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迷える子羊たち
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「まただ…! 今日は赤髪の男が来た! くそっ! 誰なんだあれは!? 遠すぎて顔がよく分からない!!」
クローネ接近禁止令を食らったレアルは、この一週間ほどずっと遠目からフラン家を観察していた。
「これってストーカーじゃ…」
ぽそりとつぶやくペソの肩にユーロが手を置く。
「言ってやるな。さすがにかわいそうだ」
自分たちの会話のせいで関係が拗れてしまったレアルとクローネを、二人は放っておけなかった。こうしてレアルと一緒にいるあたり、とてもお人好しな二人である。
レアルたちが一週間フラン家を観察している間に、三人の男がフラン家を訪れていた。
ゆるい巻き毛の金髪の男。長髪ストレートの黒髪の男。そして本日の赤髪の男。
……いずれもクローネの男装である。
だがそんな事情を知らないレアルたちは、彼らがクローネの新しい婚約者候補なのではないかと誤解し、素性を探るために金髪の男と黒髪の男の後をつけた。そして、信じられない光景を目にしたのだ。
たくさんの女性に囲まれたハーレム状態。異性間ではありえないほどの至近距離で女性たちと接する婚約者候補(仮)。
レアルは激怒した。
こんな不誠実な男どもが自分の愛するクローネを狙っているなんて、許せることではない。
今日来た赤髪の男も、同じように女にだらしない男なのかもしれない。前の二人の時は呆然としていたせいで接触できなかったが、今日こそはクローネに近づくなとびしっと言わなければ。
レアルはぐっと拳を握りしめると、ペソとユーロとともに赤髪の男の後を追った。
赤髪の男は、王都公園へ入った。待ち合わせをしていたのか、すぐに女性が一人やってくる。
二人は身を寄せ合いながら楽しく会話をしており、見るからに親密そうだった。
――実際はクローネとルピアがキャッキャウフフしているだけなのだが。
「ヤツもか…! 他に本命がいるくせにクローネにちょっかいをかけるなんて…!」
「あ~あれは友達の距離じゃないよなぁ」
「あ。また女の子がいっぱい来たぞ」
わらわらと赤髪の男を取り囲むように女の子たちがやってくる。男はそれを楽しそうに眺めながら、彼女らの頭を撫でたり、肩を抱いたりした。
――乙女小説同好会メンバーたちへの、クローネによるファンサービスだ。はたから見ればチャラ男と取り巻きのように見えているが。
「万死に値する!!」
「男の敵!! もげろ!!」
ペソとユーロが呪いの言葉を吐いた。どうやら彼らの逆鱗に触れてしまったらしい。
「今日こそは言うぞ…!あの女ったらしから、クローネを守る……!」
レアルは大きく深呼吸すると、彼らの方へと歩き出した。
ところが、レアルよりも先に彼らにいちゃもんをつける人間が現れたのだった。
クローネ接近禁止令を食らったレアルは、この一週間ほどずっと遠目からフラン家を観察していた。
「これってストーカーじゃ…」
ぽそりとつぶやくペソの肩にユーロが手を置く。
「言ってやるな。さすがにかわいそうだ」
自分たちの会話のせいで関係が拗れてしまったレアルとクローネを、二人は放っておけなかった。こうしてレアルと一緒にいるあたり、とてもお人好しな二人である。
レアルたちが一週間フラン家を観察している間に、三人の男がフラン家を訪れていた。
ゆるい巻き毛の金髪の男。長髪ストレートの黒髪の男。そして本日の赤髪の男。
……いずれもクローネの男装である。
だがそんな事情を知らないレアルたちは、彼らがクローネの新しい婚約者候補なのではないかと誤解し、素性を探るために金髪の男と黒髪の男の後をつけた。そして、信じられない光景を目にしたのだ。
たくさんの女性に囲まれたハーレム状態。異性間ではありえないほどの至近距離で女性たちと接する婚約者候補(仮)。
レアルは激怒した。
こんな不誠実な男どもが自分の愛するクローネを狙っているなんて、許せることではない。
今日来た赤髪の男も、同じように女にだらしない男なのかもしれない。前の二人の時は呆然としていたせいで接触できなかったが、今日こそはクローネに近づくなとびしっと言わなければ。
レアルはぐっと拳を握りしめると、ペソとユーロとともに赤髪の男の後を追った。
赤髪の男は、王都公園へ入った。待ち合わせをしていたのか、すぐに女性が一人やってくる。
二人は身を寄せ合いながら楽しく会話をしており、見るからに親密そうだった。
――実際はクローネとルピアがキャッキャウフフしているだけなのだが。
「ヤツもか…! 他に本命がいるくせにクローネにちょっかいをかけるなんて…!」
「あ~あれは友達の距離じゃないよなぁ」
「あ。また女の子がいっぱい来たぞ」
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「今日こそは言うぞ…!あの女ったらしから、クローネを守る……!」
レアルは大きく深呼吸すると、彼らの方へと歩き出した。
ところが、レアルよりも先に彼らにいちゃもんをつける人間が現れたのだった。
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