でろでろに甘やかして、俺なしではいられなくしたい

アキナヌカ

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07敬愛

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「ノエル、そろそろ愛してると言ってくれないか」
「はい、もちろん敬愛しております」

「いや敬愛ではなく、普通に愛してると」
「と言われても愛していないので」

「なっ、俺のことを愛していないのか!?」
「だから敬愛しております」

 そう言った途端にベッドに押し倒された、どうやら僕を抱く気らしい、腸内洗浄をすませていて良かった。カーレント陛下を愛しているかというと僕は彼を愛してない。ただし、敬愛はしているのだ。そうじゃなかったら体を求められた時点で逃げている、実際に一度は死んで逃げようとしたし、僕に愛情を求められても困るのだ。

「あっ、ああっ!! はぁ、やぁ!! ああっ、もう出る」
「ノエル、俺のものをくわえて射精しそうじゃないか。これでも愛していないのか?」

「だから敬愛はしていますって、いやぁ!!」
「俺を愛してるって言うまでいかせない」

「敬愛してるっていってるでしょう、やめてください!!」
「駄目だ、愛してると言え」

 僕はその日いかせてもらえなかった、だからカーレント陛下が眠ってしまった後で自分で処理した。だって愛していないのだから仕方がない、敬愛はしてるのだからどうしてそれで満足してくれないのか、僕にはよく分からなかった。翌日、執務室にいって王妃の仕事を片付けると戸籍係を訪ねた。意外と男同士の婚姻の届け出があって驚いた、貴族の三男、四男あたりは嫁をもらうのが難しいからかなと考えた。

「女性同士の婚姻は認めて貰えないかという問い合わせまでありました」
「確かに不公平だな」

 僕は王妃権限で女性同士の婚姻を認めるという書類をだしておいた、通るかどうかは分からないがその方が公平というものだった。そして、その法案はあっけなく通った。理由はカーレント陛下がノエルがおねだりしてるんなら通せと圧力をかけたからだった。女性同士の婚姻は娼館などで多かった、男相手につらい仕事をしてる者同士で愛し合うのだ。

「愛し合うか難しそうだ」

 僕はカーレント陛下を敬愛しているが愛してはいない、そもそも愛するという感情が上手く分からなかった。

「ノエル、淑女教育を頑張っているの。褒めて」
「僕は分からないところがあるんだ、ノエル教えて」
「のえる、ごほんよんで」
「ティアラ様はよく頑張っていると聞いております。偉いですよ。カルムさまそこはこういう意味です、それでは離宮にいってライさまに本を読みましょうか」

「うふふっ、褒められちゃった」
「ノエルはなんでも知ってて凄いなぁ」
「きょうはこのほんがいい」
「それでは読みますよ、とある森の深くに魔女が住んでいるという小屋が…………」

 ノエルさまに本を読み終わると三人は帰っていった、僕は気が進まないがまた腸内洗浄をしておいた。カーレント陛下は毎日、僕を抱くからだ。今晩だってそうだった。

「ひっ、ああっ!! やあぁ!! ああっ!! いきそう!!」
「ノエル、愛してるって言ってくれ」

「それは無理だと申し上げた、ひあっ!!」
「言ってくれるまでいかせない」

「だから敬愛してるっていってるでしょう、やぁん!!」
「それじゃ駄目だ、俺を愛してくれ」

 また僕はいかせてもらえなかった、カーレント陛下がしっかりと僕を抱きしめていたので抜け出すのも一苦労だった。そうして僕は自分で処理した、はぁこんなことがいつまで続くのかと思った。カーレント陛下は僕から愛して貰いたいようだが、僕は彼を愛せなかった。無理やり婚姻を結ばせられたことを思い出すと怒りすらわいてきた。だから翌日こう言った。

「僕のことをいかせないのなら、もう抱かないでください」
「嫌だ、ノエルのことは抱きたい」

「それならちゃんといかせてください」
「ノエルが俺を愛してるって言うのなら」

「敬愛はしていると申し上げてます」
「それじゃだめだ、俺は愛されたいんだ!!」

 カーレント陛下との話し合いは平行線をたどった。カーレント陛下は僕に愛して欲しいそうだが、彼のやったことはなんだ。僕と無理やり婚姻して、僕の自由を奪った。その点を思い出すと怒りがわいてくるので、僕は木剣を持って素振りをやった。怒りを消そうとしての行いだった、鍛練に集中しているとやがて怒りは消えていった。それから慌てて王妃の仕事を片付けて、腸内洗浄を行っておいた。しかし夜がくると思うと憂鬱だった。その夜もカーレント陛下は僕を抱いた。

