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第6章 王都近くのダンジョン編
いざ、実食!
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テーブルに向かうと、もう箸やスプーンがセッティングされて座っていた。
もちろんセバスとリーシェさんには箸の代わりにフォークを用意してあるよ!
俺とユーリは手分けして皆の所に並べていく。
並べ終わると俺たちも座る。
「ありがとうな、シエル。……それじゃあ皆で食べようか。いただきます。」
スコットさんのかけ声で、みんな「いただきます」をする。
みんな最初にチャーハンから食べ始めたようで、一口食べると口々に「美味しい!」の声が上がった。
「美味しいよ、シエルくん!君は本当に料理上手なんだね!そりゃあ他のチームが君を欲しがるわけだ。」
リーシェさんはそう言って、納得顔になった。
えっ、そこまでかな?俺は思わず首を傾げる。
「お前に自覚がなくても、みんなそう思っているんだよ。だって考えてみろよ、料理はできて、魔法や物理攻撃は凄い。さらにお人好しな性格で、容姿も優れている。……となればいくら男でも引く手あまただよ、万能選手だからな。」
……そういうものか?
まぁそう言われれば確かに万能選手か。
料理も得意?で、戦闘は攻守ともにできる。
優れた魔法の鞄を持ち、あまり人に対して怒ることもない。
……自分で言うのもなんだが、確かにそんな奴がいたら他の奴らは楽だろうな。
引く手あまたなら、選択権は俺にあるはずだ。
それなら俺はこの「スノーホワイト」のメンバーでいたい。
俺はそう思ってリッキーを見ると、リッキーはニカッと笑った。
そんな俺たちを見てスコットさん達は笑う。
「……なるほど、確かにこれは引き離せないな。」
リーシェさんはまるで眩しいものを見るような目で俺たちを見て笑った。
「君たちの事は私が何としても守ろうと思う。安心してくれ。」
「……よろしく頼みます。」
リーシェさんの言葉に、リッキーが真剣な表情で頭を下げた。
多分リーシェさんの心の内を覗いたのだろう。
それから俺達はまだ休憩所に誰も来ていないことを確認して、久々にお風呂を取り出した。
リリーさんの「たまにはシャワーじゃなくて湯船に入りたいの!」という要望に答えてのことだが……前回のことを考えるとあまり気が進まないんだよなぁ……。
俺が鞄から『お風呂セット』を取り出して設置するのを見て、リーシェさんはまたもや驚く。
リッキーとスコットさんがお風呂用のテントを張っている間、「これは便利だな。」としきりに目を輝かせてリーシェさんは頷いている。
もしや、軍でも同じ事を……?
それからお風呂は先に女性陣に入ってもらい、男性陣はその間ティータイムを楽しむことにした。
「そういえばこの休憩所、いつもと違って寒くないな?」
ふとリーシェさんが今気づいたとばかりにそんな事を言う。
「そうなんですよ、こいつが結界を2重にして内側を温かくしてくれているんです。」
リーシェさんの疑問にリッキーが答えた。なるほど、リッキーは気づいていたんだね。
それを聞いてリーシェさんは「気づかなかったよ」と言って俺を見た。
「本当に君は万能なんだねぇ。……それだけ特別な存在、というわけか。」
リーシェさんの言葉は最後の方は聞こえなかったけど、なんて言ったんだろうね?
それから上がってきた女性陣と交代して男性陣がお風呂に向かう。
もちろんセバスは女性陣と一緒に見張り?役だ。
それを見たリーシェさんは「彼は入らないのかい?」と聞いてきたけど、セバスはお風呂が苦手でいつも魔法で済ますと伝えると苦笑いをして頷いた。
俺たちは早めにお風呂から上がってきたが、その間に異変はなかったようだ。
それなら影響が及ばないようにと、すぐに『お風呂セット』を鞄にしまう。もちろんお湯は抜いてからだよ。
それから俺達はテントに入って寝る準備をすると、セバスは「見回りに行ってまいります」と言ってテントから出ていった。
多分夜中の間、休憩所内を見回っているのだろう。
「……彼は何者なんだい?」
テントから出ていったセバスを目で追いながら、リーシェさんは俺たちに聞いてきた。
まだ彼にはセバスの正体を話していないから、もっともな疑問だろうと思う。
「彼は俺の『従魔』になります。」
「……『従魔』?彼が?」
俺の言葉に驚いたリーシェさんは俺の方を見てそう言った。
「ええ、彼の正体は妖狐なんです。もう何百年も生きているそうですよ?」
「そんな魔物とどこで出会ったんだい?」
「彼は『エルフの隠れ里』の側の森で出会ったんです。」
「……っ!あの森か!……なるほど、あの森ねぇ。」
リーシェさんは驚いた後、小さく呟いて何かを考え出した。
……もしかして、何かに気づいたのかな?
リーシェさんにはそれから何も聞かれなかったので、とりあえず今夜はもう寝ることにした。
明日はまたこのフロアのボスに挑む。
俺としては4回目のフロアボス戦だ。
ここは雪のフロアだし、それに見合ったボスが出てくるのかな?
