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第6章 王都近くのダンジョン編
厄介な人が来たね?
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冒険者ギルドから連絡を受けてやってきた軍の代表者に、続けてセバスが話し出す。
「それで『変換期』の事ですが、確かに起こっているような兆候はあるそうです。例えば通常その階層にいないはずの魔物が出現していたり、異常な数の魔物が出現していたりとかですね。この前の5階層の休憩所の話をしますと、私の主が念の為と今のように結界を張って休まれたのですが、朝起きてみると結界の外にびっしりと魔物がいたのです。幸いにしてその場にいた私と主、もう1人の魔法使いの3人で対処をいたしましたが……あの様な事が普通の冒険者達だけの時に起これば大惨事となりましょう。」
セバスは笑顔を絶やさずに、淡々とそう話す。
「……少し待っていただこう。そんな数の魔物が出現したとして、どうやって3人だけで対処できたというのだ?おかしいじゃないか?我が軍の魔法師でもない貴方達にそんな対処ができるわけがない。嘘は言わないでもらおうか?」
代表者は眉間にしわを寄せながら、訝しげにセバスを見てそう言う。
それを聞いて今度はセバスが盛大にため息をついた。
「……まぁ、良いでしょう。真実を話しているのですが、それが分からないのであればそれまでです。この話はここまでにいたしましょうか。」
「……よろしいでしょう。では次に、この結界を作り出した人物を紹介してもらえますか?」
「それはこちらとしては了承できませぬな。本人は国にかかわりになりたくないとのことなので、冒険者として『黙秘権』とやらをさせていだきます。」
「……。」
セバスのその返答に、苦虫を噛み潰したような顔をした代表者。
どうやらいくら軍といえどもそこは守らねばならないものらしく、それ以上の追求はなかった。
そこへどうやら結界を壊そうとしていた隊員らしき人がこちらへ戻ってきた。
「ミラー騎士団長!結界は何をやっても壊れません!このままではここから出ることもできないのですが……どうします?リーシェ魔法師団長を呼びますか?」
その隊員の報告を聞いた代表者……ミラー騎士団長は顔を顰めて「奴は呼ばなくて良い!」と怒鳴った。
「この結界を張った人物に会うという事はひとまず置いておいて、我々をこの結界から出してもらえるように頼んでいてはもらえないだろうか?我々も任務というものがあるのでな。」
騎士団長からのその依頼?に対してセバスは「しょうがないですな、少しお待ちを。」と言って!ユーリと一緒こちらへと歩いてきた。
その後をついてこようとしたので、セバスはその場所にいるようにと告げる。
騎士団長は渋々とそれを受け入れ、大人しく待っことにしたようだ。
セバスとユーリはこちらへとやってくると小声で「少し離れてください、入口を開けると中が見えますので」と忠告をする。
あ、確かに開けると見えるよね?
俺が離れたことを感じ取ったセバスはテントの中へと入ってくる。
「先ほどまでの会話は聞いておられましたよね?申し訳ないのですが、彼らが通る為に1回解除して、改めて結界を張り直してもらえませんか?」
「いや、良いよそれくらい。」
俺はセバスにそう答えると、少し間をおいてから結界を一時解除する。
すぐに解除すると「起きていた疑惑」が発生するからね。
この場所がボスの出現場所だからか大量の魔物は周りに来ないようで、解除しても付近には魔物がいない。
そりゃあここに転移した軍人は「本当に『変換期』なのか?」と疑いたくなるだろう。
セバスは俺が結界を解除してから1人でテントを出ていって彼らの元へと戻り、結界を解除してもらったと伝えた。
「……どうあっても結界を解除した人とは会わせてもらえないんですね?」
「ええ、そこは譲れませんので諦めていただきます。」
断固としたセバスの態度に、ミラー騎士団長はまたもや盛大なため息をつく。
「……あまりに頑なな態度だと良いことありませんよ?」
「それは……脅しでしょうか?」
「いえ、『忠告』です。」
「であれば、こちらとしては構いません。それに我々は冒険者。何か不都合があれば他国へと行ってしまえば問題はありません。それに我々を他国へと譲ってしまうのは、この国にとってもかなりの不利益になるのではないですかねぇ?」
セバスはそんな感じの含みのある言い方をする。
確かに俺達は強いが、そこまで『不利益』になるものかなぁ?
