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第6章 王都近くのダンジョン編
さらに進もう!
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翌日、早めに朝食を食べ、その場を後にする。
前回もそうだけど、壁の向こう側が魔物で溢れかえっている場合があるので、先に壁を崩しで様子を見てから結界を解除することにした。
壁を崩した瞬間に目に入ったのは、またもや大量の魔物たちだった。
それを見るとこの階の魔物がどんな種類が出るのか分かるが、どうやらこの階は昆虫タイプらしい。
「……俺、こういうの苦手なんだよなぁ。」
顔を顰めながら自分の体を抱きしめて身震いしている、俺。
昔から苦手で、友人がカブトムシやクワガタにはまっている時にも、俺だけそんな彼らを見てドン引きしていたほどだ。
しかも目の前にはそんなカブトムシの巨大版がいたり、バッタの巨大版がいたりする。
…さすがにあの『黒光りするアイツ』はいなさそうだ。……いないよな?
そんな俺を見てスコットさんは軽く笑い、頭を撫でてくる。
「お前は昔からそうだったよな。良いよ、この階はお前は戦力外でも。この程度は俺らでも全然余裕だからな。」
「そうよ。それに……こうやって焼き払えば良いのよっ!」
リリーさんはそう言うと、結界の中からエミリーさんと一緒に外に向かって広域魔法を使う。
そのおかげで、結界の外にいた魔物の中で近くにいた分はとりあえず殲滅し、かなり遠くの方まで影響があったようだ。
2人が使ったのは、互いに得意な水魔法と火魔法による水蒸気爆発的な、そんな魔法だった。
……いつ練習したんだろう?
「……女子組はえげつない魔法を使うんだな。それじゃ、残りは俺たちで軽くやってくるよ。」
リッキーはそう笑って言うとスコットさんに目配せをし、2人揃って結界の外へと出ていった。
俺の結界はこんな事もあろうかと、あらかじめ人や魔法は素通りできるように作ってある。便利でしょ?
2人はレベルが上がっているのもあって、一段と走る速さや動きが速くなっているようで、あっという間に通路の奥の方まで一気に殲滅していった。
そんなみんなの行動を見ていたリーシェさんが、口元を引きつらせながら「何でもありなチームだな?」と呟いたのは、聞かなかったことにしよう。
「結局私たちも出番はありませんでしたねぇ。皆さんお強くなられましてようございますが……その分我々の活躍は減りますな。」
「……。」
にこやかなセバスがそう言って俺とユーリを見た。
……いや、この階では俺、結界に閉じこもるよ?
とりあえず俺は、俺自身から1メートル四方離れるように結界を張る。それくらい離れれば大丈夫でしょ、多分。
それから俺達は早めにこの階を駆け抜けた。
正確には、『俺が一目散に駆け抜けたから、みんな慌てて追いかけてきた』が、正しい。
俺はものすごいスピードで薄目で走り抜けながら、結界に当たってくる魔物をどんどん吹き飛ばしてドロップ品に変えていき、後から来る皆がそれを拾う……という感じだったのだ。
そんな状態で駆け抜けた17、18階層。
どちらも昆虫階層だったのでしょうがない。
しょうがないったら、しょうがない。
そしてとうとう19階層へと突入したのだが……そこでまさかのハプニング。
今度はリリーさんの苦手な『飛行する魔物』が出てきたのだ。あ、ドラゴンは除外ね!
出てくる魔物はコウモリや蜂、蛾、そしてとうとう……『例のアレ』が登場したのだ。
ここでの奴は体長50センチほどという想像以上のデカさになっていて、鳥肌が立つほどの気持ち悪さだ。……主観としては、ね?
それは女性陣も例外ではなく、俺に結界を張ってくれ!と頼み込んでくるほど。
俺は、俺とユーリ、エミリーさん、リリーさんに魔法を透過する結界を張る。これなら魔法が使えるからね!
「……にぃに、僕は別に気持ち悪くなんて無いよ?」
ユーリが「なんで僕も張ったの?」なんて顔で俺を見てくるが、俺はお前が『例のアレ』に触るのを見るのが耐えられないからしょうがない。
「ブフッ!お前、そこまで苦手だったとはな!あっちでのお前からは全く想像できなかったぜ?」
リッキーが爆笑しながらそんな事を言う。
なんとでも言いたまえ、無理なものは無理だからな!
だがこの結界のおかげで、苦手な生物も避けながら倒せるので、非常に助かる。
おまけに『例のアレ』は表面に油がコーティングされているのか通常の武器攻撃では刃が滑って倒せないのだが、その代わり火魔法は効果抜群だった。
ついでに周りの魔物にも延焼してくれるから効率が良かったよ。
そんな感じの19階層。
あっという間に上の階へと向かう階段の前までやってきた。
「……君たちといるとものすごく速く1つの階層を進んでいけるんだな。うちの団員とじゃ、こうはいかない。このくらい速く進めれば、さすがに騎士団長たちは追いつけないだろう。」
リーシェさんが呆れた顔でそう言った。
……あれ?
っていうことは、リーシェさんの部下たちもいつまで経っても追いつけないんじゃ……?
俺はハッとしてリーシェさんを見ると、それに気づいたリーシェさんはバツの悪そうな顔をして俺と目を合わせ、「……忘れていたよ」と一言言った。
「上の階はまたフィールドフロアだからもう昆虫は出てこないし、上がったところで少し長い休憩をとろうか。」
魔法師団員たちの事をすっかり忘れて突っ走ってきた事を誤魔化すように、リーシェさんはにこやかにそう言って笑った。
とりあえず上の階でしっかり休んで、魔法師団員たちを待たないとね。
……騎士団長達は一緒じゃない……よね?
