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第8章 国立学校編
学校初日 3
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校内案内の為に教室を出た俺達。
クラスメイトは先生を先頭に少し前を歩いている。
俺はクロードと並んで歩き、最後尾にはスコットさんとリッキーが歩いている。
前の方ではマール先生が大きな声でこの学校のあちこちの施設を紹介している。
流石に俺たちのところまでは声がはっきり聞こえないので、後ろにいるスコットさん達が自分たちの学生時代の話を交えながら施設の紹介をしてくれる。
「それにしても先生、張り切ってんなぁ~。」
リッキーがのんびりとした口調でそんな事を言うと、スコットさんが「まぁ今年は王族が3人入ったからな。」と苦笑いをする。
「やっぱり少しは違うの?」
「そりゃあ当たり前じゃね?確かに『学校内では身分は無しの平等だ』とは言っても、流石に気合は入るだろ?」
「あぁ~……確かに?」
俺の何気ない質問に答えてくれたリッキー。
そうだよね~、媚びへつらう事は無いとはいっても、流石にヘマをしないように気合い入れるか。
……特にあの2人は、何か間違ったこと言ったりすると揚げ足取りそうだもんなぁ。
「そこまで気にするな、と言いたいところだが……あいつらはちょっとでも間違うといつまでもネチネチと言ってきそうだしな。そういう意味では今年度以降の先生はしばらく大変だろう。」
ずっと黙って俺たちと一緒に歩いていたクロードが、そう言って苦笑いをした。
……そうだ、この機会にチラッとブレスレットのことを聞いてみようかな?
「そういえばクロードくんは手首にブレスレットをしていたようだけど、きれいな色だね?」
俺は直球で聞くわけにいかないので、やんわりと聞いてみた。……意外と苦手なんだよね、探るの。
するとクロードは「なんだ、見られたのか」と苦笑いして、着けている手首の袖を少し上げて見せてくれた。
「これは今朝学校に行く前に父上から『身を守るための魔道具だ』と言われて貰ったものなんだ。父上としては2人にも身につけさせたかったようなんだが、残念ながら1つしか無いとのことでな。ならば俺に……ということらしい。でも気づいたのが君で良かったよ、ローラの前でこれを見せたら奪い取られそうだからな。」
なるほど、そんな感じで身に着けさせたんだね。
……確かに彼女の前で見せたらすぐさま奪い取りそうだもんな。さすが王様、子供の事はよく見てる。
「それにしてもこれは凄いな。父上が病気や怪我も治してくれるって言っていたが、これを身につけてからは、いつもある頭痛が学校に来るまでの間に無くなったよ。」
クロードは笑顔でブレスレットを見ながらそう言った。
……あれ?
国王、もしかしてクロードの頭痛を知っていたから身につけさせただけ……なんてことはないよね?
ちゃんと『理由』を考えてから渡したんだよね!?
……何となく国王に疑惑が生まれたが、今は置いておく。
それにしてもクロードは頭痛持ちだったんだね。
まだ若いのに珍しいな。
「……その頭痛、いつからだ?」
リッキーが真剣な顔でクロードに聞く。
……え、なんかあるの?
クロードは少し考えてから「2年程前からかな?」と答える。
「その頭痛が始まった頃に、何かあったか?」
「う~ん……何かって言われてもなぁ……。あ、その頃、教会のミサに王族として初めて参加したことがあったかな。国が祭りに協賛するようになってからは毎年必ず王族が最低1人参加することになっていて、その時は俺が参加したんだ。まぁセインとローラは『めんどくさいから行かない!』と言って行ったことはないんだがな。」
リッキーの問いに、クロードはそう答えて苦笑いをする。
おやぁ~?
……これはもしかすると、もしかする?
確かエミリーさんが昨日の夜のあの後に『頭が痛かった』って言っていたよね?
まさか神父が関係していたりする?
俺がいつものように自分の考えに没頭しかけた時、リッキーが小さな声で「それ、あり得るな」と言った。
でもまぁブレスレットのおかげで正気に戻ったのだから、これからは安心だろう。
「そういえば君はいつまで学校にいる予定なんだい?」
クロードは俺に向かって、そう聞いてきた。
でも俺はよく分からないんだよね。
「ん~……まだいつまでとは決まってないかな?どうなの、リッキー?」
するとリッキーは少し考える素振りをしてから「問題が解決するまで、かな?」と答えた。
……そっか、そうだよね。
ブレスレットのおかげで一応の安心はできるとはいえ、まだ誰が国王の命を狙ってるのかもわからないし、そもそも俺たちを狙ってる奴もいる。
……王子達の『暴言』なんか、些細なことに思えてくるよ。
俺はそれを思い出して顔を顰めると、それを見ていたクロードは首を傾げる。
でもあれだね……神父のことを考えると、国王とクロードのブレスレットの改良を後付けで変更できるのか、午後からの授業でリーシェさんに相談してみようかな……?
