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第8章 国立学校編
学校初日 7
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俺は何となく視線を感じ、ハッとして周りを見る。
皆は俺の事をとっても驚いた顔で見ている。
……しまったなぁ。
「まあ、仕方がないよ、シエルくんは。なにせ君、単独でも現役のBランク冒険者だろ?それじゃあさすがに『ほとんど魔法を使ったことのない生徒』と『命がけで魔物と戦ってきた冒険者』では雲泥の差が出るのは当たり前だよ。皆もそんな目で見ないんだ。それだけの『力の差』というものがあるんだよ。」
リーシェさんは苦笑いをしながら皆に説明をしてくれる。
すると皆は、この年で既にBランク冒険者だという事にも驚いたらしい。
「リーシェ、こいつは『チームがBランク冒険者』っていうだけでなく、『自分もBランク冒険者』なのか?」
そう質問したのはセインだ。
リーシェさんは「そうですよ、彼自身もです。」と答えると、セインは「だったら冒険者カードを見せてみろ!」と俺に向かって叫んだ。……いや、別に良いけど?何か問題あるの?
俺は素直に鞄から冒険者カードを出すと、リーシェさんに渡す。
一応リーシェさんもカードの確認をし、セインへと渡す。
セインは初めて手にしたのか、まじまじと冒険者カードを見つつ、そこに記入されている情報を確認していた。
……まぁ、どんなに眺められてもギルドにある魔道具でなければカードに記録されていく情報は確認できないんだけどね。
カードには俺の名前とランク、従魔のところしか書かれていないのだ。
ちなみにセバスとゼフィアしか載ってない。
ユーリの事はルーシェさんが厳重に秘密事項として登録したので、それを見ることができるのはギルドマスターのみだ。
それを見て無理やり納得したのか、ぶすっとした顔で俺のギルドカードをリーシェさんに返すセイン。
リーシェさんは苦笑いをしながら受け取り、そのまま俺に手渡す。すぐに鞄に入れておこうっと。
「納得したかい?」
「……。」
「とにかくだ、彼は見た目以上に能力がものすごく高い。だから比較しては駄目だよ、って話なんだ。比較してしまうとやる気なんてなくなっちゃうからね。皆も良いね?彼は彼、皆は皆だ。彼にはこうやって『能力を上げればこれだけ強くなる』って見本を見せてもらったり、君たちに教えてもらったりするから、ちゃんと教えは聞くんだよ。」
リーシェさんは皆に向かってそう言う。
それから俺の方を向いて「じゃあそろそろ授業も終わる時間だから、結界を解除してもらえるかな?」と頼んできた。了解、リーシェさん!
俺はすぐさま結界を解除し、ついでに素早く魔道具の板を回収に向かう。
回収して戻ってくると、これまたみんな驚いた顔をしている。……え?なに?なんかしちゃった!?
俺は慌ててリーシェさんを見ると、「やっちゃったね」っていう顔をしていた。えっ、何!?
「シエルくん、君、急いでいたのは分かるけど、あのスピードの移動ではみんな驚くよ。」
リーシェさんは笑いながらそう言った。
えっ……あ~。そっか、俺の走る速さね……。
こればかりは「冒険者だから速い」っていうわけにはいかない速さだったかもしれない。
俺は「えへへ」と笑って誤魔化すと、何故かほとんどの生徒は照れてしまった。……えっ、何故に?
「さあさあ、教室に帰る準備ができたんだから、みんな帰るよ。」
リーシェさんは変な空気になった俺達に、教室に戻るよう促す。
……良かった、これで皆さっきのことを忘れてくれるよね!
教室に戻ってくるまでの間はずっとリーシェさんの隣を歩いていたので、王族3人組は俺には近寄ってくることもなくてとても平和だった。
教室へ向かう途中で教務員室の近くを通った時、リリーさんから「じゃあ私達はここで別れるわ。また後でね!」と言われ、2人とは別行動に。
じゃあ、また後でね!
教室の中に入ると、俺は朝から座っている席へと戻る。
するとやはりというか、俺の席の側には王族3人組が座ってきた。
俺がこっそりとため息をつくと、クロードがすまなそうな顔で見てくる。
「……なぁ、お前……実は『勇者』だろ。」
突然後ろに座ったセインが俺の耳元でそう囁く。
俺は思いもしないことを言われてドキッとしてしまった。
俺がビクッと体を震わせてしまったのを見て、セインは「クックック」と笑う。
「すんげぇ反応すんじゃん。それじゃあお前がなんて言い訳しようと『自分は勇者だ』って言ってるもんじゃないか。そんなんじゃ貴族なんてやってけないぞ?」
「……。」
セインは俺をからかうように、そんな事を言う。
だが少なくてもこいつは俺がバレるのを嫌がっているのを知っているらしく、他のクラスメイトにはバレないようにはしてくれているようだ。
「バラされたくなかったら、アイツラと手を切って俺たちの仲間になることだな。そうじゃなかったら、みんなに言いふらしてやるからな。」
セインは最後にそんな事を言ってくる。
俺が即答はできないと言うと、何日かは考える時間をくれるようだ。
結局その日はそのまま授業が終わると帰宅となった。
困ったなぁ……。
それにしても何でセインは俺が聖剣に主指名されたことを知っているんだろう?
