異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第5章 再度、スノービーク〜

ルーシェさんのところ、再び!

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翌日の朝食を食べた後、俺は1人でルーシェさんの所へ向かう。

リッキーは興味津々だったが、お家でお留守番だ。

後で見せるからと言うとあっさりと引き下がってくれたよ。


ローランのルーシェさんの執務室に転移すると、いつものように書類仕事をしていたらしく、ペンを持ったまま顔を上げた。

そして俺の顔を見てホッとした顔をした。

あれ……目の下にクマがあるから、もしかして徹夜?

「いや~、助かったよ。昨夜は緊急依頼が入って書類仕事どころではなくてね。そっちが片付いた後にこれをしていたら、徹夜しちゃったよ!」

やっぱりそうか!目の下、凄いもんね!

「それで?今日はどうしたんだい?」

ルーシェさんは休憩がてら俺の相談を聞こうとソファーへと移動してきた。

俺はそんなルーシェさんに昨日作ったアクセサリーを取り出しながら、昨日やったことを報告する。

「……なるほど、やり方はまぁ間違ってはないね。そっか、最後の『仕上げ』のやり方がわからないってところなんだね?」

「はい、そうなんです。このままでは柔らかいままだし、どうやったらは簡単にはちぎれなくなりますか?」

「原理としてはアクセサリーを作るときと同じで魔法を付与すれば良いんだけど、この場合の魔法は劣化防止の魔法をかけるんだよ。」

「それってやはりイメージでかければ良いですか?」

「そうだね、シエルくんの場合はそれが良いかも。呪文を教えてもいいけど、たぶん意味が分からなくて上手くいかないと思うし。」

そっか、意味がわからなければイメージ出来なくて魔法は上手くいかないもんね。

とりあえず見本として持ってきたアクセサリーの1つに魔法をかけてもらう。

「そういえばシエルくんの作ったアクセサリーって、もう紐が繋がってついているんだね。これだとアクセサリーも一緒に魔法かかるけど良いの?まぁ、魔力の補充は普通にできるから良いのかな。……じゃあ、やるから見ててね。」

ルーシェさんはそう言ってアクセサリーを左手のひらに乗せると右手を少し離して翳し、呪文を唱え始めた。

すると手に乗せたアクセサリーが徐々に青白く輝き出す。

呪文を唱え終わる頃には相当輝き、目を細めていないと眩しいほどだ。

その眩しい光が収まると、ルーシェさんは「完成したよ」と告げた。

そのアクセサリーは暫く薄っすらと光っていた後にその光は収まっていく。

「さあ、今度はシエルくんの番だよ。やってご覧?」

ルーシェさんに促されて、俺も1つのアクセサリーを手に取る。

ルーシェさんみたいに手のひらに乗せ、反対の手を翳した。

それから俺は「ずっとこの状態が続くように」イメージをしながら魔力を流していく。

するとルーシェさんの時のように徐々に光り輝いていく。

その光が収まった後には、ルーシェさんが魔法をかけたものと同じ様に淡く光り、消えていった。

すっかり光の消えたアクセサリーを手に取り、あらゆる角度から観察したルーシェさんは1つ頷く。

「うん、ちゃんと魔法は均一にかけられているよ。凄いね、一発で成功するなんて。それを作っている時も思ったけど、君には魔道具を作る才能があるね。本当にそういう魔法を扱うのがうまいよ。」

ニコニコ笑いながらそう言うルーシェさん。

俺はそれを聞いて嬉しくなった。

実は俺も、こういう魔道具を作るのが楽しいんだよね。

もっといろいろな物を作ってみたいな!



それから俺は残りの3つのアクセサリーも次々と仕上げていく。

数をこなせばこなすほど、仕上げていく速さや精度が上がった。

ただ、俺の分のアクセサリーを仕上げる時だけ他の4人分と違い、全てにおいて反応が違った。

仕上げのための魔法をイメージしながら魔力を流すとまるで強く吸われているかのような勢いで魔力を持っていかれたし、仕上げの魔法をかけ終わった後の余韻みたいな光もいつまでも消えずに残って淡く光っている。

やっぱりユーリの鱗を使ったから特別製になってしまったのだろうか?

最後の点検の時にルーシェさんがそれを手に取った時、ちょっと驚いた顔をした。

「……これ、いったい何をしたの?ただの劣化防止の魔法じゃなくて、これ、相当特殊な状態だよ?」

「……3つとも同じ魔法をかけただけなんですけどね。ただ、それの紐はユーリの鱗を使ったので、そこで違いが出たんじゃないかなと思います。」

「なるほど、ユーリちゃんの鱗かぁ……それなら君との絆のこともあるから、自然と強化されちゃったのかな。なんにせよ、これは『絶対壊れない』という意思を感じさせるアクセサリーだよね。なんせ自動修復機能も付いてるもん。」

なんですと!?

そんな機能はつけた覚えはないよ?

なるほど、それで『絆』か。

俺たちの絆はまさに『絶対壊れない』もんね。

ともかくこれで全部のアクセサリーが完成したので、明日からは配りに行かないと。

ネシアに届けに行く時は、どうせならミストさん達も連れて行ってあげようかな?

でもその前に獣人に対する偏見がないかを確かめてからだよね。

なんせ『神聖法国』に一時的にでも所属?していたことがあるからね。


2人はいったい、どんな反応をするのかな?
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