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第2章 エルフの隠れ里〜
久しぶりの山田登場!
しおりを挟む皆で夕飯を食べた後、しばらく食堂でひと休みとしてお茶を飲んでいる。
「そういえば今夜が『死者がこの世に戻って来る』と言われる日の当日じゃな。」
ラーシェさんがそんな事を言った。
そういえばここに来た当日もそんなこと言っていたっけ?
それって、どんな事が現実に起こるの?
俺がエルフの2人に聞くと、2人は首を傾げた。
「う~ん……何かが現実に起こるわけじゃないけど、最近亡くなった人がいる家庭ではなんとなく気配があるそうだよ?」
「そうじゃな、婆さんが亡くなった1年間のうち、この時期だけはそんな感覚があった気がするのぅ。まぁ……もうかなり昔のことだからすっかり忘れてしまっておったがの。」
そうなんだ、亡くなって1年目の時は何か感じるんだね。
そんな話を軽くしてから、皆それぞれの部屋へ戻った。
俺は1人で部屋にいるのがなんとなく寂しくなり、山田へテレビ電話をかけてみた。
ちょうど今は日本時間で夜の8時過ぎ。
どうやら山田も時間が良かったらしく、直ぐに電話に出てくれた。
『おう、久しぶり!元気してたか?』
「ああ、ちょっといろいろあってなかなか連絡できなくでごめんな!あ、お前が買ってくれた野菜や肉、調味料なんだけど、とっても助かっているよ!ありがとうな!」
『いや、お前の役に立っているならそれで良いよ。そういえばこの前、お前の上司に手紙を渡したら会えないのを寂しがっていたぞ?とっても気に入られていたんだな。』
「ああ、係長にはホントにお世話になったもんだよ。直接話したいところだけど、声も若返って変声期の最中の声だからなぁ……。」
『それは無理だろ、簡単には信じてくれないさ、普通。』
「だよなぁ……。」
『まぁ係長には菓子折りも渡したから、もう気にしなくて良いんじゃないか?……あ、そうだ!菓子折りで思い出したけど、お前、一体いくらそっちで稼いでいるんだ!?この前財布見たらめちゃくちゃ中身が増えててびびったぞ!?』
「あはは!そういえばそうだよね!俺の仲間はみんな強くて、たくさん魔物を狩ることが出来たり、強い魔物を倒すことが出来たりするからめちゃくちゃ稼ぎが良いんだよな。ホントありがたいよ。」
俺がそう言うと『ふぅ~ん。』と言って山田は黙ってしまった。どうしたんだろう?
『俺はそっちへ行くこと出来ないから、1度くらいお前のそっちの仲間をこうやって見せて欲しいなぁ。俺の大事な親友の命を託すんだから、どんな奴か気になるってもんだろ?』
なるほど、この前兄姉がこっちに遊びに来たもんね。
その時にリッキーさんと会ったことでも聞かされたかな?
そりゃあ山田も見たいと思うよなぁ。
「分かった、今度会わせてやるよ!だからちょっと待っててな!」
『おう、了~解!』
話が一段落ついたので、俺は山田に勝ってほしいものを頼むことにした。
「ところで山田に俺が作ったおかずをいくつかお裾分けするから、また食材や調味料を買ってほしいんだけど……良いかな?」
『お前が作ったおかずを分けてもらえるのか?それは良いな!お前の作る料理、美味いもんな!』
俺は言葉通りおかずを分けるべく、鞄から唐揚げとアルミホイルに包んだちゃんちゃん焼き、きゅうりのツナマヨネーズ和え、具だくさん味噌汁、それと炊飯器を出して、それぞれを余っていたタッパーの中に入れてビニール袋にまとめて入れると、また鞄の中に戻した。
「今、白いビニール袋の中におかずを入れたタッパーを何品か入れておいたから受け取ってくれ。」
俺がそう言うとゴソゴソと音がするので、早速鞄の中を探ってみたらしい。
『おぉ~、美味しそうだな!ん?このアルミホイルの中は何だ?』
「ああ、それはちゃんちゃん焼きだよ。そうすると個別に配りやすいだろ?」
『なるほどな。これなら開けるときのワクワク感?っていうのがあるしな!』
「そういえば夕飯はもう食べたのか?」
『こんな時間だから食べたに決まっていだろ?このおかずはまだ熱いし、鞄の中に入れて保存しておくよ。そうすればレンジでチンしなくても温かいまま食べられるしな!』
確かに!この鞄って、そういう意味でも便利だよな!
それから俺は山田に、欲しいものリストを送るから買ってくれと改めてお願いをする。
今回はホントに日本の材料や調味料があって良かったと思ったからな!
資金はたくさんあるから、それぞれたっぷりと買ってもらい、山田がこれもいるかな?と思ったものはリストに無くても買ってくれとも言っておく。
あ、そういえば野外で調理することになったら簡単に作れるように鍋つゆや合わせ調味料なんかもたくさん買ってもらおう!
鞄に入れておけば消費期限とか気にしなくていいしな!
ホント、便利なものを貰ったものだ。
この世界に急に送られた時はとんでもない神様だと思ったものだが、こうやって俺に不自由がないように配慮してくれるので、そんなに悪い神様でもないんだろうか?
俺は山田と話をしながら、そんな事をふと思った。
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