異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

文字の大きさ
67 / 529
第1章 出会い〜旅の始まり

明日はどうなるかな?

しおりを挟む

部屋の外に出るとリッキーさんとスコットさんがドアの前で待っていた。

「シエル、2人はもう帰ったのか?」

「ええ、さっき2人は帰りました。今日はとても楽しかったそうで、俺もホッとしました。」

「それは良かった。さっき俺もリッキーから2人の話を聞いたが、2人共シエルとそっくりで、仲が良かったそうだな。」

「ええ、うちの兄姉はみんな似ているんですよね。3人とも配色は母親似なんですよ。」

「配色って…その髪色と目の色のことか?」

「ええ、そうです。」

「なるほどなぁ……まぁ、そのうち会わせてくれるんだろ?楽しみにしているさ!」

スコットさんはそう言って俺の背中をポンポンと叩く。
そうだね、そのうち皆に会わせられるといいな!


それから3人で食堂へと降りていく。

もう他の2人は先に食堂にいるらしい。

中に入ると確かに2人はテーブルを取っていてくれた。

「お帰り、シエル。2人との買い物は楽しかった?」

「ええ、とてもいい買い物ができましたよ!みんなで使う食器とか、俺の普段着とか。いろいろ買ってきました。」

「それは良かったわね!特に普段着のことは気になっていたのよ。これでシエルも同じ服を着なくてすむわね。」

「ええ、そうですね。ところで今日は皆さん何をしていたんですか?」

俺はエミリーさんとそう話しつつ、テーブルに座る。

それぞれ注文を済ませてからリリーさんが答えてくれた。

「私たち3人は屋台でご飯を食べたあと、防具を見に行っていたの。この前のオーク討伐で少し服が破れた所もあったから。私たちもいい買い物ができたわよ。」

「そうね、入ってきた報酬で付与魔法のついた防具を購入できたしね。あれはいい買い物だったわ。」

なるほど、冒険者の上位者になるとそんな防具を使うようになるんだね!

俺もそんな冒険者になれるように頑張らなくちゃ!


それからもいろんな話をしている間に料理が運ばれてくる。

どうやらオークの肉ばかりだとお客さんも飽きてくるのだろう、食堂のメニューがオークだけじゃなくなっていたんだ。
だから俺はブラウンブルの肉を使ったブルシチューにした。

スコットさんたち男性陣はブラウンブルのステーキを頼んでいたて、女性陣はチキン?らしき肉の照り焼きを頼んでいた。

そうだ、今度チキンの照り焼きも作ろう!

俺はブルシチューにスプーンを入れ、一口食べる。

デミグラスソースのような深い旨味のある濃いソースによって長時間煮込まれたブル肉が口の中でほろほろとほどけていく。

……うまいなぁ~!

ブラウンブルってどこに生息しているんだろう?
近場なら皆で狩りに行くのもありか?
自分たちで狩ったなら、ブル肉食べ放題だよ!

俺がそう思ってニヤニヤしていると、リッキーさんがこっちを見て「ブフッ!」と吹き出しそうになっていた。

「……ゴホッ、ブラウンブルは西門から出てすぐの森の手前の平野にいるぞ。集団でいるから、1頭狩ろうとするとその他のブルが助けに襲ってくるんだ。狩るなら何頭もいっぺんにいかないと逃げていかないから危険だぞ?それでも行くのか?」

「……少し考えます。」

リッキーさんの言葉に俺が尻込みすると、スコットさんも俺が何を考えたのか分かったようだ。

「食べたいのなら、明日ゴーダおじさんのところに行ってから試し切りも兼ねて狩りに行ってみるか?前回の時シエルだけ狩らなかったし、ちょうどいい。」

「そういえばそうだな。俺もおっちゃんが刀を作ってくれてるはずだし、試し切りにちょうどいいな。」

「じゃあ明日はその2つだけこなして、明後日にルーシェさんのところに行く?」

「そうだな、出発は明後日にするか。」

とりあえず明日はゴーダさんの所に行き、それから西門を出てブラウンブル狩りに行くことになった。

……クフフ、明日のブル狩り、楽しみだな!

ゴーダさんの先祖が作った刀、どんな感じなんだろう?