「やぁ、後ろからそんなにされたら、ああっ!!」
「ノエル、俺を愛しているか」

「ああっ!! もう出る!!、あ、愛していません」
「ノエル、俺を愛してくれ」

「あっ、やぁ、いっちゃう、いっちゃうよぉ」
「いってしまうノエルも可愛い、愛しているよ」

 今度はカーレント陛下も僕をいかせてくれた、そして僕を愛してると言っていた。それは確かに愛しているんだろう、無理やり婚姻届を書かせるのだから、愛していないとそんなことはしなかった。カーレント陛下は僕を優しく抱きしめた、そうして眠るまで愛してると囁き続けた。翌朝僕は王妃の仕事をしに王妃用の執務室に向かった、そこには僕の側近がいて出迎えてくれた。王妃の仕事を済ませると側近に書類を預けて出た。彼らが僕を快く思っていないことは知っていた、それでも忠実に側近の仕事はしていた。そうして僕は離宮に戻る間に恋をした。

「申し訳ありません、王妃さま」
「いや丁寧な仕事だ褒めよう、そなたの名は?」

「リュゼと申します」
「そうか、以後も職務に励むように」

 僕が恋したのはただのメイドだった、でも別に構わなかった。離宮に戻って一人でリュゼの姿を思い出して笑った。心の中が温かくてドキドキした、これが恋なのかと思った。それと同時に絶対にカーレント陛下には知られてはいけないなと思った。僕はやはり女性が好きだった、リュゼを好きになった。そうなるとカーレント陛下との交わりが苦痛に思えた。

「しばらくカーレント陛下との交わりは辞退したいと思います」
「なっ、どうしてだ。ちゃんといかせてやっただろう」

「愛していない人との交わりは苦痛なのです」
「だからノエル、俺を愛してくれ」

「それは無理だと申し上げました」
「俺は諦めない、いつかノエルから愛してもらう」

 カーレント陛下との交わりを拒否したので、僕は静かに一人で眠ることができた。久しぶりにぐっすりと眠った、カーレント陛下は国王の部屋で寝たはずだが眠れていないようだった。僕は医者に睡眠薬を渡しておくように手配した。カーレント陛下はそれを受け取ったそうだ、これでカーレント陛下がよく眠れるといいと思った。

「ノエル、お前を抱きたい」
「愛していない人との交わりは苦痛です」

「俺を愛してなくてもいい、お前を抱きたい」
「しかたがないですね、お相手しますが僕はまた吐くかもしれませんよ」

「どうしてだ、どうして俺をそんなに嫌う」
「嫌ってなど居りません、敬愛しております」

 そうして僕は腸内洗浄をして、夜はカーレント陛下を待っていた。でもいつまでもこなかった、僕が不思議に思っていると、侍女長からカーレント様が侍女を一人寝所につれていきました。そう聞いて僕がそれがリュゼでないことを祈った。祈りながら眠ろうとしたが眠れなかった。

「カーレント陛下、昨日は侍女を抱いたとか側室に召し上げますか?」
「側室などいらん、俺はお前が抱きたいが我慢している」

「そうですか僕は王妃の仕事をしたら、離宮にさがらせていただきます」
「どうした、眠れなかったのか?」

「大したことではございません、それでは失礼致します」
「よく眠って嫌なことは忘れるといい」

 カーレント陛下が昨日抱いた侍女はリュゼではなかった、それは一安心だったがこのままではリュゼの身が危ないと判断した。

「リュゼ、お前は好きな奴はいないのか」
「故郷で婚約者が待っております」

「それなら今すぐ故郷に帰れ、金は持たせてやる」
「王妃様ありがとうございます、故郷に帰っても王妃さまの幸せをお祈りしております」

 僕はリュゼに金をもたせて故郷に帰した、これでカーレント陛下にリュゼが抱かれることはなくなった。リュゼは故郷にいる婚約者と幸せになれるだろうと思った。リュゼの相手が僕でないのは悲しかったが、リュゼが婚約者と幸せになれるのなら良いと思った。僕はその手続きを終えて眠りについた。
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