異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第2章 エルフの隠れ里〜

お昼は何にしよう?

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休憩に入った俺は、まず皆に食事をするのか聞いてみた。

すると皆から「人型をとっているから、どうせなら人族の食事を食べてみたい」と言われたので、俺は少し悩んでいる。

「皆さん、今のお腹具合としてはガッツリ食べたいですか?それともあっさり食べたいですか?あと、好き嫌いは?」

すると皆から「お腹空いてるからガッツリ!」と言われた。

……なるほど、ガッツリね!

好き嫌いの方はよくわからないそうだ。
皆さん肉食だから、野菜なんてあまり食べないんだろうか?

とりあえずガッツリ食べたいってことで、揚げてあったトンカツを利用してタレカツ丼を作ろうかな!

まずは広場の少し空いているスペースに土魔法で調理台を作り出す。

俺は鞄の中に手を入れ、揚げたてのトンカツ、タレカツ用のタレ、炊きたてご飯、キャベツ、大きな丼の器をそれぞれ人数分×2を取り出し、その他にIHコンロ、小鍋、包丁、まな板を取り出し、調理台へ置いた。

まずはコンロに小鍋を置き、タレカツ用のタレを小鍋へと注いだ。まだ温めないよ!

その後、キャベツを細めの千切りにする。

これは別な日にも使うかもだから、余計に大量作製しておく。

その刻んだキャベツを丼にご飯を盛った上に乗せてから、コンロの上の小鍋を温める。

タレが温まる前にトンカツを一口大に切り分けておき、タレが温まったらそこにしっかりとくぐし、キャベツの上にタレの絡んだとんかつを乗せたら完成だ!

とりあえず出来たばかりのタレカツ丼を鞄の中にしまう。冷めると悪いからな!

なんかタレカツ丼だけでは物足りないかもしれないから、他にも何か作ろうかな?

とりあえずサラダはこの前作った余り物が少し残っているので、レタスや千切りキャベツでかさ増しをしてその中央に乗せれば完成!

あとは……汁物かな?
何にしようかなぁ……みんな巨大な竜だから、相当食べるのかな?
それとも人型だから竜ほど食べないかな?
でも……やっぱり足りないよりは余ったほうが良いよね!

寒くなってきたし、簡単に鍋つゆの素を使ってあったか鍋も良いかな?

鞄の中を探ると、山田が買っておいてくれた大量の鍋つゆの素があった。

その中に濃厚味噌味の鍋つゆがあったのでそれを使おう!

とりあえず馬鹿でかい寸胴鍋ではなく、俺が日本にいた時に使っていた土鍋を取り出す。

一応綺麗に洗って保管してはあったが、水魔法で洗浄してからコンロの上へ。

土鍋に入れる具材として、キャベツ、人参、長ネギ、もやし、豆腐、鳥肉、豚肉、しょうがを取り出す。

この「鳥肉」、実はこの前ユーリが森の中で捕まえていた鳥をリッキーが解体してくれていたものだ。

これを今日はつくねにして鍋に入れようと思う!

まずは鳥肉のもも肉と胸肉を細かく切ったあとに包丁でみじん切りみたいに叩いてミンチにする。

それをボウルに入れて、そこに塩少々、生姜、小さくみじん切りにした人参を入れてしっかりと粘りが出るまで混ぜこねる。

これでつくねの準備は完了だ!

まずは土鍋にざく切りにしたキャベツ、輪切りにした人参、斜め切りにした長ねぎ、その上にもやしを入れる。

豆腐は一口大に切って鍋肌に沿うように入れ、もやしの上にカットした豚肉を乗せる。

そこに濃厚味噌の鍋つゆをかけて、その中につくねを投入!
全ての具材に火が通るまで煮れば完成だ!

