異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第6章 王都近くのダンジョン編

さあ、頑張ろうか!

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リーシェさん達がダンジョンから城へと戻った後、予定通りにそれぞれ5部隊に分かれる。

俺は副団長率いるグループに配属された。

それぞれバランスよく騎士団5人、魔法師団5人、そしてスノーホワイトメンバー2人ずつって感じに分かれる予定だった。

だけどうちのメンバーは7人だからスコットさん、リッキー、俺は単独、エミリーさんとリリーさん、セバスとユーリがペアで別れることになった。

俺はまだ子供だからと魔法師団の副団長さんが自分のグループに引き取ってくれたのだ。

分けられた部隊はこの20階層を中心に、上下2階層にそれぞれ分散する。

虫の苦手な女性陣は真っ先に結界を張ってくれと頼みに来たので、快く結界を張ってやる。

あとは言われてもないけどユーリにも結界を張っておいた。そうじゃないと俺が心配でしょうがないからね!

それを見ていた副団長は「過保護ですねぇ」と苦笑いをする。

だって本当はまだ1歳にもなってないんだよ?とは口が避けてもいえないので、苦笑いを返しておいた。



俺を含めた副団長のグループは、この20階層を分散して見張ることになった。

12人いるので3チームに分け、騎士団2人、魔法師団2人に分ける。

ここでも俺と副団長はペアになった。

俺達の他は、これまた騎士団の副団長とベテラン1人の、大戦力チームとなっている。

「それでは皆、この寒い中大変だろうと思うが、お互いに頑張ろう!」

騎士団の副団長であるグラスさんがそう言うと、今度は魔法師団の副団長であるルークさんが話し出す。

「魔法師団のメンバーは何かあったら魔法で閃光弾を打ち上げなさい。我々がすぐに駆けつけるから、遠慮なんかしないように。躊躇っている間に救える命も救えなくなったなんてことになったら目も当てられないですからね。」

なるほど……確かにそれは言える。

そっか、閃光弾ねぇ……うちのメンバーでもこうやって離れ離れで行動する時は使ってもいいかな?


とりあえず皆それぞれ散らばって行き、俺達はこのままフロアボス部屋のすぐ近くで待機だ。

「もしまたフロアボスが出現する時間になったらチャレンジするんですか?」

俺はちょっと気になったので聞いてみると、ルークさんに「別にどちらでも良いよ」と言われた。

「だって君、多分1人でここのフロアボス倒せるよね?」

グラスさんもそんな事を言ってくる。……まぁ、確かにそうかも。

とりあえず次にフロアボスと戦えるようになったら1人で試してみようと心に決め、じゃあそれまでは何をするのか聞いてみると「待機かな」と言われてしまった。

「じゃあ閃光弾が上がるまでは何をしていても良いんですか?」

「ええ、良いですよ。ただ、もし何か作るのであれば見学させてもらっても良いですか?」

俺があまりにも暇になりそうだと思って許可をもらうと、ルークさんが許可してくれた。

それならばとスノービークの結界用の魔石の加工をすることにし、まずは魔石を魔法を込める前の段階まで進めることにした。

俺はルーシェさんに教わった通り、まずは魔石に自分の魔力を込めながら適度な柔らかさになるまで少しずつ捏ねていく。

そして適度な柔らかさになったら再度まん丸になるようにコロコロと手の中で転がしていく。

形が決まったら、その状態で即、鞄に入れた。

これで魔法を込めるだけで良いので、あとが楽ちんだね!



それをあと5回やるのだが……3回目をやろうかな?と思ったところで、どこからか閃光弾の音がした。

上空を見回すと、ちょうどボス部屋の入り口から見て9時の方向に上がったようだ。

「よし、みんな私につかまりなさい!」

ルークさんがそう言った途端にみんなで腕につかまり、即座に転移する。



転移先では巨大で真っ白なティラノサウルスみたいな魔物が4人を襲っていた。

さすがに恐竜もどき相手では力負けをしたのだろう。

俺も素早く愛刀を構えると、即座に魔力コーティングを施して恐竜もどきに肉薄する。

そしてまずはその両後ろ足を切断するように薙いでみた。

すると案外硬くなかったようで、まるで少し弾力のあるゴムを切れ味の良い刃物で切っているかのような感触で切れていった。

次いで、薙いだその刀をかえして、首を狙う。

それには相手も気づいて避け、逆にこちらを咬もうと首を伸ばしてくる。

ちょうどよく首を横に伸ばしたタイミングで、グラスさんがその首に自分の剣を振り下ろした。

だがグラスさんの剣の切れ味が悪いのか、途中で止まってしまう。

おかげで恐竜もどきは首を激しく振り回してその剣を抜こうと躍起になってしまった。


俺はそれを見て、首を狙うのは諦めて他の急所を狙うことにした。

ちょうど頭を上に振り上げた時、胸ががら空きになったので袈裟斬りで刀を振り下ろし、身体の骨ごと両断した。

すると瞬時に恐竜もどきがドロップ品に変わる。

この魔物のドロップ品は体の割に小さな魔石と、強靭な皮の2つだった。


「……さ、さすがスノーホワイトのメンバー、凄いですね……。」

襲われていた内の1人がそう言って唖然としていた。

他のメンバーもまぁ似たような反応をしている。

「そうですね、まさか君が近接戦闘もこなすとは思ってもいませんでしたよ。魔道具を作る工程を知っていたので、てっきり魔法使いだと思っていたのですがね。」

そういったのはルークさんだ。

そういえばさっきまで結界用の魔石の加工をしていたんだったっけ。

「俺は元々近接戦闘タイプなんですよ。魔法は戦闘で使うことはあまりなく、せいぜい結界や回復にしか使ってないですかね。大抵は日常で使ってます。」

「なるほど……確かにそのほうが使用頻度も高くなりますね。君の魔力精度が素晴らしい秘密が分かったような気がします。」

俺の返答に対して、ルークさんは「なるほど……」と頷いている。

「それにしてもその剣、もの凄く切れ味が良いな。どこで購入したものだ?」

自分の剣を恐竜もどきがいた場所から拾ってきたグラスさんは、俺の刀を見てそんな事を言う。

「確かにに元々の斬れ味は良いのかもしれませんが、俺の場合はこの刀に自分の魔力を薄っすらと覆うように纏わせるんですよ。そうすると刀は折れずに切れ味が抜群に良くなりますからね。」

「そんな事ができるのか!?それは俺でもできるだろうか?」

俺の返答に、食い気味に聞いてきたグラスさん。

詰め寄ってきたからまずは押し留め、落ち着くように促す。

「すまない、少し興奮してしまったようだ。君のその技があればもっと魔物討伐が楽になるかと思うと嬉しくてね。それで、どうやれば良いんだ?」

俺はグラスさん以外の人にも『魔力コーティング』のやり方をレクチャーする。

やはり騎士団の人は魔力が少ない人が多いらしいが、このダンジョンに来ている精鋭達はみんな魔力は高い方らしく、この『魔力コーティング』が活躍しそうだ。

俺達がこのダンジョンを出た後でもどんどん出てくる魔物を頑張って退治して、外へと溢れ出ることを阻止してもらわないとだからね!


……ん?あれ?

『変換期』っていつまであるんだろう?
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