それから夕飯を食べ終わった俺たちは各自部屋へ。

俺も部屋に戻る。

部屋に戻るとユーリが鞄から飛び出してきて、俺の腹にくっついてきた。

『ママ、僕もおにぎり食べてみたいなぁ!今日の昼、皆で食べていたでしょ?僕も食べたいよぉ!』

ユーリは口からちょろっとよだれを垂らしながら俺を見上げる。

俺は鞄に手を突っ込んでおにぎりを2個出してやり、1個をユーリの口元に持っていってやる。

するとユーリは嬉しそうにおにぎりにかじりついて食べ始めた。

ユーリがおにぎり2個食べ終わるのにそんなに時間はかからなくて、少し物足りなそうだったので唐揚げも5個ほど皿に入れてテーブルの上に出してやる。

するとユーリは嬉しそうにテーブルに移って食べ始めた。

……意外に小柄なのに食べるねぇ。

でも考えてみれば本来のユーリの大きさから見れば少食なのか?

そんなユーリを眺めていると山田から連絡が来た。

どうやら兄さんからお土産としてこちらの屋台飯を貰ったらしく、『そっちの飯も意外と美味いな!ありがとうな!』とあった。

口に合ったようで良かったよ。
山田にはこの2連休、ホントにお世話になったからな。

あ、そうだ!

こうやって物を向こうに送れるんだから、辞表は提出してもらったけど俺の字で会社に手紙を書くかな。

直属の上司にはとてもお世話になったしね。

それから俺はかわいがってもらっていた上司宛てに「辞表、俺が直接書けなくてすみません。どうにもできない事情で会社にも顔を出すことができなくなりました。今まで大変お世話になりました。これからも皆さん体にお気をつけて、仕事を頑張ってください。」と俺が持っていた仕事用の鞄に入っていた便箋セットを使って手紙を書いた。

これを明日、山田に届けてもらおう。

またもやお世話になるが、会社にはこれが最後の挨拶になるから許してほしい。

その旨を山田に連絡し、手紙を頼んだ。

さて、明日はこっちもあっちもどうなるかな?
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

オレの異世界に対する常識は、異世界の非常識らしい

広原琉璃
ファンタジー
「あの……ここって、異世界ですか?」 「え?」 「は?」 「いせかい……?」 異世界に行ったら、帰るまでが異世界転移です。 ある日、突然異世界へ転移させられてしまった、嵯峨崎 博人(さがさき ひろと)。 そこで出会ったのは、神でも王様でも魔王でもなく、一般通過な冒険者ご一行!? 異世界ファンタジーの "あるある" が通じない冒険譚。 時に笑って、時に喧嘩して、時に強敵(魔族)と戦いながら、仲間たちとの友情と成長の物語。 目的地は、すべての情報が集う場所『聖王都 エルフェル・ブルグ』 半年後までに主人公・ヒロトは、元の世界に戻る事が出来るのか。 そして、『顔の無い魔族』に狙われた彼らの運命は。 伝えたいのは、まだ出会わぬ誰かで、未来の自分。 信頼とは何か、言葉を交わすとは何か、これはそんなお話。 少しづつ積み重ねながら成長していく彼らの物語を、どうぞ最後までお楽しみください。 ==== ※お気に入り、感想がありましたら励みになります ※近況ボードに「ヒロトとミニドラゴン」編を連載中です。 ※ラスボスは最終的にざまぁ状態になります ※恋愛(馴れ初めレベル)は、外伝5となります

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

追放されたけど実は世界最強でした ~元下僕の俺、気ままに旅していたら神々に愛されてた件~

fuwamofu
ファンタジー
「お前なんか要らない」と勇者パーティから追放された青年リオ。 しかし彼は知らなかった。自分が古代最強の血筋であり、封印級スキル「創世の権能」を無意識に使いこなしていたことを。 気ままな旅の途中で救ったのは、王女、竜族、聖女、そして神。彼女たちは次々とリオに惹かれていく。 裏切った勇者たちは没落し、リオの存在はやがて全大陸を巻き込む伝説となる――。 無自覚にチートでハーレムな最強冒険譚、ここに開幕!

異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

処理中です...