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第3章 スノービーク〜
リッキーの実家
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リリーさんの実家を出てからリッキーは少しだけ俺の前を歩き、軽く話をしながら俺を自分の実家へと案内してくれている。
俺は眠ってしまったユーリを抱っこしたまま歩き、その後ろをセバスがついてきている。
辺りはリリーさんの実家のような、お金持ちの家だろう住宅が並んでいるが……まだリッキーは足を止めない。
とうとう一番奥にある、かなり広い敷地の屋敷の門前に着いた。
やはりこの屋敷は他の住宅よりも桁違いに敷地が広いので、領主の家なんじゃないかなと俺は思っている。
門前には門番が立っているのだが……かなり離れている時点でリッキーに気づいていたようで、ずっと敬礼ポーズのまま固まっている。
「「おかえりなさいませ、リッキー様!」」
門番の2人は敬礼したまま大声でそう言った。
「お前ら、うるさいぞ!もっと小さな声で話せよ!周りに響いて嫌なんだけど!」
「……はい、分かりました、この位の音量で宜しいでしょうか?」
そう言って門番達は普通に会話が出来るくらいまで音量を下げてくれた。
「……それなら良し。ところで父さん母さんは家にいるか?」
「はい、今日はお出かけなさっていませんので、お2人は屋敷の中にいらっしゃるはずです。さあ、こちらから中へどうぞ。お連れの方もご一緒にどうぞ。」
そう言って門番さんは門を開けてくれる。
俺達が中に入るとすぐに門扉を閉めて、また警備に戻った。
門番の1人が屋敷まで案内をしてくれ、屋敷に着くとメイドさんに俺たちの案内を頼み、自分も門番へと戻った。
俺はこっそりとリッキーにだけ聞こえるように「ここがお前の今の家なのか?」と聞いたら「ああ、俺の実家だ。」とリッキーは答えてくれた。……やっぱりか!
「お前、もしかしてこの街の領主の息子なのか?」
「……まぁ、一応な。だけど俺はこの街の次期領主にはならないぞ。絶対に、だ。」
俺達は前を歩くメイドさんに聞こえないくらいの小さな声で話しているんだが、聞こえてないよな?
「それって、他に兄弟がいるからか?」
「いや、違う。俺に兄弟はいない。いないんだが……同じ敷地に叔父一家が住んでいて、そこに従兄弟が2人いる。そいつらのどっちかが継ぐだろうさ。」
……なんか、複雑な家族関係だな。
もしやリッキーをいじめていた主犯って、そいつらか?
街の皆はそいつらに従っていたのか?
両親は気づいているのか?
気づいているんだとしたら、何で対策しない?
俺はいくつもの考えが頭の中でぐるぐるしていたんだが、そんな俺の頭をぽんぽんとリッキーが軽く叩いた。
「まぁ……気にするな。また皆でこの街を出発してしまえば、今までと同じ旅が待っているんだからさ。」
リッキーはそう言って、ウインクする。
まぁね、みんなとこの街にいる間だけ、って考えれば気にならなくなる……のかな?
