異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第5章 再度、スノービーク〜

みんなも手伝ってね!

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とりあえず準備が整ったら王都の近くにあるダンジョンに潜って素材集めをすることが決まった。

その潜る準備も食料の問題だけなので、これからたっぷりと準備をすれば明日からでも潜れるよね!

「じゃあこれからこの家のキッチンを借りに行くから、みんなも手伝ってね!……あ、リリーさんはゼフィアの世話をよろしく!」

「ん?私は手伝わなくて良いの?悪いわねぇ。」

俺の言葉にリリーさんは素直にゼフィアを抱っこしてソファーのところへと歩いて行く。

ふぅ~……よかった、すんなりといって。

姉さん、料理の腕は壊滅的だからな。
あ、だからリリーさんも壊滅的なのか……。


とりあえず俺とスコットさんたち3人の4人はリッキーの案内でこの屋敷のキッチンへと向かう。

リリーさんはユーリたちと一緒に俺の部屋でのんびりしていてもらうことになった。

ユーリだけは俺について来たがっていたが、セバスもいるとはいえ流石にリリーさん1人をあの部屋に残していくわけにはいかない。……何するか分からないからね。



キッチンに着くとリッキーは俺に「もし人手が必要ならこの屋敷のシェフにも手伝ってもらうか?」と聞いてきた。

そうだよね、下ごしらえは人数が多いに越したことはない。

俺はその場にいたシェフ達にお手伝いをお願いする。

「もう昼食の下ごしらえは完了しており、後は調理するだけですので、少しの間だけでよろしければお手伝いいたしますよ。」

その場にいたシェフ長が笑顔でそう言ってくれた。

ありがとう、シェフ長!

お礼にこの世界では手に入らない、俺の持っている食材をあげようかな!何にしようかな?

「では我々は何をすればいいでしょうか?」

料理長はリッキーにではなく、鞄からたくさんの食材や調理器具を出している俺にそう聞いてきた。

多分メインで料理するのは俺だろうとの判断なんだろう。

とりあえず俺は、こちらでもおなじみの食材の玉ねぎや人参、じゃがいも、キャベツの下ごしらえを頼むことにした。

大量のそれらとボウルを違う作業台へと移し、料理長の方を振り向く。

「こっちにあるこの野菜を皮を剥いて切り、こちらの器に入れていってください。何にでも使えるように玉ねぎはこれくらいの厚みに、人参は乱切りに、じゃがいもはこんな感じに、キャベツはざく切りと細かく線のように切る2種類を作ってください。」

俺はそう言うと見本に少し作ってみせた。

「なるほど、全部の食材の皮を剥き、それからタマネギはスライス、人参は乱切り、じゃがいもは輪切りにして更に一口くらいに切り、キャベツはその2種類に切るんですね。了解しました。」

料理長はそう言うと、数名の料理人を引き連れて取り出した台のところに来た。

俺はそれを見て違う台の所へ行き、色々な種類の肉や包丁、まな板、大きなボウルを取り出し、リッキー達の方を振り向く。

「じゃあリッキー達はお肉をカットしてくれないかな?こっちのお肉は煮込み用、こっちのお肉はカットステーキ用、こっちは炒め物用にお願いします!」

俺はそんな難しくないように説明し、3人にそれぞれ違う用途に使う物を渡した。

みんなが切っている間に俺は取り出した炊飯器で米をセットし、スイッチを押す。

その後、リッキー達の輪の中に俺も加わってお肉を切り、ある程度調理ができる段階まで来たら、コンロへと煮込み用の巨大な鍋を取り出す。


煮込み用のお肉を巨大な寸胴鍋で炒め、お肉の表面に焼色が着いたら玉ねぎと人参を投入。

大量だから混ぜるのも一苦労だけど、焦げ付かないようにしっかりと鍋底からかき混ぜていく。

同じ物を同時に2つやっているから、休む暇が無いよ!

野菜にも熱が通ってきたらその鍋に大量の水を投入し、浮いてきたアクをしっかりと取り除く。

煮込み用はアクが出なくなってきたところで暫くその状態で火をかけて放置し、次の調理に取りかかる。


お次は簡単にぱぱっとカットステーキをフライパンで焼いていき、焼けたものから順々に皿に入れて鞄へと即投入しておく。

焼き終わったフライパンには玉ねぎと人参を投入し、お肉から出た油で炒めていく。

そうするとお肉の味が野菜にも染み込むから、美味しいんだよね!

それも炒め終わったものから皿に移して鞄へと入れる。

ここまで終わっていれば、後は皿に盛り付けてステーキ醤油なんかをかければ即メインだから楽だよね!


そこまでやったところで、どうせなら俺が暇な時に作っておいたハンバーグも焼こうと思いつく。

……野菜の前にやれば良かったかな?

そんな事を思いながらも鞄から生のハンバーグを大量に入れておいたバットを2つ取り出し、ステーキを焼いたフライパンで焼いていく。

ハンバーグはそのまま焼くものと平たく伸してから焼く物と2種類を作ることにした。

普通のものはハンバーグステーキに、伸したものは野菜と一緒にパンに挟んでハンバーガーにする予定だ。


焼いている途中で野菜を全部切り終わった料理長達が俺のところへとやってきた。

「これは……いったい何ですか?見たことない料理ですね。」

彼は俺が焼いていたハンバーグを見て、俺にそんな事を聞いてきた。

「こちらではお肉をミンチにして捏ねて焼くことって無いんですか?」

「ミンチ……ですか?ミンチとは何ですかな?」

おお~っと、そこからこの世界にはないのか!

俺は一旦焼いていたハンバーグを皿にとって鞄に片付け、料理長の前の作業台にリッキーから貰ったフードプロセッサーを取り出す。

それを見た料理長は「見たことのない魔導具ですね……?」と呟いて首を傾げた。

そりゃあ日本製だもん、見たことないわけだよ!


俺はその中にステーキ用にカットされているお肉をちょうどハンバーグ1つ分くらいの分量と、更にカットされた玉ねぎを一掴み入れてスイッチを入れる。

結構な音がするからみんなびっくりしちゃったみたい。

まだまだお肉の形が残っているところで蓋を開けて塩を少々とつなぎに卵を1つ入れ、またスイッチを入れる。

「こうやって細かく切って玉ねぎと混ぜ、形を整えて焼くとハンバーグっていう料理が出来上がります。」

「なるほどなぁ……こんな食べ物があるんですね。勉強になります。」

料理長は感心したような顔で頷いている。

そしてもしであれば今夜のメインはこれにしても良いかと聞かれたので、快くフードプロセッサーを暫く貸すことにした。

料理長は俺にお礼を言って、料理人を引き連れて別な作業台へと向かった。

この後、お昼用の調理を開始するんだそうな。

すみません、もう少しこちらのコンロを貸してください!

俺は料理長にそうお願いすると「別にこちらにもコンロとかあるから大丈夫」と言われて一安心する。


お昼まで、もう暫く作れそうだね!
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