具材が煮えるまで中火にしてから、食卓としてテーブルと椅子を鞄から取り出す。

まだしばらく時間かかるから、その椅子の1つに座った。

「なんや、すぐ食べられるわけじゃないんやね。」

「今、汁物として味噌味の鍋を煮てるので、それができるまでもう少し待ってくださいね。」

「なるほど、なるほど、もう少しなんやね~。なら待っとるわ!」

グリーさんがニコニコしながら俺の向かいの椅子に座る。
すると他の3人も椅子に座りだした。

俺、椅子の座り方って面白いと思うんだ。

だって無意識なんだろうけど、親しい人の隣に座ったり、苦手な人の向かいには座らなかったりしてる。

それに皆の座り方を当てはめると「なるほどなぁ~。」と思う。

だって、俺の向かいに座ったグリーさんの隣にはレッカさん。
そのレッカさんの向かいで俺の隣にはアースさん。
アクアさんはレッカさんと一番遠い、俺とグリーさん側の横にある椅子に座った。

やっぱり「火」は「水」と仲良くないのかな?

でもそれでいうと「風」は「土」と?
あ、でもこの2人も性格が正反対だよね!
グリーさんは明るいんだけど軽い感じで胡散臭い。

アースさんはどっしりした安心感がある「大人の男性」って感じだ。

こうやって見ると、面白いね!

そう思いながら胸に抱っこしているユーリを見る。

ユーリは俺が見ているのを感じて「ん?」と首を傾げて俺を見返してきた。

俺は「何でもないよ。」と笑いながらユーリを撫でる。

良いなぁ~、こんな穏やかでゆっくりした時間。

日本にいた頃にはなかなかなかった過ごし方だ。

そんな風に過ごしていたら、どうやら鍋が出来上がったようだ。

俺は早速鍋をコンロから鞄に移し、テーブルのど真ん中に鍋敷きを置いてから鍋を取り出しておいた。

蓋を開けると「おぉ~!」って声が周りから聞こえる。

「良い匂いしてるわね!食べるの楽しみだわ!」

「そうだな、草はあまり食べたことなかったが、こうやって調理されると美味しそうに見える。」

「『草』って!これは『草』ちゃうねん、『野菜』言うんや。僕は外の世界で食べたことあるから分かるで!」

「なるほど、野菜ねぇ。僕たちってそのままの肉を食べることがほとんどだけど、こうやって調理されたものも良いもんだね!」

おや、グリーさんはやっぱり外の世界の人たちと交流があるんだな。

そしてやっぱり皆、普段ワイルドな食事なんだね……。

俺は皆に鍋の具材をよそってあげてから、タレカツ丼とサラダを出してあげた。

「なんやなんや、豪勢やな!美味そうやないか!早速食べましょ!」

グリーさんはそう言って食べ始めた。
そんなグリーさんを見て、皆も慌てて食べ始める。

俺は手を合わせて「いただきます」と言ってから食べ始めた。

すると視線を感じたので顔を上げると、ユーリ以外のみんなが俺を見ていた。

「どうしました?」

「いやな、さっきシエルさん『いただきます』言うてたやないか?あれって何なん?」

「ああ、あれは俺がいた国での食事をする時のあいさつ?です。」

「なるほどなぁ~、そんなんあるんやな。」

皆すんなりと納得してくれて、食事を再開したようだ。

……すんなりといったのはお腹が空いていたっていうのが大きい気がするけどね!

みんな食べるのに夢中でしばらくは「うまい!」としか言ってなかったが、一番最初に食べ終わったレッカさんがこちらを見た。

「この器に入っていた食べ物はなぁに?」

「それはタレカツ丼ですよ。美味しかったですか?」

すると満面の笑みで「ええ!美味しかったわ!」と返事が返ってきた。

「おかわりもありますよ?」

「本当!?じゃあこのタレカツ丼と鍋汁を頂いてもいいかしら?」

「あっ、レッカずるい!僕もタレカツ丼と鍋のおかわりが欲しい!」

レッカさんがおかわりをすると、皆も欲しいと言いだした。

とりあえず皆にタレカツ丼のおかわりを出してから、俺は落ち着いて自分の分を食べ始めた。

ちなみにユーリもおかわりを所望していたので、皆と一緒にあげたよ。

そんなこんなで、お昼はみんなでワイワイと食べられて賑やかで良かったよ!
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