クラスメイトは先生を先頭に少し前を歩いている。
俺はクロードと並んで歩き、最後尾にはスコットさんとリッキーが歩いている。
前の方ではマール先生が大きな声でこの学校のあちこちの施設を紹介している。
流石に俺たちのところまでは声がはっきり聞こえないので、後ろにいるスコットさん達が自分たちの学生時代の話を交えながら施設の紹介をしてくれる。
「それにしても先生、張り切ってんなぁ~。」
リッキーがのんびりとした口調でそんな事を言うと、スコットさんが「まぁ今年は王族が3人入ったからな。」と苦笑いをする。
「やっぱり少しは違うの?」
「そりゃあ当たり前じゃね?確かに『学校内では身分は無しの平等だ』とは言っても、流石に気合は入るだろ?」
「あぁ~……確かに?」
俺の何気ない質問に答えてくれたリッキー。
そうだよね~、媚びへつらう事は無いとはいっても、流石にヘマをしないように気合い入れるか。
……特にあの2人は、何か間違ったこと言ったりすると揚げ足取りそうだもんなぁ。
「そこまで気にするな、と言いたいところだが……あいつらはちょっとでも間違うといつまでもネチネチと言ってきそうだしな。そういう意味では今年度以降の先生はしばらく大変だろう。」
ずっと黙って俺たちと一緒に歩いていたクロードが、そう言って苦笑いをした。
……そうだ、この機会にチラッとブレスレットのことを聞いてみようかな?
「そういえばクロードくんは手首にブレスレットをしていたようだけど、きれいな色だね?」
俺は直球で聞くわけにいかないので、やんわりと聞いてみた。……意外と苦手なんだよね、探るの。
するとクロードは「なんだ、見られたのか」と苦笑いして、着けている手首の袖を少し上げて見せてくれた。
「これは今朝学校に行く前に父上から『身を守るための魔道具だ』と言われて貰ったものなんだ。父上としては2人にも身につけさせたかったようなんだが、残念ながら1つしか無いとのことでな。ならば俺に……ということらしい。でも気づいたのが君で良かったよ、ローラの前でこれを見せたら奪い取られそうだからな。」
なるほど、そんな感じで身に着けさせたんだね。
……確かに彼女の前で見せたらすぐさま奪い取りそうだもんな。さすが王様、子供の事はよく見てる。
「それにしてもこれは凄いな。父上が病気や怪我も治してくれるって言っていたが、これを身につけてからは、いつもある頭痛が学校に来るまでの間に無くなったよ。」
クロードは笑顔でブレスレットを見ながらそう言った。
……あれ?
国王、もしかしてクロードの頭痛を知っていたから身につけさせただけ……なんてことはないよね?
ちゃんと『理由』を考えてから渡したんだよね!?
……何となく国王に疑惑が生まれたが、今は置いておく。
それにしてもクロードは頭痛持ちだったんだね。
まだ若いのに珍しいな。
「……その頭痛、いつからだ?」
リッキーが真剣な顔でクロードに聞く。
……え、なんかあるの?
クロードは少し考えてから「2年程前からかな?」と答える。
「その頭痛が始まった頃に、何かあったか?」
「う~ん……何かって言われてもなぁ……。あ、その頃、教会のミサに王族として初めて参加したことがあったかな。国が祭りに協賛するようになってからは毎年必ず王族が最低1人参加することになっていて、その時は俺が参加したんだ。まぁセインとローラは『めんどくさいから行かない!』と言って行ったことはないんだがな。」
リッキーの問いに、クロードはそう答えて苦笑いをする。
おやぁ~?
……これはもしかすると、もしかする?
確かエミリーさんが昨日の夜のあの後に『頭が痛かった』って言っていたよね?
まさか神父が関係していたりする?
俺がいつものように自分の考えに没頭しかけた時、リッキーが小さな声で「それ、あり得るな」と言った。
でもまぁブレスレットのおかげで正気に戻ったのだから、これからは安心だろう。
「そういえば君はいつまで学校にいる予定なんだい?」
クロードは俺に向かって、そう聞いてきた。
でも俺はよく分からないんだよね。
「ん~……まだいつまでとは決まってないかな?どうなの、リッキー?」
するとリッキーは少し考える素振りをしてから「問題が解決するまで、かな?」と答えた。
……そっか、そうだよね。
ブレスレットのおかげで一応の安心はできるとはいえ、まだ誰が国王の命を狙ってるのかもわからないし、そもそも俺たちを狙ってる奴もいる。
……王子達の『暴言』なんか、些細なことに思えてくるよ。
俺はそれを思い出して顔を顰めると、それを見ていたクロードは首を傾げる。
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