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第6章 王都近くのダンジョン編
あの人達から逃げなきゃ!
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「ともかく、そんな感じで勇者になったんだが……あいつはそれで『この国の中で一番強くて偉い』と勘違いしやがって、かなりいろいろとやらかしていてこちらとしてもかなり困っていたんだ。だから聖剣の主が変わるのには賛成なんだが……君はスノーホワイトのメンバーで国に所属したくないんだろう?なら次の聖剣の主にはなれない。」
リーシェさんは真剣な顔で俺を見る。
俺も頷いて「主になる気はサラサラない」と伝えると、少しだけがっかりした顔で「そうか、分かった」と言われた。
「……それにしても君はかなり特殊だねぇ。その髪色にしてもそうだし、生い立ちにしてもそうだし、その魔力量や魔法の使い方にしてもそうだ。もしかするとそういうところを聖剣は感じ取って選んだのかもしれないな。」
「そうかもしれませんね。俺は特殊みたいですから。」
笑いながらリーシェさんはそう言ったので、俺も笑顔でそう返す。
「さて、それなら勇者と聖剣から逃げるためにも先に出発したほうがよさそうだな。副団長、ここは任せたから騎士団長達を頼む。私はスノーホワイトと一緒に上の階へと進んでいるから、奴らが来たらすぐに追いかけてきてくれ。」
「了解しました。事情が事情ですからしょうがありません。でもあまり進みすぎないでくださいね?追いかける方も大変なんですから。」
「ああ、心に留めておく。」
「『留めておく』じゃなくて、頼みますよ?」
副団長の言葉に笑ったリーシェさん。
改めて「分かったよ」と告げると、さっさと机などに出していた物を片付けていく。
全て片付け終わるとスコットさんに「さあ行こうか」と声をかける。
それから俺達スノーホワイトは1人加えて8人でダンジョンを進んだ。
リーシェさんは俺ほどまでとはいかなくてもかなりの魔力量らしく、大量の魔物が出現しても魔法ですぐに殲滅することができたので俺たちも大助かりだ。
今までよりもさらにサクサク進めてしまった。……ごめん、副団長さん!
そして夕飯時になったのでどこかの行き止まりを休憩所に選び、壁を魔法で作り出して結界を張る。
これで安心して休めるね!
「……なるほど、今までこうやって旅をしていたんだな?これならわざわざ見張りを立てなくても皆がくつろげる。スコットくん、シエルくんが来てから旅がかなり楽になったんじゃないか?」
焚き火を作った近くにまたテーブルを出し始めたリーシェさんは、そう言ってスコットさんに聞く。
スコットさんも頷き、「かなり楽になりました。」と答えた。
「リーシェさん、シエルとの旅はこんなもんじゃないですよ?もっと快適なんですから。」
2人の会話に参加したリッキーがそんなことを言ってニヤニヤ顔で俺を見る。……なんだよぉ。
「こいつ、この鞄に無限に物が入れられるからってベッドとかの寝具や大量の作り置きが入っているんですよ?すごくないですか?なんかそのうち家を建てたものを入れだすんじゃないか?と思う時もあるんですよ。」
「そんな物を入れているのかい!?さすがの私もベッドとかは持ち歩いてないかなぁ。そっか、その鞄は制限がないんだね。それは凄い。だけど、それは安易に言ってはダメだよ?盗まれたらどうするんだい?」
リッキーの言葉に驚き、心配そうな顔をしたリーシェさん。
そんな彼にリッキーは「大丈夫なんですよ」と答えた。
「こいつの鞄、使用者制限がかけられているからこいつとこの子だけしか使えないんです。それに……ほら。」
リッキーはそう言うとおもむろに俺から鞄を取り、結界の隅へと走っていく。
するとその途中で鞄がリッキーの手の中から消え、俺の元へと戻ってきた。
まるで何事もなかったかのように、瞬時に先ほどまでと同じく斜め掛けされている。
それを見たリーシェさんは目を見開き、ぽかんとしている。
「その鞄、凄いね!そんな機能、長年生きているけど見たことないよ!どうやってそんな機能つけたんだい?」
驚きから立ち直ったリーシェさんは、興味津々の顔でそんな事を聞いてきた。
「実はこれ、この世界に来る時に受け取った物の1つなんです。他にもこのブレスレットやユーリのチョーカーもあります。」
俺はそう言って指し示す。
「へぇ~……『受け取った』って言ったけど、誰からだい?」
「……神、ですかね?」
「……神?神って、創造神かい?」
「多分……?俺自身が会ったのはお婆さんだったんですけど、後で友人に聞いてみたところ、その人は神様だったそうです。」
するとリーシェさんは不思議そうな顔で首を軽く傾げた。
「……どういうことだい?友人に聞く?どうやって聞いたのかな?」
俺はリーシェさんの言葉に対してどう答えようかと悩んで、周りにいるメンバーを見る。
「どうせだからみんな話すか?……リージェさん、これから聞く話は絶対に他言無用ですよ?」
スコットさんが、そうリージェさんに言う。
リーシェさんはどうやら重大な『何か』を話されるのだと理解し、真剣な顔で頷いた。
それから俺達は、自分自身に起こった出来事を全て話す。
リーシェさんはとても真剣に聞いてくれていたが、スコットさん達が転生者で俺の元家族だと聞いた時にはものすごく驚いていた。そりゃ驚くよね。
そしてユーリが『弟』ではなく『神竜』だという所ではユーリに対してまるでひれ伏さんばかりの態度だったから、それはやめてやってくれと頼んだ。
リーシェさんがこんな小さい子に恭しい態度を取っていれば、部下は何事かと思って怪しむからね。
そう話すとリーシェさんは「確かにそうだ」と納得し、態度を改めてくれた。
とにかくこのダンジョン内では特にユーリは『弟』だということを認知させないとね!
