虐げられた新妻は義理の家族への復讐を決意する

ましゅぺちーの

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22 忠告

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「奥様がオーレリア様にお会いしたらしいわよ……」
「まぁ、何てこと……二人が遭遇するだなんて」
「自分と旦那様を引き裂いた女だというのにオーレリア様は終始奥様に優しく接していたらしいわ」
「オーレリア様は本当に良く出来たお方ね」


「……」


その後、屋敷で何故か私とオーレリアが王宮で出会ったということが使用人たちの間で広まっていた。
使用人たちは当然、全員オーレリアの味方だ。
彼女はウィルベルトの両親を除く公爵家の人間たちからとても好かれていたらしい。
だから逆に私のことを嫌うのだろう。


「本当、オーレリア様が公爵夫人になってくれればよかったのに……」
「比べたら奥様が可哀そうよ。見た目の美しさも教養も、オーレリア様に勝てるところなんて何一つ無いのに」
「あら、そうだったわね」


侍女たちはわざと聞こえる声でそう言って笑った。


(随分好き勝手言ってくれるわね……)


耐えがたい侮辱の言葉に我慢出来ず、彼女たちの元へ向かおうとしたとき、ある人物が間に割って入った。


「――お前たち、何を話しているんだ?」
「!!!」


使用人たちの後ろから突然姿を現わしたのはダリルだった。


「ダ、ダリルお坊ちゃま!どうしてここに……」
「何を話していたのかと聞いている」


鋭い赤い瞳に射抜かれた侍女がビクリと肩を震わせた。


「し、仕事の話をしておりました……」
「仕事の話だと?俺にはそんな風に聞こえなかったが?」
「そ、それは……」


なかなか答えようとしない侍女たちにしびれを切らしたのか、ダリルが呆れたように言った。


「不快だから今すぐ目の前から消え失せろ」
「は、はい!」


二人の侍女は慌てて目の前から走り去って行った。


「ダリル様……」
「……」


私の声に反応した彼がこちらを向いた。
礼を言おうと口を開いた途端、彼が思いもよらないことを尋ねた。


「お前、オーレリアに会ったのか」


そう口にした彼は、どこか複雑そうな瞳をしていた。
何か思うところがあるのだろうか。


「あ、はい……先日たまたま王宮でお会いしました」
「そうか、会ったんだな……………それで、どうだった?」


(……どうしてそんなことを聞くんだろう)


疑問に感じながらも、思ったことを素直に答えた。


「どう……普通に心優しい貴族の令嬢でした」
「……そうか、お前にはそう見えたんだな」
「ダリル様……?」


ポツリと呟くと、彼は私から背を向けた。


「ダ、ダリル様……!」


引き留めようとしたそのとき、彼がいきなり振り向いた。


「――お前に一つ警告しておく。あの女には気を付けろ」
「え……?」


そう口にしたダリルの目は真剣そのものだった。


(どうしてそんな目を……)


「俺から言えることはそれだけだ」
「……」


呆然と立ち尽くす私を置いて、ダリルは今度こそ背を向けて去って行った。



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