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第3章 スノービーク〜
夕食会は大変だ!
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俺がリッキーからそう聞かされている頃、隣の部屋のドアが開いた音がした。
どうやら奴らは我慢できずに中へと入ってしまったようだ。
そして中にリッキーがいないことを確認したのか、暫くしてドアがとても大きな音で閉まるのが聞こえた。
また俺たちの部屋の外をぶつくさと文句を言いながらドカドカと廊下を踏み鳴らしていくが聞こえたが、俺達は黙って気配を消している。
見つかったら面倒でしかないからな。
彼らがいなくなってホッと息をついたとき、セバスが小首を傾げて俺に問いかける。
「……彼らを消してきましょうか?」
彼も話の内容を聞いてとても不愉快な思いをしたらしく、その言葉を言った顔は笑顔だったが、とても怖かった。
俺は背筋が凍りそうな思いをしながら、ぶんぶんと首を横に振る。
「さすがに殺すのはダメだよ。セバスが人を殺せば、下手すれば俺たちが疑われて人間の法で裁かれてしまう。彼らがこの街を出ていくように仕向けなければ。あるいは、彼らが罪を犯して法に裁かれるようなことをしてしまうか、だね。」
するとリッキーは一つため息をついて言った。
「あいつらはそこらへん用意周到に根回しをして、街の人達に圧力をかけてでたらめなことを証言させたり、暴力沙汰や暴行行為をしても揉み消したりしているんだ、奴らの父親の力で。だからこの街ではやりたい放題なんだよ。」
「それって、領主のウォールさんは知ってるのか?」
するととても苦い顔をして答えた。
「まぁ薄々は、な。奴らは街の人に領主となった時のことを考えさせて圧力をかけるから、なかなか本当のことを言わないんだ。俺は街の皆の心を読んだから分かるが、それを証明する手段がない。奴らは父さん母さんの前では絶対にそういう素振りは見せないんだ。それに……これは街を出てから気づいたことなんだが、奴らはどうも神聖法国と通じているようなんだ。」
えっ?それ、どういう事!?
詳しく話を聞いてみたところ、どうやら以前聞いた「神聖法国によるリリーさん誘拐?事件」は、リリーさんが街を出てリッキーと合流した頃に神聖法国に連れて行かれた話らしく、それを促したのがリッキーの従兄弟たちだったそうだ。
彼らはリリーさんにリッキーとの婚約を破棄させ、自分たちのどちらかと結婚しろと迫っていたらしい。
リッキーが街にいる間はまだ表立って言ってなかったが、いなくなってからは堂々と皆の前で詰め寄るようになっていたらしい。
それが嫌になったのもあって、スコットさん達とリッキーを追いかけて街を出たそうだ。
その後、リッキーと合流した街に着いて、リッキーとスノーホワイトというチームを作った頃、神聖法国の人間に拉致されたそうだ。
まだチームを作ってなかったら連れ戻すことは出来なかっただろうが、もうすでにチームの一員だったのですぐに追いついて合流することが出来たそうだ。
その後、鑑定の結果、神聖魔法を持っていないことが判明して解放されたが、その時に「何故リリーを攫ったのか?」と聞いたら、その時対応してくれた神官がさらりと「スノービークの次期当主になられる方からの通報がありましたので、とりあえず来てもらいました。」と言ったのだとか。
さらに突っ込んで聞くと、彼らは敬虔な信者なんだとか。
それを聞いた4人は街が心配だったが、さすがにすぐには近寄りたくなかったらしい。
それを聞いた俺は何となく嫌な胸騒ぎがしたが、俺やユーリの経歴や正体を隠しきれば何とかなると思うことにした。
それと同時に、リッキーが両親に俺の経歴は何も話さなかったことを思い出した。
こういう事があるからウォールさん達にはあえて話さなかったのだ。
知らなければうっかり話すこともない。
やはりリッキーは、慎重に行動していた山田だった時と変わらないんだなと改めて思った。