リーシェさんは真剣な顔で俺を見る。
俺も頷いて「主になる気はサラサラない」と伝えると、少しだけがっかりした顔で「そうか、分かった」と言われた。
「……それにしても君はかなり特殊だねぇ。その髪色にしてもそうだし、生い立ちにしてもそうだし、その魔力量や魔法の使い方にしてもそうだ。もしかするとそういうところを聖剣は感じ取って選んだのかもしれないな。」
「そうかもしれませんね。俺は特殊みたいですから。」
笑いながらリーシェさんはそう言ったので、俺も笑顔でそう返す。
「さて、それなら勇者と聖剣から逃げるためにも先に出発したほうがよさそうだな。副団長、ここは任せたから騎士団長達を頼む。私はスノーホワイトと一緒に上の階へと進んでいるから、奴らが来たらすぐに追いかけてきてくれ。」
「了解しました。事情が事情ですからしょうがありません。でもあまり進みすぎないでくださいね?追いかける方も大変なんですから。」
「ああ、心に留めておく。」
「『留めておく』じゃなくて、頼みますよ?」
副団長の言葉に笑ったリーシェさん。
改めて「分かったよ」と告げると、さっさと机などに出していた物を片付けていく。
全て片付け終わるとスコットさんに「さあ行こうか」と声をかける。
それから俺達スノーホワイトは1人加えて8人でダンジョンを進んだ。
リーシェさんは俺ほどまでとはいかなくてもかなりの魔力量らしく、大量の魔物が出現しても魔法ですぐに殲滅することができたので俺たちも大助かりだ。
今までよりもさらにサクサク進めてしまった。……ごめん、副団長さん!
そして夕飯時になったのでどこかの行き止まりを休憩所に選び、壁を魔法で作り出して結界を張る。
これで安心して休めるね!
「……なるほど、今までこうやって旅をしていたんだな?これならわざわざ見張りを立てなくても皆がくつろげる。スコットくん、シエルくんが来てから旅がかなり楽になったんじゃないか?」
焚き火を作った近くにまたテーブルを出し始めたリーシェさんは、そう言ってスコットさんに聞く。
スコットさんも頷き、「かなり楽になりました。」と答えた。
「リーシェさん、シエルとの旅はこんなもんじゃないですよ?もっと快適なんですから。」
2人の会話に参加したリッキーがそんなことを言ってニヤニヤ顔で俺を見る。……なんだよぉ。
「こいつ、この鞄に無限に物が入れられるからってベッドとかの寝具や大量の作り置きが入っているんですよ?すごくないですか?なんかそのうち家を建てたものを入れだすんじゃないか?と思う時もあるんですよ。」
「そんな物を入れているのかい!?さすがの私もベッドとかは持ち歩いてないかなぁ。そっか、その鞄は制限がないんだね。それは凄い。だけど、それは安易に言ってはダメだよ?盗まれたらどうするんだい?」
リッキーの言葉に驚き、心配そうな顔をしたリーシェさん。
そんな彼にリッキーは「大丈夫なんですよ」と答えた。
「こいつの鞄、使用者制限がかけられているからこいつとこの子だけしか使えないんです。それに……ほら。」
リッキーはそう言うとおもむろに俺から鞄を取り、結界の隅へと走っていく。
するとその途中で鞄がリッキーの手の中から消え、俺の元へと戻ってきた。
まるで何事もなかったかのように、瞬時に先ほどまでと同じく斜め掛けされている。
それを見たリーシェさんは目を見開き、ぽかんとしている。
「その鞄、凄いね!そんな機能、長年生きているけど見たことないよ!どうやってそんな機能つけたんだい?」
驚きから立ち直ったリーシェさんは、興味津々の顔でそんな事を聞いてきた。
「実はこれ、この世界に来る時に受け取った物の1つなんです。他にもこのブレスレットやユーリのチョーカーもあります。」
俺はそう言って指し示す。
「へぇ~……『受け取った』って言ったけど、誰からだい?」
「……神、ですかね?」
「……神?神って、創造神かい?」
「多分……?俺自身が会ったのはお婆さんだったんですけど、後で友人に聞いてみたところ、その人は神様だったそうです。」
するとリーシェさんは不思議そうな顔で首を軽く傾げた。
「……どういうことだい?友人に聞く?どうやって聞いたのかな?」
俺はリーシェさんの言葉に対してどう答えようかと悩んで、周りにいるメンバーを見る。
「どうせだからみんな話すか?……リージェさん、これから聞く話は絶対に他言無用ですよ?」
スコットさんが、そうリージェさんに言う。
リーシェさんはどうやら重大な『何か』を話されるのだと理解し、真剣な顔で頷いた。
それから俺達は、自分自身に起こった出来事を全て話す。
リーシェさんはとても真剣に聞いてくれていたが、スコットさん達が転生者で俺の元家族だと聞いた時にはものすごく驚いていた。そりゃ驚くよね。
そしてユーリが『弟』ではなく『神竜』だという所ではユーリに対してまるでひれ伏さんばかりの態度だったから、それはやめてやってくれと頼んだ。
リーシェさんがこんな小さい子に恭しい態度を取っていれば、部下は何事かと思って怪しむからね。
そう話すとリーシェさんは「確かにそうだ」と納得し、態度を改めてくれた。
とにかくこのダンジョン内では特にユーリは『弟』だということを認知させないとね!
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