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第2章 エルフの隠れ里〜
セバスの思い出
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それから暫く祭りを楽しみ、また村長の家へ帰った。
その帰り道、俺はセバスに聞いてみたかったことを尋ねてみた。
「セバスは先代神竜に仕えていたそうだけど、先代は普段人型で過ごしていたのか?」
セバスは少し思い出すように、遠くに目をやりながら話しだす。
「そうですねぇ……私にとってもこの200年は長かったもので、もうよくは思い出せませんが……晩年の先代様は普段本来の姿である竜の姿でお過ごしになられていました。晩年ともなると起きていられる時間が極端に少なくなってしまわれ、そのために人型にはなれなかったのでしょう。」
「なるほど……じゃあユーリが人化を覚えたらずっと人型でも大丈夫ですかね?」
「ええ、まだ人化に慣れていない時 は長く人化するのは厳しいですが、慣れてくれば寝ていてもずっと人化したままでいられますよ。」
セバスはそう言って頷いてくれた。
なるほど、先代も若い時は人化していたんだね!
「じゃあ神聖法国の前の国が先代に洗脳をかけようとした頃はどうだったの?」
「その頃は他の人族と仲良く過ごしていたので人化していました。ですが他国の人族と謁見する時は本来の姿に戻っていたと記憶しています。やはり竜の姿の神竜に会いに来ていたのですから当たり前ですが。」
「なるほど、そういう時は本来の姿に戻っていたのか。ちなみに人化って、ユーリは簡単に覚えられると思うか?」
「ん~~、こればかりは始めてみないと何とも言えませんねぇ。もし今のレベルでなかなか上手くいかないようであるならば、数レベル上げてからまた挑戦してもらいます。やはりレベルが上がったほうが覚えやすいですからね。それにこの森は強い魔物しかおりませんので、まだ低レベルのユーリ様なら簡単に数レベルは上がると思います。」
「……この森って、そんなに強い魔物がいるのか?」
「そうですねぇ……この街のエルフは当然ですが、私やユーリ様、シエル様は全然問題にならないほどの魔物ですかね?ただ、お連れの方は1人では厳しいでしょうね。」
なるほど、もしかするとオークキングまではいかなくてもオークの上位種並みの魔物がごろごろいるのかもしれないな。
「ところでレベルが上がるとユーリの精神魔法に対する耐性も上がるのか?」
「そういえばその点も考えなくてはならないんでしたね。ユーリ様はこの森……果てはあの山でお過ごしになられるわけではないのですから。」
そう言うと、セバスは顎に手を当て考え込んだ。どうしたんだろう?
そのまま帰路の為に歩いていると、おもむろにセバスが口を開いた。
「皆さんはこの街を去る時にあの山の4属性竜の長たちへの挨拶をなさるんですよね?」
「ああ、そのつもりだ。」
「であれば、もしでしたらその前にユーリ様を連れて会いに行ってもよろしいでしょうか?」
「会いに行ったら何かあるのか?」
「はい、まずは4属性の長たちとユーリ様の間に『繋がり』を作ってもらいます。これにより、ユーリ様がたとえ遠くにおられたとしても受けた精神魔法はユーリ様1人で耐えるわけではなく、4属性竜の長たちにも流れるわけです。それに長達はあらゆる魔法に耐性がありますので、ユーリ様の助けになると思います。」
なるほどねぇ……ユーリ1人でダメならば、他の人にも流しちゃえ!ってことなのか。
それでユーリが問題なく色々なことに対して耐えられるようになるなら、俺は賛成かな。
するとそれまで俺に抱っこされてウトウトしていたユーリがセバスに聞いた。
『会いに行くのは良いんだけど、早めに行くってことは、その「繋がり」とかいうのはすぐにできるわけじゃないの?』
「そうでございます、ユーリ様。『繋がり』は近い場所にいる時間が長いほど強くなります。この世界を旅するのであれば、今のうちにしっかりと長たちの側で『繋がり』を強化なさらなければ。ですので、シエル様たちがこちらにいらっしゃる間に早めに行くのがよろしいかと。」
『なるほどねぇ……。ちなみにあそこにいるエルフが使った時空間魔法の瞬間移動する魔法、ママも覚えられそう?』
ユーリにそう問われてセバスは俺を見る。
どうやらセバスも鑑定魔法が使えるのだろう。
顎に手を当てつつ俺をしばらく見ていたが、ようやく結論が出たのだろう。
「……そうですねぇ、魔力的にも魔力量的にも使用するための最低条件は十分満たしていますので、もっと時空間魔法のレベルを上げれば問題なく使えるようにはなるでしょう。」
それを聞いてユーリは1つ頷くと、すごく寂しそうに俺の方を見る。
『ママ、僕、明日から「繋がり」とかいうものを作りに行ってくるからしばらく会えないけどぉ……僕頑張ってくるからぁ、ママも魔法の勉強頑張ってねぇ……グスッ。』
よほど俺と会えないのが辛かったのか、ユーリは最後には泣き出してしまった。
「大丈夫、俺も頑張って早くいろんな魔法を使えるようになったら、追っかけ向かうから!それまでセバスと一緒に頑張れ!なっ?」
俺はそう言ってユーリを励まして、ギュッと抱きしめて頭を撫でてやった。
今夜もユーリを抱きしめて寝なきゃな!
