異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第4章 ネシア国〜

ゴーダさん達とネシア国に行こうか!

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ローランのギルマスの執務室に転移すると、中ではルーシェさんが書類とにらめっこしていた。

「おや、もう帰ってきたの?探し人は見つかった?」

「ええ、無事見つかりました。明日、もう1度迎えに行くことになっています。」

「なるほどねぇ~。ところで何で直接ネシアに戻らずにここに来たの?」

「実はこの街の門に向かって歩いている時に知り合いとばったり会いまして。ネシアに帰る時に迎えに来ることになったんです。」

俺がそう言うと、なぜかルーシェさんが悩みだした。

そして急に立ち上がると、何も言わずにドアを開けて出ていった。……なんだ?

しばらくするとルーシェさんはライクさんを伴って帰ってきた。

「本当は今日の仕事はもう終わっていて、明日の仕事をし始めていたんだよね。で、ライクに相談したら行ってもいいけど、1人では行かせないって言われてね。僕たちも連れて行ってもらえないかな?」

えっ、2人も試合を見るの?

2人にネシアに行って何をするのか聞いてみると、「そりゃあ残った2人の試合を観るためだよ!」って言われたよ。

マジか……無様な試合は見せらんないなぁ。

とりあえずそういうことなので、2人も一緒にゴーダさんの所へ向かう。

すると2人はゴーダさんの店に近づくと「あれ?もしかして……」なんて言い出した。

ゴーダさんの店の前に到着するとルーシェさんが「やっぱりここか!」と言った。

「ゴーダさんを知っているんですか?」

「ああ、僕もライクもゴーダさんには現役時代に大分お世話になったからね。ライクはまだお世話になっているのかな?」

「ああ、俺はまだ『現役』みたいなもんだからな。」

あ、そうだよね。

確かルーシェさんの故郷に向かった時に、ローランの街の冒険者ではきつい魔物をライクさんが引き受けて討伐しているって言ってたもんね!

そりゃあ武器は必要か!

俺達は店のドアを開けると、中に入ってゴーダさんを呼ぶ。

すると店の奥から「今行くぞ~!」と返答があった。

奥から来たゴーダさんは、いつもの分厚いエプロン姿ではなく、他の街の人みたいなラフな格好で出てきた。

「ん?何だ、ライクとルーシェも一緒なのか?」

俺たちと一緒にいる2人を見て、ゴーダさんが思わず呟いた。

「ええ、明日のシエルくん達の試合が面白そうだったので、私達も観戦しに行くことにしたんですよ。そういうゴーダさんはどこで皆さんと知り合ったんですか?」

「んぁ?ああ、俺は元々リキ坊達がガキの頃からの付き合いでな。俺の実家もスノービークなんだよ。で、嫁さんの両親の介護でこっちに引っ越してきたんだ。もう10年以上経つか?」

「なるほど、ちょうどその頃に俺達と知り合ったんですね。」

「そうだな。俺の方がルーシェより先にギルド職員になったけど、ゴーダさんと知り合ったのは同じだな。当時はまだ武器を扱う店をしていたんだが、急に武器じゃなくて金物を扱うようになって驚いたぞ?まぁ、俺達2人……の他に、スノーホワイトのメンバーも特別扱いなんだろ?」

ライクさんはそう言ってニヤリと笑い、ゴーダさんを見やった。

なるほど、2人はゴーダさんが引っ越してきてからの知り合いなんだね。

「まぁな。こいつらは俺にとっては特別だからなぁ。何があっても生き残ってもらいたい奴にしか俺は武器を売らねぇんだ。そう思える奴ってのは武器の扱いを知っているから、命を無駄に扱わない。それができない奴には武器は売らない。お前らもよく覚えておけよ?」

「ああ、もちろんだよ!この世界は『まだ』殺伐としているからね。」

そんな事をルーシェさんが言う。

……なんだかいろいろ考えさせられる話だね。



それから俺たちはゴーダさんの店の中でネシアの宿の部屋に向かって転移した。

さすがに何日も寝泊まりしている部屋だからもう覚えてるよ!

転移先はソファーのあるリビングにした。

7人くらいは余裕で立てるスペースがあるからそこにしたんだけど、考えてみれば前もって連絡できないからもし人が立っていたら危なかったねぇ。

俺たちが揃ってリビングに出ると、居残り組が目を丸くして俺たちを見ていた。

「……なんだか人が増えてないか?」

「そうよねぇ?私、見たことない人が2人いるんだけど?」

「うん、僕も同じく。ねぇルーシェ、その2人は知り合いなの?」

居残り組のドラゴンチームが首を傾げながらルーシェさんに聞く。

「ああ、この2人はスノーホワイトとの共通の友人だよ。」

「じゃあ目的の人には会えなかったの?」

ルーシェさんの返答を聞いて、アクアさんが俺に向かって聞いてきた。

「いえ、会えたんですが……実はラブさん、妊娠していまして。こちらの状況を話したところ、ネシアに行きたいと夫婦揃って言われました。かといって転移魔法だとお腹の赤ちゃんに影響があったらまずいし、グリーさんの背中に乗って来るにしても恐怖でお腹に影響があっては困るし……となり、明日の試合後までに考えてもらうことになったんです。」

俺の説明を聞いて、みんな納得したようだ。

「ルーシェさん、妊婦さんを転移魔法で移動した場合、お腹の子はどうなります?」

「う~ん……どうなるかなぁ?やったこと無いからなぁ……。かといって、ぶっつけ本番っていうのも怖いし、僕はグリーの背中に乗せるのが1番だと思うよ?」

やっぱりルーシェさんもどうなるのかわからないらしい。

そうなるとグリーさんの背中に乗せる一択かなぁ?

もしだったら短い時間だし、眠ってもらうのもありか?

「もう一つ聞いていいですか?眠らせる魔法って、あります?それはお腹の子には影響ありそうですか?」

俺の聞きたいことが分かったルーシェさんは少し考えたが、1つ頷くと答えてくれた。

「うん、あるよ。それに多分大丈夫だと思う。あれって本人の脳に影響与えるから、お腹にまで魔法はいかないはず。そっか、グリーの背中に眠らせて連れてくるんだね?乗ったら結界張るから、落ちること無いもんね。」

良かった、それなら安全に移動できそう。

明日会ったら、そう勧めてみるかな!
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