それから程なくして俺の部屋にメイドさんが夕飯が出来たと告げに来た。
どうやら先にリッキーの部屋に行かなかったのは、俺の部屋にいるだろうとの予測からだろう。
多分リッキーの従兄弟達がメイドさんに詰め寄り、どこにいるかを聞いたんじゃないかと俺は予測した。
ちょうどユーリも目を覚ましたので4人で食堂へ向かう。
食堂に着くと、席にはリッキーの両親の他に男性が3人座っていた。
俺たちはリッキーの両親側に座った。
もちろんセバスもこっちに座った。
「さて皆揃ったことだし、食べようか。」
そう言ってウォールさんは傍に控えていた執事に目配せする。
料理が運ばれてくる間に俺たちの紹介と彼らの紹介をすることになった。
「久々に帰ってきたリッキーが友人を連れてきたようでね。リッキーの隣に座るのがシエルくん、その隣がシエルくんの弟のユーリちゃん、その隣が彼らのサポートをするセバスさんだ。仲良くしてやってくれ。」
するとそれまで俺たちをジ~ッと観察していたウォールさんに似た顔の中年太りした男性がおもむろに口を開いた。
「おや、見知らぬ人がいると思ったらリッキーのお友達でしたか。この街ではリッキーに友達などいなかった……あ~、失礼!3人ほどいましたな!その他にはいなかったので心配していたんですが、良かったですね、街を出て!ハハハハ!!」
見知らぬおじさんがそう笑ったのを見て、その隣りにいた若い男性2人もニヤニヤした顔で笑い出した。
俺はとても不愉快な気分になったが、それはユーリとセバスも同じだったようだ。
そんな俺たちを見てリッキーは小さな声で「我慢してくれ。」と一言、言った。
ひとしきり笑うとそのおじさんはそちら側の紹介を始めた。
どうやら予想通りにそのおじさんがリッキーの叔父らしく、名前はスモークというそうだ。
そしてリッキーの従兄弟は、兄がクラウディ、弟がフォグというらしい。
2人ともリッキーよりは少し年下な感じだが、ウォールさんたちの前だから抑えているようだが、その態度は尊大な感じが滲み出ているようだ。
う~ん、俺達に関わってこないと良いんたけど……無理だろうなぁ。
俺はそう考えると、小さくため息を1つついた。
どうやら奴らは我慢できずに中へと入ってしまったようだ。
そして中にリッキーがいないことを確認したのか、暫くしてドアがとても大きな音で閉まるのが聞こえた。
また俺たちの部屋の外をぶつくさと文句を言いながらドカドカと廊下を踏み鳴らしていくが聞こえたが、俺達は黙って気配を消している。
見つかったら面倒でしかないからな。
彼らがいなくなってホッと息をついたとき、セバスが小首を傾げて俺に問いかける。
「……彼らを消してきましょうか?」
彼も話の内容を聞いてとても不愉快な思いをしたらしく、その言葉を言った顔は笑顔だったが、とても怖かった。
俺は背筋が凍りそうな思いをしながら、ぶんぶんと首を横に振る。
「さすがに殺すのはダメだよ。セバスが人を殺せば、下手すれば俺たちが疑われて人間の法で裁かれてしまう。彼らがこの街を出ていくように仕向けなければ。あるいは、彼らが罪を犯して法に裁かれるようなことをしてしまうか、だね。」
するとリッキーは一つため息をついて言った。
「あいつらはそこらへん用意周到に根回しをして、街の人達に圧力をかけてでたらめなことを証言させたり、暴力沙汰や暴行行為をしても揉み消したりしているんだ、奴らの父親の力で。だからこの街ではやりたい放題なんだよ。」
「それって、領主のウォールさんは知ってるのか?」
するととても苦い顔をして答えた。
「まぁ薄々は、な。奴らは街の人に領主となった時のことを考えさせて圧力をかけるから、なかなか本当のことを言わないんだ。俺は街の皆の心を読んだから分かるが、それを証明する手段がない。奴らは父さん母さんの前では絶対にそういう素振りは見せないんだ。それに……これは街を出てから気づいたことなんだが、奴らはどうも神聖法国と通じているようなんだ。」
えっ?それ、どういう事!?
