異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

文字の大きさ
70 / 529
第1章 出会い〜旅の始まり

ブル狩りをしよう!

しおりを挟む

みんな、スコットさんを見ている。

あまりに俺達が何もしないからか、ちらほら見ていたブルももうこちらを見ている個体がいなくなった、その瞬間に合図が出された。

俺はその瞬間、近場にいるブルを躊躇なく首をはねて瞬殺し、それをかわきりに次々と首をはねていく。

この刀を使用すると、まるで豆腐を切っているかのようにあまり手応えなく切れていく。

一気に10頭ほど倒した後に周りを見ると、みんなも同じく数頭ずつ倒していた。

他のブル達はこの戦いを見て自分だけでも逃げようと思っているのか、同じ方向に逃げるのではなく散り散りに逃げていった。

俺達はブルの反撃に遭わないことを確認してから、自分たちの成果を各々のマジックバッグに入れていく。

俺も鞄の中にブルをしまっていく。

首を切ったからか意外と血抜きがされていたようだ。

「この後はギルドに行くか?さすがにブルはうちらで解体するには大きすぎる。」

「でも全部解体してもらうには時間が足りなくないか?」

「まぁ、それは解体人数にもよるが、明日出発するまでにできる数だけ置いていこう。じゃあちょっと早かったがもう戻るか。」

スコットさんのその言葉で皆は西門に向かった。

門のところでは門番さんに「かなり早かったけど何かあったのか?」と言われたが、スコットさんが代表して「いや、目当てのものが手に入ったから帰ってきただけだよ。」と答えてくれた。

それを聞いた門番さんは頷いて俺たちを中に通してくれた。

中に入ると真っ先にギルドへ向かう。

まだ早い時間なのもあり、ギルド内には冒険者が結構いた。

俺達は解体受付に向かい、解体をしてもらうためにまたもや裏にある倉庫へと向かう。

倉庫前に行くとドアは開け放たれていたので、そこから中に声を掛けると何時ものおじさんがこちらへ来た。

「おう、今日はどうした?また何か持ってきたのか?」

「ああ、実はさっき西門から出た牧草地でブラックブルを狩ってきたから解体してもらいたくてな。明日、俺たちはこの街を出発する予定だから、それまでにできる数だけ置いていきたいんだが、どのくらいできそうだ?」

それを聞いておじさんはびっくりした顔をした。

「明日出発だってぇ!?えらい近々な出発だなぁ!とりあえず今日は持ち込みの依頼が少ねぇからほぼ総出で解体できるからかなりの数を受けられるぞ。どのくらいあるんだ?ここに出してみろや。」

おじさんはそう言って解体場の一角を指さす。

それから俺達は自分の鞄からブラックブルを次々出していく。

俺は自分のも合わせて出していったブルを数えていたが、合計で40頭だった。

それを見ていたおじさんはさすがにその数は無理だと、30頭だけ引き取って、残りは俺の収納にしまうことに。

それからおじさんに「肉は買取に出さず、全てこちらに戻してもらいたい」事を伝えた。

「これ全部をかぁ!?少しぐれぇこっちにも回してくんねぇかな?こんなにあるんだしよぉ?」

「あ、ならまだ解体していない10頭を時間停止のマジックバッグに入れて、後から解体するのではだめですか?」

「ああ、そういやぁそういう事もできらぁな!よし、じゃあそれで手を打とうじゃねぇか!おう、オメェら、気合い入れてこれを解体するぞ!!」

「「「「「おうっ!!」」」」」

おじさんがそう言うと、いつの間にかそばにいた解体職人の人たちが声を揃えて気合を入れた返事をした。

それからは凄かった!

みんなで手分けして5台ある解体台の上に1頭ずつ乗せていき、1頭につき2人で解体を始めたのだ。

ものすごく慣れた手つきで素早く解体を進めていく解体職人たち。

あまりにも見事な解体に見入っていると、あっという間に最初の2頭が解体されてきた。なんて早いんだ!

「おらよ!最初の2頭が出来上がったぞ?大体の部位で切り分けてあるからな。解体料金は買取料金と相殺しきれなかったら請求するが、30頭分の肉以外の部位は買い取るから、多分うちが支払うことになると思うがな!まぁ、明日来た時に分からぁな!」

おじさんはガハハと笑いながらスコットさんの背中をバンバンと叩いている。……い、痛そうだな。

俺がブルの肉を鞄にしまったら、俺達はギルドをあとにする。

ギルドを出るととりあえず屋台広場へ向かった。

朝ごはんにはちょっと遅いかなと思われる時間なので、広場のテーブルには簡単に座れた。

「さて、思った以上に早く予定が終わってしまったが、この後何をしようか?」

スコットさんにそう言われてみんなで考える。

う~ん……買い物ももうある程度買ったからなぁ……?

俺はぼんやりと屋台の方を見ていたが、ふと思い出した。
そうだ、パンの在庫がない!

「もしだったらパンを買いに行ってもいいですか?俺は米があれば全然いいんですが、皆さんはパンも食べますよね?」

「そうだな、確かにパンも食べたい時もあるよな。それに、次に行くのはエルフの隠れ里だし、こうやって売っているとは限らないからな。シエルの鞄に在庫をたっぷり増やしておいたほうがいい気がするんだが、みんなはどう思う?」

リッキーさんがみんなに向かってそう言うと、みんな頷いて「買いに行こう!」と口々に言う。

みんなもパンが必要だということで、リッキーさんの案内で美味しいパン屋さんに向かった。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

オレの異世界に対する常識は、異世界の非常識らしい

広原琉璃
ファンタジー
「あの……ここって、異世界ですか?」 「え?」 「は?」 「いせかい……?」 異世界に行ったら、帰るまでが異世界転移です。 ある日、突然異世界へ転移させられてしまった、嵯峨崎 博人(さがさき ひろと)。 そこで出会ったのは、神でも王様でも魔王でもなく、一般通過な冒険者ご一行!? 異世界ファンタジーの "あるある" が通じない冒険譚。 時に笑って、時に喧嘩して、時に強敵(魔族)と戦いながら、仲間たちとの友情と成長の物語。 目的地は、すべての情報が集う場所『聖王都 エルフェル・ブルグ』 半年後までに主人公・ヒロトは、元の世界に戻る事が出来るのか。 そして、『顔の無い魔族』に狙われた彼らの運命は。 伝えたいのは、まだ出会わぬ誰かで、未来の自分。 信頼とは何か、言葉を交わすとは何か、これはそんなお話。 少しづつ積み重ねながら成長していく彼らの物語を、どうぞ最後までお楽しみください。 ==== ※お気に入り、感想がありましたら励みになります ※近況ボードに「ヒロトとミニドラゴン」編を連載中です。 ※ラスボスは最終的にざまぁ状態になります ※恋愛(馴れ初めレベル)は、外伝5となります

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

追放されたけど実は世界最強でした ~元下僕の俺、気ままに旅していたら神々に愛されてた件~

fuwamofu
ファンタジー
「お前なんか要らない」と勇者パーティから追放された青年リオ。 しかし彼は知らなかった。自分が古代最強の血筋であり、封印級スキル「創世の権能」を無意識に使いこなしていたことを。 気ままな旅の途中で救ったのは、王女、竜族、聖女、そして神。彼女たちは次々とリオに惹かれていく。 裏切った勇者たちは没落し、リオの存在はやがて全大陸を巻き込む伝説となる――。 無自覚にチートでハーレムな最強冒険譚、ここに開幕!

異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

処理中です...