俺はそう思っていたのだが、セバスに「君たちのパーティー名は?」と聞いたミラー騎士団長に「スノーホワイトです」と返答すると急に慌てだした。
「それは失礼した!そうか、君たちがあの『スノーホワイト』なのだね?君たちのことはリーシェ魔法師団長から話を聞いているよ。それと国王からもね。かなりの凄腕だとのことだが、先ほどまで張っていた結界からも分かるがその噂は本当のようだ。……我々はそろそろ任務に戻らねばならないので失礼するよ。」
そう騎士団長は言うと、部下を引き連れてこの場から去っていった。
それを見て、俺はすかさずまた結界を張る。
これで彼らはこの場に戻ってくることはできないだろう。ちょっと安心。
それにしても……いやぁ~、やっといなくなってくれてホッとしたけど、これから俺たちはもう少し上の階まで行く予定なので、否が応でも彼らと会うことになるだろう。
また何か問題が起きなきゃ良いけど……。
「それで『変換期』の事ですが、確かに起こっているような兆候はあるそうです。例えば通常その階層にいないはずの魔物が出現していたり、異常な数の魔物が出現していたりとかですね。この前の5階層の休憩所の話をしますと、私の主が念の為と今のように結界を張って休まれたのですが、朝起きてみると結界の外にびっしりと魔物がいたのです。幸いにしてその場にいた私と主、もう1人の魔法使いの3人で対処をいたしましたが……あの様な事が普通の冒険者達だけの時に起これば大惨事となりましょう。」
セバスは笑顔を絶やさずに、淡々とそう話す。
「……少し待っていただこう。そんな数の魔物が出現したとして、どうやって3人だけで対処できたというのだ?おかしいじゃないか?我が軍の魔法師でもない貴方達にそんな対処ができるわけがない。嘘は言わないでもらおうか?」
代表者は眉間にしわを寄せながら、訝しげにセバスを見てそう言う。
それを聞いて今度はセバスが盛大にため息をついた。
「……まぁ、良いでしょう。真実を話しているのですが、それが分からないのであればそれまでです。この話はここまでにいたしましょうか。」
「……よろしいでしょう。では次に、この結界を作り出した人物を紹介してもらえますか?」
「それはこちらとしては了承できませぬな。本人は国にかかわりになりたくないとのことなので、冒険者として『黙秘権』とやらをさせていだきます。」
「……。」
セバスのその返答に、苦虫を噛み潰したような顔をした代表者。
どうやらいくら軍といえどもそこは守らねばならないものらしく、それ以上の追求はなかった。
そこへどうやら結界を壊そうとしていた隊員らしき人がこちらへ戻ってきた。
「ミラー騎士団長!結界は何をやっても壊れません!このままではここから出ることもできないのですが……どうします?リーシェ魔法師団長を呼びますか?」
その隊員の報告を聞いた代表者……ミラー騎士団長は顔を顰めて「奴は呼ばなくて良い!」と怒鳴った。
「この結界を張った人物に会うという事はひとまず置いておいて、我々をこの結界から出してもらえるように頼んでいてはもらえないだろうか?我々も任務というものがあるのでな。」
騎士団長からのその依頼?に対してセバスは「しょうがないですな、少しお待ちを。」と言って!ユーリと一緒こちらへと歩いてきた。
その後をついてこようとしたので、セバスはその場所にいるようにと告げる。
騎士団長は渋々とそれを受け入れ、大人しく待っことにしたようだ。
セバスとユーリはこちらへとやってくると小声で「少し離れてください、入口を開けると中が見えますので」と忠告をする。
あ、確かに開けると見えるよね?
俺が離れたことを感じ取ったセバスはテントの中へと入ってくる。
「先ほどまでの会話は聞いておられましたよね?申し訳ないのですが、彼らが通る為に1回解除して、改めて結界を張り直してもらえませんか?」
「いや、良いよそれくらい。」
俺はセバスにそう答えると、少し間をおいてから結界を一時解除する。
すぐに解除すると「起きていた疑惑」が発生するからね。
この場所がボスの出現場所だからか大量の魔物は周りに来ないようで、解除しても付近には魔物がいない。
そりゃあここに転移した軍人は「本当に『変換期』なのか?」と疑いたくなるだろう。
セバスは俺が結界を解除してから1人でテントを出ていって彼らの元へと戻り、結界を解除してもらったと伝えた。
「……どうあっても結界を解除した人とは会わせてもらえないんですね?」
「ええ、そこは譲れませんので諦めていただきます。」
断固としたセバスの態度に、ミラー騎士団長はまたもや盛大なため息をつく。
「……あまりに頑なな態度だと良いことありませんよ?」
「それは……脅しでしょうか?」
「いえ、『忠告』です。」
「であれば、こちらとしては構いません。それに我々は冒険者。何か不都合があれば他国へと行ってしまえば問題はありません。それに我々を他国へと譲ってしまうのは、この国にとってもかなりの不利益になるのではないですかねぇ?」
セバスはそんな感じの含みのある言い方をする。
確かに俺達は強いが、そこまで『不利益』になるものかなぁ?
俺はそう思っていたのだが、セバスに「君たちのパーティー名は?」と聞いたミラー騎士団長に「スノーホワイトです」と返答すると急に慌てだした。
「それは失礼した!そうか、君たちがあの『スノーホワイト』なのだね?君たちのことはリーシェ魔法師団長から話を聞いているよ。それと国王からもね。かなりの凄腕だとのことだが、先ほどまで張っていた結界からも分かるがその噂は本当のようだ。……我々はそろそろ任務に戻らねばならないので失礼するよ。」
そう騎士団長は言うと、部下を引き連れてこの場から去っていった。
それを見て、俺はすかさずまた結界を張る。
これで彼らはこの場に戻ってくることはできないだろう。ちょっと安心。
それにしても……いやぁ~、やっといなくなってくれてホッとしたけど、これから俺たちはもう少し上の階まで行く予定なので、否が応でも彼らと会うことになるだろう。
また何か問題が起きなきゃ良いけど……。
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