異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第5章 再度、スノービーク〜

スノービークへ到着!

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王都を経ってから十数分ほどでスノービークに到着した。

相変わらずの高速飛行だね!

ゴーダさんは王都までの速さでも驚いていたのに、王都からスノービークへ向かうほうが速くてさらに驚いていた。

「こりゃあ、なんてぇ速さだ!こんなに速えぇのに風圧なんかも感じられなくて快適だなんてよぉ!すげぇな、お前ら!」

スノービークの門に近い森にグリーさんがゆっくりと着陸し、いち早く地面に降りたゴーダさんは早く早くと俺たちを急かす。

何年ぶりかの生まれ故郷に帰ってきて、早く家族や知り合いに会いたいのだろう。

グリーさんはまた人化して俺たちと一緒に行動するらしいが、レッカさん達3人はこのまま山の上の住処へと帰ることにしたようだ。

レッカさんがこの寒さに耐えられないと訴えたので、他の2人は渋々帰ることに同意したんだよね。

俺たちは3人とはここで別れ、残った9人でスノービークへと入る。



グリーさんの背中から見た景色でも分かっていたが、この1週間でこの街周辺はすっかり雪景色になっていた。

門番の話ではまだ積もり始めたばかりらしく、この週末には本格的な積雪が予想されているらしい。

だから今のうちに食料を大量に買って、冬の間に家に籠もっていても大丈夫なように備えるらしい。

なので各家庭には、時間がほとんど進まないマジックバッグが1つはあるんだそうだ。

領主からの配布品なんだって!

それならばと俺たちも食材を購入して各自の家に戻ったが、考えてみれば俺の場合、肩掛け鞄に魔物肉と新鮮な野菜や果物、異世界の食材が大量に詰まっている。

これ以上ストック増やしても……とは思ったが、なくて困るより良いかと思い直した。

ホント、時間停止の鞄、ありがたいね!

ものすごく嬉しそうなゴーダさんとも途中で別れ、リッキーの屋敷に向かって5人で歩き出す。

ゴーダさんとは明日の朝、リッキーの屋敷に来てもらうよう約束してあるので、明日はゴーダさんをローランの街へと送り届ける予定だ。

あ、その時にあの石の加工を習ってこようかな!



リッキーの屋敷に着くと門番さんが敬礼して中に通してくれた。

……さすがにそろそろ外の警備は厳しくないか?

冬場の警備とかってどうするんだろう?

とにかく防寒具を来ていない俺達は、まずはまだ降っている雪にこれ以上さらされないように急いで屋敷の中に入った。

「おかえりなさいませ、リッキー様方。ネシア国はどうでしたか?」

「そうだな、なかなか楽しかったよ。冬といえどもこことは違って、すごく暖かいんだ。」

「それはようございましたね。……外は寒かったでしょうから、こちらへどうぞ。」

俺たちを迎えてくれた執事さんがそばにいるメイドに耳打ちをすると、そのメイドは屋敷の奥へと走っていった。

「旦那様方はこちらの部屋にいらっしゃいます。無事な顔をお見せしてください、ずっとソワソワしていらっしゃいましたから。」

執事さんは笑顔でそう言ったあと、「お飲み物をお持ちいたしますね。」と言ってその場を立ち去った。

俺達はドアをノックし、中から返事があったのでみんな揃って入った。

「お帰り、リッキー!ネシアは楽しめたかい?」

「無事なようで、お母さん安心したわ。」

2人はリッキーに次々と声をかけて、帰ってきたことを喜んだ。

そしてこちらにも挨拶を……と思って見やると、目を丸くしてリッキーに聞いた。

「1人、背の高い見知らぬ男性がいるんだが、お友達かい?」

するとグリーさんは慣れた調子で、優雅な仕草で挨拶をする。

「初めまして、私は4属性竜の長が1人、グリーという。よろしく。」

……グリーさん、普通の言葉遣いもできるんだね!?

「……4属性竜の長……?それはもしかして、あの山の上に住む竜たちのことだろうか?」

「そうだ。我々はあの山の上でこの世界を見守っている。いつか新しい神竜様が現れて、この世界が浄化されていくのを待っているのだ。」

グリーさんはそう言うと、俺に抱っこせれているユーリをチラッと見た。……見ちゃダメだよ、バレるでしょ!

でもウォールさんはそんなグリーさんの視線には気づかず、神妙な面持ちで考え込んでいる。

「それで……この地へと来られたのは何かあったのでしょうか?」

「いや、別に友人達の住んでいる所がどんなところなのか興味があっただけだ。」

「なるほど……。それであればうちであればお気の済むまでいてもらって構いませんよ。」

ウォールさんはそう言って、グリーさんに笑顔を向けた。

「そうか?だがまぁ……そんなに長くはいないから安心するがいい。」

それに対してグリーさんは苦笑いをして答えた。

まぁ、グリーさんもちょっと街中を楽しんだら山の広場に戻るだろうけど……山の上のほうが雪降らないのかな?

あ、でもレッカさんのいる火口があるから逆に暖かいのかな?

でも実際グリーさんは今回の旅をした事で、また山の広場に戻らずに世界中を旅して回るんじゃないかって気がする。以前もそれに似たこと言っていたしね。


それから俺達は「とりあえず疲れているだろうから、ネシアに行く前に使っていた部屋で休みなさい」と言われ、メイドさんに案内されて部屋を退室した。

部屋に着くと、それぞれ部屋の中に入った。

ちなみにグリーさんは俺の隣だよ。

とりあえず俺達3人も部屋の中へと入り、俺は疲れていたのもあってベッドに倒れ込むと、そのまま夢の国へと旅立ってしまった。
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