出来ればスコットさん達だけでなく、リーシェさんにも相談したいんだけどなぁ……。
皆は俺の事をとっても驚いた顔で見ている。
……しまったなぁ。
「まあ、仕方がないよ、シエルくんは。なにせ君、単独でも現役のBランク冒険者だろ?それじゃあさすがに『ほとんど魔法を使ったことのない生徒』と『命がけで魔物と戦ってきた冒険者』では雲泥の差が出るのは当たり前だよ。皆もそんな目で見ないんだ。それだけの『力の差』というものがあるんだよ。」
リーシェさんは苦笑いをしながら皆に説明をしてくれる。
すると皆は、この年で既にBランク冒険者だという事にも驚いたらしい。
「リーシェ、こいつは『チームがBランク冒険者』っていうだけでなく、『自分もBランク冒険者』なのか?」
そう質問したのはセインだ。
リーシェさんは「そうですよ、彼自身もです。」と答えると、セインは「だったら冒険者カードを見せてみろ!」と俺に向かって叫んだ。……いや、別に良いけど?何か問題あるの?
俺は素直に鞄から冒険者カードを出すと、リーシェさんに渡す。
一応リーシェさんもカードの確認をし、セインへと渡す。
セインは初めて手にしたのか、まじまじと冒険者カードを見つつ、そこに記入されている情報を確認していた。
……まぁ、どんなに眺められてもギルドにある魔道具でなければカードに記録されていく情報は確認できないんだけどね。
カードには俺の名前とランク、従魔のところしか書かれていないのだ。
ちなみにセバスとゼフィアしか載ってない。
ユーリの事はルーシェさんが厳重に秘密事項として登録したので、それを見ることができるのはギルドマスターのみだ。
それを見て無理やり納得したのか、ぶすっとした顔で俺のギルドカードをリーシェさんに返すセイン。
リーシェさんは苦笑いをしながら受け取り、そのまま俺に手渡す。すぐに鞄に入れておこうっと。
「納得したかい?」
「……。」
「とにかくだ、彼は見た目以上に能力がものすごく高い。だから比較しては駄目だよ、って話なんだ。比較してしまうとやる気なんてなくなっちゃうからね。皆も良いね?彼は彼、皆は皆だ。彼にはこうやって『能力を上げればこれだけ強くなる』って見本を見せてもらったり、君たちに教えてもらったりするから、ちゃんと教えは聞くんだよ。」
リーシェさんは皆に向かってそう言う。
それから俺の方を向いて「じゃあそろそろ授業も終わる時間だから、結界を解除してもらえるかな?」と頼んできた。了解、リーシェさん!
俺はすぐさま結界を解除し、ついでに素早く魔道具の板を回収に向かう。
回収して戻ってくると、これまたみんな驚いた顔をしている。……え?なに?なんかしちゃった!?
俺は慌ててリーシェさんを見ると、「やっちゃったね」っていう顔をしていた。えっ、何!?
「シエルくん、君、急いでいたのは分かるけど、あのスピードの移動ではみんな驚くよ。」
リーシェさんは笑いながらそう言った。
えっ……あ~。そっか、俺の走る速さね……。
こればかりは「冒険者だから速い」っていうわけにはいかない速さだったかもしれない。
俺は「えへへ」と笑って誤魔化すと、何故かほとんどの生徒は照れてしまった。……えっ、何故に?
「さあさあ、教室に帰る準備ができたんだから、みんな帰るよ。」
リーシェさんは変な空気になった俺達に、教室に戻るよう促す。
……良かった、これで皆さっきのことを忘れてくれるよね!
教室に戻ってくるまでの間はずっとリーシェさんの隣を歩いていたので、王族3人組は俺には近寄ってくることもなくてとても平和だった。
教室へ向かう途中で教務員室の近くを通った時、リリーさんから「じゃあ私達はここで別れるわ。また後でね!」と言われ、2人とは別行動に。
じゃあ、また後でね!
教室の中に入ると、俺は朝から座っている席へと戻る。
するとやはりというか、俺の席の側には王族3人組が座ってきた。
俺がこっそりとため息をつくと、クロードがすまなそうな顔で見てくる。
「……なぁ、お前……実は『勇者』だろ。」
突然後ろに座ったセインが俺の耳元でそう囁く。
俺は思いもしないことを言われてドキッとしてしまった。
俺がビクッと体を震わせてしまったのを見て、セインは「クックック」と笑う。
「すんげぇ反応すんじゃん。それじゃあお前がなんて言い訳しようと『自分は勇者だ』って言ってるもんじゃないか。そんなんじゃ貴族なんてやってけないぞ?」
「……。」
セインは俺をからかうように、そんな事を言う。
だが少なくてもこいつは俺がバレるのを嫌がっているのを知っているらしく、他のクラスメイトにはバレないようにはしてくれているようだ。
「バラされたくなかったら、アイツラと手を切って俺たちの仲間になることだな。そうじゃなかったら、みんなに言いふらしてやるからな。」
セインは最後にそんな事を言ってくる。
俺が即答はできないと言うと、何日かは考える時間をくれるようだ。
結局その日はそのまま授業が終わると帰宅となった。
困ったなぁ……。
それにしても何でセインは俺が聖剣に主指名されたことを知っているんだろう?
出来ればスコットさん達だけでなく、リーシェさんにも相談したいんだけどなぁ……。
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