一体どんなボスなんだろう……と考えているうちに、いつの間にか夢の国に旅立っていった。
もちろんセバスとリーシェさんには箸の代わりにフォークを用意してあるよ!
俺とユーリは手分けして皆の所に並べていく。
並べ終わると俺たちも座る。
「ありがとうな、シエル。……それじゃあ皆で食べようか。いただきます。」
スコットさんのかけ声で、みんな「いただきます」をする。
みんな最初にチャーハンから食べ始めたようで、一口食べると口々に「美味しい!」の声が上がった。
「美味しいよ、シエルくん!君は本当に料理上手なんだね!そりゃあ他のチームが君を欲しがるわけだ。」
リーシェさんはそう言って、納得顔になった。
えっ、そこまでかな?俺は思わず首を傾げる。
「お前に自覚がなくても、みんなそう思っているんだよ。だって考えてみろよ、料理はできて、魔法や物理攻撃は凄い。さらにお人好しな性格で、容姿も優れている。……となればいくら男でも引く手あまただよ、万能選手だからな。」
……そういうものか?
まぁそう言われれば確かに万能選手か。
料理も得意?で、戦闘は攻守ともにできる。
優れた魔法の鞄を持ち、あまり人に対して怒ることもない。
……自分で言うのもなんだが、確かにそんな奴がいたら他の奴らは楽だろうな。
引く手あまたなら、選択権は俺にあるはずだ。
それなら俺はこの「スノーホワイト」のメンバーでいたい。
俺はそう思ってリッキーを見ると、リッキーはニカッと笑った。
そんな俺たちを見てスコットさん達は笑う。
「……なるほど、確かにこれは引き離せないな。」
リーシェさんはまるで眩しいものを見るような目で俺たちを見て笑った。
「君たちの事は私が何としても守ろうと思う。安心してくれ。」
「……よろしく頼みます。」
リーシェさんの言葉に、リッキーが真剣な表情で頭を下げた。
多分リーシェさんの心の内を覗いたのだろう。
それから俺達はまだ休憩所に誰も来ていないことを確認して、久々にお風呂を取り出した。
リリーさんの「たまにはシャワーじゃなくて湯船に入りたいの!」という要望に答えてのことだが……前回のことを考えるとあまり気が進まないんだよなぁ……。
俺が鞄から『お風呂セット』を取り出して設置するのを見て、リーシェさんはまたもや驚く。
リッキーとスコットさんがお風呂用のテントを張っている間、「これは便利だな。」としきりに目を輝かせてリーシェさんは頷いている。
もしや、軍でも同じ事を……?
それからお風呂は先に女性陣に入ってもらい、男性陣はその間ティータイムを楽しむことにした。
「そういえばこの休憩所、いつもと違って寒くないな?」
ふとリーシェさんが今気づいたとばかりにそんな事を言う。
「そうなんですよ、こいつが結界を2重にして内側を温かくしてくれているんです。」
リーシェさんの疑問にリッキーが答えた。なるほど、リッキーは気づいていたんだね。
それを聞いてリーシェさんは「気づかなかったよ」と言って俺を見た。
「本当に君は万能なんだねぇ。……それだけ特別な存在、というわけか。」
リーシェさんの言葉は最後の方は聞こえなかったけど、なんて言ったんだろうね?
それから上がってきた女性陣と交代して男性陣がお風呂に向かう。
もちろんセバスは女性陣と一緒に見張り?役だ。
それを見たリーシェさんは「彼は入らないのかい?」と聞いてきたけど、セバスはお風呂が苦手でいつも魔法で済ますと伝えると苦笑いをして頷いた。
俺たちは早めにお風呂から上がってきたが、その間に異変はなかったようだ。
それなら影響が及ばないようにと、すぐに『お風呂セット』を鞄にしまう。もちろんお湯は抜いてからだよ。
それから俺達はテントに入って寝る準備をすると、セバスは「見回りに行ってまいります」と言ってテントから出ていった。
多分夜中の間、休憩所内を見回っているのだろう。
「……彼は何者なんだい?」
テントから出ていったセバスを目で追いながら、リーシェさんは俺たちに聞いてきた。
まだ彼にはセバスの正体を話していないから、もっともな疑問だろうと思う。
「彼は俺の『従魔』になります。」
「……『従魔』?彼が?」
俺の言葉に驚いたリーシェさんは俺の方を見てそう言った。
「ええ、彼の正体は妖狐なんです。もう何百年も生きているそうですよ?」
「そんな魔物とどこで出会ったんだい?」
「彼は『エルフの隠れ里』の側の森で出会ったんです。」
「……っ!あの森か!……なるほど、あの森ねぇ。」
リーシェさんは驚いた後、小さく呟いて何かを考え出した。
……もしかして、何かに気づいたのかな?
リーシェさんにはそれから何も聞かれなかったので、とりあえず今夜はもう寝ることにした。
明日はまたこのフロアのボスに挑む。
俺としては4回目のフロアボス戦だ。
ここは雪のフロアだし、それに見合ったボスが出てくるのかな?
一体どんなボスなんだろう……と考えているうちに、いつの間にか夢の国に旅立っていった。
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