そんなやりとりをしている間に応接間に到着したようだ。
「こちらで少々お待ちください。」
俺たちを案内してくれたメイドさんはそう言ってどこかへ行ってしまった。
「まあ、ソファーに座って待ってようぜ。」
リッキーは自分の家だからか、気兼ねなく振る舞っている。
座れと促され、俺もユーリを抱っこしたままソファーに並んで座った。
セバスはそんな俺の真後ろに無言で立っている。
どうやら「執事たるもの、無駄口を叩かない」と以前言っていたので、今は黙っているんだろう。
それから暫くするとドアが開き、かちっとした服装の男女が部屋の中に入ってきた。
服装が貴族っぽいから、たぶんリッキーの両親なんじゃないのか?と推測してみた。
「いや~、待たせたね。お帰り、リッキー!元気そうでホッとしたよ。いきなり「俺は冒険者になる!」って言ったかと思ったら、数日後には知らぬ間に1人で家を飛び出していったから、親としては生きた心地がしなかったよ。」
「そうよ?家を飛び出してから今日まで、一度もこの家に帰ってこなかったもの。私たちもとても心配していたのよ?」
リッキーの両親が急にいなくなったリッキーに対して文句?を言っていたが、当のリッキーはそれを苦笑いして聞いている。
なるほど、やっぱりそこは皆から聞いた通りだったんだね。
「ところで、お前が連れてきた人達を紹介してくれないか?」
リッキーのお父さんが俺達の方を見てから、リッキーに言った。
リッキーは小声で「正直に話して良いか?」と聞いてきたので、頷いて意思を示す。
「父さん、この部屋は盗聴とかされてないよな?特に叔父一家には。」
「ああ、大丈夫だと思う……が、気になるなら調べても構わないぞ?」
リッキーはお父さんの許可が出たので、少し部屋の中を調べだした。
しばらく調べるとリッキーなりに気が済んだらしく、またソファーへ戻ってきた。
ユーリもタイミング良く、ちょうどリッキーがソファーに座った時に起きてきた。
「何か起こるかも!」という本能が目を覚まさせたのかな?
「まだ紹介してなかったが、隣に座っているのがうちのグループに新しく入ったメンバーで、シエルっていうんだ。で、ここからが叔父一家に聞かれてはまずい話になる。実はシエルが抱えている子供は本当は人ではないんだ。そして、後ろに控えている人も、本当は人じゃない。」
リッキーがそう言うと、両親は少し首を傾げた。
「人じゃないって……じゃあ今、この目で見ている彼らは一体何なんだ?」
お父さんがそうリッキーに聞き返すと、リッキーが答える前にセバスとユーリが動き出した。
「では、まずは部屋の中を隔離いたしましょう。ユーリ様は結界をお願いいたします。」
「分かったよ~!」
まずはセバスがドアや窓の鍵をかけ、全ての窓のカーテンを引いた。
これで中に急に入ってくることも、窓の外から中を見ることもできない。
ユーリはその状態の部屋に結界を張った。念には念を入れて……だね!
俺は眠ってしまったユーリを抱っこしたまま歩き、その後ろをセバスがついてきている。
辺りはリリーさんの実家のような、お金持ちの家だろう住宅が並んでいるが……まだリッキーは足を止めない。
とうとう一番奥にある、かなり広い敷地の屋敷の門前に着いた。
やはりこの屋敷は他の住宅よりも桁違いに敷地が広いので、領主の家なんじゃないかなと俺は思っている。
門前には門番が立っているのだが……かなり離れている時点でリッキーに気づいていたようで、ずっと敬礼ポーズのまま固まっている。
「「おかえりなさいませ、リッキー様!」」
門番の2人は敬礼したまま大声でそう言った。
「お前ら、うるさいぞ!もっと小さな声で話せよ!周りに響いて嫌なんだけど!」
「……はい、分かりました、この位の音量で宜しいでしょうか?」
そう言って門番達は普通に会話が出来るくらいまで音量を下げてくれた。
「……それなら良し。ところで父さん母さんは家にいるか?」
「はい、今日はお出かけなさっていませんので、お2人は屋敷の中にいらっしゃるはずです。さあ、こちらから中へどうぞ。お連れの方もご一緒にどうぞ。」
そう言って門番さんは門を開けてくれる。
俺達が中に入るとすぐに門扉を閉めて、また警備に戻った。
門番の1人が屋敷まで案内をしてくれ、屋敷に着くとメイドさんに俺たちの案内を頼み、自分も門番へと戻った。
俺はこっそりとリッキーにだけ聞こえるように「ここがお前の今の家なのか?」と聞いたら「ああ、俺の実家だ。」とリッキーは答えてくれた。……やっぱりか!
