いた。
俺に抱かれて、感じて。
こんな、どこもかしこもとろとろになっている。
俺がそうしたのかと思うと、最高に興奮してしまう。
「リヒト……!」
細い腰をしっかり掴み、穿つ速度を速める。
「っ、くそ、こんな可愛いの、手放せるか……!」
快楽に鳴くリヒトの唇を奪い。
浅ましい欲を口にする。
「出来るならもう、お前を誰にも見せたくない、外に出したくもない、俺だけのものに……」
クロエの小さな身体が浮くほど激しく突き上げ。
俺の腰骨が小さな尻に当たる度に、ぐちゅぐちゅと交接音がする。
「ひ、……やぁ、あっ、」
お前が俺を嫌おうと、離してやれない。
誰も居ない山に引きこもり、首飾りではなく、手枷足枷に首輪をつけ、どこにも逃げられないように拘束してでも。二人だけで暮らしたいと。
凶暴なまでの独占欲に、溺れそうになる。
†‡†‡†
お前が、俺の心を奪ったのだ。
俺は森林管理人として。
寿命を迎えるまで森に棲むと思っていた。
戦争で精神と肉体を極限まで痛めつけ。
心を擦り減らし。
生きる屍のように、森で静かに暮らしていた俺の心をここまで乱したのは。
唯一、お前だけだった。
リヒト。
俺のツガイ。俺の魂。
「あ……っ、ジャン、」
俺の腕にすがりつく、小さな手。
その目には、確かに俺に向けた愛情を感じた。
浅ましい事を考えていた俺を。
愛し、信頼しているのだ。
「……愛している、リヒト」
心から思う。
リヒトを一生愛し続けると誓う。大切にしたい。
悲しませたくはないし、幸せにしたいという気持ちは本当だ。
なのに、愛しすぎて気が狂いそうになることもあるのだと。
愛とは、時に難しいものなのだと知った。
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