異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第10章 国立学校 (後期)

久々の学校だよ!

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ダンジョン遠征から丸1週間、1年生全体は学校が休校になった。

その間、みんなは疲れた心身を癒すようにと言われていたので、俺もゆっくりと過ごしたよ!

……ちょっと忙しいこともあったけど、それはまぁ……ねぇ?



そして今日は休み明け初日。

学校へ行くのにみんな揃って馬車に乗る。

もちろんグリーさんも乗っている。

あのダンジョン20階層での戦いの時、グリーさんは人型のままでドラゴンの翼を出して空で戦っていた。

本来は元の姿に戻ればもっと強かったのだろうが、それではみんなに正体がバレてしまう。

……まぁ、今回のことでグリーさんはアンドリューの親戚だと思われたことだろう。

それでも本物の竜だとバレるよりはましだ。

それに、それは事実だしね。

「……なんやめっちゃ緊張するんやけど。」

黙っている車内で、朝からソワソワしているグリーさんがそんな事を言う。

やっぱりあの時のあの姿を見られたから、みんなの反応が気になるんだろうね。

みんなもあの時は何もグリーさんに聞かなかったから、どういう反応なのか全く分からないもんね。

「大丈夫だと思うよ、グリーさん。アンドリューも俺とのトーナメント戦でドラゴンの翼を出して戦っていたからさ。だから何か言われるとしても『アンドリューの親戚ですか』ぐらいじゃないかな?」

俺はソワソワしすぎのグリーさんをそう言って宥める。

「そうやろか……?」

「うん、そう思う。」

俺が再度そう言った事で、少し落ち着いたグリーさん。大丈夫、安心して?


それから少しして学校に着くと、ちょうどアンドリュー達王族4人の馬車とかち合った。

俺達の後に着いた彼らは、俺達よりも早く馬車から降りて待っていた。

そんな彼らの中にいたアンドリューは、グリーさんと目が合うと気まずそうに目を逸らした。

それを見たグリーさんは少しだけしょんぼりしてしまったが、俺がコソッと「照れてるだけだよ」と教えてやるとちょっとだけいつもの調子に戻ったみたい。

「なんだ、そっちもソワソワしていたのか?」

2人を見比べていたセインは、躊躇うことなくそう言った。

すると2人は互いの方を見たが、目が合った途端に顔を逸らす。

「まぁ、別に2人とも血は繋がっているんだろう?ならみんなに親戚だってばれても気にすることないんじゃないか?本当のことなんだし。」

クロードが苦笑いしてそう言うと、グリーさんは「せやけど、親戚やと講師でおるんはまずいんとちゃうん?」と聞いてきた。

「そんな事なら心配いらないんじゃないのか?だって俺達スノーホワイトだってめっちゃシエルの授業に参加してるじゃないか。グリーだってしっかりと他の学年の授業にも出て教えているんだろ?なら問題ないはずだ。」

リッキーのその言葉に、すごく安心したらしいグリーさんは「せやな!」と言って元気になった。


それから俺達生徒組は講師組と別れて教室へ向かう。

教室では久々に会うクラスメイト達が嬉しそうな顔で挨拶をしてきた。

その顔からはもう疲れは微塵も感じられない。


暫くして担任のマール先生がやってきた。

「皆さん、おはようございます!ダンジョン遠征、お疲れ様でした。この1週間の休学でちゃんと疲れは取れましたか?」

マール先生の言葉に、皆は一斉に「は~い!」と答える。

もちろん王族4人もだ。……若干1名、疲れ顔だけど。

「はい、それでは皆さんの体調も万全ということで……冬休み前のテストを行いたいと思います。1年生の入学したての頃に1度やっていましたが、もう数カ月経つと君たちも2年生へと学年が上がります。その時にもテストはしますが、ダンジョン遠征後の今の君たちの能力も見ておきたいのですよ。あ、ちなみに他の教科でもテストはありますので、テスト勉強はしっかりしてくださいね!」

マール先生のその言葉に、教室中でブーイングが上がった。……そりゃあ、嫌がるよね、テストなんて。


とりあえずその後のマール先生の話では、1週間後に全教科でテストがあるらしく、その2日後に冬休みに入るそうだ。

テスト結果の順位はテスト翌日張り出されるそうなので、先生は大変だねぇ。

「あ、ちなみにシエルくんは魔法と剣技の実技テストは免除です。」

「えっ?俺だけ免除?」

「そう。だって君、あのダンジョンで相当な実力を見せつけたからね。あれを見せられたら学校の実技なんてお遊びにしかならないよ。今までだって相当実力を落としてくれていたよね?だから実技のテストは免除なんだよ。」

マール先生はそう言うとにっこり笑う。

クラスメイトからもブーイングは上がらず、逆に頷かれてしまった。……皆が良いなら別に良いけど。


結局この日はどの授業でも、いかにも『テスト範囲ですよ』的な内容ばかりで、嫌でもテストが近いことを意識させた。

その分みんなもいつもよりしっかりと授業の内容を聞いていたので、俺も負けていられないとしっかりと授業を受けたよ!

帰り際になってセインに「王宮でテスト勉強をするか?」と聞かれたが、俺は遠慮させてもらった。

リッキーの屋敷に帰ったら少しやらなければならないことがあるからね。


俺は皆と別れ、そのまま屋敷へと転移する。

今日はリッキーたちとは別々に帰ると前もって話してある。

……さあ、帰ったら少し忙しくなるぞ!
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