「お前、もしかしてこの街の領主の息子なのか?」
「……まぁ、一応な。だけど俺はこの街の次期領主にはならないぞ。絶対に、だ。」
俺達は前を歩くメイドさんに聞こえないくらいの小さな声で話しているんだが、聞こえてないよな?
「それって、他に兄弟がいるからか?」
「いや、違う。俺に兄弟はいない。いないんだが……同じ敷地に叔父一家が住んでいて、そこに従兄弟が2人いる。そいつらのどっちかが継ぐだろうさ。」
……なんか、複雑な家族関係だな。
もしやリッキーをいじめていた主犯って、そいつらか?
街の皆はそいつらに従っていたのか?
両親は気づいているのか?
気づいているんだとしたら、何で対策しない?
俺はいくつもの考えが頭の中でぐるぐるしていたんだが、そんな俺の頭をぽんぽんとリッキーが軽く叩いた。
「まぁ……気にするな。また皆でこの街を出発してしまえば、今までと同じ旅が待っているんだからさ。」
リッキーはそう言って、ウインクする。
まぁね、みんなとこの街にいる間だけ、って考えれば気にならなくなる……のかな?
そんなやりとりをしている間に応接間に到着したようだ。
「こちらで少々お待ちください。」
俺たちを案内してくれたメイドさんはそう言ってどこかへ行ってしまった。
「まあ、ソファーに座って待ってようぜ。」
リッキーは自分の家だからか、気兼ねなく振る舞っている。
座れと促され、俺もユーリを抱っこしたままソファーに並んで座った。
セバスはそんな俺の真後ろに無言で立っている。
どうやら「執事たるもの、無駄口を叩かない」と以前言っていたので、今は黙っているんだろう。
それから暫くするとドアが開き、かちっとした服装の男女が部屋の中に入ってきた。
服装が貴族っぽいから、たぶんリッキーの両親なんじゃないのか?と推測してみた。
「いや~、待たせたね。お帰り、リッキー!元気そうでホッとしたよ。いきなり「俺は冒険者になる!」って言ったかと思ったら、数日後には知らぬ間に1人で家を飛び出していったから、親としては生きた心地がしなかったよ。」
「そうよ?家を飛び出してから今日まで、一度もこの家に帰ってこなかったもの。私たちもとても心配していたのよ?」
リッキーの両親が急にいなくなったリッキーに対して文句?を言っていたが、当のリッキーはそれを苦笑いして聞いている。
なるほど、やっぱりそこは皆から聞いた通りだったんだね。
「ところで、お前が連れてきた人達を紹介してくれないか?」
リッキーのお父さんが俺達の方を見てから、リッキーに言った。
リッキーは小声で「正直に話して良いか?」と聞いてきたので、頷いて意思を示す。
「父さん、この部屋は盗聴とかされてないよな?特に叔父一家には。」
「ああ、大丈夫だと思う……が、気になるなら調べても構わないぞ?」
リッキーはお父さんの許可が出たので、少し部屋の中を調べだした。
しばらく調べるとリッキーなりに気が済んだらしく、またソファーへ戻ってきた。
ユーリもタイミング良く、ちょうどリッキーがソファーに座った時に起きてきた。
「何か起こるかも!」という本能が目を覚まさせたのかな?
「まだ紹介してなかったが、隣に座っているのがうちのグループに新しく入ったメンバーで、シエルっていうんだ。で、ここからが叔父一家に聞かれてはまずい話になる。実はシエルが抱えている子供は本当は人ではないんだ。そして、後ろに控えている人も、本当は人じゃない。」
リッキーがそう言うと、両親は少し首を傾げた。
「人じゃないって……じゃあ今、この目で見ている彼らは一体何なんだ?」
お父さんがそうリッキーに聞き返すと、リッキーが答える前にセバスとユーリが動き出した。
「では、まずは部屋の中を隔離いたしましょう。ユーリ様は結界をお願いいたします。」
「分かったよ~!」
まずはセバスがドアや窓の鍵をかけ、全ての窓のカーテンを引いた。
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