前回もそうだけど、壁の向こう側が魔物で溢れかえっている場合があるので、先に壁を崩しで様子を見てから結界を解除することにした。
壁を崩した瞬間に目に入ったのは、またもや大量の魔物たちだった。
それを見るとこの階の魔物がどんな種類が出るのか分かるが、どうやらこの階は昆虫タイプらしい。
「……俺、こういうの苦手なんだよなぁ。」
顔を顰めながら自分の体を抱きしめて身震いしている、俺。
昔から苦手で、友人がカブトムシやクワガタにはまっている時にも、俺だけそんな彼らを見てドン引きしていたほどだ。
しかも目の前にはそんなカブトムシの巨大版がいたり、バッタの巨大版がいたりする。
…さすがにあの『黒光りするアイツ』はいなさそうだ。……いないよな?
そんな俺を見てスコットさんは軽く笑い、頭を撫でてくる。
「お前は昔からそうだったよな。良いよ、この階はお前は戦力外でも。この程度は俺らでも全然余裕だからな。」
「そうよ。それに……こうやって焼き払えば良いのよっ!」
リリーさんはそう言うと、結界の中からエミリーさんと一緒に外に向かって広域魔法を使う。
そのおかげで、結界の外にいた魔物の中で近くにいた分はとりあえず殲滅し、かなり遠くの方まで影響があったようだ。
2人が使ったのは、互いに得意な水魔法と火魔法による水蒸気爆発的な、そんな魔法だった。
……いつ練習したんだろう?
「……女子組はえげつない魔法を使うんだな。それじゃ、残りは俺たちで軽くやってくるよ。」
リッキーはそう笑って言うとスコットさんに目配せをし、2人揃って結界の外へと出ていった。
俺の結界はこんな事もあろうかと、あらかじめ人や魔法は素通りできるように作ってある。便利でしょ?
2人はレベルが上がっているのもあって、一段と走る速さや動きが速くなっているようで、あっという間に通路の奥の方まで一気に殲滅していった。
そんなみんなの行動を見ていたリーシェさんが、口元を引きつらせながら「何でもありなチームだな?」と呟いたのは、聞かなかったことにしよう。
「結局私たちも出番はありませんでしたねぇ。皆さんお強くなられましてようございますが……その分我々の活躍は減りますな。」
「……。」
にこやかなセバスがそう言って俺とユーリを見た。
……いや、この階では俺、結界に閉じこもるよ?
とりあえず俺は、俺自身から1メートル四方離れるように結界を張る。それくらい離れれば大丈夫でしょ、多分。
それから俺達は早めにこの階を駆け抜けた。
正確には、『俺が一目散に駆け抜けたから、みんな慌てて追いかけてきた』が、正しい。
俺はものすごいスピードで薄目で走り抜けながら、結界に当たってくる魔物をどんどん吹き飛ばしてドロップ品に変えていき、後から来る皆がそれを拾う……という感じだったのだ。
そんな状態で駆け抜けた17、18階層。
どちらも昆虫階層だったのでしょうがない。
しょうがないったら、しょうがない。
そしてとうとう19階層へと突入したのだが……そこでまさかのハプニング。
今度はリリーさんの苦手な『飛行する魔物』が出てきたのだ。あ、ドラゴンは除外ね!
出てくる魔物はコウモリや蜂、蛾、そしてとうとう……『例のアレ』が登場したのだ。
ここでの奴は体長50センチほどという想像以上のデカさになっていて、鳥肌が立つほどの気持ち悪さだ。……主観としては、ね?
それは女性陣も例外ではなく、俺に結界を張ってくれ!と頼み込んでくるほど。
俺は、俺とユーリ、エミリーさん、リリーさんに魔法を透過する結界を張る。これなら魔法が使えるからね!
「……にぃに、僕は別に気持ち悪くなんて無いよ?」
ユーリが「なんで僕も張ったの?」なんて顔で俺を見てくるが、俺はお前が『例のアレ』に触るのを見るのが耐えられないからしょうがない。
「ブフッ!お前、そこまで苦手だったとはな!あっちでのお前からは全く想像できなかったぜ?」
リッキーが爆笑しながらそんな事を言う。
なんとでも言いたまえ、無理なものは無理だからな!
だがこの結界のおかげで、苦手な生物も避けながら倒せるので、非常に助かる。
おまけに『例のアレ』は表面に油がコーティングされているのか通常の武器攻撃では刃が滑って倒せないのだが、その代わり火魔法は効果抜群だった。
ついでに周りの魔物にも延焼してくれるから効率が良かったよ。
そんな感じの19階層。
あっという間に上の階へと向かう階段の前までやってきた。
「……君たちといるとものすごく速く1つの階層を進んでいけるんだな。うちの団員とじゃ、こうはいかない。このくらい速く進めれば、さすがに騎士団長たちは追いつけないだろう。」
リーシェさんが呆れた顔でそう言った。
……あれ?
っていうことは、リーシェさんの部下たちもいつまで経っても追いつけないんじゃ……?
俺はハッとしてリーシェさんを見ると、それに気づいたリーシェさんはバツの悪そうな顔をして俺と目を合わせ、「……忘れていたよ」と一言言った。
「上の階はまたフィールドフロアだからもう昆虫は出てこないし、上がったところで少し長い休憩をとろうか。」
魔法師団員たちの事をすっかり忘れて突っ走ってきた事を誤魔化すように、リーシェさんはにこやかにそう言って笑った。
とりあえず上の階でしっかり休んで、魔法師団員たちを待たないとね。
……騎士団長達は一緒じゃない……よね?
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