セバスはそんな俺たちを見て、微笑ましそうな顔に寂しさを滲ませていた。
「……今のお二人を見ていると、まるで先代と私を見ているような錯覚を感じますね。まぁ、立場は逆でしたが。」
「それはどういうことだ?」
それから語られたのはセバスと先代神竜との話だった。
どうやらセバスは先代神竜に赤ちゃんの時に命を救われたらしい。
母親が体の弱かったセバスを殺そうとしたところを「私が育てよう」と言って引き取ったそうだ。
それからは神竜の力の影響もあってか元気にすくすくと育っていき、そのうち兄弟よりも強い個体へと進化していったそうだ。
もちろんその間、先代神竜や先代の4属性竜の長達にいろいろなことを教わったり体を鍛えられていたので、進化は早まったのだろう。
それからはずっと、恩返しとともに絶対的な主として先代に仕えたそうだ。
ちなみに現在の4属性竜の長はセバスとは幼馴染になるそうだ。
……意外と…世界は狭いね!
その帰り道、俺はセバスに聞いてみたかったことを尋ねてみた。
「セバスは先代神竜に仕えていたそうだけど、先代は普段人型で過ごしていたのか?」
セバスは少し思い出すように、遠くに目をやりながら話しだす。
「そうですねぇ……私にとってもこの200年は長かったもので、もうよくは思い出せませんが……晩年の先代様は普段本来の姿である竜の姿でお過ごしになられていました。晩年ともなると起きていられる時間が極端に少なくなってしまわれ、そのために人型にはなれなかったのでしょう。」
「なるほど……じゃあユーリが人化を覚えたらずっと人型でも大丈夫ですかね?」
「ええ、まだ人化に慣れていない時 は長く人化するのは厳しいですが、慣れてくれば寝ていてもずっと人化したままでいられますよ。」
セバスはそう言って頷いてくれた。
なるほど、先代も若い時は人化していたんだね!
「じゃあ神聖法国の前の国が先代に洗脳をかけようとした頃はどうだったの?」
「その頃は他の人族と仲良く過ごしていたので人化していました。ですが他国の人族と謁見する時は本来の姿に戻っていたと記憶しています。やはり竜の姿の神竜に会いに来ていたのですから当たり前ですが。」
「なるほど、そういう時は本来の姿に戻っていたのか。ちなみに人化って、ユーリは簡単に覚えられると思うか?」
「ん~~、こればかりは始めてみないと何とも言えませんねぇ。もし今のレベルでなかなか上手くいかないようであるならば、数レベル上げてからまた挑戦してもらいます。やはりレベルが上がったほうが覚えやすいですからね。それにこの森は強い魔物しかおりませんので、まだ低レベルのユーリ様なら簡単に数レベルは上がると思います。」
「……この森って、そんなに強い魔物がいるのか?」
「そうですねぇ……この街のエルフは当然ですが、私やユーリ様、シエル様は全然問題にならないほどの魔物ですかね?ただ、お連れの方は1人では厳しいでしょうね。」
なるほど、もしかするとオークキングまではいかなくてもオークの上位種並みの魔物がごろごろいるのかもしれないな。
「ところでレベルが上がるとユーリの精神魔法に対する耐性も上がるのか?」
「そういえばその点も考えなくてはならないんでしたね。ユーリ様はこの森……果てはあの山でお過ごしになられるわけではないのですから。」
そう言うと、セバスは顎に手を当て考え込んだ。どうしたんだろう?