詳しく話を聞いてみたところ、どうやら以前聞いた「神聖法国によるリリーさん誘拐?事件」は、リリーさんが街を出てリッキーと合流した頃に神聖法国に連れて行かれた話らしく、それを促したのがリッキーの従兄弟たちだったそうだ。
彼らはリリーさんにリッキーとの婚約を破棄させ、自分たちのどちらかと結婚しろと迫っていたらしい。
リッキーが街にいる間はまだ表立って言ってなかったが、いなくなってからは堂々と皆の前で詰め寄るようになっていたらしい。
それが嫌になったのもあって、スコットさん達とリッキーを追いかけて街を出たそうだ。
その後、リッキーと合流した街に着いて、リッキーとスノーホワイトというチームを作った頃、神聖法国の人間に拉致されたそうだ。
まだチームを作ってなかったら連れ戻すことは出来なかっただろうが、もうすでにチームの一員だったのですぐに追いついて合流することが出来たそうだ。
その後、鑑定の結果、神聖魔法を持っていないことが判明して解放されたが、その時に「何故リリーを攫ったのか?」と聞いたら、その時対応してくれた神官がさらりと「スノービークの次期当主になられる方からの通報がありましたので、とりあえず来てもらいました。」と言ったのだとか。
さらに突っ込んで聞くと、彼らは敬虔な信者なんだとか。
それを聞いた4人は街が心配だったが、さすがにすぐには近寄りたくなかったらしい。
それを聞いた俺は何となく嫌な胸騒ぎがしたが、俺やユーリの経歴や正体を隠しきれば何とかなると思うことにした。
それと同時に、リッキーが両親に俺の経歴は何も話さなかったことを思い出した。
こういう事があるからウォールさん達にはあえて話さなかったのだ。
知らなければうっかり話すこともない。
やはりリッキーは、慎重に行動していた山田だった時と変わらないんだなと改めて思った。
それから程なくして俺の部屋にメイドさんが夕飯が出来たと告げに来た。
どうやら先にリッキーの部屋に行かなかったのは、俺の部屋にいるだろうとの予測からだろう。
多分リッキーの従兄弟達がメイドさんに詰め寄り、どこにいるかを聞いたんじゃないかと俺は予測した。
ちょうどユーリも目を覚ましたので4人で食堂へ向かう。
食堂に着くと、席にはリッキーの両親の他に男性が3人座っていた。
俺たちはリッキーの両親側に座った。
もちろんセバスもこっちに座った。
「さて皆揃ったことだし、食べようか。」
そう言ってウォールさんは傍に控えていた執事に目配せする。
料理が運ばれてくる間に俺たちの紹介と彼らの紹介をすることになった。
「久々に帰ってきたリッキーが友人を連れてきたようでね。リッキーの隣に座るのがシエルくん、その隣がシエルくんの弟のユーリちゃん、その隣が彼らのサポートをするセバスさんだ。仲良くしてやってくれ。」
するとそれまで俺たちをジ~ッと観察していたウォールさんに似た顔の中年太りした男性がおもむろに口を開いた。
「おや、見知らぬ人がいると思ったらリッキーのお友達でしたか。この街ではリッキーに友達などいなかった……あ~、失礼!3人ほどいましたな!その他にはいなかったので心配していたんですが、良かったですね、街を出て!ハハハハ!!」
見知らぬおじさんがそう笑ったのを見て、その隣りにいた若い男性2人もニヤニヤした顔で笑い出した。
俺はとても不愉快な気分になったが、それはユーリとセバスも同じだったようだ。
そんな俺たちを見てリッキーは小さな声で「我慢してくれ。」と一言、言った。
ひとしきり笑うとそのおじさんはそちら側の紹介を始めた。
どうやら予想通りにそのおじさんがリッキーの叔父らしく、名前はスモークというそうだ。
そしてリッキーの従兄弟は、兄がクラウディ、弟がフォグというらしい。
2人ともリッキーよりは少し年下な感じだが、ウォールさんたちの前だから抑えているようだが、その態度は尊大な感じが滲み出ているようだ。
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