異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第3章 スノービーク〜

スノーホワイトメンバーの実家

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一番最初に到着したのはエミリーさんの家だった。

エミリーさんが実家の玄関をノックすると、中からはエミリーさんに似た顔の女性が出てきた。

「……!久しぶりね、エミリー!元気そうで良かったわ!できればもっと頻繁に顔を出してほしいけど……こればっかりはしょうがないものね。皆もおかえり!良かったわ、リッキーも一緒なのね。この子ったらスコットやリリーと一緒にあなたを追いかけて行ったのよ?無事に会えるかお父さんと2人で心配していたけど、ちゃんと会えたようでホッとしたわ!ところでエミリー、しばらくはこの街にいるんでしょ?その間に一緒に買い物に行きましょうよ!あとね…」

「……お母さん、私の他にもお客さんがいるんだから、もうちょっと口を挟めるようにしてもらえないかしら!?」

それを聞いてエミリーママさんは「またやっちゃった!」と言っててへペロ!としたんだけど……可愛らしいお母さんだね?

それから俺たちは玄関先で軽く挨拶を交わした。

どうやらエミリーさんのご両親はリッキーのことをちゃんと受け入れてくれているようで安心したよ。

きちんと俺がメンバーに入ったことも報告して、これからよろしくお願いしますと挨拶した。

エミリーさんとはとりあえずここでお別れし、次に向かったのはスコットさんの家。


玄関前に到着するとスコットさんがドアをノックする。
すると中から男性の声がした。

「どなたですか?」

「俺だ、スコットだよ。ちょっと帰ってきたんだ。」

すると勢いよくドアが開いたので、目の前に立っていたスコットさんは素早く後ろは下がって避けたよ。

「危ないなぁ、父さん!俺たちじゃなければドアにぶつかっていたぞ?」

「いや、すまん!うっかりしていた!でも……お帰り、スコット!なかなか里帰りしないから母さんと2人で心配していたんだ。他のみんなもお帰り。リッキーにもちゃんと会えたようでホッとしたよ。」

そう言ってスコットさんのお父さんはスコットさんを抱きしめた。
抱きしめられたスコットさんは照れていたけれど、とても嬉しそうだったよ!

それから俺はスコットさんのお父さんに、グループメンバーに入ったことの報告と、これからよろしくという挨拶をした。

そしてスコットさんとはここでしばらくのお別れだ。
この街では家族とゆっくり過ごして欲しいからね。


次に向かうのはリリーさんの家だ。
彼女の家はかなり大通りの奥の方みたいだ。

しばらく歩くとリリーさんは大きくて立派な屋敷の門の前に立った。
えっ、リリーさんってお嬢様だったの!?

いや、確かに姉さんと同じ雰囲気は元からあるなとは思っていたけど……まさかこの世界でも『お嬢様』だったとは!

門番はちらりと俺達を見ると、驚いた顔をしてリリーさんを見た。

「リリーお嬢様!お帰りなさいませ!」

「ええ、ただいま。お父様はいるかしら?」

「はい、こちらです。」

そう言って門番の1人が中へと案内してくれる。

屋敷の中に入ると応接間のような所に通された。

「じゃあ座って待っていましょう?」

そう言ってソファーにさっさと座るリリーさん。
こんなところも姉さんそのものだ。

……実はもう、記憶戻ってるんじゃないだろうか?

俺はそんな疑いの目でリリーさんを見ていたが、隣に座ったリッキーからこっそりと「リリーは元からこうだよ」と苦笑いと一緒に言われた。

そっかぁ……姉さんはどこに行っても『姉さん』なんだなぁ……。

それから暫くするとドアが開き、にこやかな表情の恰幅のいい男性とスレンダーで綺麗な女性が入ってきた。

多分2人がリリーさんのご両親なんだろう。

「お帰り、リリー。どうやら無事にリッキー殿と会えたようだな。リッキー殿、このわがまま娘と一緒に過ごして大変だったでしょう?すみませんなぁ。」

そう言って2人はリッキーに頭を下げた。

するとリリーさんは頬を膨らませて拗ねた顔をした。

「もうっ!そんなにリッキーには迷惑なんてかけてないわよっ!」

「お前はそう思っていたとしても、実際は違う場合も多々あるだろう?お前は驚くほどなんにも成長してないんだな……。」

深い溜息をつきながらリリーさんのお父さんはそう言った。

それに対してリリーさんは拗ねた顔をしながらも胸を張る。

「成長はしたわよっ!つい2日前まで北の森の中にある『エルフの隠れ里』でエルフの長老に魔法の特訓をつけてもらっていたんだから!」

それを聞いてとても驚いた表情になり、リッキーさんの顔を見た。

リッキーさんは1つ頷いて「本当の話ですよ。」と言った。

「……まさかうちの娘が『エルフの隠れ里』に行って魔法を習うとは。一体、どんな経緯があったのやら……まぁ、それが事実ならば自慢できるからな。リリーのその態度も理解できる。」

話が落ち着いたところで、リリーさんが俺をご両親に紹介してくれた。

俺も2人に挨拶をし、これからよろしくお願いしますと伝えた。

「そうか、シエル君というんだね?うちのわがまま娘が迷惑をかけるかもしれないが、どうかよろしく頼むよ。仲良くしてやってくれ。」

俺たちは無事にリリーさんのご両親にも挨拶を済ませて外へ向かう。

その途中、リリーさんのお父さんがリッキーに「お転婆娘だが、これからもよろしく頼みます。」と言っているのが聞こえた。

門まで一緒に来てくれたリリーさん達に手を振りながら俺達は歩き出す。
リリーさんとはここでしばらくお別れだ。


俺とリッキー、ユーリ、セバスの4人になるとなんだかすごく寂しく感じる。

それだけ皆と一緒にいるのが当たり前になってきていたってことなんだろう。

それにしても、皆の両親からリッキーが悪く思われてなくてホッとしたよ。

リッキーが街を出たことで3人も街を出たんだから、悪い感情を持っていてもおかしくないと思っていたんだ。

俺はそう思いながらリッキーについていく。


リッキーはどんどん奥の方へと歩いて行くが……その先にあるのは、あの大きな屋敷だけだ。

えっ、まさかのまさか……なのか!?
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