そのまま帰路の為に歩いていると、おもむろにセバスが口を開いた。
「皆さんはこの街を去る時にあの山の4属性竜の長たちへの挨拶をなさるんですよね?」
「ああ、そのつもりだ。」
「であれば、もしでしたらその前にユーリ様を連れて会いに行ってもよろしいでしょうか?」
「会いに行ったら何かあるのか?」
「はい、まずは4属性の長たちとユーリ様の間に『繋がり』を作ってもらいます。これにより、ユーリ様がたとえ遠くにおられたとしても受けた精神魔法はユーリ様1人で耐えるわけではなく、4属性竜の長たちにも流れるわけです。それに長達はあらゆる魔法に耐性がありますので、ユーリ様の助けになると思います。」
なるほどねぇ……ユーリ1人でダメならば、他の人にも流しちゃえ!ってことなのか。
それでユーリが問題なく色々なことに対して耐えられるようになるなら、俺は賛成かな。
するとそれまで俺に抱っこされてウトウトしていたユーリがセバスに聞いた。
『会いに行くのは良いんだけど、早めに行くってことは、その「繋がり」とかいうのはすぐにできるわけじゃないの?』
「そうでございます、ユーリ様。『繋がり』は近い場所にいる時間が長いほど強くなります。この世界を旅するのであれば、今のうちにしっかりと長たちの側で『繋がり』を強化なさらなければ。ですので、シエル様たちがこちらにいらっしゃる間に早めに行くのがよろしいかと。」
『なるほどねぇ……。ちなみにあそこにいるエルフが使った時空間魔法の瞬間移動する魔法、ママも覚えられそう?』
ユーリにそう問われてセバスは俺を見る。
どうやらセバスも鑑定魔法が使えるのだろう。
顎に手を当てつつ俺をしばらく見ていたが、ようやく結論が出たのだろう。
「……そうですねぇ、魔力的にも魔力量的にも使用するための最低条件は十分満たしていますので、もっと時空間魔法のレベルを上げれば問題なく使えるようにはなるでしょう。」
それを聞いてユーリは1つ頷くと、すごく寂しそうに俺の方を見る。
『ママ、僕、明日から「繋がり」とかいうものを作りに行ってくるからしばらく会えないけどぉ……僕頑張ってくるからぁ、ママも魔法の勉強頑張ってねぇ……グスッ。』
よほど俺と会えないのが辛かったのか、ユーリは最後には泣き出してしまった。
「大丈夫、俺も頑張って早くいろんな魔法を使えるようになったら、追っかけ向かうから!それまでセバスと一緒に頑張れ!なっ?」
俺はそう言ってユーリを励まして、ギュッと抱きしめて頭を撫でてやった。
今夜もユーリを抱きしめて寝なきゃな!
セバスはそんな俺たちを見て、微笑ましそうな顔に寂しさを滲ませていた。
「……今のお二人を見ていると、まるで先代と私を見ているような錯覚を感じますね。まぁ、立場は逆でしたが。」
「それはどういうことだ?」
それから語られたのはセバスと先代神竜との話だった。
どうやらセバスは先代神竜に赤ちゃんの時に命を救われたらしい。
母親が体の弱かったセバスを殺そうとしたところを「私が育てよう」と言って引き取ったそうだ。
それからは神竜の力の影響もあってか元気にすくすくと育っていき、そのうち兄弟よりも強い個体へと進化していったそうだ。
もちろんその間、先代神竜や先代の4属性竜の長達にいろいろなことを教わったり体を鍛えられていたので、進化は早まったのだろう。
それからはずっと、恩返しとともに絶対的な主として先代に仕えたそうだ。
ちなみに現在の4属性竜の長はセバスとは幼馴染になるそうだ。
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