異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第11章 冬休み編

お久しぶりだね!

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ネシア国の中に入ると、俺達は前を歩くパニアさんについて歩く。

何処に向かっているのかは詳しくは分からなかったが、どうやら闘技場方面に向かっているのは間違いない。


それからしばらくすると、やはり闘技場の広場へとやってきた。

広場に着くとパニアさんが「ここで昼飯を買って向かうぞ」と言ったので、一旦ここで各自の食べたい物を買いに散らばる。

各自の昼食を購入して戻ってくると、またパニアさんの案内で移動を始めた。

今度はどうやら住宅地が広がっている方へと歩き出したので、もしかすると誰かの家に向かっているのかもしれない。


パニアさんの案内で到着した家は、かなり大きめのモダンな雰囲気の漂うおしゃれな家だった。

どちらかというと俺たちがここでよく泊まるホテルに感じが似ているかも?

「お~い、連れてきたぞ!」

パニアさんは玄関前から大きな声で中へと声をかけた。

すると中から誰かの足音が聞こえる。

その足音が直ぐ側で止まると、玄関を開けてよく知っている人が顔を出した。

「よぉ、久しぶり!『ブレイズ』のダンジョンから帰ってきた以来か?その顔を見れば元気だったのは間違いなさそうだな。」

笑顔でそう言ったのは、ヒューザだ。

「この家って、ヒューザの家なの?」

俺は思わず彼に向かってそう聞いた。

するとヒューザはニヤリと笑って「そうだよ。なかなか良いデザインだろ?」とドヤ顔をする。

そうだね、確かにこの外装、内装ではドヤ顔したくもなるわ!

外側だけじゃなく、ヒューザ越しに見える家の中もかなりシックな感じでまとめられていて、クールな感じのヒューザにはピッタリな家だと思った。


それから俺達はヒューズに連れられて、リビングらしき場所へと向かう。

玄関でパニアさんがヒューザに買ってきた昼食を手渡したので、まずは腹を満たそうとなったのだ。

リビングに着くと、そこには大きなダイニングテーブルがあり、お客さんがたくさん来ても大丈夫な様に椅子もいっぱい設置されている。

「ほら突っ立ってないで、椅子に座ってくれよ。」

ヒューザはそう言うと、自分は決まった席があるのかすぐに席についた。

それを見て俺たちも、彼からそんな遠くない場所を選んで椅子に座る。

そして早速だが、先ほど買ってきた昼食を皆で食べ始める。

「……それで?この近くのダンジョンに行ってきたんだって?どんな場所だったんだよ。」

ヒューザは食べながら、興味津々で俺たちにそう聞いてきた。

パニアさんも口にいっぱい詰め込みつつ頷いているところを見ると、結構気になっているのかもしれない。

「話すのは良いんですけど……驚かないで聞いてもらえますか?」

ある程度食べ終わった俺が2人に話し始める。

彼らにはダンジョンに入った時の印象から、ユヴェールに出会ってダンジョンの改造を行った事、ダンジョンが俺の魔力譲渡によって10階層のフィールドフロアまで広がった事、最後に大物と戦って勝利して帰ってきた事を話して聞かせる。

それを聞いていた2人は途中から唖然とした表情をして聞いていた。

「なんっだ、それっ!!めちゃくちゃ凄えじゃんよぉっ!そんな事ってあるんだな!?」

ヒューザは大きな声でそう言うと、近くに座っているパニアさんを見る。

彼はヒューザと目線を合わせると、思い切り横に首を振った。

「馬鹿言え、そんな事は通常ではあり得ない。普通ならダンジョンマスターって奴は俺たち冒険者から見つからないように密かに移動して隠れているって話だ。たから間違いなく、こいつらだからこそ、そのダンジョンマスターは姿を現したんだと思うぞ。」

「へぇ~……そうなんだ?ってことは、お前もまだ会ったことはないんだな?」

パニアさんの言葉にヒューザはそう聞いた。

それに対してパニアさんも「普通にはまだ会ったことはない」と答えた。
あの『ブレイズ』の狂ったダンジョンマスターはカウントされていないようだ。

「確かに、俺たちもシエル達に会う前は1度も会ったことはなかったな。」

「やっぱりこいつらが『特別』だから、通常はかなり警戒しているダンジョンマスター達も警戒を緩めるんだろうぜ?」

スコットさんが過去の事を考えながらそう言うと、リッキーは訳知り顔みたいな表情で俺たちを見てそう言った。

……俺じゃなくてユーリが、だと思う!

「それで、あそこの特産品って何なんだ?」

一度行ったことのあるパニアさんがそんな事を聞いてきた。

どうやらパニアさんが行った時はまだ2階層しか出来ていなく、しかも最初の『アレ』だったからあまりにつまらなくてすぐ引き返してきたんだって。

強い魔物はそれなりに出てきたらしいんだけど、強いわりにたいした物は出なかったらしく、相当がっかりしてしまったそうだ。

だから俺たちがあのダンジョンの改造を行った事で、ドロップ品も変わったんじゃないかと期待しているみたいだ。

それを聞いたリッキーはニヤニヤしながら2人を見る。

「……聞きたいか?」

「もちろん聞きたいに決まってるだろ?このネシアに一番近いダンジョンなんだからな。ほら、もったいぶらずに言ってしまえよ!」

パニアさんから急かされて、リッキーはニヒヒと笑うと「あそこの特産品は……宝石だ!」と伝えた。

「えっ……!?マジかよっ!えっ、宝石だけなのか?他は?」

「もちろんそれだけじゃないぞ?宝石ってのは魔石の代わりに出てくるのであって、その他の通常ドロップ品はそのままだ。だから……俺たちはこんなのを手に入れたぜっ!」

驚いたパニアさんにリッキーはそう答える。

そして俺に目線をやると顎でクイッと腕輪を指す。

……なるほど、フロアボスから出たものを見せるんだね?

かなり大きい物もあるんだけど、それはどうしよう……?
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